2020/8/28 UP!
今回のミンナノチカラ~CHIBA~は旭市を取材しました。
旭市は農業が大変に盛んなところで、市町村別農業産出額は千葉県で1位。全国でも6位なんです。その旭市で、野菜や牛肉、豚肉といった地元の食材をふんだんに使った料理を出すレストランが人気になっています。
レストランの名前は「Kitchen TSU・NA・GU キッチンツナグ」です。

オーナーのお名前が豊田維(とよだつなぐ)さんとおっしゃいます。とてもきさくにお話ししてくださいました。

維さんは料理人としてのキャリアを東京のレストランでスタートします。そこで修行し、実力もついてきて、「さあこれから面白くなるぞ」というときに、旭でレストランを営んでいたご両親から突然「引退するので継がないならこちらの店は締める」と連絡がきます。「いつかは故郷に戻ろう」とは思っていたものの、いささか早すぎるタイミングに戸惑いを感じながらも、維さんは旭に戻ることを決めたそうです。
故郷を離れて数年が経ち、地元の友人とも疎遠になっていた中、お父さまからも「自分で思うようにやったほうがいい。必要ならアドバイスはするから」と言われ、まさにゼロからのスタートとなった維さん。「まずは地元の食材を知ることから始めよう」と生産者の方を訪ね歩き、出会いの中から旭の食材の魅力を発見していきます。
「旭には特別の名産があったりするわけではないけど、どれも平均点が高い。作られている皆さんの話、ものを見るよりも話を聞くほうが早い。
おいしいポイントをもちろん知っているので教えていただくことで、料理のヒントになる。生産者の話が宝。」
そんな風に地元に根を張っていった維さん、いまでは「どこ産の何、とかではなくて、あの生産者さんが作るものが使いたい。ご縁とかフットワークで集めれば必ずおいしいものが必ず手に入る。生産者には毎日誰かしらに会う。野菜、魚、米どころでもある旭。旭のテロワール(土地、地域)で食材をそろえられることはいいことだと思っている」ともおっしゃっていました。
豊田さんのレストラン「 Kitchen TSU・NA・GUキッチンツナグ」は、実は旭市内にある国保旭中央病院の建物の中にあるのですが、落ち着いた雰囲気で病院の中であることを忘れるような佇まい。外から直接お店に入れる工夫もされていて、遠方からわざわざ食べに来る方も多いそうです。病院のスタッフさんや患者さんにもとても好評なのだとか。

料理のテクニックも必要ですが、いかに地元の旭の食材を臨機応変に使っておいしものを作るか?これが楽しいとおっしゃいます。おいしいシソの葉を農家さんがたくさん持ってきてくれたら、バジルのかわりにパスタに使ってみようとアレンジする。。。旭の食材のパワーを毎日引き出してくれる豊田さん、今では旭でのレストラン経営はやりがいを本当に実感していると笑顔でお話しくださいました。
取材スタッフ、今回はハンバーガーおいしくいただきました。ケーキもおいしいそう!


同じ世代の料理人や生産者の方と一緒にイベントなども行っている維さん。これからもまわりにいらっしゃるミンナノチカラで旭の豊かな食材と魅力を発信しつづけてくれるでしょう!
※KITCHEN TSUNAGUのホームページはこちら。