2023/11/10 UP!
今回はさつまいもがテーマです。千葉県のさつまいも生産量は全国第3位。日本を代表する産地の一つです。 特に成田、香取あたりは関東ローム層という火山灰の土壌で、水はけが良く、さつまいも作りにはもってこいの場所なんですね。今回は、そんな美味しいさつまいもを生産している成田市の若き生産者その名も「さつまいも王子」をご紹介します。
最近は焼き芋ブームもあって、様々な種類が出回るようになり、また、食べ方も多様化してきました。そして、実は、たくさんいらっしゃるさつまいも農家さんの中に、キラキラと輝いているプリンスがいるということなんです。まずはさつまいも王子・富岡優人さんにその呼び名の由来をうかがいました。

王子:千葉県成田市でサツマイモを栽培しています。富岡優人です。屋号は「めろん屋富岡」になってます。明治33年から農家をやっていまして、自分で五代目になります。就農したのは、大学卒業後すぐ22歳の時に就農しました。で、今就農五年目で先月27になりました。ツイッターでちょっと絡んでいる時に言われ始めたんですけれども、そもそもきっかけが、お隣の多古町に多古米王子という方がいらっしゃいまして。で、その方とツイッターでこうやり取りをしていたら、こっちも王子じゃんみたいな感じで、メロン王子とかサツマイモ王子って呼ばれるようになりました。なんか自然とフォロワーさんから王子王子と呼ばれ始めたので、自分でも王子っていうのをプロフィールに付け足しました。もう慣れましたね。はいまあなんか他にも王子って言われてる方がいたので、そうですね。そんなに抵抗はなく、始められました。
お隣の町に、「多古米王子」という方が先にいた。それでX(旧Twitter)でやり取りしてたら名前がついた。しかも、メロンもさつまいもも作っているから、ダブル王子なんですね。

こちらに農カードというトレーディングカードのようなものがあって、これ、全国の農家さんが「農業をもっと身近に感じてもらいたい!」と立ち上げたプロジェクトなんですが、こちらにもご覧のようにメロン農家、さつまいも農家として両方あるんです。
X(旧Twitter)は1万1千人超え、インスタグラムも七千人以上のフォロワーをもつ王子のSNS、もちろん、かっこいいんですが、それだけじゃないんです。例えば、あまり知られていない農作業の一コマや、誤解が多い農薬使用について、正しい情報などを精力的に発信されています。実は、富岡さんは、高校卒業後すぐに農業を継ぐつもりでいたんですが、ご両親から、しっかりと農業を学んだほうがいいというアドバイスがあり、茨城大学農学部で農業を学ばれてから就農した方なんです。
ちょっとややこしいですが、さつまいもを作っている「めろん屋富岡」ではどんな種類のさつまいもを作っているのでしょうか?聞いてみました。

王子:紅はるか というねっとりしっとり系のさつまいもとあともう一つ、昔ながらの紅あずまをやっていまして、あと紫芋も、パープルスイートロードっていうホクホク系のものと福紫っていうねっとり系の紫芋も栽培しています。品種にもよるんですけども、基本的には貯蔵した方が甘味が増す。というのも、さつまいもの中の澱粉が貯蔵することであのショ糖とかに分解されることで甘くなっていきます。うちでも11月に掘ったお芋を8月まで出荷することもあるので、でちなみに最低うちのJA香取決まり、規則的には最低一ヶ月貯蔵で、紅はるか は出荷するようになってます。
富岡さんはSNSの発信だけでなく、ある事で大変注目をされた方でもあるんです。一体何なのでしょう?
王子:県庁の方で新規就農者セミナーというのをやってくださってまして、まあ、その本当の本当の新規さんとか親元就農とか関係なく、なんか農家になった人のセミナーに三年間ぐらい通うものがあるんですけれどもその卒業するときのまあ卒業発表というか物でプロジェクト発表というのがありまして。 その経営課題とか改善点とかの取り組みと、そのちゃんと数値化して発表するっていうのがあって、それを発表したものが県大会、関東、全国といった感じですね。まあ、さつまいもがトレンドだったっていうのと、ちょっとその新規性を評価して頂いたって感じですかね。やっぱり同世代の仲間づくりを兼ねてはい、参加しようと思って参加してきました。はい。

全国青年農業者会議という生産者が農業の課題解決策などを発表する会議に、千葉県代表として出場し、これまでよりも少ない労力で多くの苗が採れ、さらにサイズのそろいも良くなる方法と、その成果を発表。今年、最優秀賞である農林水産大臣賞(最優秀賞)をみごと受賞されたんです。そんな「めろん屋富岡」のさつまいもは主にJA香取に出荷され、JA香取のさつまいもとして市場に流れています。そのお芋、どこで食べたりすることができるんでしょうか
王子:JA香取で言えば、あのファミリーマートさんとかはいまたくさん商品を出してくれているので、そちらでJA香取って書いたやつを見つけていただければ、食べていただけると思います。何万分の1でうちのサツマイモです。農産物はやっぱりその新ものとかのがいいですけども、サツマイモとかに関しては熟成した方が美味しいので、その「収穫の旬」とは別の旬。 美味しい旬があるっていうのを知っていただけたらなと。農協でも紅はるかの日っていうのを作りまして、2月8日なんですけども、ちょっとそれを周知できるようなイベントをやっています。無理やりなんですけど、ベニハルカの「ニ」と「ハ」をとって2月8日でちょうど美味しい旬がそこらへんからなので。 (こじつけが)苦しいです(笑)。

さつまいも王子こと富岡さんは、SNSを介して、ビジネスの幅も広がったようで、今までお付き合いのなかったスーパーなどとも取引ができるようになったそうです。今後は、時間に余裕ができれば、焼きイモは実は家で焼くのは難しいし大変だと思うので、キッチンカーの移動販売などで実現したい。また、オンラインストアでの冷凍焼きイモの販売にも挑戦したいそうです。チャレンジしたいことはたくさんあるようです。
番組ブログに「めろん屋富岡」のHPリンクを貼っておきます。さつまいも王子のSNSなどもぜひチェックしてくださいね!

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