三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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発酵する千葉 その4 世界に羽ばたく千葉の酒「小泉酒造」

2025/8/8 UP!

今回は「発酵する千葉」シリーズの第4弾、富津市にある歴史ある酒蔵をご紹介します。

ちなみに関西万博で8月27日から31日まで出展する千葉県ブースのテーマもまさに「発酵」なんです。

米どころでもあるし、いい水があればやっぱり日本酒ですよね。ご紹介するのは上総国の最高峰、自然豊かな房総丘陵の一角を成す鹿野山(かのうざん)の麓にあって、ミネラル豊富な岩清水で230年以上にわたって酒造りを続けてきた「小泉酒造」です。数々の品評会で高い評価を受け続けている「小泉酒造」をその酒造りのこだわりとともにご紹介していきます。

富津市の内陸部、上後(うえご)地区にある小泉酒造。ここで作られる日本酒は、全国新酒鑑評会をはじめ、国内外のさまざまな品評会で高い評価を受け続けています。まずは現在の蔵主(くらぬし)であり、南部杜氏でもある14代目・小泉文章(こいずみふみあき)さんに小泉酒造についてお話ききました。

小泉さん:小泉酒造は創業が1793年で、私が今14代目になります。作っている銘柄は「東魁盛(とうかいざかり)」という銘柄とあと「東魁(とうかい)」ですね製造に関しては、社長の私が中心となって従業員とともに取り組んでおります。また、酒造りは米作りからだということで、千葉県の酒造好適米の「総の舞」ですね。そちらを栽培してお酒に使っております。4月にまず田おこしですね。田おこししてうちはだいたいゴールデンウィーク明けぐらいに田植えをしています。いつも9月10日ぐらいに収穫しまして、10月からですね、もう早速その取ったお米で酒造りを行っていきます。11月半ばぐらいに自社で作ったお米のお酒が出来上がってきます。で、その他にもお米を仕入れてお酒作ってますので、だいたい作りとしては4月、、その次の年の4月位まで作っています。

小泉酒造の東魁盛は、全国新酒鑑評会(かんぴょうかい)で9年連続で「金賞」を受賞。昨年は、「SAKECOMPETITION 2024(にせんにじゅうよん)」という日本酒だけのコンペティションで 「東魁盛 純米吟醸 なのはな」が最高賞であるGOLDを受賞と高い評価を受けています。バランスのとれたお酒で、封を開けるとメロンのような香りが広がり、口に含むと旨みを残して、滑らかに喉を通りぬけると評判なんです。小泉酒造では、昭和初期から、蔵の中に冷蔵庫を作ってお酒の品質向上に努めたり、当時先進的であった「吟醸造り」にもいち早く取り組むなど、新しいチャレンジを続けています。そして、お話の中にお米を作られているというお話がありましたが、小泉酒造では1.6ヘクタールの田んぼで酒米を作られているそうです。

小泉さん:先代の父がですね、酒造りは米作りからということで、お米から作ろうということで、やり出したというのがきっかけになります。トラクターで起こしてあぜも塗りますし、しろかきますし、田植えして草刈りもやりますし、肥料もまきますし、はい水管理もしますし、溝も切りますし。特にその穂が出た後のあの気温にすごい影響されるので、そこの育つところを見てるんで、あの普通の酒蔵さんよりは、そこの穂が出た後の気温っていうのをすごい気にして、夏場も生活しますんで、そういったところは酒造りに生かされていると思います。そういったところを意識しながら生活して、実際の酒造りに生かせるっていうのは、大きな利点だと思っています。やっぱり農家さんの苦労というか、そういったところが少しはわかるつもりでありますので、そういったところもすごい大事なことかなとは思っています。

お酒の原料であるお米から作っているところにも、強いこだわりを感ますね。育ててきた過程もよくわかっているから、お酒造りにも活かせる。ブドウ作りからワインを作っているところを「ドメーヌ」と言いますが、まさに日本酒ドメーヌなんですね。


小泉酒造では、ご家庭での晩酌にぴったりの普通酒から、白麹で作った甘酸っぱいお酒などのちょっと珍しいもの、チーバくんのラベルが可愛らしい千葉県で開発されたお米「粒すけ」を原料とした「純米吟醸 東魁 粒すけ」などさまざまなタイプのお酒を造っています。

富津市にある創業230年を超える小泉酒造。種類豊富な美味しい日本酒の他に、お酒作りでできる副産物を利用したおいしいものも人気です。どんなものがあるのでしょう?14代目におききしました。

小泉さん:ソフトクリームと、大吟醸酒入りソフトクリームと、あと酒かす入りのミルクジェラートですねソフトクリームの方は、大吟醸酒をほんの少しだけ混ぜてまして、お子様でも召し上がれる、ソフトクリームになってます。ジェラートに関してもですね、酒かすが、本当にいいアクセントとして効いているジェラートに仕上がってますので、大変おすすめな商品となっております。チーズ、酒かす、土日限定なんですけども「酒まんじゅう」ですね、もおすすめです。チーズに関しては弊社の酒かすですね、ちょっと黒くなっちゃう酒かすが出てきちゃうんですけど、そちらをですね、牛さんにあげてまして、うちの酒かすを食べた牛さんから作られているチーズですね。地元の酪農家さんがやってるんですけども。そのチーズをちょっと仕入れまして、販売させていただいてます。あの本当に美味しいんで、おすすめです。酒かすは本当にうちの当たり前なんですけども、うちのお酒からできた酒かすで。お味噌汁にちょっと入れるのもあのコクたしになるんで、あの使い方としては非常におすすめです。

スタジオでも試食、試飲いたしました! 

こちらの酒粕やジェラートは酒蔵に隣接する『ソムリエハウス酒匠の館』(さかしょうのやかた)で購入することができます。人気の施設で駐車場も広いので、観光バスがツアーで立ち寄ることも多く、毎日たくさんのお客さんで賑わっています。そして、ここの一番人気は、常時20種類ほどの小泉酒造のお酒が全て試飲できちゃうんです。

良識の範囲内ではありますが、わかりやすく言いますと「手酌で味わってください」とのこと。お酒好きにはたまりませんね。でも、ドライバーさんはダメですよ。最後に小泉さんに、日本酒を美味しく飲むための心得と、小泉酒造のこれからの展望もお話しいただきました。

小泉さん:夏場はちょっと、とにかく涼しいところで、一番は冷蔵庫に入れておくことだと思いますね。あの一番ダメなのは光を当てることなんで。光、温度、酸素が劣化の三大要因×(かける)時間ですから、それを取り除くようにやっていただければ、基本的には問題ないと思います。あと量が減ってきたら、まあ早めに召し上がっていただいた方がいいと思います。日本酒は基本的に、どの食べ物と飲んでもまず美味しいので、深く考えずにですね、最近、本当に美味しい日本酒が多いと思うんで、やっぱりお米から作っているお酒っていうのもあって日本人の味覚にはすごい合ってるお酒だと思いますので、ぜひお楽しみいただければと思います今年から韓国ですね。小泉酒造としては初めて輸出することになりまして、今後もちょっと広がりそうな展開がありますので。さらにですね。海外の皆様にも、お喜びいただけるようにやっていければと思っております。

またしてもチャレンジ!韓国でどんな評価がもらえるか楽しみですね。

韓国での販売のほかに、今年、ヨーロッパ・ルクセンブルクの日本酒コンテスト「ルクセンブルク酒チャレンジ」で、小泉酒造のお酒3種が金賞や銀賞を受賞。地理的にもヨーロッパの中心にあるこの地での評価は、小泉酒造のお酒のヨーロッパでの足がかりになるかも知れません。

今や日本酒は世界に知れ渡っていますから、千葉の日本酒も海外での評価があがって、成田空港から直結で楽しみに千葉県内の酒蔵を訪ねてもらいたいですよね

小泉酒造の商品はオンラインで購入することもできます。詳しくは小泉酒造のHPをご覧ください。

https://www.sommelier.co.jp

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