三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
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そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
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第62回:食のちばの逸品の金賞!「房総真鯛と黄金鰺のお茶漬けセット“彩”」

2021/9/10 UP!

今週は『食のちばの逸品を発掘2021』の一般部門で金賞に輝いたお茶漬けセットをご紹介。館山にお話を伺いに行ってきました。

千葉県産の食材を使った美味しい加工食品の紹介を通じて、多くの方に千葉県の食の魅力を知っていただくことを目的に毎年コンテスト方式で選ばれるもので今年で9回目。一般部門と直売所部門がありまして、過去の受賞作品の中には全国規模のコンテストで受賞したものもあって、ここで評価されたものの商品力が高いと、とても注目されているんです。

今回ご紹介するのは、「食のちばの逸品を発掘2021」一般部門で、応募総数49商品の中から見事金賞に輝いた株式会社ろくやの「房総真鯛と黄金鯵のお茶漬けセット『彩(いろどり)』」です。

「ろくや」は、もともと網元として漁船をお持ちで、房総の海でとれた魚を販売していたんですね。その魚を使った料理を出すようになり、今ではレストランや「網元の宿・ろくや」をはじめとした温泉ホテルも経営されているんです。早速ですが、この商品を考案したろくやの総料理長 常住信行さんに開発の経緯をお聞きしました。

常住さん:主に旅館業ですが、他に道の駅やレストラン、専属のパティシエがいますので、パティスリーも完備しております。鯛のお茶漬けと黄金アジのお茶漬け、この2種類で、味は2種類ずつで計4種類を作成しました。元々はやってなくて、以前からこういうことも作っていきたいという社長の想いがありまして、なかなかできる機会が無くて、で、コロナになりまして、うちの方も休館に急遽余儀なくされまして、その期間に時間が有るので、ぜひピンチをチャンスに変えるっていうことで、社長にお願いしまして、商品開発にあたらせていただきました。

総料理長の常住さんは、生まれが館山、横浜や長野などで料理人として活躍されたあと、十数年前から故郷に戻られたそうです。いろいろな土地の美味しい食材をたくさんご存知なんですが、千葉県は特に「魚が美味しい」そして「野菜のポテンシャルも相当な高さ」というのを改めて感じて、そんな食材をもっと広く知ってもらいたい。その強い思いと努力が形になったのがこの「お茶漬け」なんです。

気になるパッケージの中身ですが?

常住さん:まず鯛茶ですが、オーソドックスですが、鯛というのは千葉の県魚で、この鯛をどうにか美味しく加工できないかと。料理屋さんで出すのとはまたちょっと違うので、冷凍したりとか鮮度をどういうふうに活かして行くのかとか試行錯誤したんですが、鯛を使用しまして。鯵の方はやはり房総ですので「黄金アジ」というものがブランドとしてありますので、それを使用しました。私としてはお手元に届いて召し上がった時に、その値段の価値あるねっていうふうに思って頂きたくて。高いとは思っておりません。食べていただいて、手のかかった・・・愛情もこもってますし、伝わるのではないかと思っております。

こだわっているところは?

常住さん:だしにこだわった鯛の骨など、余すことなくしっかりと出汁とりまして、それとかつおだしとブレンドして試行錯誤して生まれた出汁でございます。鶏白湯とかあると思うんですけれども、それの魚バージョンですね。あの濃厚な出汁を取りまして、鯛のアラを貯めるっていうことですね。骨と鯛の頭とか、そういう部分を全部とっておきます。お茶漬けのネタの方でタイを使うので、頭とか骨とかを全部全て取っておきます。時間を掛けて・・・。時間で言うと、一時間から一時間半くらいかけて濃厚な出汁をとっております。鯵も鯵の出汁も使っているんですけども、鯵の骨だとちょっと弱いので、鯵の粉末・・いぶしかかった粉末も、出汁と鰹出汁で合わせてあります。煮干しとかそういうイメージですね。開発1種類にするのに、やはり1週間弱、要しましたね。

ということでスタジオでも試食いたしました。

常住総料理長曰く、捨てるところはウロコとエラぐらいで、あとは海の恵みをしっかりと使わせてもらっているということでした。房総の海の恵み、そのままでも美味しいのに、さらに手をかけて旨味を倍増させる、まさに金賞に相応しい味ですね。

今後の展開は何かお考えなのでしょうか?

常住さん:まず房総ですので、やっぱり貝が有名ですので、まあハマグリだったりアサリだったり。そういうのも着手して、あとは金目鯛ですね。金目鯛のお茶漬けだったり、ほかの調理方法。煮魚もそうですけども、そういうのも どんどんこれから商品開発していかなければならないなと思っております。やっぱり今までにない経験ですので、会ったことない方が美味しいと喜んでいただいている顔を想像する気持ちも生まれましたし、目の前に居るお客様だけではないなっていう。まだまだ料理人として、勉強する・しなければいけないという思いであります。とても嬉しいことです。「千葉の逸品の金賞受賞のお茶漬」検索して頂いたり「網元の宿ろくや」で検索していただければ、ホームページに繋がりますので、そこから閲覧できると思います。皆さん、よろしくお願いいたします。

今回は南房総のろくやのお茶漬けセットをご紹介していますが、インターネットで「千葉の逸品」で検索しますと、このお茶漬けを含む今年の受賞作、そして過去の受賞商品も見ることができます。これ、見ると本当に千葉って食材に恵まれているんだなというのがよくわかります。そして、お取り寄せもできるものがたくさんあります。おうちで、あなたの千葉の逸品、ぜひご堪能ください。

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食のちばの逸品

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