2020/9/25 UP!
今回は、山武市の松下浩明市長のお時間をいただけるということで、成東にある山武市役所にいってきました。

本須賀海岸海水浴場が今年も「ブルーフラッグ認証」を取得したということでやってきましたが、、、

「ブルーフラッグ認証」って、みなさんご存知でしょうか?
「ブルーフラッグ認証」とは、環境NPO/NGOの国際環境教育基金(英語版) (FEE)による厳しい基準を満たした、砂浜、ヨットハーバー、持続可能な船観光事業などに対して贈る国際的な認証のことを指します。 日本での証をする特定非営利法人FEE JAPNのホームページによると 「ブルーフラッグ」は、ビーチ、マリーナの国際環境認証で、「水質」「環境マネジメント」「環境教育」「安全とサービス」についての基準を達成することによって与えられます。認証されると、その年の海水浴シーズンにブルーフラッグの掲揚が認められます。(ブルーフラッグをたててよい、ということですね)
ブルーフラッグ取得の基準を達成することによって、ビーチやマリーナの所在する周辺地域が持続可能な発展を目指せるとされていて、現在、世界45か国、4500か所以上のビーチがこの認証を取得しています。日本では4つのビーチが取得。山武市の本須賀海岸は、日本で3か所目、千葉県では初めて、昨年2019年に認証を取得しました。「ブルーフラッグ認証」は一度とればよいということものではなく、毎年その基準を満たし、取得しなくてはなりませんが、残念ながら海水浴場が開設されなかった今年もしっかり取得されたそうです。
本須賀海岸は広くて長い海岸、遠浅が特徴。この広い海水浴場がブルーフラッグを取得するのはかなり大変なことではないかと思いますが、松下浩明市長によりますと、、、

山武市ではビーチにゴミ箱を置かない、というのがひとつの特徴なんだそうです。最初はゴミ箱を置かなくて大丈夫なのかと心配されたといいますが、しっかりと基準を達成できた。ごみ箱を置かなくてもきれいな海岸を維持できるというのは、つまりごみの持ち帰りや清掃活動が徹底していることを意味しています。「もともときれいなところをわざわざ汚す人はいない。ごみも捨てずらくなるんですよ。」とおっしゃる市長は、千葉県が力をいれている「トイレをきれいに!」についても、「来年にむけて海岸に新しいトイレの建設をすすめている」と教えてくださいました。

山武市では環境に対する考え方が浸透していて、ブルーフラッグ認証以外にも、二酸化炭素排出を少なくしていこうという「ゼロ・カーボンシティー」・・・2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにしていこうという宣言も県内の自治体としては最初に行いました。
山武市には海辺の自然だけでなく、「成東・東金食虫植物群落」という大正9年に日本で初めての天然記念物に指定された食虫植物と湿原植物の群生地もあるんです。海にも陸にも貴重な自然があって、山武市の皆さんには環境を守っていくという意識が根付いているのかもしれませんね。


ビーチフラッグ認証に取り組むことによって、以前のビーチの活気を取り戻したいと語ってくださった松下市長。ふるさとへの愛と環境に対しての強い思いが伝わってきました。お忙しい中おこたえいただき、ありがとうございました!
市民、マリンレジャーを楽しみに海岸を訪れる方、行政、、、ミンナノチカラが集まることで保たれている山武市の美しい環境。「環境を守る」ことは、誰か一人だけの力ではできないことを改めて感じた取材でした。毎年大体12月頃からシーズンがスタートする国道126号「ストロベリーロード」のいちごもおすすめだそうですよ。ぜひおでかけください。