三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

ミンナノチカラ~CHIBA~と連動したコーナー「YOU 遊 チバ」は2026年3月31日をもって終了いたしました。
過去の投稿をご覧になる際は、 CATEGORYより「YOU 遊 チバ」を選択してお楽しみください。

Every Fri. 18:45~18:59

職人技が受け継がれるまち銚子 歴史を紡ぎ、絆を紡ぐ「青柳畳店」

2026/4/24 UP!

皆さんのお宅には「畳のお部屋」ありますか?

最近の住宅はフローリング多いような気がしますが、やはり日本人、畳の部屋があるとホッとしますね。

奈良時代に書かれた日本最古の歴史書である古事記にも、畳の原型となるものが書かれています。今のように部屋全体に敷き詰めるようになったのは室町時代あたりからとされています。それだけ日本人にとっては大切な文化の一つでもありますね。今回は、銚子で畳店を営む方に、畳への思いや新たな取り組みを伺います。

銚子電鉄犬吠崖っぷちラインの終点、外川(とかわ)駅から歩いて数分のところにある長崎地区。ここに、世界の有名人にも愛用されている畳グッズを作られている青柳畳店というお店があります。一体どんなお店なのでしょうか?店主の青柳健太郎さんにお話を伺っています。まずは、青柳畳店について、その歴史をうかがいました。

青柳さん:東京で修行していたひいおじいさん(曽祖父)が銚子に戻ってきて創業したのが最初で、今年100年を迎えることができました。私自身は4代目を今継がせていただいてます。高校卒業したときには一度横浜のデザイン学校に入らせてもらって、その後デザイン会社に就職をして、都内で10年弱ぐらいデザインの仕事をさせていただいて、地元に戻ってきて今畳屋を継いでいるっていう状況です。そうですね、昔から父親の友人とか関係者の方々に畳屋を継ぐもんだ、みたいな話をずっとされてたのでそのときは何とも思わなかったんですけど、父親の一緒に仕事してるとこについて行ったりとか、工場で遊んだりしてるうちにやっぱその父親の背中っていうんですかね、そういう姿だったりとかお客様と父親が接してる姿を見てるものの記憶がやっぱすごく強くて、なんかすごく輝いて見えて、こっちが仕事させていただいてありがとうなのになぜかお客様に感謝されるっていうこういう仕事って世の中探すとそんなにないんじゃないかなと思って。はい。

お父様である3代目からは「継いでくれ」とは言われなかったそうですが、自然に継いでからは琉球畳のようなへりなしのものの張り替えや製作もなさっています。

畳屋さんて力仕事。お疲れ様です。畳って昔の人の知恵が詰まっているという話を聞いたことがあります。実は、皆さんあまり知られていないと思うんですが、畳って日本家屋の中でこんな役割を果たしているんです。

青柳さん:畳自体イグサ自体に抗菌性があるっていうものもあるんですけども、生活の中で出た細かい埃とか塵とかそういったものを畳自体が呼吸をして吸着してくれるっていう機能があるので、お客様に説明する時には、空気清浄機のフィルターが部屋に敷き詰めてあると思ってもらった方がいいですよっていうような、そういう話をよくさせていただいてます。その埃はもう畳の中に取り込まれていくので、パンパン叩けば出てくると思うんですけども通常の生活でまた埃が出てくるってことはないので自分たちが畳を張り替える工事をいただいたときに、それをまた掃除して綺麗にしてお客様の家に戻すっていうよな、そういう形をとってます。昔、お茶ガラをまいてほうきで掃いてたっていう時代があったと思うんですけど、今ね、少ないですけどねお茶ガラを撒いて埃を吸着させて掃除をするっていうものと、他に諸説あると思うんですけども、そのお茶の成分のカテキン。カテキンで畳自体を殺菌消毒してたっていうような、そういうようなお話もあるので、昔の人の知恵っていうのはすごいなって思いますね。

床に空気清浄機フィルターを敷き詰めているような役割!畳の張り替えって、実は、そのフィルターの役割をしている部分の取り替えという感じなんですね。

日本人のDNAの中に刻み込まれていると言っても過言ではない「畳」。日本だけでなく、もっといろんな人に知ってもらおうと活動を始めた青柳さん。その活動で作られたものが、なんとアメリカのトランプ大統領やオバマ元大統領、イギリス王家にも届けられているというんです。

親子四代、100年にわたって畳作りを続けている「青柳畳店」。国産天然素材にこだわった畳は、地元銚子はもとより、県外さらには海外へも販路を広げています。さらに、国産イグサを使った畳グッズは、外交の場でも贈り物として使われ、世界のVIPにも愛用されているというんです。きっかけは、勉強のために畳の原料であるイグサの生産地熊本県に行ったことでした。

青柳さん:熊本のイグサ農家さんのご紹介をいただいて、いろいろイグサの話を聞きに行ったんですけども、イグサ農家さんのこだわりってこんなにすごいんだっていうのを知って、自分たちこの情報全然知らないなっていうのもあって。イグサの長いものと短いものっていうものに自分はすごくっていう感銘を受けるものがあって。自分はこの長いものは流通に乗るから、それは業者さんたちに任せて、この短いものに何か自分のキャリアを生かして世の中に発信できるものはないかなということで、あの短い畳の農家さんに編んでもらって、それを製品化していこうっていうような形を考えました。自分は、元々デザイン業界にいて設計だったりそういうソフトが使えたので、それでいろんな形のものを自分で描いているうちに、当時すごく若いママさん。子供が生まれたママさんたちの発信力に期待をして、まず生まれてきた子供に対してお出迎えするような気持ちもあって、あのマザーズバッグっていうものを作らせていただきました。

イグサって、ある程度の長さがながいと畳にできない。でも、植物だから短いのもある、それは価値がないから捨てられていたのをなんとかならないのかと、短いイグサで編んだ畳でグッズを作っていったんですね。

最初に作ったのは赤ちゃんを連れているお母さんのための「マザーズバッグ」。厚い布地に革と畳があしらわれています。バッグの外側には赤ちゃんサイズに切ったマットのような畳が丸めて取り付けられていて、これがとってもオシャレ。ママさんたちの口コミで人気に火がつきました。

スタジオにも手帳とネームタグが届きましたので拝見しています。

さて、こういった畳グッズなども手掛けている青柳さん。トランプ大統領やオバマ元大統領の手元にも青柳さんデザインのものがあるということですが、一体どういうことなのでしょうか?そこには元総理大臣 安倍晋三さんの奥様、昭恵さんの存在がありました。

青柳さん:当時、昭恵さんは農業にすごく興味を持たれてたので、そのときにお会いしたときに、実は今、畳業界のイグサ農家さんたちってこんなに頑張ってるけどこういうこともあって、こういう困り事もあるんだよという話をしたときに、すごく感銘を受けていただいて、そこから本当に家族ぐるみのお付き合いが始まって、外遊先に、あるときに、日本のものっていうときに畳って思っていただいて小さな畳を作って、当時はトランプさんだったんでトランプ柄の畳のへりをつけてそういうご縁をいただいて。その繋がりでオバマさんのときは、ファーストレディと一緒に、ファーストドッグっていうワンちゃんも注目されてたので、そのワンちゃんの首輪を作って安倍さんにお土産として持っていっていただきました。そうですね王室もシャーロット王女さんが生まれたときに、昭恵さんが個人的にマザーズバッグを献上という形で持っていっていただいて、メインは安倍さん名義になるんですけども、王室のお礼状もいただいて、何かすごくいい記念になりました。

トランプさんやオバマさん、そしてイギリス王室にまで、青柳さんの作られた畳グッズが!海外の方の方がその価値を感じやすいかもしれませんね

今から10年ほど前、とある会合で昭恵さんと出会った青柳さん。畳について、イグサ農家さんのお話を訴え、短いイグサでこんなものを作っていますと紹介するとその話に感銘を受けられた昭恵さんが、外遊の時などに日本らしいお土産として持っていったのだそうです。そんなこともあって、最近では海外でのお仕事も増えてきて、例えばアメリカのボストンで、子供博物館の畳を現地で張り替え工事とか、香港の大学教授の家の畳の張り替えなどもなさっています。

畳の表替えは、毎回、その規模や程度が違います。何十畳という大きなところもあれば4畳半もあります。それぞれの畳の上で人々の生活が行われています。新しい畳は青々としていて何か清々しい気持ちになりますよね。青柳さんの畳における新しい挑戦、これからも応援していきたいと思います。青柳畳店のホームページ、インスタグラムに、現在の活動、ご紹介した畳グッズなどが掲載されています。ぜひそちらご覧ください。

https://aoyagitatamiten.jp

/https://www.instagram.com/explore/locations/1015826045/qing-liu-die-dian/

そらまめの産地・山武市  無農薬栽培のこだわりそら豆を召し上がれ「三つ豆ファーム」

2026/4/17 UP!

千葉県は農業産出額が第4位で、全国有数の農林水産県。たくさんの農家さんがいてそれぞれの土地にあったいろんな野菜を作っています。首都圏も近いし、全国にも美味しい野菜を届けていますよね

それぞれの農家さんの努力により、作る農産物の集約や、効率化がはかられ、大規模化されたりしていますが、それとは逆に、一軒の農家でたくさんの種類の農産物を作っているところがあります。今回はそのこだわりと、千葉県が収穫量全国2位の、まさにこれから旬を迎えるそら豆についてご紹介していきます。

九十九里のほぼ中央に位置する山武市(さんむし)。温暖な気候と豊かな土壌に恵まれ、お米やネギ、ダイコン、ニンジンなど様々な農産物が生産されています。中でも春に旬を迎えるそら豆の生産が盛んで、県内有数の産地として知られています。およそ20年前にこの地で農業を始めた山木(やまき)さん夫婦が経営する「三つ豆ファーム」は、「生き物のこと、次世代のことを考えた持続可能な農業」をモットーに、農薬に頼らず、まるで青果店の様なラインナップの多種多様な野菜を生産しているんです。三つ豆ファームの山木幸介(やまきこうすけ)さんに、この場所で農業を始めたきっかけを伺いました。

山木幸介さん:三つ豆ファームは、農の楽しみを提供する、100年200年続く農業を提供する、旬の野菜を提供するっていう理念のもとにやっている農場です。年間40種類から50種類ぐらいのいろんな野菜を作って、それを詰め合わせのセットにしてお客さんに送っています。第1次産業仕事にすることで、その自分の人間力が鍛えられるんじゃないかなと思いまして、農林水産あるんですけれども、中でも農業が一番入りやすい、やろう!ということでいろいろ調べて、千葉県の成田市にあった株式会社生産者連合デコポンっていう会社があったんですけれども、そこの研修生を受け入れているというところと出会いまして、お金ももらえるし、すぐに始められるなっていうところでそこを選びました。

年間とはいえ、50種類もの野菜を作るのは結構大変だし、経験がものを言いますよね。

こちらの三つ豆ファームは今お話しいただいた 山木幸介さんと 農場の代表である奥様の 山木(やまき)暖子(はるこ)さんが営んでいる農場です。お話しにありましたが、もともと農家ではなく、今から20年ほど前に幸介さんがバックパッカーとしてアジア各国を歴訪した時に、自分の人間力のなさを実感し、それでも真剣に取り組めることは何か?と考えて農業の世界に足を踏み入れたのだそうです。

農地がある山武市は、(くろ)ボク(ど)と呼ばれるフカフカの黒土(くろつち)が広がる台地。土中の豊かな微生物層を土台として、近所でとれる米ぬかなどを発酵させた自家製肥料を使って「たくさんの生き物の中でおいしい野菜は作られる」という考えのもと、農薬に頼らない栽培をされているそうです。作った農産物は、市場(いちば)にだすのではなく、野菜セットの定期便を契約されているお客さんのところに直接届けられます。そしてこれからの時期、美味しいと大評判なのが「そら豆」なんです。

山木暖子さん:5月からゴールデンウィーク過ぎたあたりから、そら豆が旬を迎えます。露地のそら豆の旬はとても短くて2週間から3週間ぐらいで収穫が終わってしまいます。採れたてのそら豆は、やっぱり鮮度が全然違いますのでとってすぐ送ると、皆さん甘さに驚かれます。甘いです。他の豆とまた全然違う、そら豆独特の香りと甘さとシルエットのかわいさと、何回見てもそら豆くんは毎年毎年かわいいなと思いながら収穫しています。お届けするこちらも「どうだ」って思って入れますし、お客さんもすごく、1年に1回で、隔週で取ってるお客さんは1回しか入らないですし、月に1回の人はタイミングずらすと食べることができないぐらい本当に旬が短いので、来たときは皆さんすごく喜んでらっしゃるという印象です。

これは、もうタイミングの問題。2週間から3週間しか旬がないっていうのは、収穫する方も真剣勝負だね。

いまお話ありましたように、定期便のタイミングによっては大人気のそら豆がはいらないこともあると言うことで、それは「時の運」なんだそうです。

        

山武市にある三つ豆ファーム。野菜の詰め合わせセットを契約している方に定期便で新鮮な野菜を送っています。品目を絞らず、年間で40から50種類もの野菜を作っていらっしゃるということですが、その野菜づくりのこだわりについて幸介さんに伺いました。

山木幸介さん:普通の農家はやっぱり野菜の品目を絞ってコストを下げて利益を得るっていうやり方をするんですけれどもそれとはだいぶ反することをやっているんですが、そもそも何でやってるかっていうと、いろんなものをできるような農家になりたいっていうのもあって始めました。美味しい野菜を作る大切な三つのことがありまして、その一つ目が鮮度。とったらすぐに、なるべく最短でお届けできるようにするということです。野菜を送るその日の朝に収穫をしたりしています。二つ目は旬のお野菜を作ってお届けするっていうことをしています。旬の野菜は栄養価が高いことが知られていて、栄養価の高い野菜っていうのは美味しく感じるというふうにも言われております。最後ですが、品種にもこだわっていまして、大根だけでも実は3000種類ぐらい品種があって、そのときに一番美味しい、私が美味しいと思った品種を選んで作っております。

大変な手間ですが、鮮度、旬、そして美味しさ優先の品種選びへのこだわり。大根だけでも3000種類あるというのも驚きだけどその中でコレ!と決めて作って、収穫してその日に発送。これはね相当気合いが必要ですよね。

次から次へと季節をつないで旬の野菜を作り続ける。今回スタジオに三つ豆ファーム野菜セットを送っていただきました。

これは嬉しいですね。農薬を使わない方針で育てている野菜。持続可能な農業をしていくために大切に思っていることについて伺いました。

山木幸介さん暖子さん

(幸介さん)三つ豆ファームっていう名前の由来なんですけれども、3粒の豆のお話というのがありまして、「豆をまくときは3粒ずつ蒔け、一つは空を飛ぶ鳥のために、一つは土の中の虫のために、そしてもう一つを我々人のために」という。詩が私達三つ豆ファームの由来となっております。収穫物を全部我々が持っていくんではなくて、自然の取り分を少し残した上で、やっていく、というのが、その次に繋がる持続可能な農業っていうのを表しているということでこの名前をつけさせて頂きました

(暖子さん)露地野菜しか作っていないので、旬の野菜だけをお届けしています。今美味しい旬の野菜を知ることができる届け方だと思っています。ホームページから購入していただくことができます。

この考え方、人間のためだけに農業やらない。大事なことなのかもしれないですね。

こちらの野菜セット、定期購入のほか、一回だけでも購入できるようです。毎回入っているお野菜が変わっていくということですから、その時が旬のものが届く、と思っていいわけなんです。何が入っているかはその時次第。でも、お客様からの反応はとてもいいそうです。

これから旬になる、暖子さんが可愛くてしょうがないと言っていたそら豆も、皆さんでぜひ楽しんでもらいたいですね。

野菜セット通販の購入方法詳細や、近くで行っている直売などの情報についてはホームページ、インスタグラムをご覧ください。

https://mitsumame.farm

https://www.instagram.com/mitsumamefarm

 

港町船橋 伝統江戸前漁業を100年先まで「伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」    

2026/4/10 UP!

千葉県民にとって身近な存在の東京湾、実は漁業が盛んなところでもあります。近海魚が水揚げされる漁港が点在し、海苔の養殖も盛んに行われています。

豊富な栄養を湛えた河川や干潟で育まれる東京湾の多種多様な魚たちを獲る中、その江戸前の漁業を100年先まで守っていこうと、漁業のみならず、社会活動を積極的に行っている方を今回はご紹介していきます。

千葉県第二の都市・船橋市。大規模な商業施設やコンビナートを有し、都会的な顔を持つ一方で、漁業も盛んで、スズキやコノシロの水揚げ量は日本一を誇ります。江戸時代には、将軍家の台所に新鮮な魚介を献上する御菜(おさいの)(うら)だったこの地の海の恵みと文化を100年先の未来に残そうと、昨年活動をはじめたのが「伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」です。学校での食育・出張授業や一般の方が参加できる漁業体験・漁場観察ツアー、漁港周辺のごみ拾いなどの環境保全活動などを通して、水産資源の減少や担い手不足などで、かつての賑わいを失いつつある江戸前の水産業や文化の振興に取り組んでいるんです。代表理事の大野(おおの)和彦(かずひこ)さんにお話を聞いています。まず、漁師さんたちへのイメージの誤解を解きたいというお話から始まります。

Screenshot

大野さん1: 気が荒いであったり、邪魔にされるとか、そういうような何か先入観がある中で、やっぱそうじゃないんですよ。もっと開かれてるんです。皆さんどうぞ漁港に足を運んでください。若い漁師もいっぱいいますよ海の話とかじかに聞きたくないですかって。船橋の漁業という存在っていうものをですね、もっと市民の方に理解していただいて、何かのときにはやっぱり地元の魚を食べて応援しようよっていう、そういうふうに持っていかないと、この漁業は立ち行かなくなる。ポジティブな江戸前というイメージ、「都会の里海」。最近こういうワードをよく使ってるんですけど、やはり人間だってこの自然に生かされているんだっていう。この東京湾っていうのは「都会の里海」なんですよっていうことをね。三番瀬っていう守ることのね。大切さとか、こういったものを幼児の頃からそうすると脳裏にすり込まれる。なっていう、、、

いろんなお話が詰まっていましたけど、漁師の皆さん、怖くありませんよ!もっと色々コミュニケーションとっていきましょう。という思いは伝わります。そして、海に対する考え方、色々体験することの大切さも話されていましたね。

お寿司のネタでコハダ。あの魚が大きくなるとコノシロになるんです。

そういったこともあり、もっとコノシロの認知度もあげたいということで、大野さんたちは、子供達にコノシロという魚のことをまずは知ってもらおうと、こんなプロジェクトを現在進めています。

大野さん:コノシロのお話、絵本を作って、市内の保育園、幼稚園、図書館、あるいは小学校、小児科の待合室等に寄贈しよう、そういうプロジェクトを。そもそもコノシロの認知度を上げていこうというけど、じゃあ何をしよう?そうだ。クラウドファンディングでいろんな人にコノシロって何っていうところところから入ってもらう。それはですね東京湾の、環境問題であったりとか、マイクロプラスチックを実はこの主人公のはるちゃんが飲んじゃって喉につかえてしまうみたいな、そんなことも。他の魚の一家はみんな三番瀬から引っ越してしまう。でもスズキとコノシロの一家は、自分たちも一度引っ越しちゃうんだけど、でも故郷の海を守ろうということで帰ってくる。コノシロになって実は価値は100分の1ぐらいになっちゃうんだけれどもでも自分らしく生きるっていうことね。

現在、こちらのプロジェクトはクラウドファンディング中です。そのほかにも船橋市内の小学校での出張授業やイベント、見学ツアーを計画、実行しています。船橋のご当地アイドルとのコラボイベントも予定しているそうです。

himawari(ひまわり)船橋(かっこふなばし))は、4月4日に、船橋漁港の漁船の上でライブもされています。船橋、そして江戸前の漁業を守るためには、漁業に携わる皆さんと市民との相互理解が大切です。ただ、魚介類を買って食べるということではなく、地元の魚を知ったり、自然環境について、またどれだけ獲れているのかなどを知っていただくことが未来につながることだと大野さんはおっしゃっています。

大野さん: かつて漁業って漁師って自分が獲ったポイントとか、獲った量っていうのは、ひた隠し、そして早い勝ちみたいなところが(あった)逆にですね、いつどこでどういう魚が何キロぐらい入ったっていうことを一切の公表してるんですよ。ただこれをやって、アメリカのNGOに送って、評価されるわけです。我々の取り組みがフィッシャリープログレスというサイトに載って、船橋のスズキ漁のきちんとトレーサビリティをきちっと持って、これのエビデンスになる、NGOに出してからそれを分析して千葉県の方に資源評価のデータとして提出している。2019年に漁業法が改正になって、行政が指導する立場で、毎年千葉県庁に行って、資源評価・・科学的な資源評価やってくださいそうじゃないと我々おっかなくて漁ができませんから。どの程度獲ったらいいかっていうことをやっぱりわかっていた方が働きやすい。

大野さんたちは、どこでどれだけ 魚が獲れたのかを公表しているのはすごいですね。

100年先まで、江戸前、この地で漁業を続けていくためには、魚がどれだけいるのか、全体像がわからないと、今獲れすぎているのか、まだ獲れるのかすらも実はわからない。そういった不安を少しでも払拭したいということから、漁獲量などの公表、そしてアメリカのNGOに評価をしてもらって、千葉県に報告しているんです。未来につながる漁業には、こういったデータも大事なんですね。

未来でもしっかりとこの船橋で漁業を続けていきたい。その思い、改めて伺いました。

大野さん:海があることによって船橋成り立ってるんだなっていうふうにもつくづく思ってますし。先代、先々代それよりもっと前から海に生かされてきたので、今後もこの産業自体もさることながら、海を守っていかなければならないなっていうことは常々思っています。子供や孫の世代。特に私なんかも孫の顔を見ると、やはり魚が好きであったり海が好きであったりとか。そういったところを見るとすごく微笑ましく思いますし、その先にも伝えていきたいなと思って。食を担うという大事な使命を背負ってるわけですね。ですから、日本の食糧需給がね37%とかいう中で、もっともっと独立してというか、国内需給をもっとね、高めていかないと。お金儲けるのもいいんですけれども、なかなかお金自体を食べて生きていけないわけですね。天然のものを摂ることによって人間の体というのは出来上がってると思うんですよね。健康に過ごしていくためには欠かせない仕事だと思ってます。

ご自分のお孫さんの話を出されていましたが、それは我々にもつながる話だと思いますよね

大野さんたちは、絵本のプロジェクトの他、イベントや、出張授業、港のゴミ拾いなどの活動もしていらっしゃいます。それは全て未来の我々や子供達のため。未来へ食を、日本を繋いでいくんだ、という強い気持ちが伝わってくるようです。ぜひみなさんも大野さんたちの活動を知って、船橋、東京湾の魚や漁業、その未来について考えてみませんか。 詳しくは「一般社団法人伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」のサイトに掲載されています。ぜひご覧ください。

一般社団法人伝統江戸前漁業を未来につなぐ会

春の“追い風”に乗って美味しい珈琲を味わいに「OIKAZE BIKE WITH COFFEE」

2026/4/3 UP!

温かくなって、お出かけにいい季節ですね。

サイクリングに出かける方も多いかもしれません。

サイクリングで長距離の移動には休憩ポイントが大事になってきます。今回は地域おこし協力隊として活動されていた方が市原市で経営している「カフェ兼サイクルスタンド」をご紹介します。

房総半島のほぼ中央、長閑(のどか)な里山の中を小湊鐵道のレトロな列車が走る市原市の月崎(つきざき)地区。月崎(つきざき)駅から自転車で10分ほどの場所にあるカフェ兼サイクルスタンド「OIKAZE(おいかぜ) BIKE(バイク) WITH COFFEE」が、サイクリストの間で人気となっています。随所にサイクリストのための工夫が施されているのが特徴なんだそうです。この店を経営されている白石(しらいし)(のぶ)(ゆき)さんにうかがいました。

白石さん:そもそもここにやってきたのは地域おこし協力隊という制度を活用してやってきたけど、その時がちょうどコロナのときで。コロナといえば、僕がその当時はイベント会社で東京で働いてたので、イベントが一番最初になくなったのでこれから仕事を探してっていうところで、たまたまその「地域おこし協力隊」っていうのを友人から教えてもらってやってきたっていう感じですね。地域おこし協力隊、なんで市原かっていうと僕、千葉出身。津田沼っていうところにその当時はずっと住んでて、自転車に乗ってたんですけど、よく走ってる場所だったので、千葉は房総半島全部走ったので何かこういうところに自転車とか、僕らの仲間たちの拠点があったらいいなっていうことで、始めてみた。っていうことでやってきました。

コロナの影響で、確かにイベントの類はゼロになりました、、、その影響で、お仕事の依頼もなくなり、大変でしたね。

コロナ禍の初め頃、密にならないということで、サイクリングする方が増えていた時期がありました。白石さんはその前から、ご兄弟の影響で自転車にハマっていて特に千葉県内を走破。市原市の地域おこし協力隊では、ミッションに「サイクリストたちのための拠り所を作って盛り上げる」ということを主体にプレゼンテーションを行い、見事採用され、現在の場所にある古民家をリノベーションしながら、まずは暫定開業して、今も少しづつではありますが、より快適にするために、作業を続けているそうです。

サイクリストの休憩できる場所って、どんな特徴があるんでしょう?

白石さん、こんなところにこだわっていました。

白石さん:僕の中でオモロイと思ってるのは、まず自転車をお店の中に入れて、写真撮影スポットがあるところ。なんか自分,俺の自転車かっこいいよねっていうのをあの写真撮れる場所があるんですね。なんかね説明すると、みんな撮りたいってなるんで。やっぱ私の自転車かわいいってなるんで。そうなんですよ。そういうのがあったらいいなと思ったんでやっちゃおうと思って、中に飾りコーナーを作ったっていう感じですね。なんかもうね、みんな写真撮ってますめちゃくちゃ。そこと、あとはもう1個はサインボードがあって、自転車の選手が出走する時にサイン書くんですけど。みたいなのに、みんな書いてねみたいなのもあったりとか。するところかなっていう感じですね。あとは自転車乗り的に言うとそのクリートって靴があるんですけどそれ脱がないで入れる、っていう形になってるので、自転車もなぜか中に一緒に入れる。数は限りあるんですけど。・・・みたいなところがいいんじゃないかなっていう気がしますね。

クリートっていうのはペダルに固定することができる靴。脱がずにカフェに入れたり、自転車好きには嬉しい設え(しつらえ)なんですね。ところでこの場所の名前「OIKAZE」にはどんな想いがこめられているんでしょうか

自転車乗りの白石さんが、長い距離を走っている時に、時々来る大好きな「追い風」からつけたそうです。後ろから押されているように感じられて、走っていて気持ちいい瞬間、その気持ちよさを店の名前に入れたということです。

市原市 月崎地区にある OIKAZE BIKE WITH COFFEEをご紹介。実はこちらを運営している白石店長が出すコーヒーが美味しい、と、ここを利用するサイクリストの中では評判になっているそうです。フードもあるということですが、白石さん、どういった経緯でコーヒーや食事を出すことになっていったのでしょう?

白石さん:自転車乗りの会話する場所っていうのは、元々あったなと思ったので、何か友人がお店にやってきた時にコーヒー出してよって言われた時に、なんか確かにコーヒーあるなと思って、コーヒーをやろうと思ったんですけど全然修行とかしてなかったんで。僕が乗ってた自転車がイタリアの自転車だったんですけどピナレロっていうのでイタリアのコーヒー出すやつかっていう話をしたら、マキネッタって直火のエスプレッソマシンを紹介してもらって、コーヒーを出すようになったっていう感じですね。なので、何か必要に迫られて始めたのがコーヒーでもあるんですけど。自転車乗りに提供するんだったらカロリーは提供した方がいいよね、みたいな形で。あと道案内ができてカロリーを提供するっていうことで、ご飯も作ってみたいな形でご飯が始まっていきっていう感じですね。最初はホットサンドを作ってたんですけど、なんか徐々にこだわり始めて、今パスタに落ち着いてるんですけど。ま、夏はカレーやるんですけど。なにか「やって」とか、なんかこうやってみた方がいいなと思ったら1回やってみるみたいな感じでやってたら、ようやく落ち着いてきたっていう感じですね。

お客さんの声をきいて、まずやってみるんですね 

コーヒー出してよ から、修行したことはないけど、まずは形からと、イタリア製の良いマシンを導入。それでコーヒーを入れると評判がかなりいい。褒められると、白石さん、のめり込んで、マシンを使いこなしながら、ご自身もコーヒーにハマっていったそうです。食事の方も、サイクリストたちからのリクエストでできそうなところから始めて、今はパスタと夏にはカレーというところで落ち着いたそうです。

 

白石さん自身がサイクリストですから、お客さんと同じ感覚で楽しみながらどんどん発展していくようですね

この地域のサイクリングの楽しいところは、起伏に富んだ地形と、あまり信号がないところ。そして、心地よい風なんだそうです。私には想像できないですけど往復100キロぐらいの距離がちょうどいいそうで、千葉市あたりからスタートしてこちらで休憩、そして帰っていく方も。また、こちらの駐車場に車をとめてスタートされる方もいるそうです。

サイクリストが気軽に立ち寄れる場所で、サイクリスト同士が集うと、話が盛り上がりそうだね。会話するいい場所ですね

最後にこれからのおすすめビューポイントと、そしてすっかりはまったコーヒーで白石さんが開催するフェスについて紹介してもらいました。

白石さん:これからよくこのOIKAZEがある養老渓谷が桜が始まったりとか。あとは単純に自然というか、いい陽気になっていくので、自転車もそうだし自然を楽しみに来てくださる方も。裏道とかね、あの自転車僕通ってるなんかおもろい道とか、お伝えできたりするし面白いやつらとかも集まったりするので、ぜひ遊びに来てもらえたらなと思います。コーヒーにもはまっていったので、いろんなコーヒー屋さんを集めて、コーヒーフェスを実はやってるんですそれが今度は場所が千葉公園でやるんですけど、日にちが4月の18、19日でコーヒー屋さんは20店舗とか。全部マーケット入れて70店舗、60店舗ぐらいかな。僕のコーヒーももちろんですし、あとはいろいろ僕があちこちで知り合った面白い人たちが、集まってくるので、ぜひ何かそういうのを見に遊びに来てくれたらいいなっていうのがありますね。

さすがイベント会社にいただけあって、いろんな企画やってるんですね

さまざまなきっかけをOIKAZEにのって、今を未来に繋いでいる白石さん。いろんな方からの提案を柔軟に取り入れながら、独自のスタイルでサイクリストたちに憩いの場所を提供し続けています。サイクリスト以外の方も もちろんウェルカムということなので、ドライブの途中でも楽しく時間を過ごすことができます。

お店の情報や、千葉公園で開催される白石さんのコーヒーフェス「TALK OVER COFFEE FES」の情報は、リンクからご確認ください。    OIKAZEの気持ちよさを感じにぜひ小湊鐵道沿線に出かけてみませんか

https://www.instagram.com/oikaze_bwc

 https://www.instagram.com/boso_coffee_action/

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