三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第146回 波太オルビス

2023/4/21 UP!

今日4月21日は、1986年、日本で初めて本格的なオーベルジュが箱根に誕生した日といわれ、「オーベルジュの日」に制定されています。今日ご紹介するのは、鴨川市にあるオーベルジュ。どんな素敵なところなのでしょうか?

JR内房線 安房鴨川駅から千葉駅に向かって一つ目の太海駅から歩いて5~6分の海岸沿いに、”泊まれるレストラン”、 オーベルジュ「波太オルビス」があります。房総の食材を使った和洋コラボのディナーコースが味わえる人気の宿で、ご主人は鴨川で地魚寿司店を営んできた寿司職人息子さんは一流ホテルで修行をしたフレンチシェフという最強タッグなんです。お部屋は全室オーシャンビューで心配りが行き届くの3部屋のみとなっています。息子さんでフレンチのシェフ、上村航平さんに このオーベルジュはどんなところなのか伺いました。

上村さん:もともと昔の地名、今、ここ太海(ふとみ)と言っているんですが、その太海になる前に波太(なぶと)っていう名前だったんでですぐ裏の山もあの波太富士っていう感じなんでで地元の名前っていうのもあって、まあ地元の人にここを使わしてもらうっていうのもあったんで波太オルビスになりました。オルビスはあのもともと天体とか天の川っていう意味だったりするラテン語の言葉だったんで、ここ自体が非常に海も綺麗で空も綺麗で夜も天の川がみれたりするんで、そういう面もあってその名前を付けましたオーベルジュっていうのは、そもそもまあヨーロッパの方が主流ではあるんですが泊まれるレストランですね。食事をメインにして、その時、お酒を飲んでまあ気持ちよくなったお客さんにこう自分のうちに泊まってもらおうっていうところから始まったものでして、なので、それを意識して食事をメインにして、そのままゆっくりとお部屋で眠ってもらってリフレッシュしてもらおうっていうふうなまあコンセプトの宿ですね。できたのは2019年の10月にこちらにあの元々あったお店から移転してオープンしました。 

宿泊のお部屋が3部屋、海の青、

夕日の赤、

夜空の黒、

と3部屋それぞれのカラーを基調にしていて、もちろんすべてオーシャンビューです。ここで過ごすメインのお食事をとる場所、レストランも広くゆったりとしたつくりで、おなかがいっぱいになったら、そのまま歩いてすぐに部屋に行ける。これなら終電とか帰りの足も気にせず、ゆっくりできますね。

以前はどんなお店であったのか、そして今の食事のラインナップについて伺っています。

↑波太オルビス公式ページより

上村さん:両親が30年前にと、寿司と民宿をメインにした海水浴場の目の前で営業しておりまして、そこが前身の形となったお店となってます。そうですね。和製オーベルジュみたいなものですね。おいしい食事してもらって宿に泊まって海水浴に行ってっていう風な形なので、まあ走りみたいなもんでしたかね。はい。 そうですね。最初に洋食のアミューズ食前のお料理が出まして、次に和食の前菜、洋食の前菜スープ、お口直しのシャーベット、お刺身、お肉料理、最後大将(お父様)が握るお寿司・・・大将がネタをもって、実はお客様の目の前に行きまして、それでお客様の目の前でお寿司を握って提供してっていう風なスタイルをとっております。

↑波太オルビス公式ページより

デザート、コーヒー紅茶っていうようなメニュー構成になっております。お客さんのニーズに合わせて対応してます。アットホームな宿を意識して作業をしております。 

事前に相談すればリクエストにも応じていただけるそうですし、ネタがあれば、お寿司のアンコールもできるそうです。インターネットで検索するとべた褒めの記事が並びます。それもそのはず、料理の腕が確かな親子のタッグはもちろん、その食材もこだわりがあるからなんです。

上村さん:海鮮はもう地元の鴨川の海鮮を使ってまして、もちろん時化だったりするからその時は外房じゃなくて、内房の魚を使ったりすることもあるんですが、基本的には千葉県の魚をメインに使うようにして、お米なんかもあの地元の長狭米という美味しいお米があるんで、その地元の魚と地元の美味しいお米を使って 美味しいお寿司を大将の方が提供しています。そして、お肉に関しても、あの地元の高梨牧場さんが「かずさ和牛」という非常にクオリティの高い黒毛和牛、、ブランド化した黒毛和牛を作ってくださってまして、そこのあの黒毛和牛のお肉を使って、洋食のメインのお肉が出させて頂いております。

和食と洋食、両方出てくるメニュー構成になっているので。 お酒に悩まれる方も非常に多くて、日本酒とワインどっち飲もうかというような方もいたりするので、そういう方もまあ贅沢な悩みと言いますか、こう本当に一口飲んで次変えてっていうふうに出したり。あと中にはペアリングを希望される方もいて、その時はこちらの方で和食に合うもの、洋食に合うものっていうのをチョイスして、提供しています。 

お酒も一緒に楽しまれる方が多く、ワインも日本酒も、いろいろ合わせて出してくださるそうです。リピーターの方も多いようで、 当日を楽しみに事前に食事の内容は聞かない、という方もいらっしゃるんですって。

このオーベルジュが建っている場所は昔、船小屋があったところで、海までには建物や電信柱もなにもありません。どんな景色が見えるのか、そして、どんなお客様がいらっしゃるのか、最後に聴いてみました。 

上村さん:何もない状態。真っ暗な海から赤い太陽が昇ってきて、一面紺色から真っ赤に染まった後に日が昇るにつれて青い海に変わってくるような、いろんなグラデーションの海を楽しめるような環境となっております。

十代後半の学生の友人たちを連れてくるお客様であったり、ご年配のお二人で米寿お祝いしたりとかっていう方もいらっしゃったりするので、非常に幅広くいらして。最近ですと結構女子旅で女性二人で来る、高校の同級生だったり、大学の同級生だったっていう方々が、もう20年来、30年来の付き合いの人達が二人で定期的に遊びに来るって形でいらっしゃってくれたりとかするのが多く見受けられますね。

プロポーズで使われる方もいたりして、その際は食事もプロポーズに意識したお祝いのお皿を用意したりしますし、で中にあのお部屋にバラの花束を置いといてくださっている方もいたりしたので、その際は部屋に隠しておいて、食事の後にそれでお部屋にもどってプロポーズって方もいましたし。で結婚で言うと、まず両家の顔合わせの際に貸切で自分達と互いの両親を連れて三部屋貸切を使って状況の顔合わせのお祝い兼食事会をするお客様なんかもいらっしゃいます。こう温かみであったり、アットホーム感をもってサービスをしているようなことを意識してやってますね。

三方を海に囲まれた、自然の恵み豊かな房総半島ならではのオーベルジュ、

波太オルビス、3部屋のお宿ですので、週末など予約が難しい日もありますがぜひ宿泊とセットで心づくしの時間を楽しんでいただきたいと思います。 

公式サイトはこちら https://nabuto-orbis.com/
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