2023/11/17 UP!
今回のテーマは「ローカルスーパー」。その地域ならではの魅力的な「ご当地スーパー」楽しいですよね?千葉県内もいろいろあるローカルスーパーの中でも、自社で製造・販売している、ケーキやタルトなどのスイーツが大人気。県外から買いに来るファンもたくさんいる 銚子市の「フレッシュマルトモ」をご紹介します。

場所はJR成田線 下総豊里駅から1キロほどのところにあります。こちらで作っているスイーツが大変、注目を集めているということなんですね。 まずはフレッシュマルトモの代表の向後友和さんにお店の成り立ちを伺いました。

向後さん:向後友和です。代表取締役です。実際は五代目なんですけれど、スーパーとしては私から始めてましてその前はやっぱりお酒と薬の方を販売してましてたまたま継ごうと思った時に(酒類販売が事実上)自由化になってしまったんで、それでスーパーにしようっていうことでこういう形態になりました。26年前でちょうど20歳の時に起業したんで、2年間、近くのスーパーさんで修行させてもらって、スーパーとしてやりましたね。関係者からやっぱり田んぼの真ん中で立地がすごく悪いんで、みんなやめたほうがいいとやっぱ言ってましたね。まあ人口減少地域でもありましてそれプラス立地的に国道でも無いので、仕事帰りのお客さんとかも見込めないし、何よりも商圏として人が住んでないんですよね。それでやっぱりみんなやめた方が良いっていうことで、最初はやっぱり集客も見込めなかったんで、自分ひとりで魚をさばいて、市場に行って野菜を並べてって形でお肉をアウトパックって近くのお肉屋さんから譲ってもらったのを販売してましたね。

オープン前に近くのスーパーで、1年間は魚の捌きかたとか。もう1年でその他のことを学んでからの開業だったそうです。立地も悪いということで、最初は「やめておけ」と周りに諭されていたようなんですが、少しづつ軌道に乗っていくようになっていったんだそうです。

そして、今は、こちらで作られているスイーツが大人気になっています。夏ですと葡萄ですとか、秋になるとクリをあしらったモンブランですとか、そのクオリティがかなり高いんです。ローカルスーパーであるフレッシュマルトモがなぜ、このようなスイーツ類を作るようになったんでしょうか?

向後さん:もともとは6年前にお米の消費よりあのパンの消費が上回ったっていうの新聞かなんかでみまして。それでベーカリーを始めようってことで、ベーカリー部を立ち上げてパンの販売を始めたんですけど、それから程なくしてコロナ禍になりまして、結局学校が休みになってしまって、やっぱりお子様がおうちで暇してるだろうと言うことで、学校行けないし、それでやっぱり楽しみとして何かないかな?ってうちで会議開いたところ、やっぱりスイーツが喜ぶんじゃないかなっていうことで。でたまたまうちのスタッフに元パティシエがいたんで、その人に教えてもらって販売しようってことから始まったんです。少しだったら教えてくれるっていうので、週に一回、2回教えてもらうような形で、それから販売を始めて。いや、意外とすんなりとやっぱり優秀なパティシエがいたんで形は結構すんなりと決まりましたね。

最初は、パンの消費が伸びているということを知って、向後さん自らパンを作る学校で基本を学び、「まるぱんベーカリー」を立ち上げます。そして、子供達のためにスイーツを作ろうと考えたところで、元パティシエだったスタッフがいたので、作り方を教えてもらって、意外とすんなり進んだと。まずはやってみようというチャレンジ精神と、柔軟な発想が成功につながったようですが、ご苦労もあったと 思います。

子供たちに喜んでもらいたい、ということから始まったんですが、噂が噂を呼んで人気に火がついたそうなんです。どんな経緯をたどっていったんでしょうか。

向後さん:一番最初に始めたきっかけが、やっぱり子供に喜んでもらいたいということなので、できればやっぱスイーツ店とかで売られてるものの、半分ぐらいの値段でやろうっていうことで、それで始めましたね。だいたいホールで20個とかで、週末に50台ぐらいですかね。で、ハレの日とかイベントがあった時に100台という形ですね。だいたい朝並ばれている方で販売終了してしまうんですけれども、雨が降っている日とかだと昼ぐらいまで残っている時があるかなっていう。 チラシ出さなくなって、やっぱりSNSで発信しようということになって、見てくれてる方が遠方の方からも・・・福島だったり、横浜だったり、結構こっち来て、やっぱりうち銚子なんで、観光地なんでその行ったついでに寄ってみようとか、そういうお客様がいらっしゃるんで。 うちの会社の広告塔として、やっぱりSNSでフォロワーを増やすためにも映える商品っていうのとか、そういう商品を売っていかないといけないということで、やっぱりスイーツって いうのはかなりの広告にはなってますね。
スタジオでは、向後さんが届けてくださったこのタルトを試食させていただきました。

フレッシュマルトモはローカルスーパーだからこその強みを活かしながら、これからもこんな気持ちで商品を開発していきたいと教えてくださいました。
向後さん:やっぱ大手のスーパーさんだったら企画会議してやっぱり1ヶ月2ヶ月かけて商品化するところを、うちはやっぱりニュースとか見て流行ってるって言ったら、もう次の日からやってみようっていう形で。で基本的には販売してダメだったらやめようっていうような考え方なんで、まあ5個のうち1個でも残ればいいやって形で販売してるので。ニュースとかテレビでやっぱり流行ってるっていうものは率先してうちで出してみようっていう形ですね。まあそうですよね、やっぱお客様の笑顔が見れるっていうのが一番で。やっぱり基本的にコンセプトとしてやっぱり自分の大切な人に販売できるような商品を売ってこうっていうのがやっぱりうちのスタッフみんな持ってるものなので。自分の親だったり息子だったりとか、やっぱり大切な人にこれをあげて喜んでもらえるんじゃないかなっていうのをまず第一に考えて販売しようっていうことなんで、やっぱある程度のクオリティで渡してると思いますね。一応、うちで言っているのは「スーパー以上、デパチカ未満」ということで、はい。

面白そう、お客さんが喜びそうと思ったらすぐ決めて、まずやってみる。という、フットワークの軽さ、決断の速さがフレッシュマルトモの個性であり、強みなんですね。そして、自分の大切な人に喜んでもらえるようにという思いで販売する。これ、大きな意味で地元愛に溢れているって言ってもいいと思います。フレッシュマルトモは銚子漁港が近いので新鮮な魚を使ったお寿司も大人気。さらに家で包丁を使わなくても食事の準備ができるように、いろいろな食材を使って美味しいお惣菜やお弁当を用意しているということでそちらも評判なんです。フレッシュマルトモの(SNS)インスタグラム ぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/marutomo_gram/