三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第154回 夏の味覚 ブランドメロン「おひさまエナジー・飯岡メロン」

2023/6/16 UP!

全国有数の農林水産物王国である千葉県。実はメロンも令和2年のデータで全国8位の生産量を誇り、各地域で、特色あるものを作っています。夏は涼しく、冬は暖かい九十九里の最東端・旭市飯岡では、タカミメロンの栽培にいち早く取り組み、現在は、青肉のタカミ、赤肉のタカミレッドに青肉のオルフェの3種類をブランド化。「おひさまエナジー飯岡メロン」として、世に送り出しているんです。

今回は、飯岡地区のJAちばみどり 飯岡メロン部会・今年のメロン部会長、高野()光永()さんにそもそもなぜメロンを作るようになったのか伺いました。

高野さん:飯岡は海に面してまして、気候的にもとても暖かく土壌の方も作物がとても育ちやすくて、農業にとても適してる場所なんで、もともとは、とてもたくさんの野菜を作っていたんですけど、夏場の作物でこれといったものがなくて、一部の農家さんがメロンを作ってたんですよ。それでみんなでそのメロンを作ってみようかと言うことになりまして、松戸にある研究所の方からタカミメロンを紹介していただきまして、タカミメロンを作ろうということで今に至っています。飯岡メロンと言うメロンを作っていますけど、 品種的にはタカミメロンの青肉。 同じタカミメロンの赤肉という品種を作っています。

1990年、当時・日本()園芸生産研究所という名前だった、現在の園芸植物育種研究所が開発した、漢字で「(とうと)(あじ)」と書く、この「タカミメロン」の栽培をスタート。2010年ごろからは果肉がオレンジの「タカミレッド」、さらにタカミメロンの収穫終わりから、8月半ばのお盆時期まで出荷できる「オルフェ」と いう品種を加え、現在3種類の「飯岡メロン」を生産しているということなんです。

味の解説と、気になる農家さんの後継者問題についてもお話いただきました。

高野さん:飯岡メロンの特徴は、まず爽やかで。 みずみずしく、とてもジューシーです。味の方は糖度が15度以上あって、これがとても甘いんですよ。食べていただければわかるんですが、作ってる私でも、なんてうまいんだなって思っちゃうぐらい、 馬鹿にうまいんですよ飯岡では今約70軒ぐらいの生産者でメロンの方を作っています。そうですね。ほかの産地はメロン農家はやはり減少気味にあるんですけど、私どもの当産地では後継者の方がメロン作りに関してはとても情熱があって、後継者不足という問題にはなっていませんね。 新たに就農してくれる若者たちも実は結構いるんですよ。先輩の農家たちが家族ぐるみで技術なんかを皆さんで共有して教え合って 助け合っています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今年、飯岡メロンのオンラインショップの受付がスタート、今日6月16日には、直売所もオープンしました。直売所では、完熟したものを販売するのが原則で、最高に甘さがのっているピークのものが並んでいるそうです。一番美味しいタイミング、ぎりぎりをまで見計らえるのも、直売所ならではですよね

今日は旭市のブランドメロン「おひさまエナジー 飯岡メロン」をご紹介しています。ご存じの通り、 2011年3月の東日本大震災で飯岡地区は津波の被害を受けました。その時に全国の方から助けられたことがあって今がある、、、そんな想いもメロンづくりの中にあるようです。     高野さんのお話です。

高野さん:東日本大震災ではとても甚大な被害を受けまして、飯岡地区でも沿岸部を中心にとても被害がありました漁業だけでなく、農業もハウスが倒壊したり、田んぼの方に海水が入ったりと、実は大変だったんですよ。その後、風評被害などもあって、農業なども大変だったんですよ。その震災の復興のために、全国から色々な人たちが(復興のために)助けていただきまして、とてもありがたかったです。津波で流れ込んだ土砂や倒壊した家屋の撤去などに、たくさんの人たちが力を貸してくれて。 とても感謝しております。今、そのおかげで、こうして農作物を作れているのも協力してくれた手助けのおかげだと思っております。私たちはできたメロンや農作物で皆さんに恩返ししたいなと。その思いは今も続いております。

飯岡海岸には最大6mの津波が襲い、大きな被害をもたらしました。農業もしばらくの間、復活できないのではないかと考えていたそうですが、県内はもとより、全国各地から復旧・復興のために多くの方が来て下さった。それを目の当たりにして農家のみなさんは「農作物でお返しすることしかできない」と強く思われたそうなんですね。このメロンにはそんな想いがつまっているんです。

さて、飯岡地区自慢の「飯岡メロン」、さらに多くの皆さんにその魅力を知っていただけるようにと、こんな取り組みもしています。

高野さん:メロンは球だけじゃなくて、実は加工品としても。 みなさんに提供しております。まず、メロンからメロンのピューレを作ります。それからゼリーや おまんじゅうや羊羹などを作ってます。その他、山崎パンさんとコラボしてメロンのクリームが入ったパンやシュークリーム。今年はスフレケーキなんかも 作ってもらっています。こちらのほうもぜひ味わってみてください。先ほどあの震災の恩返しということもあったんですけど、私の一番の思いは飯岡メロンで皆さんが笑顔になって、そして幸せになってくれることが私の一番の願いです。

地元の小学校のデザートにも提供されることがあるそうで、子供たちが毎年楽しみにしているそうです。通常メロンは食べごろまで常温で追熟させて、食べる直前に冷蔵庫で数時間冷やすといい、といわれています。飯岡のメロンは完熟を見極めて収穫されていますが、収穫後5日ほど置いてから食べ頃の硬さになって、次第に柔らかくなりながら2週間近くおいしく食べられる、食べ頃期間の長いメロンだということです。先ほどご紹介した飯岡の直売所は7月14日までの開設予定期間中はお休みなしで、午前9時から午後4時までオープンの予定です。

7月1日土曜には、メロンを購入した先着200名、タカミメロンとタカミレッドの食べ比べができる「メロンまつり」開催!ということなので、ぜひ現地にいって美味しいタカミメロン味わってください!

おひさまエナジー 飯岡メロン、オンラインショップからのお取り寄せも可能です。

おひさまのエナジーぜひ味わってみてくださいね

JAちばみどり 飯岡メロン部会

http://www.iiokamelon.jp/about/index.html

前の記事
次の記事
サイトTOPへ戻る
WHAT’s NEW