三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第124回 千葉劇場

2022/11/18 UP!

今回ご紹介するのは、千葉市中央区中央にあるミニシアター 千葉劇場です。 支配人の鴫原さんに、その歴史を伺いました。

鴫原支配人: 簡単に千葉劇場の歴史をいいますと、1913年頃に千葉県千葉市蓮池地区に千葉演芸館というものを前身として開園しております。その後、戦争等があって詳細が不明ではあるんですけれども、1994年に現在のビルの二階にオープンする形になって、現在につながっております。(映画がかからないときには)演芸館という名前でございますので、プロの方が実際に演奏したものを楽しんでいただいたりとか、いわゆる演芸を楽しんでいただいてたものと思います。昔ながらの映画館になっておりまして、今は一つの建物に複数のスクリーンがあることが一般的かと思うんですけれども、一つの建物の中に一つのスクリーンしかない映画館になっております。座席数に関しましては110席を用意しております。

現在「千葉劇場」は千葉市中央区にあるビルの2階にあり、1日3~4作品を上映しています。どのような作品を上映しているのかをお話しいただきました。

鴫原支配人:毎週一本、新しい映画をお客様に届けられるようにというふうに上映作品を組んでおりますので、年間50本以上は新しい作品を上映しております。他の映画館・・・現状みなさんがよく行くような映画館と比較しますと、どうしても1スクリーンということもあって、周りの映画館と同じ上映作品を上映したとしても、なかなかお客様に来ていただけないのではないかな、と考えておりまして、東京で10スクリーンとか、日本全国で10スクリーンとか30スクリーンぐらいでしか公開しないような「ミニシアター」と言われる作品を選ぶことによって、地域のお客様に遠方まで行かなくても、良質な映画を楽しんでいただけることを心がけております。

 

歴史あるこだわりのミニシアターとして多くのファンに愛されてきた千葉劇場ですが、今回のコロナ禍では休業を余儀なくされます。昨年10月頃から全席販売など通常営業が再開したものの、一度離れてしまったお客様はなかなか元通りとはいきません。そんな状況を打開するべく、今年の4月、ある噺家さんからのお話で、あらたな取組みがはじまります。

鴫原支配人:春風亭昇太さんのお弟子さんである春風亭昇咲さんから映画館を使って落語ができないかというお問い合わせがありました。映画館で落語って本当にできるのかなっていう不安はもちろんありました。千葉劇場で目的としている落語が達成できるのかどうか、下見をしていただいた結果、問題ないということだったので、じゃあぜひやりましょうっていう答えに至りました。劇場としてもやはりチャレンジしないとっていうところと、なかなか映画だけだと、映画の数字も、コロナの影響で、回復してきてないところもありましたので、このままやってても何も改善しないんであればいいタイミングなんで、新しいことに挑戦したいなって思った時期でもあったので、このタイミングでやってみようと決意しました。印象としては大成功でした。普段千葉劇場に来てないお客様が、落語が見たくて千葉劇場にお越しいただくということもあったので、お互いにとって非常にメリットがあった落語になったのかなというふうに思っています。満席になっております。映画館ってなかなかこう映画を見ながら面白いシーンがあっても、なかなか笑い声が出せない環境だと思うんですけれども、落語会の時にはお客さまが非常に大きな声で笑ってらっしゃって、なんとなく少し違和感を感じるぐらい盛大に行えたのが良かったかなと思います。楽しかったよって見終わった後に言って頂けるのは、映画のいいところではあると思うんですけれども、こういったそこでしかない、リアルタイムでお客様の反応を見れるっていうのは非常に良くて、ああ、本当にこれ楽しんでいただけてるんだなあっていう実感できる場であったかなと思います。

千葉劇場は映画専用シアターですから、舞台はあるものの奥行きが1メートル足らずと短く、落語会開催は難しいのではないかと心配したそうですが、春風亭昇咲さんは「これだけあれば十分です!」と言ってくださったそうです。結果、大成功を収めた落語会。改めてエンターテインメントについて考えた鴫原さん、千葉劇場のこれからについてもお話くださいました。

鴫原支配人:落語だけではなく、ライブ感溢れるイベントを積極的に行っていきたいなというふうに考えております。まんべんなくお客様がおかけになられて、皆さん一体になって笑っていただけるっていうのを考えると、110席っていうのは非常に良いサイズなのかなというふうには思います。 やはり近郊の皆様に東京までいかなくても、良質な映画を届けるというのが、千葉劇場の求められていることなのかなと勝手に思ってますんで。それを継続できるように、努力して行きたいなというふうに思ってます。千葉劇場と調べていただければ、今後の上映予定作品や上映時間などがご確認いただけます。 

こだわりの映画作品の上映やライブ感たっぷりの落語会。その他にもいろいろなことに挑戦して私たちを楽しませてほしいですね。歴史あるミニシアターならではの挑戦、私たちも応援していきましょう。ぜひ一度 足を運んでみてください。

※ 第3回の落語会が決まりました。詳しくはこちらをご覧ください。→https://cinemax.co.jp/chibagekijo_rakugokai/

※映画の上映スケジュールはこちらから→https://cinemax.co.jp/movies-showtimes/

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