2025/10/17 UP!

今回は、明日が記念日という千葉を代表する和菓子のご紹介です。
明日、10月18日が記念日、、、統計の日、冷凍食品の日、いろいろありますが、実は明日、「ぴーなっつ最中の日」なんです。ということで、今日は、千葉を代表する和菓子のひとつ、「ぴーなっつ最中」をご紹介していきたいと思います。
もち米から作った皮で餡を包んだ和菓子「最中」。シンプルでありながら、名産品や名所をかたどったフォルムや、個性豊かな味わいの餡など、工夫を凝らしたものが県内各所で作られていて、その土地土地の名物として親しまれています。その中でも、赤い落花生型のパッケージがお馴染みの「なごみの米屋」の「ぴーなっつ最中」は、県民ならば誰もが知っている一品ですよね。成田山新勝寺の参道沿いに本店があり、成田詣でや、千葉のお土産として長年愛されています。落花生を模った皮に、風味豊かなぴーなっつの甘煮が煉り込まれた餡が入った本物そっくりの落花生づくしの最中は、数々の賞を受賞していて、今年・北海道で開催された「あさひかわ菓子博」でも、名誉総裁賞を受賞しています。
今回は、なごみの米屋(よねや) マーケティング部の小山内杏由子さんにお話を聞いています。まずはお店の歴史と「ぴーなっつ最中」のルーツについて伺いました。

小山内さん:明治32年に創業しまして、もともとお米の卸売取り扱いをしていたんですけれども、栗羊羹を製造するようになりまして、栗羊羹発祥のお店となります。屋号も「こめや」から「よねや」に変えたという歴史がございます。創業者の諸岡長蔵は品質を落とさずにしっかりと販売するということにこだわっていた方なので「己に薄く他に厚く」とか、そういった精神で商売をしていたと伺っております。平成7年に、成田市内にドライブイン型の大きい店舗「米屋観光センター」をオープンしました。今は、門前店というふうに変わっているんですけれども、そちらで千葉の名産である落花生の形をした最中の実演販売を始めたことが、まず始まりです。

成田空港に行くスカイライナーからも大きな看板がよく見えますが、栗羊羹発祥のお店でもある「なごみの米屋」は、もともとは羊羹づくりをメインにしていて、「総本店」の裏手にある「成田羊羹資料館」では、米屋と日本の羊羹の歴史が展示されています。1958年(昭和33年)ベルギーで開催されたブリュッセル万国博覧会や、1959年(昭和34年)のロンドン第45回万国パン菓子大博覧会などでも高評価を得て国際的にも知られていました。その後、今から30年ほど前に、新勝寺の参拝客に向けて「ぴーなっつ最中」の実演販売がはじまったんですね。
ソフトクリームの販売を思い浮かべてください。あれと同じです。ピーナッツの形をした最中の皮にその場であんこと、甘煮にしたぴーなっつを入れて、蓋をして、手渡しで販売。これが結構人気が出たそうなんですね。ソフトクリームと違って溶けないので、季節に関係なく人気になったそうです。

目の前で仕上げた、おいしい「ぴーなっつ最中」をぜひお土産であげたいってなってきますよね? そういうお客さまからの要望もあって、持ち帰り可能な商品の開発をはじめます。

小山内さん:最中の皮に、当時はこしあんをお詰めして、落花生の甘煮を・・甘納豆ですね、落花生の甘納豆を2粒お入れして、お客様にお渡しするような形の販売方法だったということです。平成10年にここで販売していた「ぴーなっつ最中」を千葉土産として、本格的に販売する取り組みが始まった、それが、今の「ぴーなっつ最中」につながるということです。お土産にするためには、やはり、あの個包装でパッケージ化することと、お日持ちもある程度なければいけないので、そういった取り組みですとか、あとは、やはり味の改良。よりこうピーナッツらしさを出すための研究を重ねて、今のお味になったというふうに聞いています。「ぴーなっつ最中」だけではなくて、「ぴーなっつ饅頭」と「ぴーなっつパイ」がございます。大きな違いは、周りの生地。焼いたおまんじゅうの生地と、あとはパイ生地になります。最中は最中の皮に餡が包まれている形です。形は一緒です。落花生の形をしております。
スタジオにも用意して2人も美味しくいただきました!

「ぴーなっつ最中」のパッケージから抜け出したような「ぴーちゃん」は、米屋の人気キャラクター。店頭でのイベントのほか、最近では移動販売車や、高校野球でもおなじみの成田の運動公園「なごみの米屋ぴーちゃんフィールド大谷津」のネーミングにも登場しています。
千葉を代表するお土産「ぴーなっつ最中」が人気のなごみの米屋。実は、創業の「栗羊羹」、人気の「ぴーなっつ最中」に加えて今話題になっている「第3の矢」があるそうです。
小山内さん:第三の矢として「なごみるく」というおまんじゅうがございます。こちらもおすすめです。ミルク風味のおまんじゅうで、幅広い世代の方に好まれるお味となっております。実は、なごみの米屋には、ただいま強力な宣伝部長、新浜レオンさんがいらっしゃいまして、総本店の方にも、等身大パネルが置いてあったりですとか、たくさんの新浜レオンさんのファンの方もいらっしゃっていただいてます。

新浜レオンさんは千葉県白井市出身の紅白歌手!彼が宣伝部長とは、これはファンの皆さんもたまらないですね。新浜レオンさんが宣伝部長になって「なごみるく」も話題になってきていますが、売上は、「ぴーなっつ最中」に軍配があがっているそうです。
さて、明日、10月18日は『ぴーなっつ最中の日』その理由を教えてもらいました。

小山内さん:2023年に制定いたしました。今年で3回目ですね。10月18日なんですけれども、今販売している「ぴーなっつ最中」が、1998年の10月に販売開始されたということと、落花生の旬が秋ということと、10月18日の1018を見立てて、101が皮に餡を挟んだ形、また8が落花生の形に似ているということから、10月18日に制定いたしました。

説明わかりましたか?まず「101」でこれが最中の形。それで「8」が落花生の形ですよ。10月18日「ぴーなっつ最中の日」は、一般社団法人日本記念日協会にも登録されています。
「ぴーなっつ最中」はオンラインショップでも購入できます。(税込160円/個)贈答用の落花生の形をした箱も人気で、通販限定の商品には大人数の皆さんにお土産に喜ばれる「30個入り箱」というのもあるそうですよ。
「ぴーなつつ最中」の製造工程や、オンラインショップ、創業126年の歴史など詳しく掲載されているホームページがありますので、ぜひそちらもご覧ください。




