2025/4/13 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、一般社団法人「日本フードリカバリー協会」の代表理事「植田全紀(うえだ・まさき)」さんです。
植田さんは地元埼玉でスーパーマーケットを営んでいた頃、大量に捨てられてしまう食品に愕然とし、なんとかしたいという思いから食品ロスの削減に取り組むことにしたそうです。
2022年 7月に設立された日本フードリカバリー協会は、効果的に食品ロスを削減するためには、生産から加工・流通、そして販売のそれぞれフェーズで食品ロスが発生している現状を踏まえ、すべてのサプライチェーンをつなぎ、情報を共有する必要性を訴えています。
そして、フードリカバリーやアップサイクル、そしてリサイクルをひとつの産業として、食品流通に組み込むことも提案されています。
きょうは「SDGs=持続可能な開発目標」の中から「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」そして「つくる責任 つかう責任」ということで、植田さんに廃棄される食品を活用する活動の一環として取り組んでいる「公共冷蔵庫」のお話などうかがいます。
☆写真協力:日本フードリカバリー協会

外れた食品を「流通に戻す」
※食品ロスの削減に向けた取り組みとして「フードバンク」があります。これは食品企業の製造工程で発生する規格外の食品を引き取り、福祉施設などへ無料で提供する活動で、全国に200以上のフードバンク団体があるそうです。
また「フードドライブ」という、家庭で余っている食品をスーパーや自治体などに持ち寄り、子供食堂や生活困窮者の支援団体などに寄付する活動も、ここ数年、全国で広まりつつあるそうです。
今回は新しい取り組み「フードリカバリー」に注目!
●協会の名前にもなっているフードリカバリーという言葉は、植田さんが考えたんですか?
「そうです。流通から外れた食品を流通に戻すっていうことで、そのまんまフードリカバリーです」
●食品ロスの削減に取り組むようになったのは、どうしてなんですか?
「そもそも15年前くらいからスーパーを経営していて、その途中でSDGsが始まって、食品ロスが社会問題であるっていうことをその時初めて知ったんですね。
自分のやっていることを振り返ってみたら、すごく捨てていたなっていうことに気がついて、スーパーとして社会問題になっていることに何かできないかっていうことで、食品ロスの削減に貢献するスーパーを作ろうと思ったのがきっかけです」
●廃棄品というのは、主にどういったものが多かったんでしょうか?
「いちばん多かったのは、やっぱり野菜ですね」
●野菜の中でも、これが多かったっていうのはありますか?
「基本的に市場に返品するものが大きなロスっていうか・・・にんじんの葉っぱの中に、ひとつふたつ腐ってました、みたいなものが入っていると、やっぱり臭いがついちゃうみたいなところがあるので、売り物にできないんですね。だから市場に返品するんですけど、でもそれは市場に戻されても困るから捨てといて、みたいになるので、やっぱりそういう印象が強いですよね」
(編集部注:植田さんはスーパーを経営されていた時に、流通に戻す試みとして、賞味期限が近いものや、規格外のものを安い値段で売る取り組みを行なっていたそうです)
寄付につなげる「公共冷蔵庫」
※協会として、現在どんなことに取り組んでいるのか、教えてください。
「協会としては今、“公共冷蔵庫”を広げていくことをやっています。流通から外れた食品の中でも、どうしても販売できないものを寄付につなげていこうっていうのをやっています」

●へ〜! それはいつ頃からの取り組みなんですか?
「これは(協会を)設立した時からなので、2022年の7月からやっています」
●協会が取り組んでいる公共冷蔵庫、これは「コミュニティフリッジ」と呼ばれています。具体的はどんな仕組みなんでしょうか?
「コミュニティフリッジは、企業さんから食品ロスになるものを集めて、プレハブの中に並べます。そこに児童扶養手当を受給しているような困窮世帯のかたたちに直接取りに来てもらうっていう、無人で食品の受け渡しをする倉庫みたいな感じです」
(編集部注:「コミュニティフリッジ」は「地域(コミュニティ)」と「冷蔵庫(フリッジ)」を組み合わせた造語で、10年ほど前にヨーロッパで始まった取り組みだと言われています。
ヨーロッパでは、地元のスーパーが閉店後に売れ残った食品をコミュニティフリッジに入れ、必要な人が持ち帰る。そうすることで、廃棄される食品が減り、環境にも優しい点が評価され、ヨーロッパのみならず、アメリカでも広まりつつあるとか。
日本ではこの仕組みに、デジタル技術を導入したコミュニティフリッジが2021年に岡山で誕生しています。地元のNPO「北長瀬エリアマネジメント」の代表理事「石原達也」さんが試行錯誤の末、生活に困っている人を支えるシステムを構築。
利用できるのは、事情がある生活困窮者だけで、事前にスマホで登録、倉庫のような入口には鍵がかかり、スマホで鍵を外して入場、持ち帰る食品は記録してもらい、在庫も管理できるシステムになっています。利用者には24時間、いつでも安全に、人目を気にせずに利用できるように配慮したそうです。
この取り組みは全国に徐々に広がりつつあり、日本フードリカバリー協会の植田さんも岡山で誕生したノウハウとシステムを学び、埼玉でコミュニティフリッジを始めたということなんです)

食品業界のルール
※ここで改めて、食品ロスの現状をお伝えしておきましょう。
世界で生産された全食品の内、年間、約40%に当たる25億トンの食品が廃棄されているそうです。
食品ロスはゴミとして廃棄されるため、焼却する際に温室効果ガスである二酸化炭素が大量に放出されます。その量はアメリカとヨーロッパで、自動車が1年間に排出する量のほぼ2倍に相当するとのこと。食品ロスが地球温暖化の要因にもなっているんですね。
ところで、日本の食品ロスの現状はどうなっているのでしょうか。
農林水産省によると、2022年度の年間の食品ロスは472万トンで、その内訳は家庭系が約236万トン、事業系が同じく236万トンとなっています。実は日本の食品ロスは減少傾向にあるんですが、それでもとんでもない量ですよね。
472万トンを、国民ひとり当たりの食品ロスに置き換えると、その量は一日約103グラム、お茶碗一杯分のご飯に近い量とされ、年間に換算すると、ひとり当たり、約38キロの食品を廃棄している計算になるそうです。
事業系の食品ロスの削減に向けては、国の取り組みとして「食品リサイクル法」などの法律が設けられているんですが・・・事業系の食品ロスが多く出てしまうのは、どうしてなんでしょうか?
「食品を扱う企業さんとしても、お客さんのために、というのがいちばんにあるので、どうしても賞味期限ギリギリの醬油を売るわけにはいかないですよね。賞味期限内に使い切れるような形で販売したいっていうのが、スーパーとしてもあるので、14日前には販売期限切れとして売り場から撤去しましょうみたいな形で、企業さんごとにルールを設定しているところだと思うんです」
●そういうルールがあるんですね。企業側も捨てざるを得ないということなんですね?
「そうです。それはもうお客様のためにです」
●ほかにも規格外の野菜が捨てられている現状もありますよね。これまで大きさだったり、形だけの問題で捨てられていたと思うんですけど、それはどうしてなんですか?
「それはですね・・・一回、小っちゃい玉ねぎを買って、料理をしてもらえればわかると思うんですけど・・・めんどくさいですよね」
●あ~小さいと・・・?
「はい、小っちゃい玉ねぎを、皮を何個も何個も(剝かないといけない)、大きいのだったら1個2個で済むのに、とにかくめんどくさい。ジャガイモの皮むき、あの小っちゃいのを剥くんですか? っていう・・・」
●確かに。
「やっぱり使いづらいですよね」
(編集部注:事業系の食品ロスの発生要因としては、いわゆる「3分の1ルール」などの商慣習が挙げられます。
これは食品小売業で「賞味期限の3分の1を超えたものは入荷しない」「3分の2を超えたものは販売しない」といった慣例のことなんですね。
これも植田さんの説明によれば、お客さまのため、ということなんですが、食べられるものが廃棄される現状を変えようと、「3分の1ルール」の見直しなどを検討する取り組みが関係省庁や食品業界で始まっているそうです。
賞味期限が迫っている食品を廃棄せずに寄付につなげたい、という植田さんの思いは、日本人の「もったいない」の心に通じますよね)

自治体が運営するコミュニティフリッジを
※今後、日本フードリカバリー協会として、特に力を入れたい取り組みはなんでしょうか?
「特に力を入れるのは、まずは自治体が運営する公共冷蔵庫、コミュニティフリッジを事例として作ることをまずやっていきたい。今目指しているのは、防災備蓄品の管理みたいな事業を委託されてコミュニティフリッジを運営する、その自治体にとっても損はないよねっていう、今まで使っていたコストを削減できるような形で提案したいなと・・・。
寄付が集まってきたけど、“配り切れなくて捨てちゃいました”っていうのが結構あると思うんですけど、そういう時に余らした物をコミュニティフリッジに入れて、被災した時には誰でも持って行っていいよ、みたいな・・・ちゃんとみんなに無人で配る、そういう時にはコミュニティフリッジが使えるのかなって思っています」
(編集部注:食品ロスを減らすには、私たちひとりひとりの心がけも大事です。
例えば、買い物は必要な分だけ、残さず食べる、注文しすぎないなど、きょうからすぐできることなので、みんなでやっていきましょう)
☆この他のシリーズ「SDGs〜私たちの未来」もご覧ください。
INFORMATION
植田さんが代表を務める「日本フードリカバリー協会」の取り組みに共感されたかたはぜひご支援ください。月額1000円からサポーターになれるそうです。また、寄付用の食品も募集中だそうです。詳しくは、日本フードリカバリー協会のオフィシャルサイトをご覧ください。
☆日本フードリカバリー協会:https://foodrecovery.jp
2025/4/13 UP!
オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」
M1. COUNT ON ME / BRUNO MARS
M2. WHERE IS THE LOVE? / BLACK EYED PEAS
M3. KEEP HOLDING ON / AVRIL LAVIGNE
M4. HANDS / JEWEL
M5. ANOTHER DAY IN PARADISE / PHIL COLLINS
M6. 春 ~Destiny~ / Uru
M7. MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
M8. THE 3 R’S / JACK JOHNSON
エンディング・テーマ曲「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
2025/4/13 UP!
4月20日
ゲスト:観測専門エンジニア「松下隼士(まつした・じゅんじ)」さん
北極圏ノルウェー領のスバールバル諸島にある観測拠点「ニーオルスン」の滞在エピソードから、極地らしいカルチャーや、日本ではあり得ないローカルルールのお話などうかがいます。
4月27日
ゲスト:山と旅のイラストレーター「やまとけいこ」さん
富山県の山奥、黒部川の源流にある薬師沢小屋で、料理人として働いていた頃のエピソードや、水と命にあふれる黒部源流の魅力などうかがいます。
2025/4/13 UP!
<「日本フードリカバリー協会」情報>
2025年4月13日放送

植田さんが代表を務める「日本フードリカバリー協会」の取り組みに共感されたかたはぜひご支援ください。月額1000円からサポーターになれるそうです。また、寄付用の食品も募集中だそうです。詳しくは、日本フードリカバリー協会のオフィシャルサイトをご覧ください。
☆日本フードリカバリー協会:https://foodrecovery.jp
(植田さんが取り組む公共冷蔵庫のお話など、詳しくは2025年4月13日放送の『シリーズ「SDGs〜私たちの未来」の第25弾! 食品ロス編〜日本フードリカバリー協会の取り組みに注目!!』をご覧ください)
<風間深志さん情報>
2025年4月6日放送
地球元気村の活動のひとつとして、モンゴルのゴビ砂漠に木を植える活動を行なっています。10年以上も続けているこの活動、今年もこの夏に植林ツアーが予定されています。
また、山梨市にある地球元気村ファーム「天空のはたけ」では5月中旬に、サツマイモの植え付けが計画されています。ほかにも地球元気村が運営している山梨県山中湖村の「村営 山中湖キャンプ場」もありますので、ぜひご利用ください。
そんな地球元気村では、随時村民を募集中です。プレミアム村民は会費が年間10,000円、村民になると年4回、会報誌「地球元気村」が届くほか、イベントの参加費が割引になるなどの特典がありますよ。詳しくはNPO法人「地球元気村」のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎地球元気村:https://chikyugenkimura.jp
風間さんが主宰されている一般社団法人「日本ライダーズフォーラム」でもイベントが目白押しです。地域社会を元気にするための「にっぽん応援ツーリング」が4月26日にスタート。
また、一大バイク・イベント「SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)」が5月24日から始まる予定です。詳しくは「日本ライダーズフォーラム」のオフィシャルサイトを見てくださいね。
◎日本ライダーズフォーラム:https://www.round4poles.com
(風間さんが語る活動のお話など、詳しくは2025年4月6日放送の『「ザ・フリントストーン」が放送34年目に突入! 番組のシンボル、風間深志さんに期待の新人、難波 遥が直撃インタビュー!』をご覧ください)
<難波 遥さん情報>
2025年3月30日放送

難波さんが代表を務める「Hands UP」にぜひご注目ください。人材を育てる「AI(アイ)ヒーロー」や、社会や地球の課題に取り組む「ソーシャルクリエイティヴ事業」、それぞれの事業内容など、詳しくはぜひオフィシャルサイトでご確認ください。
◎Hands UP:https://handsup-sdgs.com
(難波さんが語る事業のお話など、詳しくは2025年3月30日放送の『Z世代の起業家が見つめる未来「ありがとうの連鎖が生まれる地球」』をご覧ください)
<「渋谷区ふれあい植物センター」情報>
2025年3月23日放送
食と農の地域拠点「渋谷区ふれあい植物センター」にぜひお出かけください。ガラス張りの温室のような空間にいるだけで癒されると思いますよ。
1階には柑橘類や熱帯系の果樹などの植物と、水耕栽培のファームラボ、2階にはカフェとライブラリー、3階にはトークショーなどに使われる多目的スペースがあります。そしてイベントのときだけ解放される4階の屋上ではお茶やホップなどが栽培されています。植物のパルスをもとに作った音楽「ミュージック・オブ・プランツ」は1階の中央にある小さな洞窟のような部屋で聴くことができますよ。

「渋谷区ふれあい植物センター」の開園時間は午前10時から午後9時まで。休園日は月曜日。入園料は小学生以上100円です。アクセス方法など、詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
◎渋谷区ふれあい植物センター:https://sbgf.jp/
小倉さんが代表を務めるNPO法人「アーバン・ファーマーズ・クラブ」の活動にもぜひご注目ください。詳しくはオフィシャルサイトを見てくださいね。
◎アーバン・ファーマーズ・クラブ:https://urbanfarmers.club/
(小倉さんが語る植物園のお話など、詳しくは2025年3月23日放送の『育てて食べる植物園!? 「渋谷区ふれあい植物センター」』をご覧ください)
<「高尾の森自然学校」情報>
2025年3月16日放送

今年10周年を迎える高尾の森自然学校にぜひご注目ください。お話にもあった「大人の植物観察会」や「野鳥観察」「昆虫観察」などなどいろいろな体験型のプログラムを行なっています。また「森のお手入れボランティア」や「畑クラブボランティア」などもありますので、ぜひご参加ください。まずは、これからとてもいい季節を迎える「高尾の森自然学校」のフィールドに遊びに行ってみていかがでしょうか。
開館時間は午前9時30分から午後5時まで。定休日は毎週火曜日です。アクセス方法など、詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
◎高尾の森自然学校:https://www.7midori.org/takao/
(後藤さんが語る「高尾の森自然学校」のお話など、詳しくは2025年3月16日放送の『開校10周年「高尾の森自然学校」〜里山の森と人々をつなぐ』をご覧ください)
<CAMMOC情報>
2025年3月9日放送
去年CAMMOC名義で出された本をぜひ読んでください。日々の暮らしを豊かにしながら、結果的にそれが防災につながるヒントとアイデアが満載です。今回は三沢さんの暮らし方をご紹介しましたが、住まいや家族構成が違うほかのメンバー、カナさん、アヤさんの暮らし方も載っています。
ほかにも日常食と防災食のフェーズをなくしたレシピや、普段使っているポリ袋や手ぬぐい、食品用のラップやアルミホイルなどの活用術なども大変参考になりますよ。一家に一冊、おすすめです! 辰巳出版から絶賛発売中。詳しくは出版社のサイトをご覧ください。
◎辰巳出版 :https://tg-net.co.jp/tatsumi_book/18661/
CAMMOCは、防災とキャンプに役立つ情報発信のほかに、イベントや商品開発のコンサルティングなど、いろんな活動をされています。詳しくはオフィシャルサイトをぜひご覧ください。
◎CAMMOC :https://cammoc.com
(三沢さんが語る防災のお話など、詳しくは2025年3月9日放送の『「SDGs防災キャンプ」〜「いつも」を「もしも」の備えに』をご覧ください)
<豊島大輝さん情報>
2025年3月2日放送
この本には忙しい日々から離れて、本来の自分に戻れるノウハウが満載です。この番組としては特に第3章の「自然とつながることで、ととのうリトリート」に注目していただければと思います。また、第4章の「1分から始める! 暮らしの中のプチ・リトリート」には通勤途中やオフィス、または家事をしながらでもすぐできるリトリートのヒントがたくさん載っています。ぜひ参考になさってください。
すばる社から絶賛発売中です。詳しくは出版社のサイトをご覧ください。
◎すばる舎:https://www.subarusya.jp/book/b653272.html

私もリトリートを体験したい、もっと知りたいと思ったかたは、亀山湖畔のホテルやグランピング施設などで行なっている豊島さんプロデュースの「亀山温泉リトリート」を体験されてみてはいかがでしょうか。参加方法など詳しくは「亀山温泉リトリート」のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎亀山温泉リトリート:https://www.kameyamaonsen.jp/retreats/
(豊島さんが語るリトリートのお話など、詳しくは2025年3月2日放送の『「人」が「ヒト」に戻る旅。忙しいあなたに「リトリート=休養術」』をご覧ください)
<盛口 満さん情報>
2025年2月23日放送
盛口さんの新しい本『ぜんぶ絵でわかる』シリーズの最新版をぜひご覧ください。骨を楽しむための「骨のキホン」から始まり、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、そして哺乳類の骨の、精密なイラストと解説が載っています。ほかにも、アジの干物の美しい食べ方の説明や、骨の標本作りの裏話などのコラムも面白いですよ。ぜひチェックしてください。
エクスナレッジから絶賛発売中です。詳しくは出版社のサイトをご覧ください。
◎エクスナレッジ :https://www.xknowledge.co.jp/book/9784767833576
(盛口さんが語る骨のお話など、詳しくは2025年2月23日放送の『生き物の「骨」を楽しむ〜骨は歴史と暮らしが詰まった教科書』をご覧ください)
<高尾の森自然学校 イベント情報>
2025年2月16日放送
この4月で開校10周年を迎える一般財団法人セブン・イレブン記念財団「高尾の森自然学校」が記念事業として「環境アカデミー2025」を開催、その参加者を募集中! 森林整備を担う人材を育成する通年を通したプログラム研修です。2025年4月から2026年3月、月一回、全11回実施。受講費用は無料。定員は20名。応募の締め切りは2月28日。
詳しくは、高尾の森自然学校のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎https://www.7midori.org/takao/katudo/forest-maintenance/2025/0122141106/
ほかにも連続プログラム「森里川海のつながりを学ぶ」や、ワークショップ「ヤマザクラで絹のスカーフを染めよう」の参加者も募集しています。詳しくはいずれも高尾の森自然学校のオフィシャルサイトを見てください。
◎高尾の森自然学校 https://www.7midori.org/takao/
<鈴木 純さん情報>
2025年2月16日放送
鈴木さんの新しい本をぜひご覧ください。それぞれの冬芽の特徴を捉えたキャッチコピーが見事ですよ。例えば「はんなり美人」と「ハートツリー」。「はんなり美人」はナツツバキで、冬芽を覆うウロコの形がまさに着物のえりのように重なっていて、薄い緑を基調とした和風な色合いと形が美しいです。そして「ハートツリー」はニワウルシ、枝にくっきりと綺麗なハートのあとがあります。ぜひ本でお確かめください。
ほかにも街中や野山でもよく見られる樹木の冬芽が、豊富な写真とともに掲載。ひとつの冬芽が見開2ページで紹介されているので、見やすくて使いやすいですよ。冬芽観察の決定版! ぜひチェックしてください。小学館から絶賛発売中です。詳しくは出版社のサイトをご覧ください。
◎小学館:https://www.shogakukan.co.jp/books/09311578
鈴木さんのオフィシャルサイト「まちの植物はともだち」もぜひご覧ください。
◎まちの植物はともだち:https://beyond-ecophobia.com
(鈴木さんが語る冬芽のことなど、詳しくは2025年2月16日放送の『冬の植物観察のすすめ! 可愛くて面白い「冬芽」に注目!』をご覧ください)
<mamano chocolate(ママノチョコレート)情報>
2025年2月9日放送
「ママノチョコレート」では、エクアドルのカカオ農園と日本をオンラインでつないで、月一回程度、どなたでも無料で参加できるセミナーを開催。次回は2月22日(土)の午前7時30分からの予定。興味のあるかた、ぜひオンライン・セミナーにご参加ください。
きょうご紹介したチョコレートなど、販売しているラインナップについてはぜひママノチョコレートのオフィシャルサイトをご覧ください。もちろん、オンラインで購入できますよ。

赤坂見附のお店にもぜひお出かけください。赤坂見附駅から徒歩2分です。アクセス方法などもオフィシャルサイトを見てくださいね。
◎ママノチョコレート:https://mamano-chocolate.com
ママノチョコレートの活動は各種SNSで見ることができます。
◎Facebook:https://www.facebook.com/mamanochocolate
◎YouTube:https://www.youtube.com/@mamano_chocolate/about
◎X:https://x.com/mamanoofficial
◎Instagram: https://www.instagram.com/mamano_official/
◎Note: https://note.mu/mamanochocolate
国際協力NPO「ママノアマゾニア」の活動にもご注目ください。詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
◎ママノアマゾニア:https://mamano-amazonia.org/
(江澤さんのエクアドルやチョコレートへの思いなど、詳しくは2025年2月9日放送の『バレンタインデー直前! エクアドル産の希少なアリバカカオ「森と生きるチョコレート」!』をご覧ください)
<石田ゆうすけさん情報>
2025年2月2日放送
石田さんの新しい本をぜひ読んでください。食にまつわる31編の旅のエッセイは、どれも絶品! その場の風景や人、気温や湿度、さらには、においまでも感じる描写に圧倒されます。きっとそのページで紹介されている食を食べたくなると思いますよ。新潮社から絶賛発売中! 詳しくは出版社のサイトをご覧ください。
◎新潮社:https://www.shinchosha.co.jp/book/355751/
オフィシャルブログ「石田ゆうすけのエッセイ蔵」もぜひ見てください。
◎石田ゆうすけのエッセイ蔵:https://yusukeishida.jugem.jp
(石田さんが語る旅と食のお話など、詳しくは2025年2月2日放送の『「食べるために走る」世界一周自転車旅〜幸せは生野菜!?』をご覧ください)
<森と生きるチョコレート「mamano chocolate(ママノ・チョコレート)」>
2025年1月26日放送
バレンタインデー直前におすすめのチョコレート情報です。
赤坂見附にあるお店「mamano chocolate」では、エクアドルの豊かな熱帯雨林で栽培される、世界でわずか2%の希少なカカオで作られたチョコレートを製造・販売しています。
先住民の小規模農家が伝統的な農法で育てるカカオ豆「アリバカカオ」を直接仕入れて作ったチョコレートは絶品です。ぜひご賞味ください。

詳しくは「mamano chocolate」のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎https://mamano-chocolate.com/
なお「mamano chocolate」の代表「江澤孝太朗」さん、2月9日(日)に出演決定!
希少なアリバカカオとの出会いや、その特徴のほか、エクアドルの熱帯雨林を守る活動などお話しいただきます。お楽しみに!
<JUON NETWORK情報>
2025年1月26日放送
「樹恩割り箸」はJUON NETWORKのオフィシャルサイトから購入できますよ。価格は紙袋に封入したもので、100膳550円となっています。
「森林(もり)の楽校」や「田畑(はたけ)の楽校」には会員ではなくても体験として一般のかたも参加できるとのことですから、興味のあるかたは、ぜひサイトをチェックしていただければと思います。
JUON NETWORKでは随時会員を募集中。学生会員で年間2000円、個人会員で4000円。また、寄付も受け付けています。ぜひご支援いただければと思います。いずれも詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
◎JUON NETWORK:https://juon.or.jp/
(鹿住さんが語るボランティア活動のお話など、詳しくは2025年1月26日放送の『日本の森林を守り、農山村を支援する「JUON NETWORK」〜ボランティア活動のすすめ』をご覧ください)
<REBUILDING CENTER JAPAN情報>
2025年1月19日放送

ぜひ「REBUILDING CENTER JAPAN」の活動にご注目ください。今年の「リビセンみたいなおみせ やるぞスクール」は3月21日から23日、4月25日から27日、5月16日から18日、そして10月にも、11日から13日に開催される予定です。「リビセン」で販売している古材や古道具のほか、所在地など、詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
◎「REBUILDING CENTER JAPAN」:https://rebuildingcenter.jp
(東野さんが語るリサイクル事業など、詳しくは2025年1月19日放送の『シリーズ「SDGs〜私たちの未来」の第23弾! 〜長野県諏訪市にある「REBUILDING CENTER JAPAN」のリサイクル事業にフォーカス!』をご覧ください)
<清水国明さんトーク&ライヴ情報>
2025年1月12日放送

この番組に毎年ご出演いただいているタレントの清水国明さん、今度の金曜日17日に発生から30年となる阪神・淡路大震災の支援活動をきっかけに、その後、各地で自然災害が起こるたびにいち早く現場に駆けつけ、支援活動に尽力されています。そして去年、そんな活動の経験を活かし、災害時には仲間同士で助け合う全国的な組織「日本セルフレスキュー協会」を設立。
そんな清水さんが防災・減災をテーマにしたトーク&ライヴ「清水国明の つながり全国旅」を続けていらっしゃいます。
・1月26日(日)神奈川県小田原市「クエスト」
・1月31日(金)千葉県柏市「スタジオ・ウー」
お近くにお住まいのかたは、ぜひお出かけください。
このツアーは今年7月まで続く予定です。
チケットの申し込み、お問い合わせは以下からお願いします。
https://kuniaki.plus/2173
◎日本セルフレスキュー協会:https://www.jsra.life
2025/4/6 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、冒険ライダー、そして地球元気村の大村長「風間深志」さんです。
風間さんは、この4月から放送34年目に入った、この番組の記念すべき第1回目のゲストで、毎年4月の第1週目にご出演いただいている、まさにこの番組のシンボル的な存在です。
1950年生まれ、山梨市出身。1980年にアフリカの最高峰キリマンジャロをバイクで登り、82年に日本人として初めて「パリ・ダカールラリー」に参戦。その後、エベレストにバイクで挑み、6005メートルの記録を樹立。さらに、バイクによる史上初の北極点と南極点に到達など、前人未到の大冒険を成し遂げたレジェンドです。
そして1988年に仲間と共に「地球元気村」を設立、現在はNPO法人として「人と自然が調和している社会」の実現を目指して活動されています。
そんな風間さんに、今週から産休中の小尾渚沙さんに代わって、この番組を担当するブライテスト・ホープ難波遥さんが直撃インタビュー! その模様をお届けします。
☆写真協力:風間深志事務所、地球元気村

冒険家とは・・・
※まずは、こんなお話から始まりました。
●風間さんのFacebookをいろいろと拝見しました。風間さんはいろんなところに行かれていますよね?
「行った!」
●で、いろんなことをされていますよね?
「やってる!」
●その中で一本軸にあるのが「冒険家」である、ということは合っていますか?
「まあ、合ってるね! 信条っていうかね。お前、冒険やってねぇじゃねえかって言われるけど、気持ちは冒険家(笑)」
●この冒険家っていうかたに私、実は人生で初めてお会いしたんです。
「かもしれませんね。極めて稀ですよ。僕もうろうろしても、冒険家なんて会うことはないですね。そのくらい少ない、希少種だから・・・絶滅危惧種かもわかんないよ(笑)」
●すごく珍しい!(笑)
「(冒険家って)どういうことですか? っていう話になると、なかなか説明は難しいけど、昔からよく言われました。冒険家って、”家”って書いてある業態ですけど、どういうことで食べていますか? なんて聞かれましたよ。でも何も喰ってません! って答えたの(笑)」
●食べてないんですか?(笑)
「霞で〜す、みたいな・・・ご安心ください!」
●でも本当に冒険家とは何なんだろうと、まず最初に思ったんですけれども、冒険家は、自分自身が冒険家ですと言い始めることで冒険家になっていくんですか?
「そうだね。何でもいいんですよ。音楽家だって音楽家ですって言えばいいんだもの。だからそれで音楽家たる要素って何かっていうと、ちゃんと音楽を作って、それを人生の柱として、言ってみれば、それで食べていけたら最高だなっていう、まあ、そのあたりだね。
それであなたは食べていますか? っていうと、なかなかそれだって食べている人は難しいんだよね。しかしサイドで何かやりながら、私は生涯、音楽家として生きていきます。冒険家も一緒でね。冒険家なんですねって言われたら、ちょっと照れながら“ええっ!”みたいな、そういうとこがあってね。
でもやっぱりチャレンジしていく、冒険っていう姿勢が好きでやっていますね。食べていけるかって言うと極めて難しい。これで食べている人少ないですよ」
●そうですよね〜。ちなみに、それでもやっぱり生きていかなければならないってなった時に、冒険家のみなさんはどうやってお金を得ているんでしょうか?
「冒険自体で食べられるってことはなかなか少ないんですよ。冒険家っていうのはやっぱりどっちかっていうと、今言ったミュージシャンでも、五線紙に向かってのチャレンジ、挑戦、冒険、あるはずなんだよね。すべてその未知なる空間に対する一歩が冒険の範疇なんだよね。それに邁進していく人が冒険家。
だがら、それで食べられるかっていうと別問題で、冒険自体を食べることの糧にすることは、そんなの不純じゃないかって、純粋じゃないじゃないかって、それは単なる仕事をやっているにほかならないって言われても不思議じゃないよね。
だから、冒険っていうのはなかなかジャンルとして成り立たなかったり、難しいのはそのあたり。家業としてなかなか成立しにくい性質を持っているね。ほかのものは市場があって売れる。冒険に市場があります? ないよね」
●ないですね〜。
「ないんですよ。だからその行為を通じて、その人が何らかの形で社会とか企業から支持されるってことが、ひとつの冒険家としての生きていく術になるんですね」

冒険のゴールは日常!?
●風間さんの資料に、「冒険はいつも真のゴールとなる日常へと帰着する」っていう言葉があって、これが私の頭の中にハテナがいっぱい浮かんだんです。もう深すぎて・・・これの意味をきょうは聞きに行こうと思って!
「なんだ、深く頷いたんじゃなくて、ハテナ? 本当にゴールはみんな日常なんですね。つまり、どんなところに行こうが、どんな未知空間に行こうが、どんな挑みであろうが、最終的には自分の社会、自分自身に対して明るく照らしたり、自分の家族のところに、自分は肉体であれば戻ることがゴールなんですよね。
地の果てに、火星まで行ってみたいけど、人間は行ったら戻ってこなくちゃいけない。やっぱり日常から発信した夢は日常に戻るのが本当のゴールですね。だからそこに帰らないのはちょっとよくない、未達成!」
●なるほど。しっかり行って帰ってきてこそのゴールがそこにある?
「行って帰ってくる。命を大切にするってこともあれば、すべての行為はフィードバックするところは日常なんだ。日々の日常を邁進するため、日々の日常をよりよくするためのひとつの体験であるっていうことだね」
●なるほど。
「オートバイの人は、いいこと言うでしょ?(笑)」
●本当に名言続出で!
「まあ、ただのバイク乗りだからね、俺は(笑)」
●風間さんはオートバイで人類史上初の北極点到達、南極点到達。さらにエベレスト6005メートル地点に到達されました。これもやっぱりそこに到達してから、しっかりと戻ってきてこそのゴールだったっていうのは、ここにも通じているんですか?
「絶対、そう! やっぱりね、苦難と苦境とそれから修羅場と、厳しければ厳しいほど、人間は生きたいんですよ。それで生きてどうすんだって、家に帰りたいんですね。それがやっぱり本当のゴールだなって、つくづく冒険中に感じるんだよね。それは僕だけじゃなくて、みんなそう言うと思います」
●でもやっぱり、戻ってきた時に感じるものって、冒険に出た時に、いかに壮大な自然だったりだとか、日常では目にしないものを目にするかによって、やっぱり帰ってきたあとの日常って変わったりするんですかね?
「大きく言うとね、何も変わらない」
●何も変わらない・・・!?
「何も変わらない。何も起きない。穏やかでなんの変哲もない日常こそが最高なんだよ! 何か変わっている日常よりかも穏やかで何も感じない、退屈だな〜っていう日常が最高なの(笑)」
●なるほど〜!
「ほんとそうなんだよね。だからそんな気分はものすごく大切。で、やっぱりね、頑張っている時は日常がいつも自分を支えていくんですよ、いつも日常に支えられるの。だから素晴らしい日常を持つべし! 素晴らしい日常、友達、家庭、社会、会社を持つことによって、その人は頑張れるっていうのはもう絶対、太鼓判です」

社会のために役立つバイク
※今バイクの活動で、いちばん力を入れていることはありますか?
「今、俺が一生懸命やっているのは、“災害支援バイク”っていうものを作っているのね。(日本は)災害が多いじゃないですか。山火事も多いし、津波が起きるし、地震が起きるし、そんなのの繰り返しだよね。大水は出るし・・・そんな災害日本の中で、僕はバイク乗りだから、バイクがもっと社会のために役立つシーンをいっぱい想像するんだけど、オートバイは何か起きた時は、初動にすごく効果あるんですよ。車じゃ行けないでしょ? バイクは(現場に)行けるんです!
地元にはその場所を知っている若い人がいっぱいいるんですよ。“俺、あそこ行ってくる!”ってね。例えば、隔離された集落のところに行って、それで一声かけてくるってすごく大事なことだよね。何かできなくてもやっぱり駆けつけて、その場に行って、人と人の顔を合わせることが最高の救助だからね。それができるのは、俺はオートバイだと思っているから、それに向いているようなバイクを作って、そのためにみんなに号令して今、訓練をやっています」
●訓練!?
「レスキューとかそういう部分の、基本的な人工呼吸とかそういうことね。で、そういうものをみんなに言って、何か社会の役に立っていこうという気持ちでやっていますよ! 今、未完成だから必死になって言うんだよ。一生懸命やんなきゃいけないと思って、それを社会的通念にしたいと思っているわけ。
“おっ! バイク、行ってこい!”って言われたいの! “はい! わかった!”ってね。バイク乗りだからね。バイクが社会の役立ちたい! バイクの連中がみんな、ありがとう!って言われるような社会になればいいなと思って、今バイクが活躍できる場所を設定して、そのためのシステムとそのための訓練をやっている。それを今いちばんやっているところ、小さなことだけどね」
●風間さんの、人のためにとか、地球のために貢献していきたい、役に立ちたいという思いの原動力は?
「この原動力は、それは俺、今まで冒険をやっていたからね。冒険やるのもオートバイっていうのが・・・これ、バイクの話になっちゃうけどね。
つまりバイクっていうのは、日本にはホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキっていう、4大メーカーがあるのね。その昔(バイクメーカーは)60もあったんだよ」
●へぇ~~!
「その生き残ったメーカーが何をやっていたかっていうと、世界選手権に出てチャンピオン(の座を)取るんですよ! それで技術力(を高めて)商品開発をやってきたの。素晴らしい技術が商品の形として売れるわけ! それはよい製品を作るってことの証なんだよね、勝つことは!
それでそのチャンピオンはサイン会をやり、店頭に並んでセールスの陣頭に立つわけだ。それでマーケットを築いた。マーケットを築いたけど、速いとか上手いっていうことを、社会は別に欲していないんですよ。最初は欲していたんだよ。でも結果、そのあと(バイクは)危ないとかうるさいとかって言うの。
でも僕は、そういう上手い速いだけじゃないんだ。そうじゃなくて、乗ることによって、もっと人間っていうのはすごいチャレンジがあって、すごい達成感があって、ロマンがあって、そうじゃない道を僕が自ら選んでやったのが、自分のバイクの冒険なの。ほかのシーンを見せたんですよ。
で、それだけじゃないんです! うまくコーナーをピューって行くだけじゃないんです! ノロノロ走ったってロマンチックなんです! 自然があれば行きたいんです! 山があれば登りたい! これ、山屋と一緒ね。ピークを踏みたいんです! 僕はバイクで行きたいんです! ピッケルじゃないんだって。ピッケルもやるよ。でも僕はバイクが好きだからっていう、バイクの表現、バイクの活動の領域を広めていくのは僕の冒険だったの。
その冒険で世界中に行くでしょ。エベレストに行きます。エベレスト街道、ばばばーっと行きます。アメリカ人の女性が走ってきます。“クレイジー!”って怒られるわけ。なんでクレイジーなの、俺は? って、バイクだから? ってことなんだよね。
それだけバイクは市民権を持っていなかった。悔しい! 眺める観察する人にとってはうるさいから嫌なの、いて欲しくない形をしているの。だから悔しいから、バイクは人のためになるんだってことをやりたいんですよ、最後の仕事として。俺はそれをやらなきゃいけないと思って、頑張ってま~~す!(笑)」
地球元気村の信念

※風間さんは1988年に「地球元気村」を設立されました。テーマが「人も地球も元気、人と自然が調和する社会」ということですが、改めて、なぜ「地球元気村」をやろうと思ったのか、教えてください。
「これはバイクで冒険するのと一緒なんだけどね。やっぱりみんなに自然志向を持ってもらいたい。自然ってものにもっとみんなが目を向けて欲しいっていう活動。それは家族ぐるみだったり、子供も一緒に向かっていくフィールド、自然豊かな中でいろんな体験がある、いろんな発見がある、感動がある。そういった中に地球人としての必要な要素・・・”私嫌い!”とかって言わないで、まあ嫌いって言ってもいいんだよ。
とにかく自然と一緒になって生きていくのが、人間のあるべき姿だし、そこの形はなんだろう? そういったものを掌握したり、理解する社会形態ってどうなのだろう? ってね。それは教育すべてにわたってそうだよね。そういう理想的な自然を取り入れた生き方、社会を作っていきたいと思ったの。
特に僕が1988年頃、子育て盛りだから、育メンだから、俺は! 自分でも初代育メンだと思っている(笑)。俺は田舎の育ちでさ、自然なんかいくらでもあるんだよ! ところが都会で、当時1988年は練馬に住んでいた。子供を抱っこしながら、よそん家の垣根の向こうに(ある花を子供と一緒に見ながら)“綺麗な花だろ~”って言うの。なんと惨めなんだろうって、よそん家の花を見て子供に自然を教えなきゃいけない、これはすごく辛かったね。
都会の人たちは自然に向かって行かなければ、自然と出会えないでしょ。田舎に住んでいる人たちは、自然は周りを見りゃみんな自然だよね。足元を見れば川が流れているよね。でも都会の人はそこに向かわなきゃいけない。
そんな都会の人たちに向かっても、自然は素晴らしいんだよ! って、自然が人間を大きくする、大らかにするんだよ! って、自然を含んだ都会の空間、街の空間にしていきたいね! って、いうことをほんとに言わなきゃいけないと思ってやってきました。それで38年! 何も答えが出ていない・・・。
もうほんと虚しい闘いだけど、しかし地球元気村で僕がやった体験学習に来てくれた人は何万人もいるよね。だって0歳で来た子がもう38歳だから! みんなそういう昔のある日の思い出を、ちゃんと脳裏に刻みながら生きていってくれたから、無駄じゃない。でもこれはずーっとやり続けていかなければいけないんですよね、これからもね」
●そうですよね~。
「加えて気候変動、こういった部分でも自然が非常にインパクト強くものを言ってくるでしょ。洪水にしてもね。夏40度超える毎日、耐え難いじゃないですか。これはやっぱり自然をある種、蔑ろにしたり、自分たちだけの生き方、人間だけの生き方を考えたひとつのツケがここで回ってきたと僕は思っている。
それはそういう循環なんだよって(言うけど)そんなの詭弁。やっぱり直せるものは直していきたいと思うからね。だから、みんなもっと自然寄りの生き方を考えていくべきだと思うので、1日24時間の使い方は自由だし、豊かっていうものも考え方ひとつで変わるから、みんなこれは選択肢の問題だから、それはよりよい方向の、“フリントストーン”だよ! そういったものに目を向ける心がすごく大事ね! 今こそ!」
☆この他の風間深志さんのトークもご覧ください。
INFORMATION
地球元気村の活動のひとつとして、モンゴルのゴビ砂漠に木を植える活動を行なっています。10年以上も続けているこの活動、今年もこの夏に植林ツアーが予定されています。
また、山梨市にある地球元気村ファーム「天空のはたけ」では5月中旬に、サツマイモの植え付けが計画されています。ほかにも地球元気村が運営している山梨県山中湖村の「村営 山中湖キャンプ場」もありますので、ぜひご利用ください。
そんな地球元気村では、随時村民を募集中です。プレミアム村民は会費が年間10,000円、村民になると年4回、会報誌「地球元気村」が届くほか、イベントの参加費が割引になるなどの特典がありますよ。詳しくはNPO法人「地球元気村」のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎地球元気村:https://chikyugenkimura.jp
風間さんが主宰されている一般社団法人「日本ライダーズフォーラム」でもイベントが目白押しです。地域社会を元気にするための「にっぽん応援ツーリング」が4月26日にスタート。
また、一大バイク・イベント「SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)」が5月24日から始まる予定です。詳しくは「日本ライダーズフォーラム」のオフィシャルサイトを見てくださいね。
◎日本ライダーズフォーラム:https://www.round4poles.com
2025/4/6 UP!
オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」
M1.(MEET)THE FLINTSTONES / B-52’S
M2. XANADU / OLIVIA NEWTON-JOHN
M3. WALKING ON SUNSHINE / KATRINA AND THE WAVES
M4. ESPECIALLY FOR YOU / KYLIE MINOGUE
M5. 桜が降る夜は / あいみょん
M6. EVERYDAY IS A WINDING ROAD / SHERYL CROW
M7. 地球は元気 / 地球元気村の仲間たち
エンディング・テーマ曲「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」