2020/7/24 UP!
第3回目は館山市を取材しました。館山は、いろんな表情がある場所です。
まずは歴史の話を伺いに館山市立博物館主任学芸員の宮坂新さんを訪ねました。
館山の地名の由来は、館(やかた)=城。上部に城が立っていた山を城山と呼んでいますが、そこから転じて館山になったのだそうです。
戦国時代にここを治めていた里見氏が城を立てたことに由来しています。里見氏はもともと富浦にある岡本城を居城にしていましたが、こちらのほうが経済的、戦略的にも優れているということでうつってきたのだとか。
そんな里見氏のことをもっと地元の子供たちにも知ってもらいたいと、小学校では教科書の副読本で里見氏のことを学びます。
そして、何よりも里見の名前を有名にしたのは、江戸時代のベストセラー作家、曲亭馬琴(滝沢馬琴)が書いた『南総里見八犬伝』です。
南総里見八犬伝は98巻106冊に及ぶ長大な物語ですが、現代でもまったく古さを感じることもなく、非常に読みやすい物語です。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?本格的テレビ人形劇、映画、アニメ、舞台などで現在も演じられています。
こんなこともあって、館山の里見氏を主人公とした大河ドラマを立ち上げようという想いが地元では熱く、「里見氏を大河ドラマに!」という看板やのぼりが駅前やさまざまなところに掲げられています。
そして、南国のイメージの館山は観光地としても立地もあります。しかし、昨年の台風被害や、新型コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛要請などで観光業が大きなダメージを受けています。
それを何とか元気づけようと、観光関連の有志が集まり、市がバックアップする形で観光を応援する クラウドファンでイングを6月末まで実施していたそうです。コロナに負けない。千葉・館山の「未来の旅」を予約して館山の観光産業の応援を!と200万円を目標にしていたそうですが、この「みら・たび・たてやま」にはなんと倍額以上の応募があったそうです。
プロジェクトリーダーの 酒井伸一さんにお話を聞いたところ、『「未来の館山旅(みらたび)チケット」にご支援いただいたことに感謝している。これからは、このご支援に対してリターンをしていく。台風、コロナに負けない、もっと素晴らしい、何度でも来ていただけるような魅力的な館山の観光に期待してほしい』とコメントいただきました。
取材の途中、駅前の観光案内所でたてやまファンクラブに無料で登録をしました。
これはおすすめです。様々な特典が!例えばお食事処では板長おすすめの地魚料理が1品サービスされたり、レンタル自転車が割引になったりするそうです。おいしそうですし楽しそうですね。この夏、館山お出かけになってみてはいかがですか?駅に着いたら、まずは観光案内所に立ち寄ってみてください。