三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

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※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

お米マイスター直伝 粒すけ の楽しみ方

2023/9/15 UP!

新米が美味しい季節になりましたね。千葉県は8月中旬から新米をお届けできる東日本一の早場米(はやばまい)の産地!もう今年の新米食べていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?今日は、そんな千葉の美味しいお米、そして、13年かけて開発され令和2年にデビューした千葉のお米・「粒すけ」の美味しい食べ方などを、お米マイスターの方に伺います。

今、新米が次々と出てきていますが、お米ってなかなか食べ比べするチャンスも少ないですから、種類や味の違いがわからないという方が多いんだそうです。そこで、常日頃いただくお米、せっかくだからもっと楽しみたい!という方に、適切なアドバイスをしてくれる強力な助っ人がいるんです。その名も「お米マイスター」。今回は柏市にあります「後藤米店(ごとうこめてん)」のご主人・後藤惠治(ごとうけいじ)さんと奥様の憲子(のりこ)さん・・揃って「お米マイスター」でいらっしゃるお二人にお話を伺いました。 まずは千葉のお米事情についてお話聞いています。

後藤さん:柏市にあります。後藤米店五つ星お米マイスター後藤けいじと申します。これ、日米連(一般社団法人日本米穀商連合会)という組合がありまして、こちらの方で認定している資格になります。知識を持っている者と思って考えていただいていいと思います。千葉県のお米ほぼ5割がコシヒカリというお米が作られてるんですね。そのほかにも、千葉県オリジナル品種であります「ふさおとめ」「ふさこがね」、そして最近デビューしました「粒すけ」この3種類が千葉県オリジナル品種。コシヒカリなんですけれども「長狭米」「多古米」あとは長生郡の「長生き米」というのもあります。地域、地域によって特徴が結構違うので、まあ同じコシヒカリなんですけれども、食べ比べていただけると意外とその食感の違いですとか、甘味の出方の違いなんかもうわかっていただけるかなと思いますね。バラエティ豊富ですね。あの場所によってもコシヒカリ、隣の町のコシヒカリと、自分の町のコシヒカリの味は違うよ。 っていうぐらい味の差が出ると思います。

「ふさおとめ」の収穫が最も早く始まり、8月中旬には「ふさこがね」、8月下旬から「粒すけ」と「コシヒカリ」の収穫が始まります。千葉のお米として新しく仲間入りした「粒すけ」の味の特徴、お米マイスターの後藤さんは、こう話されています。

後藤さん:粒すけという名前も可愛いらしいんですけれども、はい、このお米が2020年のデビューになりますね。これ、千葉県が13年間かけて開発しました。これ大粒・・その名前のとおり大粒でですね、食べ応えのある食べた時の弾力感というのもあるんですね。男性の方、あと食べ盛りのお子様にも特にオススメしたいお米であります。で、どんなお料理でも合わせやすいので、まあコシヒカリだけではなくてですね、こうまたちょっと違った感じで粒すけを召し上がっていただけるといいかなと思います。で、粒が大きいがゆえにおにぎりにした時でも、空気をある程度含んでくれるふわっとした雰囲気で握れるので、硬さが出てこないっていうのがありますかね。軽い感じでおにぎり、お弁当召し上がっていただけると思います。

この番組でも以前、「粒すけ」の開発秘話をご紹介しましたが、開発したのは香取市にある千葉県農林総合研究センター。倒れにくく育てやすい、ということと、米の粒がコシヒカリよりも10%ほど大きいという特徴があったよね。 大粒ならではの美味しさ、楽しみ方があるんですね。

新しいお米が開発されていく反面、日本全体ではお米の消費量が、食の西洋化に伴って下がってきているという状況もあります。美味しいお米をもっと知って貰いたい、と、後藤米店さんが行っているさまざまなアプローチをご紹介します。

奥様の後藤憲子さんにお話伺いました。

後藤憲子さん:三ツ星お米マイスターでごはんソムリエの後藤憲子です。楽しく選ぶっていうよりはもうこれだよねっていう決まった銘柄だったのを、全国のお米をもっと増やしたらっていう話から増やして行き、今40数種ほど全国銘柄米を取り扱っております。 道を歩くお客様に足をとめていただくために、実演デモンストレーションみたいなことを始めました。土鍋でご飯を炊いたりとか米粉パンを焼いたりとかもちろん試食も出して気にとめて頂いて美味しいね。楽しいねって思ってもらえるような行動からスタートしました。もう本当に美味しいから、もうちょっと食べてみたいな、そんな気分でした。炊飯の仕方も、この方がいいよねっていうことがありますので、ぜひその辺をお伝えしながら疑問があれば、ぜひ米屋にぶつけていただいて、私たちでできることがあれば、どんどんお答えしたいなと思ってます。

後藤米店の「土鍋ご飯の炊き方」の資料によると

①ひと混ぜして水を捨てて、

②10回から13回円を描くようにかきまぜて水を入れて捨てて

③もう1回水を入れて1混ぜで捨てる、、

(軽く触って)と本当にさらっとしているんですよね。あまり研ぎすぎるとお米の旨味が流れ出してしまうので優しく洗う程度がいいそうです。美味しく炊くコツなんかも、店頭でも気軽に聞いてほしいとおっしゃってます。他にも米粉を主原料とした米粉パンの教室や、「手ちぎり米粉パン」「五つ星お米マイスターが選ぶ銘柄米たべくらべ」(「土鍋ごはん」)などのランチ付き講座を開催して、美味しいお米の世界を案内していらっしゃいます。最後に、ご主人に、お米屋さんとお客さん、農家さんとの関係について伺いました。

後藤さん:実際、その産地に行って生産者の方にご苦労ですとか、特定の品種を作る難しさですとかっていうお話を直接聞いて、それを買っていただいたお客様に説明をするということをしてるんですね。そうすると召し上がったお客様からまだのお米美味しかったよってその声を。 生産者の方に届けてあげたい。で、実際お電話だったり、直接会いに行ったりだったりするんですけれども、お客様からこういう評価を頂きましたよっていうことをお伝えすると、それを作った方のモチベーションがすごく上がるらしいんですね。やっぱりその自分のお米が評価された。売ってる私たちも、お客様からおいしかったよって言っていただけると、売った側としてもすごくそれが嬉しくてですね、この感動、その作った方にお届けしたいというところでうまく生産地と消費者の皆様の橋渡しができたらいいな、もうそれも米屋の仕事の一つなのかなって最近思うようになってきてます。

スタジオでは、粒すけを炊いて塩結びにして食しました。

粒すけは県内のスーパーやお米屋さんなどで購入することができるほか、もちろん、後藤米店さんでもご用意しています。精米済みでチーバくんのパッケージに入っているものと、多古町で作られた粒すけの玄米で、こちらはその場で精米してくれます。ちなみに、お米は精米したてが美味しいので1キロ、2キロとこまめにお米屋さんで精米してもらって、あれこれ食べてみるのもいいですね。「お米の話だとついお客さんと話し込んでしまう」とおっしゃる後藤米店さんをこの機会に尋ねてみてはいかがでしょうか?

https://www.gotokometen.com/

https://www.instagram.com/gotokometen/

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