三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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ヒトと里山をつなぐ「小湊鐵道」

2025/2/28 UP!

KOUSAKUさん、千葉県には人気のローカル鉄道もたくさんありますよね。

今回は今年鉄道開業100周年を迎える小湊鐵道を取り上げたいと思います!市原市の玄関口JR五井駅から大多喜町の上総中野駅までのおよそ39.1キロを結ぶローカル鉄道の成り立ちと、これからについてご紹介していきます。

市原市の五井駅から房総半島の中央あたり上総中野駅までを結ぶ小湊鐵道。JR総武快速線の千葉~東京駅間とほぼ同じ距離、自然豊かな里山風景の中をゆったりと走るレトロな車輛が人気の路線です。今回は、小湊鐵道社長の石川(いしかわ)(しん)(ぺい)さんに、小湊鐵道の成り立ちから伺いました。

石川さん:小湊鉄道の代表をやっています、石川晋平と申します。1925年の3月7日に一番列車がスタートしましたので、今年2025年3月7日が開業百年という年になります。最初は、養老川沿いに小湊鐵道は走ってるんですけれども、川沿いの生活の方をつなぐということでスタートした鉄道です。最初は人があまり少なかったですから、どちらかというと砂利を運ぶ貨物が通常の人を運ぶよりも売り上げ大きかったようですけれども、その後、人。百年間皆さんに使っていただいて、継続できたと。ですから、変わっていく移動の技術を取り入れながら、変化を拒まなかったということと。あとは地域性でそういうこともあったんじゃないかなというふうに思っています。

川沿いで生活する人をつなぐためにスタートしたというお話でしたが、会社設立のときには、地域の方々1200人からも出資を受けたそうです。住民の皆さんに支えられて誕生した路線だったんですね。そして今でも地域の皆さんと共に活動をしていることがたくさんあるそうです。例えばどんなことでしょうか?

石川さん:いわゆる里山文化が長く根付いている地域です。駅の掃除を皆さんで、我々も含めてやるですとか、あと沿線で藪になっちゃってるところをみんなで藪狩りをしようとか。じゃあ、せっかくだから来たお客さんが喜んでもらえるように、菜の花の種まこうということで、9月の末になると、私ども小湊の人間と市原市役所の方々と、沿線のお住まいの方々とボランティアの方々、総勢800人位集まりまして、菜の花の種をまくとそしてそれが3月になると芽吹くと。これを、約20年ぐらい繰り返しています。ペットボトルの底の部分をこう穴を開けましてで、蓋のところをちょうど持つと、ぐるぐるともってふりますとね、ちょうど種がバラバラバラとこう(撒けるので)。。ですから、野球チームの子供たちの子ですとか、ボーイスカウト、ガールスカウトの子供たちなんかも楽しんでですね。まあ遊びですね、ぐるぐる回しながら。そんな感じでやってますね。

菜の花の中を走るレトロな列車の綺麗な写真をよくみますが、あれは、皆さんが種を蒔いたからだったんですね。しかも20年、地域のため、そして小湊鐵道を利用する皆さんの心を和ませるため、、、ありがとうございます。

その菜の花が見頃を迎えるのは例年4月頃。タイミングがあえば、満開の桜の花とともにさらに美しい風景を楽しむことができます。

1925年3月7日に一番列車が走り始めた小湊鐵道。100周年の今年はさまざまなイベントを開催するそうです。その口火を切るのはこんなインパクトのある企画です。

石川さん:3月7日が金曜日になりますんで。えせっかくなんで。えっと、翌8日の土曜日、どなたが乗ってもどこまで行っても無料という「一日無料DAY」っていうのを、あの、今計画しております。我々とすると、鉄道事業はあの黒子役ですんで、それ(鉄道)を使って、じゃあ養老渓谷の温泉に行こうですとか、ええ高滝のグランピングに行こうとか、美術館に行ってみようとか、ぞうの国に行こうとか、、そういうことで使っていただけるのが一番ありがたいなというふうに思ってますんで、沿線の事業者さんですとか、土地の皆さんにはお知らせをしてですね、今からいろいろ考えてくれということでお声かけさせていただいてます。ですから、あの無料DAYにしてですね、「おお、じゃあ乗ってみよう」ということで、まずはあの列車に乗っていただいてですね、その先の旅をですね計画していただきたいなというふうに思っております。

なんと!無料で3月8日は乗り放題!これは皆さん、チャンスですよ。小湊鐵道、素晴らしい景色や美味しいモノ、アートスポット、あったかい温泉、、いろいろありますから鉄道ファンのみならず、たくさんの方に観光を楽しんでいただきたいですね。

沿線には世界的に通用する地質年代「チバニアン」の地層が見られる場所もあります。(月崎駅) そして、この無料の日だけでなく、8月末までの間、さまざまなことを企画されています。詳しくは3月下旬以降、順次小湊鐵道のホームページで発表していきますのでお楽しみにということでした。これからの小湊鉄道についてもお話聞いています。

石川さん:今回、百年ということで。ただまあこれは、本当に通過点だと、あのいうふうに思ってますんで、今まで、繋いできた先輩たち、地域の方々に感謝をしつつですね、次は200年、今、社内では目指そうと、具体的に話してます。で、200年ということはあと百年先なんでですね、今いる我々は誰も生きてないと思うんですけれども、まあその礎をですね、あの、全力でやろうということで今やっております。時代が大きく変わってますけれども、我々とすると柔軟に、近くの人に喜んでもらえるように、できることを全力でやろうということでやってますんで、ええ、これからもご利用いただければありがたいなというふうに思っております。ぜひラジオリスナーの皆さんからもですね、こういうの面白いぞとかっていうのがあればですね、教えていただければ、やれることをやっていきたいなというふうに思ってるんで、いろいろ教えていただけたらなと。思っております。よろしくお願いします

小湊鐵道は、大多喜町にある上総中野駅で接続する「いすみ鉄道」、千葉銀行、ちばぎん商店と連携して沿線エリアを盛り上げるために「房総横断鉄道たすきプロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングなども利用してたくさんの商品やサービスを発表しています。春には第2弾が発表されるそうですよ。

小湊鐵道といすみ鉄道の路線図はちょうどチーバくんがたすきをかけているように見えますね。そして100周年記念企画についてもできることはどんどん増やしていきたいと、石川社長、番組リスナーの皆さんのアイディア募集していらっしゃいましたよね。こんなことやってほしいな、面白いと思う、、そんなアイディア、ぜひ、小湊鐵道のホームページから提案してください。

https://www.kominato.co.jp

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