三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第89回  桜の名所 東金 八鶴湖 と八鶴亭

2022/3/18 UP!

今回は、東金(市にある桜の名所、そして、辺りにある歴史ある建物を ご紹介します。

東金には八()鶴)湖()という湖がありまして、桜の名所として有名なんですが、そのほとりには国登録有形文化財となっている建物「八()鶴館」があります。現在は、レイクサイドレストラン「八鶴亭」として、営業もしています。 今回は、この建物と歴史を守る ミンナノチカラをご紹介していきます。

東金は徳川家康が鷹狩りに訪れた場所で、船橋から東金までおよそ37キロを結ぶ御成(おなり)街道(かいどう)には徳川家にまつわる寺社や屋敷跡も点在しています。まずは八鶴湖のほとりにたつ八鶴亭のルーツについて、八鶴亭の専務取締役 野口隆利さんにお話を伺っています。

野口さん:まずこの八鶴湖がそもそも徳川家康公から三代将軍家光公までですね、鷹狩りの場として使われておりまして、それの御前池として整備されたのが、この八鶴湖でございます。八鶴館は明治18年に当時の東金の旦那衆がお金を出し合って、集会場として作ったというのが、そもそもの成り立ちです。当時は東金も非常に栄えた街でございましたので、その旦那衆の、憩いの場として割烹旅館という形になって参りました。当時は、やはり夜毎に三味の音が響く大変優雅な場所だったようです。文化庁の方から国の登録有形文化財ということで、ご指定を頂いております。

鷹狩りの場所・東金に「御前(ごぜん)池(いけ)」として八鶴湖を整備して、徳川家康は鷹を権力の象徴として大切にしていたということですから、その中心の場所として、東金は繁栄してきたんだろうと想像されます。そして、明治時代になってから、その八鶴湖のほとりに、当時の旦那衆・・・地元の有力者のいわば社交場として、作られたのが八鶴館。華やかだったのが伺えます。将軍家のお狩り場ということで、現在の県立東金高校がある場所に「東金御殿」と言われる宿泊所がつくられ、そこからの眺めをよくするために八鶴湖が整備されたそうです。さて、八鶴館は、大正時代に関東大震災で大きな被害を受けま したが、その時は、地元の有力者によって復興しましたそうです。

ところが、バブルの崩壊が、新たなピンチを招きます。

野口さん:バブルの崩壊に伴いまして、ここの八鶴館も非常に厳しい経営状態になりました。競売にかかる状況まで行ってしまいました。やはり古い建物ですから、おそらくこれで競売にかかったとすれば取り壊しをされてしまうであろうということで、それを危惧しまして、地元の非常に有力者の方々が気をもんでくださいましてそれを何とか買い取って、これを残そうじゃないかということになりました。この八鶴湖と八鶴館。これがこの地域の東金、それから山武地区のシンボルだったんじゃないかなと思うんです。そういった意味で、ぜひこの古めかしい建物ですけど、これを何とか保存したいという、本当に多くの方々が関心を持ってくださってですね。大変貴重なお金も出しあってくださった。本当にこれはありがたいことです。

地元有力者たちの社交場がルーツの東金・八鶴館。2回の大きな危機は乗り越えましたが、明治時代からの建物、やはり老朽化は進んでいきます。旅館としての営業は難しくなり、レストランとして再生をはかりますが、レストランの営業だけでは維持も大変。でもそんな中、また新しく力になってくれる方がでてきたそうなんです。

野口さん:昔は割烹旅館でしたので、八鶴館といっておりました。現在、再生するにあたりまして、もう旅館としてはやはり設備が古すぎて非常に厳しい状況でしたので、レストランとして再生しようということになりまして、名前も八鶴亭という名前に変えさせて頂きました。フレンチレストランとして営業しておりますが、なかなかレストランだけでは厳しい状況で。今現在、ボランティアグループの方々が、やはりこの保存のために大変な力添えを頂いてくださっております。「みんなの八鶴館」という組織を立ち上げてくださいまして、傷んで汚れた建物をですね、まず隅々まで綺麗にしてくださる。ものすごくお忙しい中を、ご自分の時間を割いて、本当にお掃除から、それから建物の管理から、一歩進んで、新しい色々なアイディアから、そういったことまでやってくださってるんで、これは何とか今維持できているのは、本当にみなさんのおかげだと思っています。

https://www.facebook.com/hakkackan/

みんなの八鶴館

http://hakkakuko.com/hakkakukan/

ボランティアの皆さんは、建物の中を動画風に移動して見ることができるWebページの作成や、3月上旬には寄付された雛人形の飾り付け(かなりの数)で華やかに部屋を彩ったり、案内ツアーなどさまざまなアイディアを提案。宿泊はできませんが、部屋の貸し出しもおこなって、この建物を後世に残そうとがんばっています。さて、八鶴湖は東金の桜の名所としても有名です。どのような感じで見ることができるのでしょうか?最後に教えていただきました。

野口さん:

特にこれからとても桜の良い時期です。八鶴湖の周りには約千本の桜が植えられています。これから

3月末から4月の上旬にかけて、大変綺麗なお花見の場所になります。これは古くからですね、東金は、花の街として、特にもうこれからの季節とてもいい景色になりますね。八鶴湖の周りは、特に夜桜の名所として知られておりまして、大変多くのお客様をお迎えしております。レストランからはですね、ほとんどガラス張りで湖面が大きく180°に近く見ることができます。

また、桜が終わってからもですね、湖畔にはいろいろな花々が咲き乱れますので、ぜひまた大勢の方においでいただければと思います。私どもももちろんなんですが、ボランティアグループの方々も、やはりこの八鶴館を残そうということで、本当に色々お力添えをくださっています。やはり文化財ということで、より多くの皆様に興味を持って頂きたい、というのが私どもの望むところです。

八鶴亭では、フレンチのランチ、ディナーを予約で楽しむことができます。九十九里町に工房があって、世界の有名レストランでも使用されているスガハラガラスの器も料理をより引き立ててくれます。

徳川の時代から地元の皆さんに愛されている八鶴湖、そして、明治の時代から地元のシンボルとして愛される国登録有形文化財の八鶴館とレストランの八鶴亭。お近くにお寄りの際は是非訪れてみてください。

北総のさくらの名所「小見川城山公園」

2022/3/17 UP!

  • 「すでに見頃を迎えています!?」な中西悠理がご紹介しました「香取市の小見川城山公園」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.city.katori.lg.jp/smph/sightseeing/meisho/shizen/joyama.html

  • なんと6000本もの樹木、1000本の桜、4000本のつつじを楽しめる小見川城山公園。
  • 1000個のぼんぼりが灯る夜桜は幻想的な風景です!
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 花ってそこにあるだけで心が明るくなりますよね。春は桜にたくさんパワーをもらいたいと思います♪

列車と桜と菜の花を楽しむ「小湊鉄道」

2022/3/16 UP!

  • 「コラボレーションしてくれる人を募集中!!」の中西悠理がご紹介しました「小湊鐵道」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
提供 小湊鉄道株式会社

https://www.kominato.co.jp/

  • 鉄道好きに大人気ののローカル線 小湊鐵道。
  • 桜と菜の花の中を、レトロな魅力で疾走します。
  • 房総里山トロッコは人気なので、早めの予約を!!
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • お隣のスタジオは生放送中でした。ちゃんと静かに撮影しましたよ!
しあわせの桜咲く「櫻木神社」

2022/3/15 UP!

  • 「気分はいつもサクラ色! ではない!?」中西悠理がご紹介しました「野田市の櫻木神社」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
  • 櫻木神社には40種300本の桜の木があり、御神木の山桜をはじめ、
  • ソメイヨシノ、紅しだれ桜、うこんざくら、御衣黄などが楽しめます。
  • 『さくらの日まいり限定御朱印』は、3/29(火)までですので、お見逃しなく!!
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • お天気コーナーを担当していた時に勉強した桜の休眠打破を漫画にしてみました。これで合ってる…はず
「桜の街」松戸

2022/3/14 UP!

  • 「さくら餅の葉っぱも食べる!」中西悠理がご紹介しました「桜の街 松戸」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://maruchiba.jp/sys/gallery/detail/photo/photo-id/2905/

  • 「さくら通り」と名の付く桜並木の道が6つの松戸市。
  • 常盤平さくら通り、東漸寺と戸定が丘歴史公園の
  • しだれ桜は、地元の自慢の桜です。
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 桜も桜餅も、小さい頃から好きです!イラストは関西風の桜餅です。
第88回  受け継がれる伝統「萬祝式大漁旗」

2022/3/11 UP!

今回は銚子で受け継がれる伝統「萬祝式大漁旗」をご紹介します。

大漁旗っていうと、たくさん魚が取れたどー!っていう時に港に水揚げの準備をしてください!という合図のために掲げていた、あの旗のこと。鮮やかな色と絵柄が特徴です。大漁船や鯛、海から昇る太陽など、縁起物が色鮮やかに描かれていますよね。でも昔は、文字だけだったそうなんです。今日はその成り立ちや 魅力をご紹介していきます。

千葉県の風土と歴史の中で生まれた郷土が誇りうる工芸品として、千葉県の伝統的工芸品にも指定されています。その萬祝式大漁旗を作られている、 銚子の額賀屋(ぬかがや)染工場(そめこうじょう)の宮澤雅樹さんにお話を伺いました。

宮澤さん:銚子にあります、額賀屋染工場の宮澤雅樹と申します。船用の大漁旗がメインでして、あとはお祝い用の小さな旗とかをお作りしているのが仕事ですね。私で九代目になりますんで、江戸時代の文化文政年間に創業したと言われてますんで、約200年くらいですね。初っ端は、最初の頃は着物の染めから入ったって聞いてます。で船旗は昭和に入ってからっていうのも聞きましたけどね。これは漁師さんの晴着ですね。お着物ですよね、これは。大漁の時のお祝い品として、船主さんが漁師さんに配ったものですね。で、それを皆さんで羽織って神社にお参りに行くっていう。もう漁師の晴れ着なんで、これ着てるだけで、すごいっていうような勲章的なもんだったんじゃないんですかね。萬祝の柄の方のが先にできたもので、その後に転用したのが、今の銚子の大漁旗ってことですね。

「萬祝」は千葉県房総半島発祥と考えられていて、着物を作るようになったのが1800年ころからといわれています。そのお着物の、縁起の良い図柄が大漁旗に取り入れていったのは昭和に入ってからというお話でしたが、その前はどんな旗だったんでしょう。そして、今、その大漁旗は、使われているのかもお聞きしました。

宮澤さん:文字だけですね。船の名前と「祝大漁」とか、あとはその旗を贈られた方のお名前とか、屋号とか入ってるっていう。本当に文字だけのシンプルな旗だったっていう風に聞いています。今は基本的には柄が入っているのがメインで、文字だけっていうのは本当に少なくて、逆にその文字だけを求める方もいらっしゃいますけどね。船を作った時に、作った関係の方々が船主さんに贈られる旗ですね。例えば、造船所の方であったり、ロープ屋さん、網屋さん、無線屋さんなどが船主さんに贈るお祝いの品ですね。普段は全く使わないので、港に行っても見られないと思うんですけど、あとは見られるとしたら年末年始に港に停泊しているときに、一枚二枚くらい掲げているのを見られるくらいだと思うんですね。ですので、普段の操業時にはほぼ掲げてないと思います。

元々は、港に豊漁を知らせる目印、つまり、通信手段だったわけですが、今は無線もありますし、お祝いの品、縁起物のような要素が強くなっていったんでしょうかね。 萬祝式大漁旗の額賀屋(ぬかがや)染工場(そめこうじょう)9代目である宮澤雅樹さん、昨年、お父様である8代目が亡くなられて、現在、孤軍奮闘されています。

実は、この大漁旗、船以外のニーズもあるようなんです。実は、漁師や船主ではない、個人の方も発注されているんです。船も持っていないのにどんな大漁旗をなぜ発注するんでしょうか?まずは船の旗の大きさから教えてくださいました。

宮澤さん:船旗に関しては、船の大きさによって旗の大きさって決まってくる感じなんですけど、一人用の小舟だと、だいたいたたみ一畳ぐらいの大きさの旗ですね。大きな船になりますと、一番大きくてたたみ8畳くらいの大きさなんですね。あと、お祝い品として個人様がお作りする旗に関しては、たたみ一畳くらいのイメージですね。柄によって、ちょっとお値段が変わってくるんですけど、3万から5万くらいの価格帯ですね。お祝い品の品としてお作りすることも増えてまして、お子さんが生まれた時のお誕生日祝いですとか節句祝い、あと退職祝いですとか、新築された時にお作りする方もいらっしゃいますし、あと結婚式の式場に飾る旗としてお作りする方も結構いらっしゃいますね。一点モノなんでご注文を受けてからお作りするという商品なので、本当に世界で一枚の商品ですね。

会社で、上司の方への昇進祝いとか栄転祝いに、部下の皆さんが作るなんてこともあるそうです。これ、世界に一枚だけの自分だけの大漁旗、 いただけたらハッピーですね。

額賀屋染工場では、萬祝式大漁旗をもっと身近に感じてもらおうとこんなものも作っています。

宮澤さん:昔はよくデパートとかで催し物があったときにうちの染め物に関しても結構呼ばれてたんですね。基本的な商売の形態が誂え品がメインだったので、ご注文いただいてからお作りする商品がメインでしたので、催し物会場で小売りするものがなかった。そこで先代が考えたのが、読書好きだったもので、ブックカバーを作り出したんですね。

で、あとはコースターであるとか、あとはうちわ(団扇)ですね。うちわは房州うちわさんとちょっとお付き合いがありましたんで、うちで染めた生地を送ってうちわにして貼ってもらったものをうちで販売とかもしてるんですけど、そういった小物類も今も継続して、お店とかで販売してるんで、ご好評はいただいておりますけど。やっぱり、この商売、継続して続けなきゃいけないんで、ま、励みにもなりますよね。

JR銚子駅からまっすぐ海に向かってメインストリートを5分位進んだ左側に「額賀屋染工場」さんがあります。お店には、過去に作られた萬祝式大漁旗のたくさんの写真があって、見るだけでも結構華やかな気持ち になります。ぜひ訪れてみてください。

繊細で美しい「江戸つまみかんざし」

2022/3/10 UP!

  • 「親子二代揃って 眉毛が凛々しい!?」中西悠理がご紹介しました「千葉の伝統工芸・江戸つまみかんざし」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://yume-tsumami.com/

  • 江戸つまみかんざしは、繊細で美しい逸品です。
  • お子さんから大人まで、和服に合わせて優雅に飾ります!
  • 中西さんの、かんざしコレクションも優美です。
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!

柔らかい立体感と上品さが本当に魅力的です。
お仕事で和装になる機会も多いので、いつか江戸つまみかんざしをつけられたら嬉しいなあ。

伝統を復活「大多喜焼」

2022/3/9 UP!

  • 「26歳で脱サラした!」中西悠理がご紹介しました「千葉の伝統工芸・大多喜焼」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

http://amidakiln.com/

  • 一見荒々しくも存在感のある大多喜焼は、見る者の心を鷲掴みします。
  • 井口峰幸さんは脱サラして一から修行し、大多喜焼を復活させました。
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 仕事中もずっとコーヒーが手放せないくらいコーヒー好きです。井口さんの作られたコーヒーカップ、色合いがとても渋くて憧れます!

鮮やかな色彩「トンボ玉」

2022/3/8 UP!

  • 「玉のようにカワイイ赤ちゃんだった!?」中西悠理がご紹介しました「千葉の伝統工芸・とんぼ玉」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.facebook.com/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E5%B7%A5%E6%88%BF-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9356-197385553780860/

  • とんぼ玉は全て、世界に1つしかない1点モノ。
  • 繊細さが必要で、センスと美意識が作品に活きています!
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 瞳に映った景色みたいに繊細な模様…とんぼもびっくりですよね!
美しい模様が特徴的「南総竹細工」

2022/3/7 UP!

  • 「竹を割ったようにサッパリした性格!? ではない!!」中西悠理がご紹介しました「千葉の伝統工芸・南総竹細工」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.pref.chiba.lg.jp/kankou/dentou/kougeihin/r3shitei.html

  • 縄文時代からの生活に役立っている竹製品
  • 昔からの技術・技法を活かしながら、
  • 現代は美術品の域まで発展しています。
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!

日本人の暮らしと切っても切り離せない竹。変幻自在で色々な可能性を秘めていますよね。
私は竹を割ったような性格…になりたいのですが。
どうもぐじぐししております。

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