2021/1/22 UP!
今回は大網白里からのミンナノチカラです。
大網白里市生まれのイチゴ「真紅の美鈴」。ご存知ですか?


果肉まで濃紅色に染まっていて、糖酸比が高い特徴があります。色・香り・味わい・甘さ、全てが濃厚。驚くほどコクのある、あま~い真紅の美鈴。このイチゴを育てている農園をご紹介します。
このイチゴを作っているのは、知的障害がある方の自立支援をしているN P O法人のジョブファームです。こちらの皆さんは、大網白里で農業をやられています。このジョブファームの代表、高橋正己さんに設立のいきさつを伺いました。

所有している田んぼの隣に知的障害者が入所する施設ができることになり、興味があったのでそこで10年間働いたのだそうです。閉鎖的な部分もあるので、いろいろ考えて私の家の農業の手伝いをしてもらったことがあり、作業の後、お昼ご飯を食べて、お駄賃を上げておわったら「帰りたくない」といっていた。ここで気づいて、色々とできるんじゃないかと思い、退職して平成24年から彼らのためにジョブファームを立ち上げたそうです。
単純作業が得意な彼らは、米作りに挑戦して、その酒米を酒造に送ってお酒を作ってもらいます。

そんなある時、ビニールハウスを建てている作業を見かけた方から「うちのもやってくれないか」と声をかけられたのだそうです。地域で活動するきっかけがここにありました。地域活動をすることで色々と広がっていく。地域の方と障害者をいきなりつなぐのではなく、高橋さん達がが間に入ってうまくリンクさせるようなやり方を工夫して活動が広まっていきました。
そして、イチゴ作りに挑戦します。品種は大網白里生まれの真紅の美鈴。色が濃くて中まで真っ赤。黒イチゴとも呼ばれる。本当に濃い。色も味も。そして日持ちする。ただイチゴを作るのだけでなく、それをどうするか、付加価値をつけるか?ストーリーをどう作るかを高橋さんは考えました。日本酒を作るために酒米を作っている。生産の過程で酒粕ができるが、それをもらってきて肥料にしてみたところ、これがいちごにはいいらしく品質の高いイチゴができてきているのだそうです。
実は今回、番組収録時に、スタジオにそのイチゴをお持ちいただいたんです。
KOUSAKUも中西も大喜び。その美味しさに舌鼓を打っていましたよ。


ジョブズファームの代表の高橋さんは常に前向きです。知的障害者と我々の生活の接点をうまく見つけて、お互いにいい結果が生まれるよう、日々活動をされています。例えば、落花生の皮むき。これは機械でもできるんですが、手作業の方が実は傷付けず綺麗にむけるそうなんですね。結果的に見た目が綺麗なピーナッツになるので、売り上げにもつながるそうなんです。私たちが食べているピーナッツも彼らのお世話になっているかもしれませんね。