2024/12/27 UP!

来年、令和7年は巳年です。2025年の開運を願って、干支である蛇にまつわる神社にお詣りしようと探している方も多いと思いますが、九十九里の南部・白子町にある「白子神社」に祀られているのは「白蛇」さま。地元はもちろん、県外からも多くの方が訪れます。その白子神社の宮司修さんに お話を聞いています。まずはどんな神社なのかご紹介いただきました。

宮田さん:白子神社ができたのは今から千年ぐらい前だと言われています。当時ですね、これは本当も面白い話だと私は思うんですけれども、海の沖の方から白い亀に白い蛇が乗ってやってきました。里人がね、これは神様に違いないと言って柄杓の柄を差し出して神様だったら登ってくださいと申し上げると、蛇が登ってきました。その蛇をお祀りした神社がこの白子神社です。来年はですね。巳年・蛇の年ですから、多くの皆さんにこの神社においでいただきたいということで、今計画をいろいろ立てています。白子町のほとんどの皆さんが氏子という神社でして、東京とかですね埼玉、茨城、神奈川ですね。いろんなところからお詣りの方が増えまして、宮司としては大変喜んでおります。令和七年のお正月はこの白子神社にお詣りをしていただければと思っております。
宮司の宮田修さん、実はNHKの元アナウンサーでニュースなどを主に読まれていた方なんです。元エグゼクティブアナウンサーです。どんな経緯で宮司になられたのか気になるところではありますが、まずは白子神社はどんなご利益があるのかおしえてもらいました。
宮田さん: 白子神社はあのお祀りしている神様はですね、大己貴命(おおなむちのみこと)の大神様という方なんですけれども、大国主命(おおくにぬしのみこと)の別の名前です。縁結びの神様なんですよ。で、白子神社にはですね、ご本殿の北側にですね、天照神社というのと面足(おもたる)神社というですね小さな御社があります。天照神社はですね、女神様をお祀りしています。面足神社はイケメン様をお祀りしております。我々は「縁結びコーナー」と名前をつけています。ご縁をいただきたい方はですねぜひ天照神社と面足神社にお詣りをしていただければよろしいかなというふうに思っています。
またね、白子町というのはですね、テニスコートがたくさんあって、ええ、多くの皆さんが、合宿などでいらっしゃる街なんですよ。で、私は宮司になりましてからね。テニスが上達するお守り作ろうということで、テニスの上達を。お守りするお守りそれからね、勝負に勝てるようにというお守りをつくりましたので、持っていただけるとですね、きっとテニスが上達するのではないかと私は思っております。

面足神社の「おもたる」という字は、顔を表す「めん」が「足りる」と書きまして、面が整っている、とも読み取れるんですね。今風にいえばイケメンです。さらに白子といえば、テニス。町内にはおよそ340面ものテニスコートがあって大きな大会が行われたり、テニス合宿などでも人気の町ということで、それに因んだお守りもいただけるんですね。

来年は巳年ということで、白子町で白蛇を祀っているという白子神社、縁結びのパワースポットとしても人気の場所です。さて、宮司の宮田さん、NHKの元アナウンサーからなぜ神職につくことになったんでしょうか?
宮田さん:神社には全く関わりもありませんし、興味もありませんでした。私はあの富里市の生まれなんですけれども、NHKに入りましてですね、最後東京に住んでたんですよ。NHKのアナウンサーっていうのは、とてもストレスのたまる仕事ですのでまあ、やっぱり週末ぐらいはですね、のんびりしたいということで、今、私が宮司をしている千葉県の長南町にセカンドハウスを借りたんですよ。野菜を作ったりのんびりしたりというような生活を楽しんでいたんですけどもね。大家さんというのがですね、その地区の神主さんの家柄だったんですよ。年を取りまして宮司が続けられない状態になって、後継者がいなかったんですよね。家族会議を開いたそうです。その結果、後継を私に頼もうということで、本当にこれはもうね、青天の霹靂以上の出来事で。私は、その前任の宮司さんに頼まれて神職になった人間です。

アナウンサー、毎日5秒とか1秒とか秒針と戦う日々、そこから逃れようと長南町でゆったりと週末を過ごしてたら、大家さんから宮司さんになってと頼まれてなっちゃった?でも宮司になるのには資格が必要です。
そこで、53歳過ぎから、宮田さんはアナウンサーをしながら宮司になるための勉強をして資格を取ったそうなんです。資格を取ると、頼まれた神社の祭りごとや色々なお仕事がある。アナウンサーとしての仕事もありますが、NHKの方が寛容に両立を認めてくれたんだそうです。そして、60歳で定年退職、現在まで宮司に専念することになったんですって。そして、4年ほど前から、これも地域の方々からの要請もあって白子神社の宮司にもなられたそうです。
昔から神社は地域コミュニティーの要となる大事な場所。宮田宮司のよく通る声だと祝詞をあげる時とかすごくよさそうですね。
白子神社は伝説にちなみ、白蛇を神の化身として大切にしている神社。お気づきの方も多いと思いますがこれが町名の由来にもなっているんですね。拝殿の前には、撫でると御利益があるという“撫で蛇様”がいらっしゃいます。また、白蛇のおみくじやお守りなど、可愛らしい蛇尽くしで新年を迎えるのにぴったり!最後に、新年のお詣りについてお考えを伺っています。
宮田さん:神主になって宮司になってね、いつも思っていることはですね、なんで日本人はね、全国各地にこんなにたくさんの神社を作ったんだろうと思ってるんですよ。今なおその神社はあるわけですよね。まあ、中には数千年の歴史があるという神社もありますよね。まあね、こんなことなんなんですけどね。なんかあの神様にお願いするとね。例えばね宝くじが当たるとかね。それからね、なんか素晴らしいなんか幸せが飛び込んでくるとか、そういうことではなくて。ご自身がね、素晴らしい人間になれる、多くの人から尊敬される人間になれる、そういうことを願いながらですね神社においでいただければいいかなと私は思っています。来年の白子神社は12年に一遍、記念の巳年です。蛇をお祭りしている神社ですので、ぜひぜひ白子神社にお詣りにおいで頂ければと思います。よろしくお願い致します。

白子神社がある白子町は 年間を通して温暖な気候で、温泉やテニス白子玉ねぎをつかったご当地グルメ、河津桜が楽しめる白子温泉桜まつりなど、季節にあわせて楽しめる町です。白子神社でも海に近い地域ならではの「潮ふみ」・・・おみこしが海に入っていくシーンを見ることができる10月の秋の例大祭をはじめ年間を通してさまざまな催しがありますので、ぜひ蛇年の2025年という機会に一度、訪れてみてください。
