2023/12/22 UP!
今回は、ハンバーグやミートボールでお馴染み船橋市に本社がある石井食品の「地産地消」をテーマとした取組みをご紹介します。
全国展開をしている石井食品ですが、日本各地で発掘した旬の食材を「無添加調理」によって商品化する「地域と旬」シリーズが大変注目を集めているんです。今回取り上げるのは冬に美味しい千葉県のある野菜とのコラボレーションで生まれた「ハンバーグ」です。

ミートボール国内シェアトップの石井食品には、“地域と旬”をコンセプトに、地元の農家と連携して地域の食材のブランド化を推進する部署があるんです。石井食品の素材価値開発部の三谷明さんに、まずは、この地域と旬シリーズについて、説明していただきました。

三谷さん:原材料を調達する部門になります。ただ、素材価値開発という名前なんですけれども、やっぱり生産者の方々が育てたものをただ単に仕入れて売るってわけじゃなくて、やっぱりそこに価値をどう生み出して行くか?どう価値を付けていくかっていうことをやっぱりやっていきたいという思いから素材価値開発部っていう名前に当社の方では呼んでおります。2016年から地域と旬シリーズという商品を発売しております。で、これは年間通して同じ物を販売するんでなくてですね。その季節折々の旬の物を大事にした商品をハンバーグなどにして、販売しております。やはりあの食べる側としましても、やっぱりハンバーグを食べるにしても、やっぱりこう季節でやっぱり楽しみが必要だと思うんですね。だからやっぱり旬のものが一番おいしいですし、栄養価も高いですし、その食事が楽しみになると思うので、その季節で一番美味しいものをハンバーグなどのソースにして召し上がっていただきたいと言う中で、季節で一番おいしい素材を使ったハンバーグを作っているってことですかね。

人気のレギュラー商品であるハンバーグに、季節限定、特定の地域の旬の食材で新たな価値を加えたものを作ろうとしているんですね。
このシリーズ、いくつか商品があるんですが、旬の食材そのものの美味しさを最大限に生かせるように、石井食品さんのこだわりの“無添加調理”つまり、食品添加物を使わずに加工調理した「ハンバーグ」。この中に千葉県産の食材を使っているものが二種類ありまして、一つは「白子町の玉ねぎ」。そして、もう一つが今回ご紹介する 「市原市の姉崎だいこん」なんです。
知る人ぞ知る各地の美味しいもの、石井食品の皆さんは、どうやって探したのでしょうか。 実は結構アナログな方法でした。
三谷さん:石井食品内では、そういった身近にですね、特徴的な野菜だったり、このこだわりの持っている野菜などはないかっていうのを社員に従業員にヒアリングしたり、あとはあの営業出てるものが外に日頃の営業活動中にそういったこだわった野菜はないのかっていうのを常日頃から探しているという状況です。その情報を得てですね、直接その産地にお邪魔しちゃうんですね。で、そのお邪魔した時に色々お話させていただいて、そのままこういう商品化になるものがあれば、ご縁がなかったっていうのもあります中には。こういったあの、非常に今回、姉崎大根ハンバーグの姉崎大根については、非常にご縁をいただいたと思っておりまして、その中で一緒にですね、このハンバーグを出来上がるまで何度も試作をするっていうのも一緒にあの味を見てもらったり、こういう風にした方が大根生きるよねっていうのも一緒に取り組んで商品化に向けていったと言う経緯がございます。やっぱりハンバーグの中でこの11月から発売になっているこの姉崎大根ハンバーグが出るとお客様もいよいよ冬がやってくるなという季節を感じられる商品になっているかと思います。
スタジオでも試食させていただきました!ちなみに姉崎だいこんの特徴である甘さは、霜がおりるほど冷え込む気候のためだいこんが自分が凍らないように糖分を多くためこもうとしてできるものなんです。

地域ブランド野菜の素材の味を大切に生産者さんと協力して 商品開発。美味しい製品ができあがって、でも、そこで終わりではないんです。
三谷さん:結構大事なポイントで、この一年に一回に三ヶ月の販売期間があるんですけれども、その終わった時にですね、生産者の方々と味はどうだったのかとか、売れ行きどうだったのかっていうのを振り返りをするんですね。来年、このアップデートするために、生産者の方と一緒にですね、話す中でアップデートするっていうのは結構、この地域と旬モデルのひとつの形になってますね。まあ、実際、あの生鮮を扱っているこの生産者の方々って、お客様の声というものがこう手元に来るってあんまりないんですよね。私たちもお客様と触れ合う機会結構あるので、その中でこういった声がありましたよっていうのをお届けできるっていうのも、地域と旬の取り組みの、特徴的なことかなと思ってるんで、そういうとこを商品を通じて一緒に共有する中で、もっといいものにしていこうっていうふうにしてますね。
完成したらそれでおしまいではなくて、販売が終わったら反省会をして商品にフィードバック、来年以降の為に改善し続けているんです。大根を作っている農家さんたちも、コラボすることで、消費者の声が石井食品さんを通じて聴くことができる。これは大切ですよね。

姉崎だいこんを作り石井食品とコラボしている大根農家さんを代表して、金子義弥さんにお話伺いました。
金子さん:姉崎大根の出荷は10月中旬から5月いっぱいくらい。今回、石井食品さんから姉崎大根のハンバーグを作っていただいたことで、結構評判が良くて、あの姉崎大根ハンバーグ買ってとても美味しかったよ、という言葉を聞いて、やっぱり元気というか、頑張れる糧になっております。参考にもなるし、あのやる気も出るし、下手な大根、変な大根作ってしまって味が落ちたじゃないかとそう言われたらまた石井食品さんにも迷惑かかってしまうので、やっぱりそこは生産者、私たちの姉崎大根の生産者14名いるんですが、その生産者もみんなしっかり大根を作っています。石井食品さんと姉崎大根の共存共栄と言ったらちょっと大げさですけども、生まれる相乗効果、そういったものが商品化の価値を高めるのではないかなと思っています。名前に負けないように、しっかり良いものを作って、これからも石井食品さんと共にいい商品、姉崎大根ハンバーグを作っていきたいと思っています。

実は石井食品は、ハンバーグ以外にも、地元食材とのコラボをやっています。例えば西船橋あたりで栽培されているおいしい小松菜とコラボしたカレーもあるそうですよ。
詳しくは石井食品のホームページをご覧ください。その種類の多さにきっと驚くと思います。ぜひご覧ください。