三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

江戸情緒残るまちに誕生!「流山麦酒 YASUDAYA BREWERY」

2024/7/17 UP!

  • 今週は千葉のクラフトビール」をテーマにご紹介しています。
  • 「酔っぱらわなくても ご機嫌!」な中西悠理がご紹介しました、流山市にある「流山麦酒 安田屋ブルワリー」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://yasudaya-brewery.com

             
  • 「流山麦酒 安田屋ブルワリー」は、流山市初のクラフトビール醸造所として、(ながれ)山本町(やまほんちょう)に去年7月にオープンした新しいお店です。
  • ペールエールの「(よう)」、インディアペールエールの「(もり)」などの定番の他にも、黒ビールの「行燈(あんどん)」、セゾンビールの「翡翠」、ベルジャンダブルビールの「紅富士」など、老舗・安田屋酒店の風情と新しい流山の想いを感じる、これから注目のブルワリーです。(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 呑みながら収録したら、いつもより饒舌になるかな!?(写真はイメージです。実際はお酒は飲んでおりません笑)
酵母が生きた本当の“生”ビール「安房麦酒」

2024/7/16 UP!

  • 今週は千葉のクラフトビール」をテーマにご紹介しています。
  • 「違いがわかる大人!?」の中西悠理がご紹介しました、南房総市でつくられている安房(あわ)麦酒(ばくしゅ)の「安房(あわ)ビール」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://awabeer.com

             
  • エール(エール酵母・上面発酵酵母)ビールにこだわる「安房ビール」。副原料を使用せず、麦芽とホップと水と酵母だけの麦芽100%のビールを手作りしています。
  • 銘柄は、「アンバーエール」「ペールエール」「ダークエール」、南房総市三芳で作られた米「(ほたる)まい」を使った「蛍まいヴァイス」、ブルーベリーをふんだんに使用した発泡酒「ブルーベリーエール」があり、職人のこだわりと愛情がこめられた地ビールを堪能できます。(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 真剣に原稿の読み合わせ中…と見せかけて片手には、やっぱりビール!
カフェ感覚で一杯いかが?「いなびや 千葉稲毛ビール醸造所」

2024/7/15 UP!

  • 今週は千葉のクラフトビール」をテーマにご紹介します。
  • 「去年の夏の思い出は 雨に打たれながらのビアガーデン!」の中西悠理がご紹介しました、千葉市稲毛区にある「いなびや 千葉稲毛ビール醸造所」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.instagram.com/inagebeer

             
  • 「いなびや 千葉稲毛ビール醸造所」は、マイクロブルワリーと呼ばれる小規模醸造所。去年7月、稲毛せんげん通りにオープンし、一周年を迎えたばかりの新しいビアバーです。
  • 小規模でタンクが小さい分、多種類のビールを醸造でき、毎月2~3種類の新しいクラフトビールが味わえます。ビール名は、「せんげん通り」「稲毛」「宮野木ジャンクション」などユニーク!!
  • 地域の人の交流の場として、落語会などのイベントも積極的に開催しています。(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 真面目な顔で打ち合わせ、と見せかけて、片手には…ビール!
聖地巡礼 孤独のグルメに登場 源氏食堂

2024/7/12 UP!

「孤独のグルメ」というテレビ番組ご存知ですか?

主人公の五郎さん、実は千葉県にも訪れているんです。その中の一つ、いすみ市の「源氏食堂」は、番組放送後、多くの聖地巡礼の方が訪れた名店です。一度閉店されたんですが、昨年の秋復活したという噂をきき、早速スタッフがお邪魔してきました。

孤独のグルメ・シーズン(ふぁいぶ)の第9話の舞台はいすみ市・大原駅のすぐ近く。空腹の五郎さんは「大衆食堂」という暖簾に惹かれ「源氏食堂」を訪れます。気になる、「ブタ肉塩焼ライスの(じょう)とイカとメンチのミックスフライ」を頼み、そこで、もはやステーキと言ってもいいその厚さと旨さに感動する、、、という流れで話が進みます。

2015年11月27日の放送後、しばらく、このメニューを自分も食べてみたいと、県内、東京だけでなく、番組のファンが全国から来ていたそうです。ところが、残念なことに、2019年、店主が急にお亡くなりになり、お店も閉店となりました。惜しむ声が多かった中、4年後の昨年の9月にこの店が復活したんです。気になるのは味ですよね?五郎さんが食べたあのメニューは復活したんでしょうか今回は調理担当の佐藤美明(さとうよしあき)さんにお話を伺いました。

左が佐藤さん

佐藤さん:源氏食堂調理担当の佐藤美明です。銀座の老舗のトンカツ店で30年修業してました。店を辞めたいと言ったら、店もじゃあもう閉めるってことになって、こっちの実家の方にいすみ市の方に戻ってきたんです。まあ3年間家業の手伝いながら、その中で声がかかってきたんです。ちょっとこの源氏食堂をとんかつ復活させたいからやってくれないかと。考えたんだけども、じゃあやりましょうと。テレビとか新聞に載ってて人が来てたというのは知ってました。前のオーナーさんの奥さんが店に来て、この「塩豚定食」はやり方を教えてもらってそれで再現みたいな感じになってます。

じゃあ、そもそもこの復活を仕掛けたのは誰だったのでしょうか?

大原までたくさんのファンの方がきていたのに、そのお店が閉じてしまって、がっかりさせるのは申し訳ない、と、なんとか「源氏食堂」を復活できないかと準備を進めていた地元の不動産屋さんがいたんです。とはいえ、以前のお店の味を継いでいる人はいない。もともとここはお肉屋さんで、その横で食事処として源氏食堂があったんです。お肉の仕入れも調理も一体でやっていて、「豚肉」を使ったメニューが人気だったので、まずはトンカツから復活させよう、と、東京で30年トンカツを揚げていた佐藤さんに白羽の矢が立ったんです。

ところで、佐藤さんは、最初のお話の通り、お店の存在は知っていたけれども孤独のグルメに登場した「ブタ肉塩焼定食」はもちろん、源氏食堂のメニューを食べたことはありません。そこで、当時の味を知る方々に話をきいたり、作り方を教えてもらったりしたそうです。準備が整いオープンしたのが昨年の9月12日。復活のニュースは徐々に広まり、いろいろなお客さまがきているようです。

佐藤さん:ツーリングの人たちは、食べるものがみんな一緒、なんで、前もって用意できるから、そこらへんも楽です夕方、学生がけっこう通るんでもう帰りにメンチだのコロッケだのいろいろ買ってはいみんなでガヤガヤ食べながら帰ってます。平日はこの界隈で働いてる人たちかなっていう現場の方とかも多いんで平日はそっちに偏りますね。昼間はいいんですけど夜がちょっと弱いんで、夜に力入れてみようかなと思ってます。結構ほら、ちょいのみでもいいんで、来てもらえるようなつまみ系増やして、それでやってみようかなと思ってます。

ツーリングのお客さんは「孤独のグルメのあのメニュー」を目指してくる方が多く、地元の高校生にはテイクアイトの揚げ物が小腹が空いたときのおやつ代わりに人気なんだそうです。 

人気ドラマ「孤独のグルメ」に登場し、全国からお客さんが訪れるほど人気となっていたいすみ市の「源氏食堂」。一度やむなく閉店したお店を復活させ、人気メニューの味を引き継いだ佐藤さんですが、とんかつ店で30年務めた経験を活かし、新たな看板メニューとして自慢の「とんかつ」を提供しています。味についてはご自身のこんなこだわりもあるそうです。  

 

佐藤さん:それは、肉の仕込み方。特殊工具を使って肉をぺったぺたにわらじカツ状態に伸ばして繊維分解して、その繊維をまた組み立てて柔らかくするっていう技術ですね。あとはもう油にもちょっとこだわってるんで。とんかつまあ、ひと切れでいいんで、塩を衣の上から少しかけて召し上がるとパン粉の味、肉の味、油の味もすべてわかるんで、是非一切れだけでもいいんで塩をかけて召し上がってください。ドイツ由来の岩塩を使用しています。

トンカツは、まずはお塩で。そうするとパン粉のサクサク感、お肉の甘みなどを感じられるそうです。そのままソースかけないで最後まで食べてしまわれる方も多いそうです。オリジナルのソースは、サラサラの野菜ソースと、ドロッとした濃口ソースの2種ご用意。ブタ肉塩焼もトンカツも、とにかく肉が分厚いのにやわらかくてびっくりするお客さんが多いそうです。今はお肉屋さんは無くなりましたが、メンチやコロッケなどのテイクアウトはOKです。最後に佐藤さんが皆さんへお願いがあるそうです。。。

    

佐藤さん:源氏食堂復活したんですがどうしても夜が弱いんで、ちょいのみでもいいんで、来てもらえたら助かりますで、後は電車でお越しのお客様はほんと時間に余裕を持ってご来店をお願いします。料理提供時間がかかる場合がございますが、まあ一人前ずつ手を抜かずやってるんでぜひお店の方にお越しください。

外房線の下りで大原にやってきて、30分後の上り列車で帰るようなプランを立てて来られる方がいらっしゃるんですが、トンカツなどは、丁寧に時間をかけて揚げているので、そのタイムスケジュールだとやはり難しい。ぜひ、大原の滞在時間、多めにとってほしいとのことでした。

地元愛が復活させ、佐藤さんが腕を振るっている「源氏食堂」は、大原駅から徒歩3分ほど、サーモンピンクの壁の色の建物です。

https://www.genjishokudo.com

孤独のグルメ 源氏食堂の回(テレビ東京ページ)

“アマガミSSファン”の聖地!?「郷土料理きみ野」

2024/7/11 UP!

  • 今週はドラマのロケ地やアニメの舞台となった場所を巡る 聖地巡礼」をテーマにご紹介しています。
  • 「好きな漫画は お風呂場で読んで ビロビロにしてしまう!?」中西悠理がご紹介しました、銚子市にある「郷土料理きみ野」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
             
  • アニメ「アマガミSS」が放送されたのは、14年前の2010年。いまでも多くの「アマガミSS」ファンが訪れているが、舞台となった銚子市。「アマガミSSの交流ノート」でのアナログ的ファン同士の交流チャネルが現在も根強い人気となっています。
  • その「アマガミSSの交流ノート」が設置されている飲食店の一つが銚子市の「郷土料理きみ野」。新鮮な銚子の海の幸を堪能できる名店です。店内には人気キャラ「塚原(つかはら)(ひびき)」の「塚原祭壇」が設置されていて、国内は勿論、海外からも訪れる聖地となっています。(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • やったああ!夏休みが目の前だ!(夏休みはありません)
昭和レトロでディープな“浦安”を巡ろう!

2024/7/10 UP!

  • 今週はドラマのロケ地やアニメの舞台となった場所を巡る 聖地巡礼」をテーマにご紹介しています。
  • 「喫茶店の固めのプリンが好き!!」な中西悠理がご紹介しました、浦安(うらやす)鉄筋(てっきん)家族(かぞく)の聖地巡礼スポット「喫茶さくら」と「重兵(じゅうべ)(え)商店」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
  • ●喫茶さくら

https://www.instagram.com/kissasakura

             
  • ●重兵衛商店
  • ドタバタ系ギャグマンガの金字塔「浦安鉄筋家族」シリーズ。そのドラマ化で一躍聖地化されたのが、「喫茶さくら」と、駄菓子屋「はなくそ一発」こと「重兵衛(じゅうべえ)商店(しょうてん)」。
  • 「喫茶さくら」の「ダブルクリームソーダ」は勿論、「昭和レトロブーム」で、プリンアラモードやチョコレートパフェも人気です。
  • 重兵衛(じゅうべえ)商店(しょうてん)」は、店主の体調次第の不定休ですが、たくさんの駄菓子や懐かしいコインゲーム機などで、ノスタルジーを体感できます。(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • はあはあ…我が家の愛犬も舌をべろんと出して暑がっております。この時期聖地巡礼にお出かけする時は、こまめな水分補給を忘れずに!
あの再会の名シーンはココ!「南房千倉大橋」

2024/7/9 UP!

  • 今週はドラマのロケ地やアニメの舞台となった場所を巡る 聖地巡礼」をテーマにご紹介しています。
  • 「8年前 家で”恋ダンス”を練習していた!」中西悠理がご紹介しました、南房総市にある「南房(なんぼう)千倉(ちくら)大橋(おおはし)(やかた)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://maruchiba.jp/spot/detail_10420.html

             
  • 大ヒットドラマ、「逃げ恥」の続編として、2021年に放送された「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」に登場したのが、南房総市にある「南房(なんぼう)千倉(ちくら)大橋」。
  • ドラマ後に、新垣結衣さんと星野源さんがご結婚されたということ、ドラマのクライマックスで映された「南房千倉大橋」が、愛の聖地として大注目されています。(おおはし)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • それにしても…暑い、暑すぎますね。涼しげな紫陽花が観られるのもあと少しかしら?
青春を味わえる!?「青のオーケストラ」

2024/7/8 UP!

  • 今週は「ドラマのロケ地やアニメの舞台となった場所を巡る 聖地巡礼」をテーマにご紹介します。
  • 「学校帰りに ボンタンアメを買い食いしていた!」中西悠理がご紹介しました、JR幕張駅近くにある「田川(たがわ)肉店(にくてん)(やかた)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.instagram.com/xxhatsu82xx

             
  • アニメ「青のオーケストラ」の聖地、幕張エリア。モデルとなった県立幕張総合高等学校や、JR幕張駅・JR海浜幕張駅など幕張エリアの街並みも描かれていて「青オケスポット」として聖地巡礼するファンが増えています。
  • その聖地のひとつ、「田中肉店」こと、明治時代に創業した老舗の精肉店「田川肉店」。主人公・青野(あおの)と同様に「チキンカツ」を買って食べることが、聖地巡礼するファンのステイタスとなっています。
  • ここの女将さんは、BAYFMのあるWBGの建設の時に、現場のまかないで活躍したそうです。(ご本人談)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 青のオーケストラの聖地となっている、JR海浜幕張駅前で♪
佐倉歴史さんぽ 城下町 佐倉の歴史を伝える旧堀田邸と武家屋敷

2024/7/5 UP!

                                                

おととい7月3日に新しい紙幣が発行されましたね。この新紙幣の肖像画になったのは、1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎。実は5千円札に肖像画が描かれた津田梅子ゆかりの地が、佐倉市なんです。

江戸城の東の防衛拠点であった佐倉藩は城下町として栄え、開明的藩主として知られる堀田正睦(まさよし)をはじめ、日本の発展に名を残す人物を輩出した歴史ある町。津田梅子のお父さんで農学者の津田仙(つだせん)も佐倉藩の出身なんです。今回はそんな佐倉市で今も見ることができる歴史的建造物をご紹介します。

江戸時代、西の小田原城、北の川越城とともに江戸防衛の東の要衝として栄えた佐倉藩。今も当時の藩士の邸宅などゆかりの建物が市内に残されており、見学することもできます。そんな歴史的建造物を案内し、歴史を伝える活動をしているのがボランティアのみなさん。今回は「文化財ボランティアガイド佐倉」の久保田里美(くぼたさとみ)さんに、まずはどんな場所をガイドしているのかおききしました。

久保田さん:私たちは「武家屋敷」「旧堀田邸」「佐倉順天堂記念館」でガイドを行っています。佐倉市は江戸時代、佐倉藩11万石として栄えてきました。現在、その時代の武家屋敷や、当時使っていた建物のほとんどは壊されてしまって今はないんですけれども、その残った一部を順天堂の記念館として皆様に公開していますまた、明治時代になって建てられた旧堀田邸も公開しています。武家屋敷は同じ鏑木小路(かぶらぎこうじ)にあった建物を一か所にまとめまして復元公開しています。

佐倉藩士が暮していた「武家屋敷」、最後の佐倉藩主である堀田正倫(ほったまさとも)の邸宅である「旧堀田邸」、そして現在の順天堂大学のルーツで、江戸時代に開かれたオランダ医学の診療所と塾であった「佐倉順天堂記念館」。こちらの3か所には、土曜、日曜、祝日、ガイドが常駐し、入り口で申し込むと、ガイドの方が説明しながら一緒に回ってくださるんです。時間は朝10時から。事前申し込みすれば、団体の方への案内も対応しています。そのボランティアガイドは、こんな風にはじまりました。

久保田さん:旧堀田邸は明治23年、堀田正倫公によって建てられた邸宅です。戦後売却され、取り壊しの危機に面したこともありました。市民の間にこの貴重な建物を残していこうという運動が起こりました。その後、この建物は市に寄贈され、平成11年に保存整備が終わった後に皆さんに一般公開をすることになりました。その際に市でガイドを募集しました。それはたった一回きりのガイドだったんですけれども、皆さんに大変好評を得ました。一回限りのガイド活動ではもったいないということで、翌年にボランティアでガイドをするという会を発足しました。その時はわずか10数名で始めたボランティアガイドの団体です。それから25年ほどたちまして、いまでは52人の仲間たちとボランティアガイドを行っています。

一般公開されるにあたって、募集されたガイドですが「これからもきっとたくさんの方が見にきてくれる、その人たちにも今後説明していきたい」ということでボランティア団体が設立されたんですね。所属するのは熱い想いとガイドとしての知識が豊富な皆さん。「武家屋敷」と「旧堀田邸」の見所を教えていただきました。

   

久保田さん:武家屋敷では3棟の武家屋敷を公開しています。なぜ3棟かと言いますと、それぞれ身分の違うお屋敷を公開しています。この3軒はどれも借家、、今で言う官舎になっています。ですから、皆さんに説明するときに。こちらが部長、課長、係長の家にそれぞれなっていますなどと説明しています。それは佐倉藩に厳しい決まりがあったからです。

武家屋敷に比べまして、堀田邸の方は旧大名家のお屋敷になります。明治時代に建てられたものですが、材料などはとても贅沢なものを使っています。建築関係の方がいらっしゃいますと、この一軒の中でこれほどの材料を見られるのはとても珍しいことだというお声をいただいています。じっと動かなくなってしまう方もいらっしゃいます。いろいろな工法などもご存じで、逆に私たちも教えてもらうことがあります。

官舎って、今で言う公務員住宅のようなものです。佐倉藩の藩士たちもそれぞれの石高(こくだか)、いわゆるお給料の差で、住むことができる家が違うのが、みるだけでわかるんです。3棟の武家屋敷はそれぞれ旧河原家(かわらけ)・旧但馬家(たじまけ)・旧武居家(たけいけ)住宅といって、最も古い旧河原家住宅は県指定文化財になっています。垣間見ることができる当時の武士の生活は、階級により違いがはっきりわかるようで、久保田さんの話によりますと、まず、玄関あたりにある畳の数からして違うんだそうです。壁も土壁や塗り壁など、はっきり違いがあって、3つ比べてみると切なく感じる方も多いようですよ。

そして、旧堀田邸の方はお屋敷というのだからかなり豪華なんです。建築関連の方もたくさん見に来るようなんです。こちらは国指定の重要文化財で、ドラマなどの撮影にも使われています。堀田正倫は廃藩置県ののち華族となり一度東京に移住し天皇に仕えましたが、佐倉に戻ってからこの邸宅を建てたそうです。建物の方ですが、お話にもあった通り、畳のヘリの材質が絹でできていたり、天井の板の大きさや数、見る角度によって見え方が違う襖など床の間の前の大きな畳ガイドさんのお話がなければ、気づかないこともたくさんあるそうです。そして大広間から見える通称「さくら庭園」と呼ばれる庭も国指定の名勝。桜の季節には花を楽しむ方で賑わうそうです。最後に文化財ボランティアガイド佐倉の久保田さんからメッセージをいただきました。

    

窪田さん:佐倉でゆっくり時間を過ごして歴史を感じていただければ嬉しいです。私たちは「武家屋敷」「旧堀田邸」「佐倉順天堂記念館」をご案内しています。他にも佐倉には「城址公園の周り」をご案内するガイドさんたちがいたり、一緒に街を歩いてガイドする団体の方たちもいらっしゃいます。皆さんの旅の目的に合わせたガイドを選んでいただいて、この佐倉を満喫してください。

佐倉にある国立歴史民俗博物館は、古代から現代までを網羅した博物館で大変多くの歴史ファンの方が来ることでも有名です。武家屋敷と旧堀田邸では年に数回、特別公開も実施されていて、普段は入れないところを見られたり、佐倉藩士の甲冑を着るイベントなどもあるそうです。城下町・佐倉の散策、私もボランティアガイドをお願いして、あらたな魅力と出会いたいと思います。

それぞれの建物の情報などについては佐倉市のホームぺージをご覧ください。

https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/bunkaka/bunkazai/sisetsu/

“家宝”な佐倉銘菓!?「蔵六餅本舗木村屋」

2024/7/4 UP!

  • 今週は新5千円札の顔、津田梅子のゆかりの地・佐倉で楽しむ歴史散歩」をテーマにご紹介しています。
  • 「昔、ウメさんという名前の犬を飼っていた」中西悠理がご紹介しました、佐倉市にある「蔵六(ぞうろく)(もち)本舗(ほんぽ) 木村屋」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://zourokumochi.jp

             
  • 「あんぱん」で知られる銀座木村屋の第2号店として、また佐倉の歩兵第57連隊に非常食やパンを収める御用商人とて、明治15年に創業した「蔵六餅本舗 木村屋」。
  • 昭和29年の佐倉市誕生を記念して製造された「蔵六餅」は、佐倉藩・堀田家に伝わる縁起の良い亀の甲羅の形をした家宝「(ぞう)六石(ろくいし)」をモチーフにした逸品。今の季節におすすめのお菓子は「梅のかほり」で、新5千円札の顔となった津田梅子を連想させるお菓子としても人気です。(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 早く梅雨あけないかな〜?
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