三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
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ちばガストロノミー2 手仕事が紡ぎ出す植物たちからの贈り物「mitosaya薬草園蒸留所」

2026/2/27 UP!

「地域とつながり、千葉の食の魅力を最大限に表現している飲食店・生産者を発掘」することを目的とした食の祭典、「ちばガストロノミーAWARD」。その2回目が開催され、昨年12月には「県内各地の究極の一皿を紡ぎ出す料理人」と「珠玉の食材を育む生産者」、それぞれのTOP30が、そして、先日2月16日にはその大賞発表と表彰式が行われました。今日ご紹介するのは、その生産者部門で2年連続選出されている大多喜町の「mitosaya薬草園蒸留所」です。

「珠玉の食材を育む生産者さん」気になりますね。

2017年にプロジェクトをスタートさせた「mitosaya薬草園蒸留所」は、かつて薬草園だった場所で、「自然からの小さな発見を形にする」をモットーに、見た目も美しく個性的な蒸留酒、季節の恵みを閉じ込めた加工品、プロダクトなどをこれまでにおよそ200種もリリースしているんです。入手困難といわれる人気のmitosayaの「蒸留酒」。まずは、代表の江口宏志(えぐちひろし)さんに、蒸留酒との出会いと、なぜ大多喜で作ることになったのかをうかがいました。

江口さん:僕は元々その東京で長く出版関係の仕事をしていて、いろんな本とか作り手さんと出会う中で、すごくその自然の中で物作りをするようなこととか人にすごく興味を持つようになって。そんな中で出会ったのが、ドイツのとある蒸留家で。彼のお酒を飲む機会があって、すごく感銘を受けてお酒作り物作りっていうことを自分でもやってみたいなと思って彼のもとでしばらくその蒸留酒の勉強をさせてもらったっていうのがきっかけになります。日本全国いろんな場所を探してたんですけども、この中で大多喜町の薬草園の跡地っていうのがすごく魅力があって、やっぱ数百種類の薬草、果汁、ハーブみたいなものが時間をかけて育っていて、あとはそれを生かすための建物であるとか、設備っていうものがしっかりあって、そういったものを転用して、蒸留酒造りができるとすごくいいなと思って。それで手を挙げたっていうような感じですね。

出版関係!全然違う仕事をされていたんですね

蒸留家の方とその方が作るお酒に出会い感銘を受け、ドイツで1年間修行。その後、「ここで学び、感じたことを日本の果実や植物でできたら」と始めたのが「mitosaya薬草園蒸留所」です。お話にもありましたがいろいろ探す中で、元々「千葉県立薬草園」という名前の場所だったこの場所にストーリーを感じたそうです。この薬草園は大多喜町に譲渡された後、施設の老朽化などの理由で2015年に閉鎖になりました。その施設を借り受ける形で江口さんが事業をスタート。2018年には蒸留所として酒造免許を取得したそうです。  事業を始めるにあたり、最初に作った蒸留酒の種類や、その楽しみ方についてお話しいただきました。

江口さん:(最初に作った蒸留酒は)何種類かあって。一つはこの市原にある柑橘を使ったもの。あとはイチジクを使ったもの。あとはミントを使ったもの。いろんな果樹であるとかハーブであるとか、あとは薬草であるとか、そういったものを原料に使ったお酒作りというのをやってます。自由に楽しんでもらったらいいと思うんですけども。ただ蒸留酒って言ってもいろいろあって。その種類だけでもそのブランデーがあったり、スピリッツ、ラムとかジンみたいなスピリッツがあったり、あとはウイスキーがあったりとかそういったものをそのまま飲んでいただいてもいいですし、何かカクテルみたいに使ってもらってもいいと思いますし、料理だったり、デザートだったりそういったものと合わせるっていうのもすごくいい楽しみ方じゃないかなと思います。

こちらは枇杷の香りが感じられるリキュールです。

これをどのようにつくっているかと言いますと、、、ホームページの情報を引用しますと・・・「県内で収穫した枇杷のみを天然酵母で発酵させて蒸留し香り高いオードヴィーにして熟成し。びわを砂糖と交互に重ね、丸ごとじっくりとシロップにして、びわの魅力を引き出しました。これに加え、同じく杏仁のような芳香をもつバニラのエクストラクトや、mitosayaの薬草を漬け込んだブランデー、爽やかなミントのスピリッツなどを合わせて、甘くほろ苦く、深い香りのある黄金色の液体に仕上げました。ということなんですね

スタジオでも香りを楽しんでみました。

丁寧に香りを詰め込んだ蒸留酒は、例えば千葉県にゆかりがあるものですと、大多喜町の落花生、いすみ市特産の梨、睦沢町の干し芋を使った蒸留酒もあります。定番になっているものから、その時だけつくるものまでどんどん新しい蒸留酒が作り出されています。

そのこだわりの作り方が「ちばガストロノミーAWARD」の生産者部門で高い評価を受けているmitosaya薬草園蒸留所。このAWARDについては江口さん、どんな感想をお持ちなんでしょうか?最近の挑戦についてもお話しいただきました。

江口さん:去年もね、選んでいただいたのでありがたいですけども、いろんな生産者さんに出会えるのがすごく僕らとしても楽しみなイベントです。僕は今お酒に関しては大体200種類ぐらいの銘柄を今までリリースさせてもらってて、あとはここの場所で採れた自然のものを使ったお茶であるとか、ジャムであるとか、そういったものも作ってますし。あと最近は東京の江東区の方に清涼飲料水のちっちゃな製造工場を作りまして、そこで缶とか瓶に入った炭酸飲料みたいなものを作ってるんですね。そういったものも考え方としては同じで、自分たちで作ってるもの、取れたもの、分けてもらったものなんかを使った飲料を作ろうということなんですけどそういったものに関しても、同じように広げていきたいなと思っております。

生産者同士や料理人と生産者が繋がりをもつことで新しい何かが生まれるかもしれないですね。mitosayaではジャムとかお茶とか炭酸飲料までつくっているということで、ちょっと試飲させていただきました。

ところでこの名前の「MITOSAYA」 はどういった意味があるのかなとお尋ねしたところ、これ、結構深いんです。表記上はアルファベットでmitosayaですが実はこれ、日本語で植物の「実」と、実を包む「莢(さや)」に由来しています。木の果実だけでなく、葉っぱや根、さらに種など植物のすべてを余すことなく活用し、自然の恵みを蒸留酒に閉じ込めるというブランドの姿勢の意味が込められています

ここで作られている蒸留酒やその他のものは、ネットでも購入できますが、実は週に2日、こんなこともしているんです。

江口さん:MITOSAYAでは毎週金曜日と土曜日を公開日としていて、ご自由に敷地の中を散策いただけるっていうような事にしてます。予約をいただければ庭を少し詳しく案内したりとか、あとは蒸溜所の中を案内して、実際にテイスティングしたりしてもらえるような、そういうようなツアーも行ってます。気持ちのいい場所なので自然も多くてちょっと歴史のあるちっちゃな町なので、大多喜自体もすごく散策して楽しい場所だと思うのでぜひ遊びに来てください。

敷地内には薬草園の時代から40年以上かけて育ててきた様々な植物がたくさん生えているということなので、その説明を聞くのも楽しそうですね。

そういったお話を聞いた後で、それを原料とした蒸留酒を試す。ここでしかできない体験ですよね。このテイスティング付きの蒸留所ツアーやブーケやハーブティーなどのお土産が付くガーデンツアーは予約制、有料になります。小学生までのお子様は、もちろんお酒のテイスティングはありませんが、無料で参加できて、小学生だけでの参加もOKということなので、春休みなどにお出かけしてみてはいかがでしょうか?イベント情報や店舗営業日など、詳しくはmitosaya のホームページ、SNSをご覧ください。

https://mitosaya.com

https://www.instagram.com/3tosaya

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