2023/4/14 UP!
今回は、富津の潮干狩りをご紹介します。
関東にお住まいの方は、潮干狩りというと「千葉」のイメージ!って方も多いのではないでしょうか?
千葉県内の潮干狩り場は、アクアラインの袂・木更津一帯の 盤洲干潟、船橋の三番瀬、そして今日ご紹介する富津の3つのエリアです。昔から手軽なレジャーとして人気の、潮干狩り。より一層楽しむためのアドバイスもご紹介します。
千葉県の海岸は、船橋から富津にかけてのおよそ70キロのほとんどが遠浅で、昔はベイエフエムがある幕張周辺など多くの場所で潮干狩りが行われていました。昭和35年頃の千葉県の観光パンフレットにも「潮干狩りにぜひ千葉県にお越しください」と書いてあったそうです。徐々に潮干狩り場は限定されてきましたが、今回は、富津漁業協同組合 副組合長で潮干狩り担当の平野秀夫さんに、まずは、富津の海が、どんなところなのかを教えていただきました。

平野さん:昔から、僕が子供の頃からもうわたくしは75歳になるけど、子供の頃からもうあさりはたくさん湧いてました。子供の頃はね、 海の中を歩いてて、足踏みすると・・・止まって足踏みすると、もうアサリがいっぱい足の下に出てきていました。
潮干狩りがレジャーとしてブームになる前は、地元で採ったアサリを剥いて串に刺し干したものや焼いたものを加工品として出荷していたそうなんですが、潮干狩りブームが訪れて、貝を獲って剥かなくても、お客さんが自分で掘ってそのまま持って帰っていってくれるということで、大変富津は潤ったのだそうです。
平野さん:2、30年前は結構来てましたよね。昔は,年間15万人ぐらいお客さんが入っていました。今は10万ぐらいですね。 お客さんに全然取れなくて、帰ってもらうのが困るので徐々に貝を放流しております。 お客さんを見て今日のお客さんは貝の量が少ないなととか、そういうお客さんを見て少なかったらすぐ次の放流を早めるとか、そういう風にやっております。 (期間は)3月25日にオープンでゴールデンウィークの潮時のいい時が一番ピークです。 だからその前後にやっぱり団体のお客なんかも来てます。ゴールデンウィーク前後に。おしまいが、8月いっぱいです。
最近は、長丁場を想定して、テントを張りながら潮干狩りを楽しむ方もいるようです。ちなみに富津で採れるのは あさり と 蛤。マテ貝という細長い貝もいるという噂がありますが、実際は、まずいないそうです。では、この潮干狩りで獲ったアサリを美味しく家で食べるにはどうしたらいいのか。海辺のレジャーとしてゆっくり楽しむ方も多いと思いますが、富津の漁協の皆さんが、見回りをしてくださっているとき、ちょっと気になることがあるそうです。富津漁協の理事で潮干狩り担当の小坂嘉和さんに伺っています。

小坂さん:できれば堀ったら速やかに海水につけるとか、そういうことしてからった方がいいと思います。中には結局掘ってあたたかい砂の上に長く置いてたりすると傷むのが早くて、うち帰ってから海水に入れても、もうその時点で死んでたりしますから、できれば掘ったら速やかに海水に入れて、持ち帰った方が新鮮なおいしいアサリを食べられると思います。車でゆられたりするとびっくりしてて家帰って3時間ぐらいそのままじっとしておけば砂を吐きます。
特に暑い日は、遠浅の潮干狩り場では場所によっては、海水が生ぬるいお湯のような状態になっているところもあるんです。そういうところに置きっぱなしにして、直射日光に当たる状態が長く続くと傷んでしまって、家で貝をみたら残念なことに、、、なんてことがよくあるそうなんですね。せっかく自分で掘ったアサリや蛤ですから美味しくいただきたいですよね。
最後に副組合長の平野さんに、潮干狩りのときのアドバイスいただきました。

平野さん: 潮干狩り場の潮見表とか携帯とか新聞なんかに千葉県の干潮が何時とか載ってるから、そういうのを確認して、その時間に来た方がいいです。早く来ても濡れるだけですので。それで岸辺の方はあまりないから、毎日岸辺から掘っていくから。富津潮干狩り場では無料駐車場で1500台とめられると思います。また、駐車場の目の前が潮干狩り場ですので、また 採った貝を持ち帰るときに、砂出し用の海水のタンクも用意してあります。足洗い場はある。温水シャワーも完備してあります。ですので濡れても温水シャワーを使って着替えて帰れるので、富津潮干狩り場では多くのお客様をお待ちしております。

取材時は満潮でしたので砂浜の写真を撮ることができませんでした、、、、
アサリは砂の中、だいたい深さ2センチから10センチ位の処に多くいるそうです。お出かけの前に、潮見表で今日潮干狩りが何時頃できるのかご確認ください。また、天候不順のときも潮干狩りはできませんので富津漁業組合に電話でお問合せいただくか、ホームページでご確認ください。
潮見表
http://www.jf-futtsu.com/1-shiohigari/shiomi.html