三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
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映画で再注目!『南総里見八犬伝』ゆかりの地

2024/10/18 UP!

来週金曜日、役所広司さん主演の映画「八犬伝」が公開になりますね。南総里見八犬伝は、「(じん)(ぎ)(れい)(ち)(ちゅう)(しん)(こう)(てい)」の8つの玉を持つ剣士(八犬士)たちが活躍する物語で、あのドラゴンボールにも影響を与えたと言われています。江戸時代後期に人気を博した、全98巻、106冊にわたる長編小説です。映画では、「南総里見八犬伝」の物語部分をダイナミックに描く「虚構」のパートと、その作者滝沢馬琴の人生と、それを支えた人々の「実話」パートが交錯しながら進んでいく映画です。「物語」の舞台は安房地域の館山市や南房総市にあって、聖地巡礼で訪れる人も多いため、映画の公開を機にまた盛り上がりをみせている「館山市」が力を入れている「里見のまちづくり」をご紹介します。

映画「八犬伝」は、 役所広司さんが南総里見八犬伝の作者・滝沢馬琴を演じます。長年の執筆中に視力を失うなどの困難にも負けず28年の歳月をかけて書き上げた馬琴の人生を描く実話パートと交錯する、八剣士たちがダイナミックに躍動する物語世界の舞台は、館山市や南房総市に点在していて、映画をきっかけに館山を訪れる人も増えそうです。まずは館山市観光協会、里見のまちづくり実行委員会の間宮(まみや)直美(なおみ)さんに、観光案内所にやってくる方がどんなことをたずねてくるのか教えてもらいました。

間宮さん:館山は里見氏が戦国時代にこの地を収め、滝沢馬琴の南総里見八犬伝の舞台にもなった里見ゆかりのまちです。里見のまちづくり実行委員会は、地元館山の方はもちろん、訪れた方にも親しみやすいイベントや地域のルーツを感じられる旅をご用意しております。館山観光案内所はJR館山駅の東口階段。降りたところにございます。こちらでは八犬伝ゆかりのグッズを販売しているとともにゆかりの地の行き方のご案内とご説明いたしますので、一度お寄りください。そうですね。まず、まあ一番あの皆様、あの聞かれるのは館山城への行き方というのを聞かれるのと一緒にあまり観光化されていない。居城跡である稲村城址ですとか、あとは伏姫の洞穴など、あのやはり聞かれることが多いですね。

お話に出てきた稲村(いなむら)城跡(じょうあと)は南房総市の岡本(おかもと)城跡(じょうあと)とともに「里見(さとみ)(し)城跡(しろあと)」として平成24年に国の史跡に指定されました。ここは房総半島における山城(やまじろ)の変遷やこの地域の社会・政治情勢を知る上でも重要な場所なんです。今回の映画によって改めて注目されること、地元の皆さんはどう感じていらっしゃるのか、館山市観光協会会長で里見のまちづくり実行委員会長でもある上條(かみじょう)長永(ながひさ)さんにうかがいました。

上條さん:なかなか里見八犬伝と一言で申し上げても、なかなかこう薄れていっちゃったりしていますし、学校教育においてもそうなんですね。八犬伝っていうのを従来はちゃんとした教育というか、授業の中で昔はですが、取り入れてもらってたもんなんですけども、今そういったものもない。なくなってしまっていて、徐々にこう八犬伝というのが薄れている。ちょうどいい時期にあの映画館になったということを聞いた時に、大変喜びました。まず来ていただいた方々にご用意しているのは里見の町バスツアーだとか、また、個人向けタクシーツアーだとか、この辺をツアーとしてご用意しています。

お話にあったバスツアーやタクシーツアーは、物語に出てくる名所を巡ったり、美味しいものが食べられる場所を案内してもらったりするんですが、館山市観光協会のホームぺージによると、タクシー2時間、最大4人乗れてなんとお値段二千円です。

https://tateyamacity.com/satomi/satomi_taxitour/

さて、来週公開の映画「八犬伝」で盛り上がりを見せ始めている、物語のご当地、館山では以前から「里見」にちなんで、城山公園でLEDランタンをとばすスカイランタンや花火大会などさまざまなイベントが開催されていました。今年は、映画とコラボしたそうなんです。

上條さん:8月8日にですね館山の花火大会が毎年やるんですが、今年は銘打ってですね、映画八犬伝とのコラボレーション花火っていうことで、打ち上げさせていただきました。それで大文字焼き。大文字焼きといっても、あのLED電気で「大きく大」っていう文字を毎年つけているんですけど、今年から、今年に限っては点を一個増やしまして、犬文字焼きという形でやらさせていただきました。反応は、結構、まあなるほどねっていう感じの方もいらっしゃれば、まあ大体の方が気に入っていただいたんじゃないかなというふうに思っております。この機会だからやっちゃおうという、点をつけるだけ、点を一個増やさせていただきました。

この犬文字焼きは「里見のまち」「八犬伝」という強力なアピールにつながったようです。そのほか、八犬伝関連のグッズ、のお菓子や手拭いなども市内のお店などでいろいろ出ているそうです。そしてあちこち回ればお腹も空いてきますが、地元の皆さん、そこも抜かりはないようで、、、

上條さん:あと他にですね。八犬伝グルメスタンプラリーっていうのを10月の11日から12月の13日までやっております。館山市内のですね25店舗で里見八犬伝とコラボしたメニューをグルメキャンペーンとして開催しております。館山らしい海鮮だとかお寿司とかスイーツまあ「八」とか「伏姫」などにちなんだイメージのメニューがいっぱいあります。で、その中でも四店舗を巡っていただくと、えっと映画関連グッズなどが抽選で当たるいわゆるスタンプラリーを開催しております。皆さん、ぜひ館山にいらしてください。

実は、インタビューの後、一つ増えまして対象施設26になりました。館山市内の宿泊施設の優待券が当たるチャンスもあるそうです。ぜひ美味しいものを食べて応募してみてくださいね!12月13日までの開催です。

館山城にある「八犬伝博物館」には「南総里見八犬伝」の版本や名場面の錦絵のほか、1973年から2年間NHKで放送されブームになった人形劇「新・八犬伝」の人形の実物も展示されていてファンにはたまらない場所になってます。そして今回の映画のパネル展示や八犬士をモチーフにしたご当地ガチャもありますので、この機会にぜひ実際に足を運んでいただきたい。八犬伝の物語を彩る実在の場所、美味しいお店など、館山の魅力をお得なタクシーツアーやスタンプラリーで楽しめるチャンスです。詳しくは「里見のまちづくり実行委員会」のホームページでご確認ださい。

https://tateyamacity.com/satomi/satomi_taxitour/

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