2020/12/11 UP!
今回は浦安市の取材です。
浦安市役所のすぐ近くにある浦安市郷土博物館・主任学芸員の林奈都子さんにお話を聞いています。

浦安市の歴史と博物館の成り立ちについて伺いました。
浦安は元々小さな漁師町。海苔と貝の町。この博物館は埋め立てで町が大きくなっていく反面きえていったその時代の町の姿を伝えるために建てられました。平成13年開館なのでちょうど20年になるところです、とのこと。
明治時代には浦安から東京まで連絡船が出ていた時期もありました。
昭和24年のキティ台風の高潮被害で町が水没したそうですが、大正時代の台風・高潮での被害を教訓に犠牲者は出なかったという、人々の結びつきが強い町。この博物館にはそんな佇まいを再現した区画があるんです。


足元の砂利には貝殻が混ざっており、漁村だったことを物語っています。

歩くとジャリジャリと音がする。これは現在の防犯砂利のヒントになったのかもしれません。
また、「これは残したいね」という家が8棟ほど移築されています。

そのうち4棟は文化財指定されているそうです。さらにそのうち1棟は千葉県の文化財指定になっています。映画やドラマの撮影に使いたいという話もくるそうで、訪れた方は、博物館に入られて建物を見ると「わぁー」と声をあげて驚かれるそうです。


また、浦安市内の小学4年生を対象にした海苔すき体験学習も行っていて、すでに20年。つまり10歳から30歳ぐらいまでの浦安市民はみんなやったことがあるということになりますね。こうやって地元に伝えていける文化があるのはいいことだと思います。

マンションが立ち並ぶイメージの浦安ですが、この郷土博物館に行くとタイムトリップした気分になれます。当時使われていた道具などがたくさん展示してあって詳しい説明もしていただけるそうなので、ぜひ一度お出かけになってみてはいかがでしょうか?


浦安市郷土博物館について詳しくはこちらから。
■浦安市郷土博物館:〒279‐0004 浦安市猫実1-2-7