三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第19回 大多喜町

2020/11/13 UP!

今回は、いすみ鉄道の本社がある大多喜駅で、社長の古竹孝一さんにお話を伺ってきました。いすみ鉄道は、1988年に国鉄の特定地方交通線の一つだった木原線を引き継いだ鉄道路線いすみ線を運営する、沿線自治体や民間企業が出資する第三セクター方式の鉄道事業者です。運行区間は、JR外房線の大原駅からいすみ鉄道・上総中野駅まで。最近では「自費で運転士になる人募集です」とか、「なのはな列車」「レストラン列車」などの話題で注目されています。

古竹社長は、いすみ鉄道が行った社長公募に応募されて、2018年から社長を務められています。

取材班は大多喜駅を訪れ、古竹社長に駅の近くのベンチでお話を伺うことにしました。とても気さくですが、エネルギーをとても感じる方です。

インタビューで「昨年・今年は経営に打撃があった」とお話くださった古竹社長。

「はっきり言ってしまえば、台風、豪雨、コロナなんです。台風の時は計画運休を初めてやった。5日間の運休は初めて。コロナは菜の花、桜の時期(に影響して)前年比90%マイナス。ガラガラの車内を見たときに、もしかしたら10年後の現実なのかもしれないと神様が教えてくれたのかも。今のうちに手を打っておきなさいと言われたような風に僕は捉えているんですけどね。」

とにかくポジティブ。列車を走らせること、地元の皆さんのために、続けていくためにはどんな手があるのか、いつも考えていると言います。

前職は香川県のタクシー会社の会長。今も時々帰ることがあるそうですが、学生時代に交通系の学校で勉強されていて、いずれは交通に関する仕事をしたいと思っていたそうです。

「就任後、公募で社長になったときに、最初はよそ者と言われた。でもよそ者だから変えられることもある。鉄道が存続する限り社長でいたいと心底思っている。覚悟は決めている。いすみ鉄道がみなさんの生活の中で「動いている」ことが安心になるようにしたい。」

強い決意を胸に地元でがんばる古竹社長ですが、新しいアイディアにも取り組んでいます。

「第3セクターの鉄道同士で鉄印帳・・御朱印集めみたいなもの・・というのも始めている。車両にはWI-FIもつけた。ワーケーションに適しているいすみ地域。いろんな意味でリノベーションみたいなことに携わっていけたらいいなと思ってます。」

とにかく、やれること、発信できること、沿線の皆さんの生活の一部として守り抜く、気合がすごいです。年を越して、コロナに負けず、菜の花が綺麗な時期になのはな列車を走らせて頂きたいですね。

いすみ鉄道ホームページはこちら

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