2024/1/26 UP!
今回は、カレンデュラという花に魅せられて、南房総市に移住。「ベレケの村」という農園を営むご夫婦に、そのお花や、花いっぱいの早春の安房地域の魅力をきいていきます。農園を営む五十嵐大介さん&早矢加さんご夫妻をご紹介します。お二人が南房総へ移住するまでには、こんなストーリーがありました。

五十嵐さん:ベレケの村の村長の五十嵐大介です。副村長五十嵐早矢加と申します。中央アジアのキルギスという国で青年海外協力隊としてボランティアをする機会がありまして、そちらで出会いました。でまあ意気投合して結婚することになったんですけれども、これから結婚してどういう人生を歩んでいくかって話をしていた時に、キルギス人たちがすごく家族みんなで家畜だとか、農業をして支え合いながら協力し合いながら生きている姿がすごく素敵で、私たちも将来こういう風な形で生きていけたらいいねということで、あの農家になることを決めました。キルギスで見たカレンデュラ畑がもう本当にすごく綺麗で、その花を育てたいと言うことになりまして、カレンデュラを育てている場所、日本の中でどこかなということを探した時に日本1の生産量を誇るのが千葉県南房総市白浜町ということで、白浜町のほうに移住をして、役場の方にもご協力いただきながら、花農家のカレンデュラの栽培を教えてくださる師匠にもで会うことができまして、そちらで就農して。そうですね、農家になって6年ぐらいですね。

五十嵐さんご夫妻が育てている花「カレンデュラ」を今日はスタジオに用意していただきました。
「キンセンカ」としてご存知の方も多いと思います。そしてベレケの村という名前は、キルギス語で「恩恵・贈り物」という意味。コンセプトの 「自然の恵みを感じられるナチュラルなものづくり」からつけたそうです。

南房総市は実はカレンデュラの生産量が日本一なんです。たくさん、この花を育てていて、特に今頃は、綺麗に咲いてます。このお花、カレンデュラ、見て綺麗なだけでなく秘めたパワーがあるようなんです。
五十嵐さん:お花の名前はカレンデュラと言います。日本名はキンセンカと呼ばれているんですけれども、日本では主にあの仏様のお花として流通しているのが大部分ですね。
私たちはこの花とキルギスという国で出会ったんですけれども、キルギスの中ではあのもちろん、お花を愛でるような文化もあるんですが、まあびっくりしたのが薬局などでも花びらが売られていたりだとか、このカレンデュラのチンキが売られていたりして、人々の生活の中に薬草として取り入れられているって言うのがもう本当にすごく素敵だなというふうに私たちも感じました。それでもっと日本の方々にこのカレンデュラの魅力。世界的には皮膚のガードマンと呼ばれていて、本当にすごいパワーを持ったお花なんですね。まあ、そういったパワーを広く日本の方々にも知っていただきたい、っていう思いを持っています。

キルギスでは、丘や山の斜面に自生している場所もあったりして、この鮮やかなオレンジ色が一面のカーペットのようになるそうです。育て方のこだわりや、加工品についてもお話いただいています。
キルギスで出会い結婚して、キルギスで魅せられた花「カレンデュラ」の花農家として、現在南房総市白浜町で「ベルケの村」を運営している五十嵐さんご夫妻。自然により近い形の循環農業を実践する育て方にこだわり、カレンデュラのすごいパワーを活かした加工品にもチャレンジしています。
五十嵐さん:ちっちゃい苗の時が、秋の台風シーズンと重なるので、そこでしっかりこう守っていかないと本当に苗が全滅とか言うのがもうあるので、雨から守ったり、風から守ったり、気をつけて育てています。私たちはこのカレンデュラを、皮膚に体に取り入れるものとしてっていう植物として知っていたので、こういろんな商品としてあのカレンデュラを作りたいなと思ってました。カレンデュラオイルだったり石鹸、あとは化粧水やクリームを作ってます。すごい人気なのが、花びらを使ったドレッシングというのが人気でして、花びら以外にも、まあ、房総地域のトマトだったり、詰め込んだようなあのドレッシングになっていまして、ドレッシングをかけると花びらが散るので、すごい花畑が広がったような感じになります。

このお花はハーブティーとして飲むこともできまして、今日もスタジオに用意していただいています。
カレンデュラの魅力をもっと多くの人に知ってもらうため、五十嵐さんご夫妻、まだまだやりたいことがあるそうです。
五十嵐さん:今こうやっていろんな商品を開発して販売はしているんですけれども、もっと南房総の魅力としてカレンデュラが位置づけられるような形になっていってほしいなあっていう思いがありまして、観光客の方にもっと来てもらって楽しんでもらえるようなワークショップであったりだとか。あと近くにオステリアイルファーロさんっていうイタリアンがあるんですけど、カレンデュラを使ったランチを出してほしいということを相談したら、パスタに練り込んだ、見た目でもこう花畑が広がっているようなパスタが出来上がって来まして、すごく美味しいです。あとは、自分たちの今商品を委託して作って頂いてる形なんですけれども、それを自分たちの手で作れるように小さな工房を作ったり、あとショップも併設してこう来てくださった方にもっとカレンデュラに触れてもらえるような楽しんでもらえるような、そんな場所を作っていきたいと思ってます。

生花だけじゃなく、化粧品をつくるワークショップとか、レストランとのコラボメニューとか、花の生産地の新しい楽しみ方の提案とか、他の花でも広がって、ぜひ南房総がさらに盛り上がっていってほしいですね
ベレケの村では、カレンデュラの花摘みのほか、コスメ作りのワークショップなども楽しめます。詳しくはベレケの村のホームページ、のぞいてみてください。