2021/8/6 UP!
今回のテーマは房総の山。ピンと来ない方も多いかもしれません。山というイメージ、あまりありませんよね。でも、魅力がいっぱいあるんです。
「房総の山」の魅力について千葉県勤労者山岳連盟会長の廣木国昭さんに お話伺いました。

「千葉県には山がないとか、「えー山があるの?」っていう風に言われるんですけども、 千葉県にもものすごいあのハイキングとかそういうのをやっているコースがあります。整備もされています。まず、あの交通の便が良くて、誰でも気楽に歩ける。家族連れも良いし、高齢者でも登れる。そんなに力を使わずとも登れますから。それで登った頂上からは太平洋、もちろん大島も見えます。で、東京湾から見るとずっとあの船橋の方、スカイツリーまで見えますから。それで僕のオススメは夕日が綺麗な時に東京湾に浮かぶ房総の山から眺めた時に1番目に付くのは富士山ですよ。富士山が夕日のシルエットになって羽田付近に飛ぶ飛行機がキラキラ光っているっていうのは千葉県でしか味わえない山だと思います。なだらかで誰でも登りやすいというのは房総の山だと思いますね。」
確かに、おっしゃる通り。アクセスもいいですよね。
千葉県、南房総市にある愛宕山(あたごやま)が、標高408.2mで千葉県の最高峰で、実は各都道府県の最高峰の中では最も標高が低いんです。ということは、つまり、房総の山々は制覇しやすい、親しみやすいといえますよね。そんな千葉県には「山岳連盟」や「山の会」といった山登りをされる皆さんの集まりがいくつかあって、自分たちが楽しむだけでなく、もっと山登りの裾野を広げたいと環境整備などの活動もされています。2年前の千葉県を襲った台風の後では、さまざまな登山道やピクニックロードが被害を受けましたがその時も皆さんが活躍して、復旧に当たられたりしたそうですよ。
「関東ふれあいの道というのを県の方で中心になって整備して、すごくあの歩きやすくなったと思います。ただ、そういう道が台風で壊れちゃったので、じゃあどうしようかっていう時に、千葉県にある山岳団体が3つ集まって房総の山を守ろうとか、またあの台風で決壊した登山道を復旧しようというようなもので活動してきました。特に私たちの勤労者山岳連盟では鋸山とか嵯峨山、そういったところを中心に チェンソーを持参して、山道をふさいでいる大木をチェンソーで切ったり、また決壊して崩れた所をスコップ持っていって補修したり、そういうような早く房総の山を楽しんでもらえるために登山道の復旧活動というのを組織をあげてやってます。」
有難うございます。
山登りはきついというイメージをお持ちの方も多いと思います、。なんで、あんなに苦しんでいくのか?疲れるだけなじゃいかという方もおられるでしょう。でも廣木さんはこうおっしゃいます。
「山に行って楽しい思い出を残してほしい。苦しいことばっかりの山登りというのは長続きしないと思いますね。何が楽しいかって言うと、やはり事前にですね、一緒に行く仲間と一緒に計画を作る。今度いく山はこういう風なところだねとか、ここは気をつけなくちゃいけないねっていうようなことから始まって、あとは山に行ったらば、やはりどんな安全な山と言われても、つまづくこともあります。それとやはりあの先輩と言える人を1人作った方が良いのかなと思いますね。アドバイザーですよね。ですからそういった意味では長く楽しむ為には無理をしないでライフワークとして取り組んでいただければいいのかなっていうふうに思います。具体的な山登りで相談したい事とか知りたいことがあれば、ホームページの方にありますのでいつでも問い合わせをしてください。」
とのことでした。暑さが和らいだら、いい先輩を見つけて、山に目を向けてみましょう!
千葉県勤労者山岳連盟 https://www.cwaf.jp/