三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

美しい“房総半島”の景色

2024/2/16 UP!

今回ご紹介するのは、現在、南房総市を拠点に活動している、「房総半島在住カメラマン」ヒロタケンジさんです。ご出身は東京なんですが、なぜ房総半島に辿り着いたのか?まずは、その前段となるお話をお聴きください。                

ヒロタさん:房総半島在住カメラマンのヒロタケンジといいます。房総半島の真ん中あたりに住んでまして、おへそのあたり、どこ行くにも行きやすいんですよ。30分ぐらいで、どこにも行ける位置にあって。かつ、房総半島が好きっていうので、一応、房総半島カメラマンと名乗ってます。東京の八丁堀で生まれてですね、そこからまあサラリーマンとかもずっと長くやってたんですけど、ある日どうなるか分かんない人生なので、会社員やってる場合じゃないなと思ったんで。そこで33(歳)位の時にもう会社員やめて。で当時カメラにハマってたんで、カメラの旅に出たい。あの日本をとってるだけでもすごい楽しかったんで、それを海外で写真撮ったらもうどんだけ楽しいんだろうと思って。でカメラ持って、放浪の旅に出ました。

ヒロタさんはおよそ2年間をかけて、香港から、東南アジア、中国、中央アジア方面、キルギス、ウズベキスタン、イラン、トルコ、ヨーロッパ各国、イスラエル、エジプト、そこからアフリカ縦断。南アフリカまで33カ国を回ったところでお金が尽きて帰国されました。その後、こんなきっかけで 房総半島にご縁がつながったそうです。

ヒロタさん:やりたいことをやってしまったっていう喪失感、燃え尽きみたいな状態で、日本で結構半年ぐらいもやもやずっと悩んでて。で、ある日、友達が富津市の金谷に住んでて、そこに遊びに行く事があって、1週間ぐらい泊まらせてもらったんですけど、そこがすごい居心地よくて、もう夕日が綺麗に沈む町で。金谷に住み始めたんですけど、そこがフリーランスが集まる町だったんですね。結構みんな個人でお金稼いだり活動してる人が多くて。じゃあ僕もなんかできるかなみたいなので。まあカメラ得意だから、カメラの仕事かなと思って。そこで小さくプロフィール写真撮ったりとか。そういうちょっと小商いを始めたのが今のフリーランスカメラマンとしての活動の最初ですね。

  

自分の得意分野を活かして、写真撮影の仕事を始めたヒロタさん、最初は五十円出張撮影サービスというのを始めたんだそうです。その傍らご自身のSNSなどで房総半島の写真もアップしていたところ、突然、出版社から写真をメインとした本のオファーが舞い込んだりしたそうです。

  

たくさんある絶景の中から、ヒロタさんに3つ挙げていただきました。

・鴨川市:のどかな里山と棚田の景色

・富津市 : 鋸山から見える金谷の街並みと東京湾の絶景

・内房のあらゆる場所から見る事ができる、海に沈む夕日と富士山の景色

金谷に移住。カメラマンとしての実績を積み上げながら、自分が好きな房総の景色を撮り続けているヒロタさん。「自然と繋がる暮らしをしたい」という想いが募り、2020年に、現在も住んでいる南房総市の山奥の一軒家にお引越し。「房総半島山奥暮らし」というタイトルでYouTube動画も配信しています。実はヒロタさんが房総半島への愛を自覚する、大きな出来事が2019年にあったんです。

ヒロタさん:房総半島を台風が襲ったんですね。2019年に。街も家もすごいぐちゃぐちゃになって、僕も当時住んでたシェアハウスとか屋根が飛んだりしたんですよ。1週間ぐらい停電したり断水とかもあったし。それで僕は一回、実家に避難したんですけど、なんかやっぱ心配だったんですね。やっぱあそこに住んでる人たちの顔が思い浮かんで。いてもたってもいられなくなってでなんかしないしてあげたいと思って。ボランティアやったり、募金集めて物資を届けたり、そういう活動をしたんですけど、その時に房総、僕はやっぱり好きなのかもしれないって思うようになったんですよね。

東京に一旦避難したものの、シェアハウスの仲間や、大好きだった景色はどうなってしまったのか、気になって気になって、支援の準備をしてすぐに戻った。そして活動するうちに、房総への定住を決意したんですね。そんなヒロタさんのこの時期大好きな景色と、今後の夢についても伺いました。

ヒロタさん:海がやっぱり冬の間って結構あの空気が澄んでるんで。すごい夕日の色がすごい綺麗なんで、富士山も見えますしでこの日暮れの後の色がいいですね。マジックアワーっていうんですけど、日が沈んだ後にこう紫色とかピンクとかに変わる瞬間は特にオススメしたいですね。もうマジックアワーを狙って待ってとることもありますね。まあ一つ実はカレー屋さんをやりたいという気持ちがありまして。あのやっぱ房総半島、すごい僕好きでで、この今家にここに住んでる家もすごい好きなんですよね。この山奥に囲まれた。ここで、できればまあカレー屋さんをやって古い友人とかを招いて。お話ししたりとか、そういう景色を見てみたいんですよね。まあまずはキッチンカーで始めてみようかなとかいうふうにも思ってます。それがちょっと今の今年の目標ですね。

2021年秋には、館山駅前の商業施設で大好きな館山や金谷の風景を切り取った個展「愛する房総の景色たち」を開催するなど、着実にフィールドを広げている房総半島在住カメラマンのヒロタケンジさん。これからも大好きな房総半島の写真をたくさん撮影して、その魅力を私たちに発信していただきたいですね。公式サイトもぜひご覧ください。

https://hirokenji.com/

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