2025/11/28 UP!
農業、漁業、畜産業、酪農など全国トップレベルの農業県・千葉県の中でも農業産出額No1,全国でも有数の農業都市・旭市。お米、マッシュルーム、豚肉など有名ですよね。
そんな食材の宝庫でもある旭市では、毎年恒例のスタンプラリーイベント「あさひあったかグルメとスイーツまつり」が現在開催されています。美味しい旭市グルメを楽しんで応募すると素敵なプレゼントがあたるんですが地元食材をふんだんに使っている、参加店舗49か所から、今回は、フレンチのお店をご紹介したいと思います。

九十九里浜の北端にある旭市は、多種多様な食材を生産していることで知られています。今回はそれらの食材の魅力をしっかりと引き出し、美味しい料理に仕上げていることで人気のお店をご紹介します。お店の名前は、アルファベット小文字の a そしてかっこの中にアルファベット小文字で c と書かれています。いったいなんと読むのでしょうか?オーナーシェフの石橋誠さんにその読み方と、どんな料理を出されているのかを聞きました。
石橋さん:a(c)っていうのは、ちょっと方言っぽい要素がお店の名前でいいなと思って、ちょっと考えてたんですけど、その名の通り、ええかっこしい、カッコつけて来てもらいたいなという感じですね。でも自分もまあちょっと背伸びじゃないけど、かっこつけて、フレンチなんでやっていけたらいいなと思ってつけました。もちろん旭の食材使いながらヨーロッパの食材も入れて、それを組み合わせたフランス料理を作るようには心がけてますね。代表的なものだとフォアグラだったり。それとまあ旭のマッシュルーム、そういうのを合わせたりして出してます。全体的に言うと、やっぱその農業にしても水産系にしても、たくさんの方が従事しているんで。野菜にしてもいろんな品目があって、それぞれの品目でたくさんの人が切磋琢磨していいものを作ろうという、そういうところが旭にはあるので、一つ一つのレベルはやっぱり旭は強いと思いますね。

しゃれた名前のつけかた!豊かな旭の食材を大事に生かしたフレンチ、、、興味津々です。
石橋さんは成田のホテル、佐原のフレンチレストランなどを経て、食材の底力がある「旭」でお店を開きたいと2022年3月、こちらをオープンした料理人。特に今、力を入れているのが豚肉だそうです。旭市では多くのブランド豚が生産されていて、県内1位、全国でも2位の産出額を誇ります。そんな旭の豚肉をどんなふうに料理しているのでしょうか?
石橋さん:うちでは花悠っていう豚肉を使ってるんですけども。豚をですね、まず塩漬けして、低温の油でずっと、四、五時間煮ていくんですね。そうすると柔らかくなって、ジューシーさも逃げずに。それを最後に周りカリッと焼くことによって、脂のまた美味しさも際立って、かつ、中はトロトロで、なんか不思議な感じの豚肉料理に仕上がってますね。あとまあハマグリも旭は有名なんですけども。出汁を取るために。で、そこにまたちょっと酸味の効かせた豚肉の煮込みを合わせて、ハマグリの旨味と豚肉の脂の旨味が合体した、そういうアレンテージョっていうポルトガル料理があるんですけど、それに似た感じで出してます。それはすごく旭らしくて、旭が詰まった料理だなと思って、そこはこだわって作ってます。こんな美味しいんだっていうのはすごく評判がいいですね。
花悠豚というのはハーブや乳酸菌などを 植物性原料を主体にした飼料に混ぜて旭市で育てられているブランド豚。海鮮であるハマグリの出汁と豚肉の脂身の融合、、ぜひ食べてみたいですね。
(ちなみに明日は11月29日でイイニクの日)
そのほかにも「花悠豚のトンテキ」や「ハヤシライス」などのメニューがあるそうです。野菜も旭市を中心とした地域のものを積極的に取り入れ、まさに、「旭を食べる」ことにポイントを置かれています。旭を知り尽くす石橋さんのお話によると、今頃の季節から美味しくなるのは「原木しいたけ」だそうで、その濃厚な旨みは、口にすると思わず声が出てしまう方がいるほど。お店では突き出しに使うこともあるそうです。そして、フレンチと聞くとちょっとお値段が気になりますが、、、実はリーズナブルなお値段で楽しめるランチも人気となっているんです。
美味しい食材の宝庫、旭市を中心に地域の食材をふんだんに使っているフレンチa(c)のメニュー。実はランチ営業もされています。こちらでも、石橋オーナーシェフおすすめの旭の食材を使ったランチメニューがあるそうです。
石橋さん:平日限定なんですけど、ランチで、洋食ランチというのをやってまして、そちらで赤座の卵を使ったオムライスをやってます。まあ、赤座のたまごさんは本当、純国産の貴重な、今は本当に4%しか、そのぐらいしかないような鶏をヒナから育てて、安全で安心な美味しい卵、味が濃いんですけど、すごく。そちらを使ってオムライスを作っています。トロッとした感じじゃなくて、昔ながらのしっかりした巻くタイプのオムライスですね。そちらで提供してますね。ストレートにやっぱり卵の美味しさがまず一口目に来るんで、中は普通のケチャップライスなんですけども、卵の美味しさが際立つオムライス。それを心がけて作ってます。

昔ながらのオムライス!ダイレクトな卵の味に自信があるから出せるんでしょうね
ほかにも「イモ豚のハンバーグ」「イモ豚のミートソースパスタ」「ラザニア」「自家製ケチャップのナポリタン」も人気メニューだそうです。どのメニューも食材選びには並々ならぬこだわりがあるようです。
旭市は食材が相当豊富ですよね?生産者の方も切磋琢磨しながら次々といいものを作っているでしょうし、探すのも大変でしょうね。どうやって情報を仕入れているのでしょうか?石橋さんの美味しい食材情報の入手先は、実はこんなところからでした。
石橋さん:意外と横のつながりっていうのがあって、同世代も多いっていうのもあるんですけども。情報交換だったり、いろんなことでコミュニケーションがあるんで、一緒に旭みんなで盛り上げていけたらなと思ってやってますね。あの野菜、あの肉、こんなの使ってる?みたいな食材の情報交換ですね。そういうのはやっぱり持ち帰ってなんかの「糧」にして、やっぱり自分の店でも役立てていこうと思ってます。私たち料理人がさらに上の舞台になるように調理してお客様にお出しできたらなと思ってますので、うちはフレンチでやってるんですけども。もちろんうちにも来ていただきたいんですけども、他にも旭にはたくさんいいお店ありますので、そちらの方にも是非お越しいただけたらなと思います。

和食、洋食、中華、ラーメン、居酒屋など、旭市は飲食店もたくさんありますが、そうした料理人さんたちが、地元食材で盛り上がろうという気持ちで繋がっているまさに旭市のミンナノチカラがより美味しい旭をつくっているんですね。
先月、黒アヒージョの回でご紹介した旭市の鉄板DINING「楽今」のご主人、石毛さんともよくコミュニケーションを取られているそうです。一番新鮮なものが手に入る「地の利」を生かして、グルメの町として盛り上げていきたい気持ちを共有しているところが素晴らしいですね。

来年1月15日まで開催の「あさひ あったかグルメとスイーツまつり」。お店を巡って、スタンプを2個集めれば「いも豚のハム・ベーコンセット」や、はまぐりなど旭の特産品が当たる抽選に応募できます。1回食事して、お土産にスイーツ買ったら応募できちゃいますのでぜひ巡ってみてください。
「あさひあったかグルメとスイーツまつり」そしてご紹介した石橋さんのフレンチ「a(c)」について詳しくは公式サイトでご確認ください。




