三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
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第126回 千葉のリトル海外 ワールドワイド 市川・行徳

2022/12/2 UP!

今週のテーマは千葉のリトル海外です。今日は市川市・行徳地区についてご紹介していきたいと思います。今回ご紹介するのは、市川・行徳地区。都心へのアクセスも良いこの地域は外国からいらした多くの方が住んでいることでも知られています。市川市役所の近くには「市川市国際交流協会」があり、そこで日本語教室委員会の委員長をされている近藤明子さんに、まずは市川国際交流協会の成り立ちについてお話を伺いました。

近藤さん:私が活動を始めた30年ほど前には協会もありませんでしたし、市役所の中に国際交流課というものがなかったんですね。外国の人たちからの「困っている」という声が、大きくなってきて、それを市の方に働きかけた時に「国際交流シンポジウム」というのを発足して、それの実行委員会に関わりました。 で、その後、市として都市交流を長くやっている国と市がありまして、そちらと都市交流の団体と自分たちで外国人と交流している日本語教室だったり、異文化交流だったりのグループ、在住外国人との交流をしているグループが集まって「国際交流協会」の前身の 「市川市国際交流協議会」というものを作ったんですね。まだ20年経ってないと思うんですけど、市川市国際交流協会になって、今にいたってます

実際に、どのような活動をされているのか、近藤さんに聞きました。

近藤さん:都市交流の方は、海外の都市との、、市民団派遣したり、高校生が来たり、お互いに交流したりっていうことをやっていました。で、ここの2年コロナでちょっと活動が、交流が止まってるんですけれども、それ以外の在住外国の人の交流では異文化交流ですとか、ホームステイホームビジットあとは外国人の人たちが自分たちで外国人委員会というものを作って、自分たちで情報提供、おしゃべりの場、憩いの場にしようっていうところもあります。日本のことを紹介するジャパンデイを全体でやったときもありますし、お国の紹介をしてもらうインターナショナルデーというのも、それぞれのゲストスピーカーを呼んで、その国のことを勉強させてもらったり。もちろん楽しくいろいろな国の料理を作って、みんなで食べようというワイワイやろうっていうそういうこともありますし。あと防災についても、積極的にいろいろやっているグループでもあります。 

コロナ禍の今は、料理を作って食べるというのは、残念ながらお休みということですが、大変活発にみなさん集まっているようです。おしゃべりサロンのような時間もあって、集まって色々といろんな国の話をする。楽しそうですね。。ところで、市川市の人口は50万人弱なんですが、2015年、外国の方はおよそ6500人ほど住んでいらっしゃいました。今、どのぐらいいると思いますか?近藤さんに教えていただきました

近藤さん:一番新しい2022年9月1日の数字で、えっと17,000人108カ国の人が市川に住んでいます。そうですね。ほかの外国人の集中都市と比べて、とにかく多国籍108か国もの人が住んでいるっていうのは、特徴的なものがあると思うんですね。アジアの人が多いんですけれども、ラテンアメリカ、アフリカ出身の人も非常に多い。あと、行徳に、ヒラーモスクというイスラムのモスクもある関係で、イスラムの人たちがものすごく多いです。民間のアパートが多くて、以前は古かったので、大家さんが外国の人にも貸してくださるっていう物件が多かったことで、とにかく住む所が安く済むところがあって、そこで頑張って仕事をして、日本でお金を貯めて家族を呼び寄せたっていうケースも多いと思いますし、公的な住宅があるわけではないんですけれども、民間の安い住宅で沢山外国の人が住めるっていう特徴があるのが一番じゃないかなと思います。国籍別にみると一番多いのが中国の方で6000人強で全体の3割以上。次に多いのが、ベトナムだそうです。中南米のペルーやブラジルの方、そしてアフリカ系の方も国が細かく分かれていますが人数は多いそうです。小学校や中学校でもクラスに数人は外国籍の子供がいて、日本人の子供たちと仲良くみんなで勉強しています。お互いにとって、これはいいことですよね。そして、行徳地区には、異国の食文化もたくさん入ってきているんです。

近藤さん:エスニックのグルメツアーができるぐらいあります。私がラテンアメリカの人と関わってた時代には、ラテンアメリカのレストランも食材店もあって、今ちょっと少なくなってなくなっちゃったんですけど、今現在、行徳ではもちろん、中華料理、インド、ネパール料理、ベトナム料理、フィリピン料理、いろいろいろいろ食べるところもありますし、その料理を作る食材店もたくさんあるので、日本の人も皆さん食材を買い求めて色々なエスニック料理楽しんでいると思います。違うものを食べてみたい、美味しいものを知ってみたい、こんな習慣があるんだ、って、習慣の違いを知ることで、こちらも面白いなと思うこともたくさんありますし。 30年やってると一番最初の教え子がもう大人になって、その子供の世話をするとか、立派な大人に成っているのを見るのもまたすごく楽しみですね。楽しく市川ですんでもらいたいな。そういった外国の人と楽しく、日本の人も子育てをして住んでもらいたいなと思っています。

行徳駅前には、イスラム教の方々が祈りをささげるための「ヒラーモスク」という教会があるという話が出ましたが、完成したのは1997年。それ以来、周辺には、イスラム教を信仰する方に向けたハラールレストランや、ハラールショップもできているそうです。このモスクも地域交流のひとつの拠点になっているんですね。子供のうちからいろいろな国の文化と触れ合えると、異文化への理解も深まるだろうし、ワールドワイドな視点が身につくかもしれませんね 。市川・行徳にそんな視点を持ってお出かけしてみてはいかがでしょうか?

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