三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第151回 ゴルフの聖地を目指す市原市

2023/5/26 UP!

日本では今ちょうどゴルフのハイシーズンを迎えています。実は今度の日曜日、5月28日はゴルフ記念日。1927年昭和2年のこの日、第1回日本オープンゴルフ選手権大会が開催されました。大きなツアートーナメントの会場となるゴルフ場も数多い千葉県ですが今回ご紹介するのは、ゴルフの聖地を目指している「市原市」です。市原市は千葉県の市町村の中で一番広い面積を占めるんですが、その広い土地の11%がゴルフ場なんだそうです「ゴルフのまち」から「ゴルフの聖地」をめざす「市原市」の取り組みをご紹介します!

千葉県自体も、ゴルフ場の数で全国都道府県第2位。(1位は北海道)中でも市原市のゴルフ場の数はオープニングでお伝えした通り全国市町村№1なんです今、その特性を生かして、さらにこの地域を盛り上げようという動きがスタートしています。市原市 観光・国際交流課 課長の仲野(なかの)光一(こういち)さんにお話を伺います。

 

仲野さん:市原市はですね千葉県房総半島の中央にありまして、面積が368平方km。千葉県内で一番大きい市になってます。まあ、そういった広さもありまして、1960年代からゴルフ場が徐々に徐々に増えていき、現在市原市には33箇所のゴルフ場がありまして、これは(市としては)全国1の数になっています。2020年の実績で実に174万人の皆様が市原にお越しいただいています。ゴルファーの皆さんですね。はい。首都圏、東京ですとか、あと横浜から大勢いらっしゃってますね。まず一つはやはりアクアラインと圏央道の開通が、大きかったですね。これによって非常に都心からもう一時間で来れるというその近さが選ばれまして、まあ、そこから非常に利用者数も多くなっていたと言うのが一つでございます。

クアラインや圏央道の開通を機に市原に訪れる人が増えたことに加え、コロナ禍には「密」にならないということで、たくさんの方々が市原でゴルフを楽しんでいたそうです。せっかくこれだけの人が市原に来てくれているのだから、市原市役所としても、ゴルフとともに市原をもっと楽しんでもらおうと、取り組みをはじめました。いったいどんなことを始めたのでしょうか?

仲野さん:日本一の数のゴルフ場があると言うのは非常に貴重な地域資源であると言うふうに捉えておりまして、まあ、これを市原のまちづくりとか活性化に活用して行きたいと言う思いがありました。そういったこともありまして、元々ゴルフ場の支配人の皆さんで構成されていた連絡協議会と言うのがあったんですが、ここに行政も参画をしまして、官民一体でゴルフを盛り上げていくことで、市原市に多くのお客さんに来ていただこうと言う取り組みを始めてきたところです。一つは、この33のコースがあるというのを活かして「市原ゴルフ場巡り33」といういわゆるスタンプラリーを実施しています。これは市内のゴルフ場です。1箇所行くと1つのスタンプ、5箇所行くと5つのスタンプがもらえるようになってまして。5ケ所、11ヶ所、22箇所33箇所、それぞれ達成されると、市原市からプレゼントを差し上げると、そういった取り組みをしています。ふるさと納税の方でも、いわゆる返礼品としてゴルフ場のプレー券をご提供しておりまして、こちらも非常に好評をいただいております。市原市のふるさと納税としては第2位の人気です。

ちなみに、33個つまり、全部のゴルフコースでスタンプを集めると、カニ・エビほか海産物セットや国産鰻の蒲焼8枚セットがもらえるそうですよ!そういった楽しみを演出する一方、次世代のゴルファーを育成する試みも行っています。どんなことをしているのでしょうか?

仲野さん:ジュニアゴルファーの育成というところにも取り組んでいます。これはいわゆるトップクラスのジュニアの育成と言うところと、合わせて裾野の拡大というところで、より多くの子供たちがゴルフに触れ親しんでもらう。まあ、そういった環境づくりを進めています。この3月に「市原市ジュニアゴルフオープン」という市原市が主催の大会を開催いたしまして、全国のジュニアの選手たちに来ていただきまして、そこで市原市のゴルフ環境に触れていただきました。そういった中で優秀な成績を収めたゴルファーには支援する、そういった仕組みを用意しています。実は市原市にも世界で活躍するジュニアゴルファーがいまして根本悠誠君、そして将誠君のご兄弟が今年の世界ジュニアゴルフの方にも兄弟揃ってご参加される快挙を成し遂げております。これからやはり市原市のゴルフ場ですので、市原市民の子供達にやはりゴルフに親しんでいただきたいというふうに思ってまして、市内全ての小学校の子供たちが一度はゴルフを体験できる。そういった環境作りをこれから進めていきたいというふうに思っています。

市原市では今年の1月に日本プロゴルフ協会と連携協定を結び、ゴルフの聖地 いちはら」を目指す市原市の取組の活性化や、ゴルフの普及、振興に加え、ジュニアゴルファーの育成に関することについて連携していくことを発表しました。日本プロゴルフ協会からは有望なジュニア選手の育成の指導員を派遣する動きもでていますし市民のゴルフ人口の裾野を広げるという意味で市内の小学生に一度はゴルフ場でゴルフを体験してもらいたいというプロジェクトも始めるそうです。市原市にプレーをしに来てくれるゴルファーに対してだけでなく、市民、特に子どもたちにゴルフを知ってもらう取り組みが広がれば、市原市からすごいゴルファーがどんどん生まれてくるかもしれません。最後に、仲野さんからのメッセージです。

仲野さん:東京都心から一時間という、非常に来やすい場所にありますので。その中で養老渓谷という温泉郷があったりですとか、高滝湖というところにはグランピングリゾートもありますし、小湊鉄道というローカル線が走っていまして、菜の花の中を走るトロッコ列車があったりとか、見応え充分なところがございますし。 また美味しい食べ物もたくさんありますので、ぜひ皆さんお越しいただければと思います。市原市の楽しさこれをもっと、もっと発信して行きたいと思っています。

都心からのアクセスがいいと多くのゴルファーが訪れる市原。でも行きやすいということは帰りやすくもあるわけだから、いろんなところに立ち寄ってもらいたいね。市原には素敵な景色や、旬の美味しいもの、温泉、グランピングなど、魅力あるコンテンツがたくさんあります。ゴルフ帰りに、ぜひそのうちの一つでも二つでも、一緒に楽しんでみてください。そして「ゴルフの聖地 いちはら」を目指すまちとして、地域がいっそう盛り上がっていくといいですね。

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