2021/5/28 UP!

今回は四街道市にやってきました。住宅街のはずれにある森への入り口。この階段を上がるとそこには子供たちの笑顔がたくさんありました。
やってきたのは四街道市にあるどんぐりの森。
森や林などの一角で遊べるスペースなんですが、大人がいて、でも子供たちがのびのびと遊んでいる場所なんです。今回は、四街道のプレイパークについて、NPO法人四街道プレイパークどんぐりの森の代表 古川みゆきさんに設立のいきさつと、どんなところなのかをまずは伺いました。


「プレイパークっていうのは、本当に子供たちが自主的に自発的に遊ぶ場ですね。子供が考えて遊び始めて、何をして遊ぼうか、子供たちが自発的に遊び、そして遊び切るっていう場ですね。そこで色んな人と交わりながら。 過ごすって場です。道具を使ったり、まあそういうあのロープなどのものを使ったりして、子供が自分たちで自分のやりたい遊びを自ら始めるってことを大事にしているので、いろんな子供たちがチャレンジしやすいような、いろんな道具も置いてあります。私がまあ、子供を育てる時に、自然豊かな町だったんですけど、なかなかその山で遊んだりとか、川に入って泳いだりとか、そういうことが自然はあるんだけど、なかなかできないっていう、公園は禁止事項が増えてきた中で、子どもたちはもっと自然の中で土の上で体験をして育ってほしいなって、そういう場を作る必要性が今の時代にはあるんだなということで、遊び場を始めました。もう20年前ですね。」

写真右側の方が古川さんです。
小学生ぐらいの子供だけなのかと思ったら、中学生も部活がないときにふらっと来たり、遊ばなくてもしゃべりに来てるといいます。古川さんは、そういった子供たちをこう見ています。

「高校に行ったり、社会に出てもやっぱり時々こう寂しくなったりとか,自信無くしたりした時も、なんかここにきて誰かと喋ったり、自然に触れたりするとまたなんかエネルギーチャージして、そしてまた帰っていくっていうこともありますね。千葉県ではもうすでに40カ所ぐらいプレイパークがありまして、とても盛んです。で、千葉県でネットワークを組んで、このプレイワーカーという、まああのうスタッフの研修などもしてまして、集まりということで立ち上げてまして、どうしたらいいかっていう情報交換とかとか相談のような場も作っていますので、はい、あのう子育て中のお母さんに限らず、男性の方もとてもよく参加していて、とても活発になっています。年に5回ですね。研修をやってます。」

このどんぐりの森では人気者のプレーワーカーがいらっしゃいます。中島さんという男性。常に子供たちから声を掛けられる存在。ただ一緒に遊んでいるだけに見えますが実は違います。

「安全管理とか場所を作っていくというのも仕事なんですけど、1番は多分、その環境を作るっていうか、遊びの環境づくりっていう結構よんでるんですけど、まあ、遊びの道具を用意したり、自分自身が遊んで子供から遊びたくなる雰囲気を作ったりとか、火も使えます、で今直火でできる場所って本当に少ないんですけど、今家なんかI Hでその炎ってなかなか見る機会がないんですよね。だから本当に火を見たことないっていう子もいるんですよね。たまに、だからそのやっぱ火あついのかって言う感覚はここでたぶんわかると思うんですね。おたまに砂糖を入れてこう焚き火に当てると飴ができるんですけど、そういうのも子供が自由にできるようにしてました。どんぐりの森は楽しいです。」

火をまじまじと見たことがないという子供がいるという話には驚きました。確かにマッチが使えないという話は時々聞きますが、文明の発達で火を知らないというのはいかがなものかとも思います。プレイワーカーの研修もあるという話でしたが、今では市の事業の一つとして活動しています。市内の子供たちにお知らせが配布されるということで、自ら進んでプレイパークに出かけられるようになった子供たちが増えてているのがうれしいということでした。取材をしたこの日も、近くの場所で、新しいプレイパークを作りたいという方々が、見学しながら、準備をされているようでした。子供たちの楽しそうな声がいつも響いてくる、そんなどんぐりの森だったそうです。

夕方5時になってみんな仲良く帰っていきました。

大人が監視すると、危ない、とかいろいろ言ってしまいそうだけど、リスクを含めての遊びだということがみんな承知で遊びに来ている。きっと想像力、そして遊び心豊かな大人に成長するんでしょう。

千葉県内のプレーワーカー研修について
四街道市どんぐりの森