2020/12/18 UP!
今回は、千葉市で行われている文化的な活動に注目しましょう。千葉で活躍されている陶芸家の神谷紀雄さん現在80歳にお話を聞きました。焼き物のまち、栃木県益子のご出身で、25才の時に千葉市に越されてきて、それから55年、千葉市で作品を作り続けながら、県内の陶芸家を集めてグループをつくっていらっしゃいます。

神谷さんは、「千葉というと皆さん、文化度が低いとか芸術的に理解がない県とか言われる。これが寂しいし悔しい。ならば我々が文化度や芸術度を上げていかないといけないんじゃないかと。最初、日本で一番輝く県にしようと。仲間を集めるために「千葉はいいところだぞ!」と言い続けているんです。」と力強くおっしゃっていました。
陶器の陶、千葉の葉で陶葉会。伝統工芸陶葉会という名前はすんなり決まったそうです。出来てから16~17年になります。会員には日本伝統工芸展もしくは東日本工芸展に入選した千葉県に住んでいる人が入会できるそうです。会ができたら切磋琢磨するんですね。一人一人の成長が早くなったのだそうです。最初は6―7人の入選だったのが今では14−5に増えてきたというんです。神谷さんによりますと2桁以上の入選は千葉ぐらい。さらには入賞する人も出てきた。今では千葉県はすごいなと言われるようになtたそうです。今では毎年2人か3人ずつ(入賞者が)出ているんというからすごいですね。


神谷さんからリスナーの皆さんへのメッセージをいただいています。
「最初から焼き物や絵画が苦手だと決めないでほしい。触れてみて、何か感じて、面白い、変わっている、素敵だ、綺麗だなど心を動かす。それがないと本当の芸術はない。足を止めてもらえるような作品を作るのが、ものつくりには大事。デパートなどの展覧会などはやっているので、直に作品を見てもらうのが大事で、一人でも多くの方にまめに見ていただくのがものづくりにとってはしあわせだと思いますね」

3人集まれば文殊の知恵と言いますが、もっと多くの陶芸家の皆さんがが集まり、切磋琢磨しながらいい作品を作り、それが更なる芸術の土壌をつくっていく。まさにミンナノチカラ、文化の中にも感じました。
最後に窯を見せていただきました。昔は登り窯といって薪を燃やして焼いていましたが、今は電気やガスを主に使っているそうです。
