三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

海辺の絶景スポット 太平洋の大パノラマを独り占め「風の色美術館」

2025/8/22 UP!

この番組では「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や想い、ムーブメントなどにスポットを当てて、「魅力あふれる千葉」をご紹介しています。三方を海に囲まれた千葉県ですが、“海辺の絶景”というと、皆さんはどこを思い浮かべますか?

銚子の犬吠埼とか、鋸山とか。・・・?

今回ご紹介するのは、太平洋と九十九里浜の大パノラマを楽しむことができる、旭市・飯岡(いいおか)刑部岬(ぎょうぶみさき)に昨年オープンした「風の色美術館」。

銚子から続く切り立った断崖、屏風ヶ浦の南端に位置し、美しく弧を描く九十九里浜を眺めることができる旭市の刑部岬。ここで10年以上使われず放置されていた建物を、韓国出身の芸術家であり、実業家でもあるユン・ソベさんが購入。美術館、レストラン、ホテルを兼ね備えた施設にリノベーションして、昨年オープンし、人気になっています。韓国で芸術・工業デザイナーとしてご活躍し、十数年前日本に来てからも同様のお仕事をされていたオーナーのユンさんは、最初に住んだ横浜から北海道への移住を考えていた時、お友達から「そんな遠くより、住むなら千葉の方がよっぽどいいぞ。君の好きな日本の古民家もいっぱいあるぞ」と教えられたんだそうです。その後、一目で気に入った旭市の古民家を購入。ご自身の作品の美術館やゲストハウスを3年ほど営んだのち、アトリエのために土地を探していた時に荒れ放題だったこの刑部岬の建物に巡りあったんだそうです。

ユンさん:私は結構古いものを綺麗に直すのが昔から好きだったかもしれないんです。本当にあの掃除して結構したらこんなこんなものになりますよって言ったら、市役所からも土木事務所からも相談しながら、これをあのリノベーションしたんですけれども。それが楽しくて、そういうのももう・・天井もそうだし、床もそうだし、自分が思ったより、まあ2年ぐらい結構遊びました。そういうのね、絵の具とね。もう放置して10年ぐらいもう使ってないから、もうごみだらけで、ごみ処理だけで1年ぐらいかかりました。それでなんてユンというものがボロボロなものを買って何をできたのか。(とみんな思って)オープンしてきたんですけれども。びっくりして。ある人が「こんなに変わるものなんだ」と。

太平洋を一望できる素晴らしい場所なのに、竹が鬱蒼と茂っていて、地元の人もよりつかなかった場所。不法投棄とかもあったようなところを綺麗に片付け、建物をリニューアルしたというのは、ものすごいエネルギーのある方だなんですね。

刑部岬には展望館があって、そこからの眺望は「日本の朝日百選」「日本の夕陽百選」「日本夜景遺産」などに選ばれ、多くの人たちが足を運んでいます。その3階建ての展望施設のすぐ隣に「風の色美術館」はあるんです。ところでユンさん、オープンあたって、少し心配していたことがあったそうです。

ユンさん:旭市にきてでですね、3年ぐらいゲストハウスやって、ホテルをやるのは、そんなに珍しくなくて経験もあるし、少し自信を持ってですね、大丈夫だと思ったんですけど、レストランは本当にやったことないこと。(食材が)残ったら捨てるか、自分が全部食べるか、それが一番本当に悩みました。1週間でもうケーキはまあ10個ぐらい売れれば嬉しいなと思ったんですよ。それがオープンしてみたら本当にとんでもない。1日ケーキが40個売れる。そういう多く売れたのが、60個売れた時もあるんですよ。海が見えてちょっとのんびりする。そういう景色があって、それが売れてるんじゃないかなと思って。それからもうあのカレーとかいろんなのが。カレーは自分があのレシピをつくって全部やったんですけれども、今は家内がほぼやってるんで。まあ最近はもうカレー食べたいと言ってね。みんな噂がよくて人気になりますけど、それは嬉しいことなんです。それがうん、、、

ユンさんが思っていたより、レストランを利用する人、眺めがいい場所でお茶したい、ゆっくりしたいと思った人がたくさんいらした。そしてどんどん広まっていったんですね。

見晴らしのいいレストランでお茶をしたり、食事をするというのはこういうところなんだというお手本のようなロケーションですよね。

旭市の刑部岬にある風の色美術館。芸術家のユン・ソベさんがオーナーとして運営していらっしゃる施設です。昨年10月にオープンし、ユンさんの作品が展示されているのはもちろん、いすやテーブルのデザインや製作、壁や階段の塗装もユンさんの手によるまさに、アートに包まれる空間です。しかもこの美術館、泊まることもできるんです。

ユンさん:泊まれるところは6(部屋)なんですね。4人から5人泊まれるお部屋が4部屋ぐらいあって、もう1部屋は10人が泊まれる部屋。もう1部屋15人が泊まれる部屋。15人泊まる部屋は結構人気がありますよ。家族同士でみんな孫連れて、まあ2代、3代目まで行って、まあ10人とか12、3人ぐらい泊まるとね。みんないっぺんに泊まることもなかなかないんじゃないですか、そういう大きい部屋がね。だからそういうそういう人たちが結構泊まってるんですよ。うん。普通の一般家庭で泊まるそういう風景とは全然違いますから。あの入ったらだからみんなまあガラス張りにしてちょっと変わってる、そういうまあ入ったら全部明るく見えると。7割ぐらいはほぼ家族泊まりと、そうですね、みんなあの露天風呂があって、露天風呂からも海が見られるところなんで、すごく人気ポイントなんですよ。あそこは。

刑部岬の先端の露天風呂、最高ですね!それと大人数で泊まれる部屋が人気というもの興味深いです。確かに10人とかで宿泊するって、修学旅行とかそんな感じで、それはそれでウキウキしちゃういますね。

お話にもありましたが、例えば、3家族で一緒に泊まりに来たりするそうです。そして車なら5~6分で着く、刑部岬から見下ろすことができる「飯岡漁港」の周辺には、この時期おいしい岩ガキなど、地元で水揚げされた魚介類を使った料理が楽しめる飲食店もたくさんあるので、そちらで食事を楽しむ方も多いんです。北海道移住を考えていたのに、旭市に魅了され、移住されたユンさん。最後にこの場所の気に入っているところを教えていただきました。

ユンさん:旭というところを一番魅力的な、そういうことはまあ、私にとってはもう真っ黒(暗)なんです。夜になると。夜はもう全然もう本当に人も見えないし、車もそんなに通ってないし、それで本当に空を見ると、もう星がいっぱい見えてですね、キラキラしてね。今、6年目なんですけれども、今も本当にあの昨日も海見ながら食事したんですけれども、本当にお月様も綺麗に見えるし、ちょっと高いんですから、80mくらいあるんですよ、この高さが上から見ると、もう本当に湖みたいな大きな感じで、そこからお月様が全部海に映ってですね。本当に最高でした。それであの高い灯台のところまで登って上から海が見えてもあの全然違う雰囲気なんで。ぜひ皆様いらしてお茶でも飲みに来てください。

ぜひ宿泊して夜の景色を楽しんで欲しいですね。天気の良い凪の時間に、海面に映る月を楽しむ。贅沢ですよね。

ユンさんにはこの先のプランもあって、現在敷地内の別の場所に美術館の建設をはじめようとしているところで、ほかにキャンプ施設の計画もあるそうです。さらに、魚料理を提供している料理店や、地元の名産・飯岡貴味(たかみ)メロンの生産者、ブルーベリー栽培農家の方々と共に、今年4月に「刑部岬観光活性化協議会」を発足して、盛り上げていこうと活動もされています。芸術家であり、デザイナーでもあるユンさん。この刑部岬と、すぐ下にある飯岡漁港とをロープウェイで結んでみたい、という夢も語ってくださいました。近くに行かれる方はぜひ立ち寄ってみてください。

    

https://m.cafe.daum.net/SOBE/c6eJ/4?

次の記事
サイトTOPへ戻る
WHAT’s NEW