三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

未来をつくるリノベーション 街の価値を更新する「the RECORDS」

2025/2/14 UP!

今回は、千葉公園の目の前にあるビジネスホテルをリノベーションした複合商業施設とそれを手掛けた会社の思いをご紹介します。

千葉駅から徒歩で10分ほどのところにある千葉公園のそばに「the RECORDS(ザ・レコーズ)」と名付けられた複合商業施設があります。朝早くから多くの人が出入りしているその建物の外観はビジネスホテルの頃の面影がありますが、中に入ると、そこは吹き抜けのおしゃれな空間。窓の向こうには公園の緑が広がり落ち着いた雰囲気も感じます。2023年にはグッドデザイン賞も受賞しているんです。でもどうして、解体して新築するのではなく、リノベーションすることになったのでしょうか?開発した千葉市の不動産デベロッパー、(たく)(しょう)開発(かいはつ)の広報、矢野愛茄里(やのあかり)さんにお話をお聞きしました。

矢野さん:拓匠開発で広報を担当しております矢野愛茄里と申します。拓匠開発は、1988年に創業した会社になりまして、完成宅地卸という事業から始まりまして、そこからあの分譲事業であったりとか、Yohasのイベントであったりとか、あとは飲食事業なども手掛ける、千葉を中心に地域密着でまちづくりを行っている不動産デベロッパーでございます。ザレコーズは、千葉公園目の前にある複合商業施設になってます。1階はベーカリーとコーヒーとバーとデリのレストランが楽しめる飲食店が四つ入っておりまして、千葉公園と一体に使えるような施設になっています。「the RECORDS」の名前の由来なんですけれども「今までにあった記憶を残していくこと」「新しい記録をこれから作っていくこと」。そして「古き良きものの象徴でもあるレコード」の三つの意味が込められております。

この建物は元々は千葉公園に隣接する築35年のビジネスホテルでした。それを「公園との一体感と地域の活性化」のために、店舗とオフィスで構成される新たな目的を帯びた施設へと再構築したということなんです。 具体的にはどう改修したのでしょうか。

矢野さん:築35年のビジネスホテルが閉館した建物で、そちらをコンバージョンという手法になるんですけど、ホテルを改装してホテルをするのではなく、複合商業施設として用途を変えて運営するという手法をとっております。 1階部分が現在はイートインスペースになっているんですけれども、もともとはホテルの駐車場だった場所です。そちらをイートインスペースにするにあたって、全体の建物の床の面積を減らす必要がありました。床だった部分を吹き抜けにすることで、床の面積を減らすと同時に、各階に開放感が生まれるといった効果を生んでおります。もともと駐車場だったイートインスペースに駐車場の線が残っておりまして、そちらはもともとあった記憶を残すという意味であえて残しておりますので、そういったところも

確かに、イートインスペースの床、コンクリートですが、そこに駐車場の黄色い区切りの線が残っているんです。これは面白いですね。

1階のフードコートスタイルの食堂は朝7時からオープンしていて、同じく7時から営業しているベーカリーのパンやコーヒーを買って好きな席でいただくこともできるんです。そのベーカリー「トイット」で販売しているパンがこちらにあります。

また、DJの選曲をBGMに食事を楽しむ会や、インストラクターの指導で自分のカラダと向き合う「自分磨きの日」、80年代のヒット曲を中心にレコードで楽しむ「ザ・ベストヒット・レコーズ」などさまざなま人気のイベントが開かれています。公園のそばでこういった時間が過ごせるのはうれしいですよね。

千葉市を中心に魅力的な街づくりに取り組む拓匠開発。どういった想いでこうしたリノベーションに取り組んできたのでしょうか?

矢野さん:創業者の時代から地域感謝祭と称しまして、お餅つき大会で皆さんとあの触れ合う機会を設けたりとかは行っていたんですけど、拓匠開発の本社が千葉公園のそばにあって「the Records」であったりとか、ツリーハウスカフェの椿森コムナも千葉公園の隣にあったりとか、千葉公園周辺の皆さん、地元の皆さんに支えられているところがありまして。「ネバーランド構想」といいまして千葉公園周辺をさらに盛り上げていこうという取り組みも行っているので、これからも、さらに地元の皆様や千葉にこれから訪れる皆様に愛されるようなまちづくりを行っていきたいと考えています。 

拓匠開発のホームページに、「地域密着の不動産デベロッパーとして千葉公園エリアの空間づくりに注力し、千葉駅 千葉公園口一帯を魅力的な街へ進化させるプロジェクトです。」と紹介されているんですが、建物だけでなく毎年6月にはナイトアートイベント「Yohas」も千葉市と共催しているんです。さきほどのお話にも出てきたこのイベントは千葉公園に咲く、千葉県の天然記念物でもある古代ハス「オオガハス」と「夜」が名前の由来となっているイベントで、オオガハスの開花時期に合わせて行われます。千葉市の夜の賑わいも創出していきたいというもので実はこちらもグッドデザイン賞を取っているんですよ。矢野さんのお話によると、地域の活性化だけでなく、さらに夢は大きいようです。

矢野さん:これからは日本の方はもちろんなんですけど、海外の方にも訪れていただきたいなと思っていまして、ホテルのプロジェクトを進めています。海外の方は、関東に来られた時に、東京に向かってしまう方がすごく多くて、千葉を通り過ぎて東京に向かわれる方がすごく多いので、千葉駅に立ち寄っていただいて千葉公園周辺の街も楽しんでいただく。ホテルに宿泊して一泊ゆっくり千葉の街を散策したり、ご飯を食べたりしていただくようなあの街づくりを今後していきたいと思っています。なので、地域の方と海外の方の交流を楽しめる場所だったりとか、あとは海外の方が日本の文化だったり、千葉の魅力を気づいていただけるような街づくりを今後していきたいと思っています。

地域の活性化だけでなく、国際的な繋がりや交流も含めた開発をしていきたいという想いが込められているのが「ネバーランド構想」なんですね。theRECORDSをはじめ地域の「埋もれている魅力」を掘り起こして、輝かせていってほしいですね。

https://the-records.com

https://www.instagram.com/the_records_1986

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