2023/7/14 UP!
今回は、銚子の雄大な景色を感じることができて、トライしやすいと今評判のシーカヤックをご紹介します。
「シーカヤック」とはカヌーの一種で、海の上をパドルで漕いで進む小さな舟のこと。このシーカヤックを銚子で教えているのが、ライフセイバーの田村憲章さんです。 田村さん、実はライフセイバーの能力を競う大会でいまだに破られない世界記録をお持ちになっているすごい方なんです!その田村さんに、銚子でシーカヤックのツアーを始めることになったきっかけを伺いました。

田村さん:銚子の海、銚子マリーナ海水浴場を発着として屏風ヶ浦、その前に面した海でカヤックをやっております。前々からとても景色がいいなっていう風に、銚子マリーナの海水浴場で景色が良いっていうふうに感じていて、そこでできるアクティビティがあればいいなというふうに感じたんですけども、自分がやっちゃえということで、カヤックツアーを始めることにしました。ライフセービングスポーツ競技の中にサーフスキーというカヤックの一つなんですけども、そういう種目がありましたので、カヤックに乗るっていう自体は得意な方でしたので、まあそこから少しカヤックツアーとしてやるには知識が少ない部分もあったので、なんとかこう研修などをさせていただいて、カヤックツアーを始める事が出来ました。
銚子の海から見る屛風ヶ浦の美しさをしってもらいたい、その他にも、実は、コロナ禍で海水浴場が開かれず、海水浴場の監視という仕事がなかったこの数年新しいことを始めたいと思ったのもきっかけの一つだったそうです。ライフセービングスポーツ競技をされていて、カヤックに慣れていた田村さんがカヤックツアーを実現するまでにそんなに時間はかからず、実際にツアーを始めると、その雄大な景色や海の雄大さを感じ、楽しめることなどから人気になりました。

千葉県の最東端、犬吠埼の少し南側にある屏風ヶ浦は、お隣、旭市の刑部岬まで約10キロメートルにわたり40~50メートル続く断崖。切り立った崖が続くさまは、英仏海峡のドーバーの「白い壁」のようで、「東洋のドーバー」とも呼ばれています。2016年3月には、国の名勝と天然記念物に指定されました。映画の撮影などにもよく使用されているんです。その雄大さを感じられるんです。その他にも運が良ければ素敵な出会いもあるそうなんですよ。
田村さん:時間にしてだいたい1時間ちょっと、1時間から1時間30分。で、距離にすると片道・・だいたい屏風ヶ浦の崖の下近くまで行くんですけども、直線で1キロ、往復で2キロから3キロ以内ぐらいの距離をパドリングするコースになってます。運がいいと、一年中屏風ヶ浦・銚子の海にはスナメリが生息しておりますので、カヤックに乗っていてもスナメリに会うことができます。もうあの乗ってすぐに出会える時もありますし、まあ海岸から100m以内のところで会う事が出来ます。偶然、カヤックのすぐそばに来ることはあります。皆さん喜び度が増すので、僕たちも必死に探してます。

参加に必要なものは、着替えぐらいで、はじめにスタッフから説明を受けて、浅瀬でパドリングの練習をしてから、その習熟度にあわせたツアーをしてくれるので、初めての方もすぐに楽しめるそうです。
シーカヤックツアーが行われている銚子マリーナ海水浴場のあたりは、少し湾のようになっていて、太平洋に面している割には波が穏やかなので、小さいお子さんでも安心して挑戦できるそうなんです。
田村さん:保護者の方、中学生以上の方と一緒でしたら、4歳以上の方から受け入れております。で、2人乗りのカヤックを用意してますので、保護者の方が頑張って(後方で)こぐ。お子さんが楽しくパドリングする。はい、ほぼ保護者のかたが頑張ってこぐような形にはなるんですけども、それでも楽しめるアクティビティだと思います。比較的簡単にカヤック自体は進みますので、力はいらないです。頑張って競争みたいにする人もいるんですけども、そういうことしなければ、体力はそれほど必要ないです。さらには、漕げなくなった、疲れた、操作やっぱりできないっていうことでしたら、スタッフがすぐに引っ張り引っ張ったりだとか、お手伝いしたり、あるいはスタッフが一緒に乗ったりいうこともできますので、安心してご参加していただければと思います。そうですね。男性女性関わらず参加される方は多いですけども、どっちかというと、女性のグループで参加される方が多いかなというふうに感じています。
皆さんライフセイバーの資格を持っているということなので、心強いですね。田村さん、日本体育大学に入ってからはライフセービングクラブに入ったそうです。当時、部員は三百人もいて夏になると、いろんな海水浴場で監視員活動をするんですが、田村さんは大学の4年間、銚子の海岸で監視員をして、その4年間でこの銚子の海の良さ、たとえば、波が比較的穏やかであることだったり、日の出、日の入りの夕陽の両方を見ることができる場所であること、そして素晴らしい屏風ヶ浦の景色を知って愛着が湧き、この素晴らしい海の安全を守っていきたいと強く思ったそうです。ご自身の会社の本拠地を千葉県内に据えて銚子市や旭市の監視業務を担当され るようになり、現在は銚子ライフセービングクラブの事務局長もされています。

最後に田村さんからメッセージをいただきました。
田村さん:波が高いなりに楽しめる場合もあるんですけども、やっぱり初めての方ですと怖がってしまったりだとか、操作が難しかったりしますので、比較的穏やかな日を選んで開催するようにしてます。通年開催しておりますので、季節それぞれの楽しみ景色が違ったり等もありますので、いろんな季節にご参加いただければと思います。銚子は魚も美味しいですし、犬吠埼灯台もある。見るところもたくさんあります。醤油工場もありますけどその中にシーカヤックツアーも選んでいただき、銚子をたっぷりと楽しんでいただければと思います。
ちなみに田村さんは、夕方のちょっと日が影ってきた時間帯の屏風ヶ浦の景色がお好きだそうです。シーカヤックに乗って海のお散歩、皆さんも満喫して みませんか?
https://www.choshi-kayaks.com/