2022/11/4 UP!
11/6には、ちばアクアラインマラソン2022が4年ぶりに開催されました!
ジョギングするのにも気持ちいい時期にまりました、駅伝もまさにシーズン真っ最中。お正月には箱根駅伝を必ず観ているって人も多いのではないでしょうか?
その強豪校の一つ、順天堂大学は、印西市のさくらキャンパスに練習拠点があります。
順天堂大学陸上競技部は、箱根駅伝98回の歴史の中で63回出場。往路優勝8回、復路優勝9回、総合優勝11回。今年の箱根では準優勝を果たしています。年明けも期待が高まりますね!今回は、そんな順天堂大学の陸上競技部をご紹介していきます。
JR酒々井駅から見える小高い丘の上に校舎で、陸上競技部の監督代行をされているスポーツ健康科学部の仲村明准教授に順天堂大学とスポーツとの関係について伺いました。

仲村さん:仲村明です。長距離種目を担当させていただいているんですけれども、今年度から陸上競技部の監督代行として、まあ全体を統括する役割を果たしています。(自分は)箱根駅伝四回出場しまして三回優勝で実業団に進んで世界陸上ユニバーシアードっていうところで3000mスティープルチェイス(障害)っていう種目に出場しています。順天堂大学は医学部からスタートしまして、医学部は怪我を治す病気を治すっていうところだったんですけれども、人の健康を支えるものは何だろうということで、体育ということで、体育学部っていうところが医学部と体育学部という両輪でスタートしました。その後、改組いたしまして現在この印西市でスポーツ健康科学部と言うところで、学生たちが勉強をしています。スポーツを通じてトップアスリートを目指す学生、それを支える学生社会に健康増進というところで寄与すると言う学生を育てていくっていう、そういう学びができる大学になっています。
順天堂大学の基となったのは、幕末の蘭方医、佐藤泰然が佐倉につくった医学塾。当時は「西の長崎、東の佐倉」と並び称されていて、全国から医学を学びたい若者が集まっていた。それにしても、監督代行の仲村先生、ご自身も順天堂大学の駅伝選手として「3回優勝」は素晴らしい成績です。
市立船橋高校から順天堂大学へ進み、社会人では富士通で活躍されていました。高校時代には、当時教員だったあの「小出義雄監督」の指導を受けられたそうです。
さて、現在の順天堂大学の陸上競技部は部員が338人。短距離、中距離、長距離やハードル、走り幅跳び、ハンマー投げなどの種目に学生たちが取り組んでいます。陸上競技というと基本的には個人で取り組むイメージがありますが、実は、大学ならではの特徴があるようなんです。
仲村さん:陸上競技は基本的には「個人スポーツ」っていうくくりになると思います。ただ、大学スポーツとしての陸上競技になりますと、対抗戦であったり、インターカレッジであったりっていう部分で一つの種目で得点を積み重ねていって、3日間の戦い抜いた末に点数で総合が競われるというような種目になります。駅伝だったりリレーだったりっていうのは襷やバトン、そういったものを介在して、まあ一緒にがんばろうと言うことは、チームの意識を作りやすいんですけれども、競技を一つ一つ完結して行く中で、自分が頑張った頑張れなかった、それをカバーして行く一つ一つの種目の積み重ねっていうところがすごく、高度なチームプレーだと。みんなが共有する、それを支える周りにいる代表になれなかった選手も、マネージャーやトレーナーも、みんな、そういった思いのもとでチーム一丸となって戦っていくっていうスタンスが、根強く順天堂にはチームの一体感っていうところを感じられる部分が非常に多いかなというふうに思います。
競技に出る選手だけではなく、マネージャーさんやトレーナーさんのいろいろな思いや気持ちが重なって、強いチームになっているんでしょうね。大学の限られた時間の中で共に過ごして得られる経験は、何ごとにも代えがたいですね。
現在この300人を超える大所帯を率いているキャプテン、佐田征義さんにお話を聞きました。佐田さんは今年9月に行われた「全日本インカレ」という、全国から陸上の強豪校が参加する競技会に特別な思いがあったそうです。
佐田さん:順天堂大学陸上競技部の主将をやっております佐田征義と申します。やはり順天堂となると、このインカレで勝つっていうところをとても重要にしていて、歴史から見ても、そこはとても大事なところになってくるんで、そのインカレで勝つチームを作るっていうところを、僕の大学陸上の一個の目標としてすべてを捧げようと思っていたので、全日本インカレで総合優勝することができたので、順天堂で陸上ができてよかったなというふうに思っています。 あの全日本インカレのーヶ月半前にけがをしてしまって痛みが全くひかない状況だったので、出場できて十種競技をしっかりやりきれるのかなっていうところはこう不安視してたんですけど、あの順天堂には、入れ替わりでドクターの方がいらっしゃっていて 本当にギリギリにはなったんですけど、半ば
諦めていたその怪我痛みによるその競技に対する気持ちも、そのいろんな先生方の支えもあって、出場することができたのが、本当に順天堂で陸上ができてよかったなというふうに思います。

佐田主将がやっているのは10種競技と呼ばれる、さまざまな陸上競技を行なってそのトータル点数を個人で競う種目。中学・高校でも同様の競技で全国1、2位を争ってきて、大学でも活躍していましたがインカレ直前で怪我。モチベーションを保つのも大変だったとも思うのですが、なんとか10種目をこなせたことでポイントもとり、優勝につながったそうです。これも順天堂大学ならではの医学部との協力、ドクターによるサポートなどがあったからこそなんですね。強さの秘訣は、チームにあり!順天堂大学陸上競技部、応援したくなりました!最後に、多くの学生を指導している仲村先生に、生涯スポーツとしてのランニングの魅力をお話いただきました。

仲村さん:長距離ってやれば、力がつきやすい種目で、逆にやらないとすぐ落ちてしまう能力なんですね。最初の一回、二回目はやっぱり走っていると、息が苦しいとか、足がつらいとかいうことがあるんですけれども、それを二回三回っていうふうに繰り返していくと、走ることに対して慣れが生じて「あれ私なんか前よりも速く走れるようになった」とか「長く走れるようになった」っていう気づきが生まれて、もっとそうなりたいっていうような思いが出て来ると、これが持続性につながって、気がついたら、あのたぶんジョギングとかランニングにのめり込んでいくということになるんだと思います。中高年になっていくと、少しずつ衰えていくような、ちょっと残念な気持ちの部分を、元気にさせてくれるでは無いですけど、そういうことをやって自分が前の自分よりも今の自分へ、そして未来の自分、というところにつながっていくことが、面白みにつながるんではないのかなというふうに思います。気が付いたら成長しているということにつながっていくと思いますので、生涯スポーツとしてはいい運動種目だと思いますので、ぜひ皆さんにやっていただければなというふうに思います。

自分がステップアップできていることが実感しやすい、というランニング。
みなさんもお近くの公園やランニングコースなどで、少しずつ、はじめてみてはいかがでしょうか。