2026/4/10 UP!
千葉県民にとって身近な存在の東京湾、実は漁業が盛んなところでもあります。近海魚が水揚げされる漁港が点在し、海苔の養殖も盛んに行われています。
豊富な栄養を湛えた河川や干潟で育まれる東京湾の多種多様な魚たちを獲る中、その江戸前の漁業を100年先まで守っていこうと、漁業のみならず、社会活動を積極的に行っている方を今回はご紹介していきます。
千葉県第二の都市・船橋市。大規模な商業施設やコンビナートを有し、都会的な顔を持つ一方で、漁業も盛んで、スズキやコノシロの水揚げ量は日本一を誇ります。江戸時代には、将軍家の台所に新鮮な魚介を献上する御菜浦だったこの地の海の恵みと文化を100年先の未来に残そうと、昨年活動をはじめたのが「伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」です。学校での食育・出張授業や一般の方が参加できる漁業体験・漁場観察ツアー、漁港周辺のごみ拾いなどの環境保全活動などを通して、水産資源の減少や担い手不足などで、かつての賑わいを失いつつある江戸前の水産業や文化の振興に取り組んでいるんです。代表理事の大野和彦さんにお話を聞いています。まず、漁師さんたちへのイメージの誤解を解きたいというお話から始まります。

大野さん1: 気が荒いであったり、邪魔にされるとか、そういうような何か先入観がある中で、やっぱそうじゃないんですよ。もっと開かれてるんです。皆さんどうぞ漁港に足を運んでください。若い漁師もいっぱいいますよ海の話とかじかに聞きたくないですかって。船橋の漁業という存在っていうものをですね、もっと市民の方に理解していただいて、何かのときにはやっぱり地元の魚を食べて応援しようよっていう、そういうふうに持っていかないと、この漁業は立ち行かなくなる。ポジティブな江戸前というイメージ、「都会の里海」。最近こういうワードをよく使ってるんですけど、やはり人間だってこの自然に生かされているんだっていう。この東京湾っていうのは「都会の里海」なんですよっていうことをね。三番瀬っていう守ることのね。大切さとか、こういったものを幼児の頃からそうすると脳裏にすり込まれる。なっていう、、、
いろんなお話が詰まっていましたけど、漁師の皆さん、怖くありませんよ!もっと色々コミュニケーションとっていきましょう。という思いは伝わります。そして、海に対する考え方、色々体験することの大切さも話されていましたね。
お寿司のネタでコハダ。あの魚が大きくなるとコノシロになるんです。
そういったこともあり、もっとコノシロの認知度もあげたいということで、大野さんたちは、子供達にコノシロという魚のことをまずは知ってもらおうと、こんなプロジェクトを現在進めています。

大野さん:コノシロのお話、絵本を作って、市内の保育園、幼稚園、図書館、あるいは小学校、小児科の待合室等に寄贈しよう、そういうプロジェクトを。そもそもコノシロの認知度を上げていこうというけど、じゃあ何をしよう?そうだ。クラウドファンディングでいろんな人にコノシロって何っていうところところから入ってもらう。それはですね東京湾の、環境問題であったりとか、マイクロプラスチックを実はこの主人公のはるちゃんが飲んじゃって喉につかえてしまうみたいな、そんなことも。他の魚の一家はみんな三番瀬から引っ越してしまう。でもスズキとコノシロの一家は、自分たちも一度引っ越しちゃうんだけど、でも故郷の海を守ろうということで帰ってくる。コノシロになって実は価値は100分の1ぐらいになっちゃうんだけれどもでも自分らしく生きるっていうことね。

現在、こちらのプロジェクトはクラウドファンディング中です。そのほかにも船橋市内の小学校での出張授業やイベント、見学ツアーを計画、実行しています。船橋のご当地アイドルとのもコラボイベントも予定しているそうです。
himawari(船橋)は、4月4日に、船橋漁港の漁船の上でライブもされています。船橋、そして江戸前の漁業を守るためには、漁業に携わる皆さんと市民との相互理解が大切です。ただ、魚介類を買って食べるということではなく、地元の魚を知ったり、自然環境について、またどれだけ獲れているのかなどを知っていただくことが未来につながることだと大野さんはおっしゃっています。
大野さん: かつて漁業って漁師って自分が獲ったポイントとか、獲った量っていうのは、ひた隠し、そして早い勝ちみたいなところが(あった)逆にですね、いつどこでどういう魚が何キロぐらい入ったっていうことを一切の公表してるんですよ。ただこれをやって、アメリカのNGOに送って、評価されるわけです。我々の取り組みがフィッシャリープログレスというサイトに載って、船橋のスズキ漁のきちんとトレーサビリティをきちっと持って、これのエビデンスになる、NGOに出してからそれを分析して千葉県の方に資源評価のデータとして提出している。2019年に漁業法が改正になって、行政が指導する立場で、毎年千葉県庁に行って、資源評価・・科学的な資源評価やってくださいそうじゃないと我々おっかなくて漁ができませんから。どの程度獲ったらいいかっていうことをやっぱりわかっていた方が働きやすい。
大野さんたちは、どこでどれだけ 魚が獲れたのかを公表しているのはすごいですね。

100年先まで、江戸前、この地で漁業を続けていくためには、魚がどれだけいるのか、全体像がわからないと、今獲れすぎているのか、まだ獲れるのかすらも実はわからない。そういった不安を少しでも払拭したいということから、漁獲量などの公表、そしてアメリカのNGOに評価をしてもらって、千葉県に報告しているんです。未来につながる漁業には、こういったデータも大事なんですね。
未来でもしっかりとこの船橋で漁業を続けていきたい。その思い、改めて伺いました。
大野さん:海があることによって船橋成り立ってるんだなっていうふうにもつくづく思ってますし。先代、先々代それよりもっと前から海に生かされてきたので、今後もこの産業自体もさることながら、海を守っていかなければならないなっていうことは常々思っています。子供や孫の世代。特に私なんかも孫の顔を見ると、やはり魚が好きであったり海が好きであったりとか。そういったところを見るとすごく微笑ましく思いますし、その先にも伝えていきたいなと思って。食を担うという大事な使命を背負ってるわけですね。ですから、日本の食糧需給がね37%とかいう中で、もっともっと独立してというか、国内時需給をもっとね、高めていかないと。お金儲けるのもいいんですけれども、なかなかお金自体を食べて生きていけないわけですね。天然のものを摂ることによって人間の体というのは出来上がってると思うんですよね。健康に過ごしていくためには欠かせない仕事だと思ってます。

ご自分のお孫さんの話を出されていましたが、それは我々にもつながる話だと思いますよね
大野さんたちは、絵本のプロジェクトの他、イベントや、出張授業、港のゴミ拾いなどの活動もしていらっしゃいます。それは全て未来の我々や子供達のため。未来へ食を、日本を繋いでいくんだ、という強い気持ちが伝わってくるようです。ぜひみなさんも大野さんたちの活動を知って、船橋、東京湾の魚や漁業、その未来について考えてみませんか。 詳しくは「一般社団法人伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」のサイトに掲載されています。ぜひご覧ください。
2026/4/3 UP!
温かくなって、お出かけにいい季節ですね。
サイクリングに出かける方も多いかもしれません。
サイクリングで長距離の移動には休憩ポイントが大事になってきます。今回は地域おこし協力隊として活動されていた方が市原市で経営している「カフェ兼サイクルスタンド」をご紹介します。
房総半島のほぼ中央、長閑な里山の中を小湊鐵道のレトロな列車が走る市原市の月崎地区。月崎駅から自転車で10分ほどの場所にあるカフェ兼サイクルスタンド「OIKAZE BIKE WITH COFFEE」が、サイクリストの間で人気となっています。随所にサイクリストのための工夫が施されているのが特徴なんだそうです。この店を経営されている白石伸幸さんにうかがいました。

白石さん:そもそもここにやってきたのは地域おこし協力隊という制度を活用してやってきたけど、その時がちょうどコロナのときで。コロナといえば、僕がその当時はイベント会社で東京で働いてたので、イベントが一番最初になくなったのでこれから仕事を探してっていうところで、たまたまその「地域おこし協力隊」っていうのを友人から教えてもらってやってきたっていう感じですね。地域おこし協力隊、なんで市原かっていうと僕、千葉出身。津田沼っていうところにその当時はずっと住んでて、自転車に乗ってたんですけど、よく走ってる場所だったので、千葉は房総半島全部走ったので何かこういうところに自転車とか、僕らの仲間たちの拠点があったらいいなっていうことで、始めてみた。っていうことでやってきました。
コロナの影響で、確かにイベントの類はゼロになりました、、、その影響で、お仕事の依頼もなくなり、大変でしたね。
コロナ禍の初め頃、密にならないということで、サイクリングする方が増えていた時期がありました。白石さんはその前から、ご兄弟の影響で自転車にハマっていて特に千葉県内を走破。市原市の地域おこし協力隊では、ミッションに「サイクリストたちのための拠り所を作って盛り上げる」ということを主体にプレゼンテーションを行い、見事採用され、現在の場所にある古民家をリノベーションしながら、まずは暫定開業して、今も少しづつではありますが、より快適にするために、作業を続けているそうです。

サイクリストの休憩できる場所って、どんな特徴があるんでしょう?
白石さん、こんなところにこだわっていました。
白石さん:僕の中でオモロイと思ってるのは、まず自転車をお店の中に入れて、写真撮影スポットがあるところ。なんか自分,俺の自転車かっこいいよねっていうのをあの写真撮れる場所があるんですね。なんかね説明すると、みんな撮りたいってなるんで。やっぱ私の自転車かわいいってなるんで。そうなんですよ。そういうのがあったらいいなと思ったんでやっちゃおうと思って、中に飾りコーナーを作ったっていう感じですね。なんかもうね、みんな写真撮ってますめちゃくちゃ。そこと、あとはもう1個はサインボードがあって、自転車の選手が出走する時にサイン書くんですけど。みたいなのに、みんな書いてねみたいなのもあったりとか。するところかなっていう感じですね。あとは自転車乗り的に言うとそのクリートって靴があるんですけどそれ脱がないで入れる、っていう形になってるので、自転車もなぜか中に一緒に入れる。数は限りあるんですけど。・・・みたいなところがいいんじゃないかなっていう気がしますね。

クリートっていうのはペダルに固定することができる靴。脱がずにカフェに入れたり、自転車好きには嬉しい設えなんですね。ところでこの場所の名前「OIKAZE」にはどんな想いがこめられているんでしょうか
自転車乗りの白石さんが、長い距離を走っている時に、時々来る大好きな「追い風」からつけたそうです。後ろから押されているように感じられて、走っていて気持ちいい瞬間、その気持ちよさを店の名前に入れたということです。

市原市 月崎地区にある OIKAZE BIKE WITH COFFEEをご紹介。実はこちらを運営している白石店長が出すコーヒーが美味しい、と、ここを利用するサイクリストの中では評判になっているそうです。フードもあるということですが、白石さん、どういった経緯でコーヒーや食事を出すことになっていったのでしょう?
白石さん:自転車乗りの会話する場所っていうのは、元々あったなと思ったので、何か友人がお店にやってきた時にコーヒー出してよって言われた時に、なんか確かにコーヒーあるなと思って、コーヒーをやろうと思ったんですけど全然修行とかしてなかったんで。僕が乗ってた自転車がイタリアの自転車だったんですけどピナレロっていうのでイタリアのコーヒー出すやつかっていう話をしたら、マキネッタって直火のエスプレッソマシンを紹介してもらって、コーヒーを出すようになったっていう感じですね。なので、何か必要に迫られて始めたのがコーヒーでもあるんですけど。自転車乗りに提供するんだったらカロリーは提供した方がいいよね、みたいな形で。あと道案内ができてカロリーを提供するっていうことで、ご飯も作ってみたいな形でご飯が始まっていきっていう感じですね。最初はホットサンドを作ってたんですけど、なんか徐々にこだわり始めて、今パスタに落ち着いてるんですけど。ま、夏はカレーやるんですけど。なにか「やって」とか、なんかこうやってみた方がいいなと思ったら1回やってみるみたいな感じでやってたら、ようやく落ち着いてきたっていう感じですね。

お客さんの声をきいて、まずやってみるんですね
コーヒー出してよ から、修行したことはないけど、まずは形からと、イタリア製の良いマシンを導入。それでコーヒーを入れると評判がかなりいい。褒められると、白石さん、のめり込んで、マシンを使いこなしながら、ご自身もコーヒーにハマっていったそうです。食事の方も、サイクリストたちからのリクエストでできそうなところから始めて、今はパスタと夏にはカレーというところで落ち着いたそうです。
白石さん自身がサイクリストですから、お客さんと同じ感覚で楽しみながらどんどん発展していくようですね
この地域のサイクリングの楽しいところは、起伏に富んだ地形と、あまり信号がないところ。そして、心地よい風なんだそうです。私には想像できないですけど往復100キロぐらいの距離がちょうどいいそうで、千葉市あたりからスタートしてこちらで休憩、そして帰っていく方も。また、こちらの駐車場に車をとめてスタートされる方もいるそうです。
サイクリストが気軽に立ち寄れる場所で、サイクリスト同士が集うと、話が盛り上がりそうだね。会話するいい場所ですね
最後にこれからのおすすめビューポイントと、そしてすっかりはまったコーヒーで白石さんが開催するフェスについて紹介してもらいました。
白石さん:これからよくこのOIKAZEがある養老渓谷が桜が始まったりとか。あとは単純に自然というか、いい陽気になっていくので、自転車もそうだし自然を楽しみに来てくださる方も。裏道とかね、あの自転車僕通ってるなんかおもろい道とか、お伝えできたりするし面白いやつらとかも集まったりするので、ぜひ遊びに来てもらえたらなと思います。コーヒーにもはまっていったので、いろんなコーヒー屋さんを集めて、コーヒーフェスを実はやってるんですそれが今度は場所が千葉公園でやるんですけど、日にちが4月の18、19日でコーヒー屋さんは20店舗とか。全部マーケット入れて70店舗、60店舗ぐらいかな。僕のコーヒーももちろんですし、あとはいろいろ僕があちこちで知り合った面白い人たちが、集まってくるので、ぜひ何かそういうのを見に遊びに来てくれたらいいなっていうのがありますね。
さすがイベント会社にいただけあって、いろんな企画やってるんですね
さまざまなきっかけをOIKAZEにのって、今を未来に繋いでいる白石さん。いろんな方からの提案を柔軟に取り入れながら、独自のスタイルでサイクリストたちに憩いの場所を提供し続けています。サイクリスト以外の方も もちろんウェルカムということなので、ドライブの途中でも楽しく時間を過ごすことができます。
お店の情報や、千葉公園で開催される白石さんのコーヒーフェス「TALK OVER COFFEE FES」の情報は、リンクからご確認ください。 OIKAZEの気持ちよさを感じにぜひ小湊鐵道沿線に出かけてみませんか?




