三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第128回 心も体も満たされる「宿 中屋」

2022/12/16 UP!

今週のテーマは「海辺で過ごす贅沢な時間」です。心も体も満たされる鴨川の「宿 中屋」さんをご紹介します。城崎海岸 天津小湊()温泉に昔からあるお宿です。

「宿 中屋」さんは、旅行業者など旅のプロが選ぶ「人気温泉旅館ホテル250選」に通算5回以上選ばれて、最高評価「5つ星」認定された、全室オーシャンビューのおもてなしの宿。8代目女将にお話伺います。

女将の中田淳子さんに、まずはこの土地とお宿の歴史について伺いました。

中田さん:天保年間から宿を営んでおりまして、160年以上の歴史を刻んでおります。代々、旅館を営んでおりました。日蓮聖人がご生誕されたのが小湊でございまして、その生誕の地として知られております誕生寺や清澄寺が古くから参詣に訪れる人も多く、そして名跡名称の地として親しまれて、お越し頂いた方が多かったようでございます。ここは漁業で大変栄えた街でございまして、あの漁業が終わって帰ってきた後に、まあ皆さん華やかな宴席を設けてくださって、芸者さんもたくさんいらして大変そういった意味でも栄えていたようでございます。

昔は芸者さんもたくさん集まっていたという中屋さんですが、昭和49年に現在の場所に移転し、木造3階建てから鉄筋コンクリートの近代的なホテルに変身しました。最初は周りにホテルもなかったそうですが、だんだんライバルが出現。建物も年月と共に傷み出して苦戦を強いられる日々が続いたそうです。そんなある日、大きな転機が訪れます。そのきっかけとなったのは意外なものでした。

中田さん:ちょっと低迷をしていた時期がございます。その時に、私の主人である社長、現社長なんですが「親父が、掘った井戸をもう一度調べてもらおう」と。先代が昭和58年に水道代倹約のために井戸をほっていてくれたんですが、その井戸は全く何も使わずにそのまましまっておりました。ただ、もう一度ダメ元で調べてもらおうと思っておりましたら、なんとその井戸が温泉だということが判明致しまして、そこから私どもまた温泉旅館として再出発できる時になりました。本当に「灯台下暗し」で、本当でもこれは本当ありがたいことだなと思って。それから少しずつ温泉宿として、ただ建物も古いし直さなきゃいけない部分がございましたので、とにかく温泉とあと居心地の良さ、そして料理はしっかりとご提供していこうと。大変料理は定評がありましたので、料理には原価を抜かずしっかりとご提供しようというところから、少しずつ少しずつですが、お客様のリピーターを増やして行く努力を続けていきました。

建物についても、コロナ禍の数年前、大宴会場を個室の食事処に改装したり、露天風呂付きのお部屋を整備するなど、居心地の良さをしっかり考えて少しずつ変えていきました。大切な人と過ごすプライベートな空間づくりが 時代にマッチしたんですね。こちらに写真がありますが、夕日を見ながらお風呂に入れるお部屋は大変人気なんだそうですよ。さらにお料理。高い評価をうけている調理長の佐藤義昭さんは、採れたてのお魚など地元の食材を使って見た目も華やかな美味しいお料理を一つ一つ丁寧に作っていらっしゃいます。

おもてなしの宿、「中屋」さんですが、お泊まりになるお客様の年齢層、だんだんと変わってきたそうなんですね、どのように変わってきたのでしょうか?

中田さん:元々は年齢層が本当に高くて、ほとんど平日だったらご年配のご夫妻しか居らっしゃらなかったようなところだったんですが、今は本当に年齢層はまちまちで、本当にお若いかたから本当にご年配の方、たくさん来ていただいてます。そしてまたこの頃は少しちょっと緩和されたためか四世代の旅行もだいぶ増えて参りました。コロナになる前は、やはり四世代のご家族が、やはり土曜日とか、そのひとときだけ・・介護施設にいらっしゃる方が呼び寄せて、そしておじいさまおばあちゃまとご一緒に曾孫さんとご一緒に住んでいただくご家庭のような場として、喜んでいただいていたのが、本当に目に浮かびますが。今はだんだん少しずつそういったものを増えて参ります。で、若い方たちもおかげさまでリピーターの方も増えて、ロケーションを見てホッとして、そして温泉に入って、そして美味しい料理を食べて、やっぱり「ここの料理、もう一回食べに行きたかったのよ」って言ってくださる方が大変多いということは、本当にありがたいことで調理場もそれだけ頑張ってくれております。

とにかく、このお宿に来たらリラックスして過ごして、いい気持ちになって帰っていただきたいというその一心でおもてなしをしていらっしゃる宿。最後に女将さんに、一番好きな景色について教えていただきました。

中田さん:お子様の頃にいらして、そして今現在、ご自分が親になって、そしてまた来たら、本当に変わらない中屋でほっとしたというお声をきいたりした時に、旅館冥利に尽きるなと思います。やはりこの一回こっきりでない、つなぐという気持ちを代々大事にして、そしてその後も大事にして行きたいなと思っております。ここの屋上から見る海が大好きですね。私はこうやっぱりこう清掃した後、お客様にちょっときてチェックして入ったりとか、時々見に行ったりするんですけど、見た時ああなんていい景色なんだろうと。胸キュンと言いますか?ああ、本当にいい夕日の後の残照がぽっとこう一番星が出るんですよ。そういうと毎回私感動。毎回感動してやっぱり一番好きなところは、この城崎海岸のこの海かなって思います。

取材に伺ったスタッフも、働いている皆さんも、女将さんと同じ気持ちでお客さまと接している、気持ちのいい宿だと言っていました。夕日と一番星、見てみたくありませんか?。「継続して評価されている宿」のおもてなしを実感されてみてはいかがでしょうか。

https://www.nakayahotel.com/
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