2025/9/26 UP!
今回は「たまご」のお話です。県内の多くの地域で養鶏業が営まれる千葉県は、全国屈指の養鶏県。特に鶏卵、たまごの生産が盛んで、首都圏の需要を支えているんです。
たまごは毎日の食生活の中でとても大事。生産者さんにはお世話になっております。そうなんです千葉県はたまごの県でもあるんです。

こだわりのたまごを生産しているのはもちろん、そのおいしさを最大限に引き出したスイーツもつくっている、旭市の会社をご紹介します。

九十九里の最北端、旭市にある「豊和養鶏場」の卵やスイーツを販売するオリジナルブランド「とよんちのたまご」を農場の直売所をはじめ、県内外8店舗で展開されている「株式会社 Houwa poultry farm & T.T」。まずはこちらの代表取締役 豊村和幸さんに、「とよんちのたまご」についてお話ききました。

豊村さん:うちは千葉県にある豊和養鶏っていうところがやっている卵の直売所になりまして。生卵と、、卵いま2種類ありまして、うちで一番濃厚な卵で「王卵」っていう「赤玉」とさっぱりした「白玉」っていうのがございます。卵を使ったスイーツや、お総菜などを販売しております。プリンやバウムクーへンが主なんですけれども、ほかにはチーズケーキやクッキーなども売っております。お総菜はだし巻き卵や卵、サラダ、サンドイッチなどを売っております。豊和養鶏っていう養鶏場は祖父の代からやってまして、父が2代目になりましてね。今は父が農場をやっておりまして、私が直売するっていうお店を担当してやっております。なかなか卵、物価の優等生っていうのもあるんですけども当時、結構相場も低かったのもあるんですけれども、なかなかこのまま卸でやっていくのが厳しいということで、あの自分たちで外部に売っていこうということで、直売所を始めました。

物価の優等生、よく聞く言葉ですが、そう言われてしまうと値上げも難しいし、きっとご苦労されてるんでしょうね。豊村さんの養鶏場は規模は中、小規模。お父様が主に作られている卵を直売所で売り、そしてさらに加工品も作ることで生き残りをかけた勝負にでたという感じなんですね。そして、直売所を養鶏場のすぐ近くにつくるのかと思ったら、いきなり、東京都内に進出したんです。

豊村さん:世田谷区の下北沢店に最初、第1号店を作ったんですけども、作った理由はやっぱり人口が多いところで、あのやってみようっていうのが最初のコンセプトでした。下北沢って若者の街みたいな感じだったんですけど、私どものある店舗の方は一番街商店街というところの通りにありまして。地元の方が盛んに行き来してますので、そこで販売できればなということで、結構地元密着の通りだったんです。そこで、あの地元の方に受け入れてもらいたいなっていう思いで始めました。その時は卵とプリンと焼き菓子を売ってました。その当時、あの私どもの卵を旭のパン屋さんに卸したんですけども、そこで焼き菓子屋のプリンを作ってもらって、逆にうちが仕入れてそれを販売していました。いや、もう最初不安しかなかったです。おかげさまで地元の方にも受け入れてもらったっていったら、あのおこがましいかもしれないですけど、あのリピーターさんもついていただいて、少しやっていけるなっていうふうに思いましたけど。

そんな想いでスタートしたお店では順調に卵、そして卵を使ったスイーツが売れていき、都内の店舗も増えていきました。でもちょっと困ったことが起きてしまったんです。旭で質の高い卵を生産している豊村さんですが、自分たちで販売もしようと、いきなり東京の下北沢でお店を展開。人気のお店になってきました。地元・旭のパン屋さんに生産を依頼したスイーツも大人気だったのですが、、、、

豊村さん:プリンや焼き菓子を生産して、私どもが仕入れていたんですけれども、ただ、ちょっとその仕入れ先から、ちょっとこれ以上は厳しいっていうふうにいただきまして、じゃあ、これからは自分たちで作っていこうっていうふうになりました。うちの場合はあの卵屋さんっていうこともあるので。卵に自信があったので、レシピは普通の通り作って、素材で勝負していこうということで、プリンの方最初やらせていただきました。バウムクーヘンもですね。うちの場合はあの卵の味に自信がありますので、この卵の味を生かせるように、シンプルな工程でやっていこうということを大事にしています。卵っていうのは、やっぱりあの赤いニワトリは赤い卵で、白いニワトリは白い卵は白いニワトリが産むんですけども、餌によって味が全然変わりますので、その餌をどういう、どういうバランスでやっていくかっていうのが大事になるので、うちはそこをあの「濃いけども卵臭くない卵」っていうのを目指してやっております。美味しい卵で生卵かけご飯で食べられるのを理想として作っています。

人気になって、地元のパン屋さんではこれ以上の量は作れない、じゃあ自分たちで作ろうと、自信がある「卵そのものの味」を生かしてオーソドックスなスタイルで作っですね。最初は、色々と卵以外の材料にもこだわろうという話もあったようなんですが、まさにシンプルイズベスト、卵の味で勝負するならこれ、ということで現在の製品になったそうです。
スタジオにもプリンやバウムクーヘン、そしてたまごが登場です。

豊村さん:うちは直売所としては卵をお届けするスタンスなんですけれども、いい卵を産むのに、やっぱりニワトリが健康じゃないといけないので、健康に育ってくれるようにっていうことを大事にあの生産しています。病気が今一番怖いっていうのと、あとは飼料とかいろいろ高くなっているので、そこも気をつけながら、あの農場の方はやってるって感じになりますね。うちの場合あの卵を新鮮なものをお届けしたいっていうコンセプトでやってますので、その日に生まれた卵をその日中に各店舗に届けてで販売するのは翌日一日だけになります。トラックで持っていきまして、生まれてから48時間以内の卵しか各店舗では販売していなく、売れ残ったものはもうあのその日中に回収して、農場の方で加工品に回すようにしてますので、常に新鮮なものを販売するということを徹底してやっています。インターネットでも販売しておりますので「とよんちのたまご」って検索していただければあの出てきますので、最初卵から味わっていただいて気になった方は、あのバウムクーヘンなども買っていただければありがたいです。


できた卵は新鮮さへのこだわりで48時間以内のものしか販売しない。そして衛生上の観点から、外回りを主にしている豊村さんも養鶏場に入らないようにするなど、鳥インフルエンザなどの病気対策も徹底しているそうです。

小規模の生産者さんでも、そうしたこだわりを持って生産し、加工品で魅力を発信して、卵自体の価値を高めていく。そういった努力がすごいですね。

お店や卵・スイーツなど商品の情報、オンラインでの購入方法など詳しくは「とよんちのたまご」のホームページをご覧ください。