2023/8/10 UP!
- ●今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介しています。
- 「今夜が ヤマだ!!」の中西悠理 がご紹介しました、君津市と富津市にまたがる「高宕山」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.city.futtsu.lg.jp/0000000348.html

- ニホンザル生息地として国の天然記念物に一部指定されている高宕山。
- 高宕山の山頂からの眺望は、千葉県の眺望百景に登録されています。
- 岩と融合しているかのような高宕観音の社も見所の1つです。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- 運が良ければ、野生のお猿さんに出会えるかも!?そう思ったら、山登りの時間がよりときめきますね。
2023/8/9 UP!
- ●今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介しています。
- 「やましいことは ありません!!」な中西悠理 がご紹介しました、君津市にある「三石山と三石山観音寺」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.city.kimitsu.lg.jp/site/kanko/2220.html

- 山頂に3つの巨大な奇岩があり「三石山」と呼ばれるようになったそうです。
- 狭い山道や、貝殻の化石がある地層、奥の院の縁結びのハンカチ、高橋尚子さんの靴の記念碑など、見所も沢山あります。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- 三石山の岩肌、実は飛行機から見えることがあるそうです!どんな風に見えるのか…是非放送をお聴きください。
2023/8/8 UP!
- ●今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介しています。
- 「山登りに必ず持っていくものは 日傘!!」の中西悠理 がご紹介しました、南房総市にある「愛宕山」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.mod.go.jp/asdf/mineokayama/05_crest/index.html
- 南房総市の愛宕山は、標高は408.2m。千葉県で最も高い山です。しかし、全都道府県最高峰の中では、最も低い最高峰の山です!
- 愛宕山の山頂は、航空自衛隊峯岡山分屯基地の敷地内なので、峯岡山分屯基地のホームページで「愛宕山三角点見学」ができる日を確認して登頂してください。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- スポーツの応援?いえ、ヤッホー!!です。
2023/8/7 UP!
- ●今週は「8月11日は山の日!房総の山々」をテーマにご紹介します。
- 「はったヤマは 大体外れる!?」中西悠理 がご紹介しました、鴨川市にある「清澄山と 清澄寺」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

- 清澄山は標高377mの千葉県で3番目に高い山。
- 山頂近くの清澄寺には国の天然記念物「清澄の大スギ」がパワースポットとして、「旭が森」は日本の朝日百選に選ばれた絶景ポイントとして、県内外の方々が訪れる人気スポットとなっています。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- 日本の朝日百選にも選ばれている素晴らしい景色を見ようと、県外からもたくさんの方々が来られます!
2023/8/4 UP!
今回は、200年以上続く市川市にある農家さんで「梨屋 与佐ヱ門」というブランドで、美味しい梨をつくるため、都会の喧騒から離れた富里市にも梨畑を構え生産している8代目農家さんの奮闘ぶりをご紹介します。
市川市や船橋市など東葛地区は梨の生産で有名で、美味しい梨がたくさん出荷されています。そんな中、注目されているのがオリジナルブランド「与左ヱ門」の梨、そして梨の加工品の「ありの実」シリーズです。その開発秘話も伺います。

お話を伺った方は、市川で200年以上続く農家の8代目田中総吉さんです。梨農家を継ぐということは子供の頃は考えていなかったそうです。その理由と、梨農家を継ぐ前に社会人を経験されているそうなんですが、そのとき得た教訓をお話しくださいました。
田中さん:私で八代目になりまして、約200年ぐらい前から農家として代々受けついできているというところです。梨に関しましては私の祖父ですね。六代目の時に梨を栽培を始めて、現在に至ってます。まあ、約60年から70年ぐらい経ってるという感じです。はい、小さい頃からあんまり興味は持ってなかったですね。あの農薬メーカーにあの就職させてもらって五年間ほど。実家は何やってるんだと言うことで、まあ、千葉でなしをやってますっていうことで、そしたらまあ、たまたま父を知っている方が在職しておりまして、、、ということは、お前はゆくゆくは跡取りだなと。これからの農業はただ農産物を作ってるだけじゃなくて、経営者にならなくちゃダメだと、まあ、そういうアドバイスを常にしていただいて。 でとにかく経営者になる勉強もしなさいと仕事をしてきました。

いまだに虫が苦手という、田中さんです。梨は、時期の早い順に、幸水、豊水、新高、あきづき、などを作られています。田中さんの市川の農地、梨畑は昔は周りに家も少ない感じだったそうなんですが、その後、宅地化が進み、大型道路の計画などで農地が狭くなったりということもあり、市川で梨を作りながらも、千葉県富里市内にも土地を取得されます。そこで試験的に梨を作り始めました。ところが、同じ種類の梨の木を植えて育てても、何かが違うということで、田中さん、ごひいきさんから叱られたりと相当苦労されたんです。
田中さん:どうしてもやっぱり市川の肥沃 な土と違うので、出来上がった梨に微妙な味の違いだとか、食感の違いっていうのが出ていたんですね。ごひいきのお客様は市川で作ってたなしの味とそれから富里できた梨の味の違いに敏感にこう反応していただきまして「おい、親父が作ってたお前息子が作り始めたお前が作ったのはまずい」と、もう散々言われまして。もう僕としてもなんかもう行き場のないやり場のない悲しみと怒りでもう本当に大変でした。はい、大臣賞もらったときに、まあごひいきのお客さまが電話をかけてくれたり、直接来てくれたり泣いてくれたんですよね。よかったねって努力したかいがあったねって。 言って頂いて「おいしくないなお前が作った梨は」と言われたあの本当にご贔屓の お客様は誰よりも先に来てくれてね。肩たたいてくれて「いや、よく頑張ったなと。俺も今となっちゃひどいこと言ったって思ってるんだぞ」なんて言ってね、あの本当に評価してくれて、それが本当に今でも励みになってますね。

いま、大臣賞というコメントがありましたが、これは、2010年に開催された「千葉なし味自慢コンテスト」で、豊水という種類で農林水産大臣賞(1位)を獲得したということなんです。数ある千葉県内のの梨農家さんの味自慢で1位は大変名誉なことなんです。
この富里での梨畑は10年以上かけて土を改良したのだそうです。最初少し梨の木を植えて作ってみたのだそうですが、先ほどのおはなしのように味の評判が悪かったので、追加で梨の木を植えることをやめ、残りの土地には苗木を植える前に、高さ2メートルにもなる牧草を植えて、秋冬に枯れたら、それを土にすき込み、また2年かけて作った堆肥も混ぜ、それを10年間続けたそうです。知り合いや周りの農家さんは「スイカやにんじんなど富里でも美味しいもの作れるから、とりあえずそれを作ったらどうか?」と勧められたそうですが、浮気せず、市川のような肥沃な土をつくるために一筋で土づくりをしたんです。
さて、こちらでは、梨の加工品も作られています。いくつか種類がありまして、これらを「ありの実」シリーズとしているんです。もう、お気づきかもしれませんが、「なし」を縁起のいい言葉「あり」にかえているんですね
シリーズにはありの実のジュース、飲むゼリー、「食のちばの逸品を発掘2019」直売所部門で金賞を受賞した「ありの実コンフィチュール」、そして珍しいと思うんですが、梨のドライフルーツもあるんですよ。
これらの加工品、作ることになったきっかけがあったそうなんです。ある年、収穫前の梨が嵐でたくさん落ちてしまったんだそうです。そのまま放置していると、発酵して、酸っぱい匂いがしてきた。これはお酢にできるかもと思って、商品化を思い付きます。ところがその思いつきか簡単には実現しませんでした。

田中さん:ちょっと名前を挙げられませんけども、たくさんのあのお酢の醸造元に連絡をしたんですけど梨で酢は 作れないだとかロット数が少ないからとかってゆって、全く相手にしてもらえなくて。県内もふくめて全国の醸造所に本当に連絡をしてでまあ最終的に九州のお酢(の会社)の社長に出会いまして、そこでなんとかね。もうここしかもう最後の最後だったような気もするんですね。とにかくうちの梨を食べてくれと、で食べて、あの酢にならないような梨、要はあんま糖度が乗ってない梨であれば、もうそれでいいけども、まずは食べて評価をして欲しいって言うことで、半ば強引に梨を送りつけてですね、そのすぐに電話がかかってきまして、「千葉県の梨がこんなに美味しいのか」と「申し訳なかった」と「作らせてくれ」と作ろう。作ろうとあの言ってくれて、お酢の製造をやってもらうことになりました。
この加工品を作ることで、規格外の梨や、ちょっと見た目が悪いものや嵐で収穫前に落ちてしまったものなど有効か通用でき、フードロスにもならず、一年中買うことがで流ようになったんですね。ところで皆さん、梨のシーズンは何時ごろまでだと思いますか?実は、梨屋与左ヱ門では年末年始でも梨を出荷しているんです。
田中さん:千葉県ではだいたい今年10月の中旬ぐらいまでが梨の出荷シーズンっていう形になるんですが、まあ弊社では、その後に王秋という王様の秋って書く品種がありまして、これは収穫は10月にするんですけども、冷蔵庫で貯蔵して来年の春まで販売が続きます。なので王秋はお歳暮でクリスマスだとか、お歳暮とかあとお正月に行っていうお客様で結構出荷がかなりの量の出荷が見込めます。当初は秋になるとね、千葉県だとさつまいもだったり、まあキウイフルーツや柿ていうのが主流になってくるんですね。千葉県の特産としてあると思うんですけど、梨って皆さんね、首を傾げたんですけども、やっぱり今、もう完全に与佐ヱ門の中でも柱になってまして、冬といえば王秋っていうふうになるぐらい、やっぱり知名度が上がってきました。とてもさっぱりしてて、ドリンク感覚で食べれる梨なんですね。冬に向かって忘年会とかね、結構お酒とか油っこいものとか食べるんですけど、その後にこの王秋梨をデザートとして食べると、もう喉越しもさっぱり、みたいな感じで、そういう特徴のある梨なのでごく人気が出てきてますね。
この王秋、年末以降は甘みが増して、より一層甘い梨に変化していくそうです。 王秋はとれたてと保存後とで二度楽しめる最高の梨と田中さんは仰っています。
ドライフルーツ、あれは王秋で作られたものだそうですよ。 市川の肥沃な土の恵みから生まれた甘い梨。そして、富里で10年以上かけて作った土で育った梨。今では、その違いはごひいきさんでもわからないぐらいだそうです。社会人経験で培った事業経営のノウハウや考え方をヒントに、これからも梨に関する様々なことに挑戦していきたいということでした。
「与佐ヱ門の梨」
2023/8/3 UP!
- ●今週は「日本一の生産量を誇る千葉県の梨」をテーマにご紹介しています。
- 「一回 頭を冷やします!!」の中西悠理 がご紹介しました、「千葉のめぐ実 梨スパークリングワイン」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

- 「甘くてコクのある梨」と、味に定評がある鎌ケ谷市の梨を使った「千葉のめぐ実 梨スパークリングワイン」
- 食の展示会「FOODEX JAPAN2019」で最高金賞を受賞した「千葉のめぐ実 梨スパークリングワイン」、また「千葉の梨サイダー」は、県内の酒販売店や道の駅や「CHIBASAKE.COM」で購入できます。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- う〜、暑い…何もする気にならない…
- こんな時こそ千葉の梨で、しゃきっと!
2023/8/2 UP!
- ●今週は「日本一の生産量を誇る千葉県の梨」をテーマにご紹介しています。
- 「梨は素手で割ります!!」の中西悠理 がご紹介しました、市川市にある「勘兵衛園」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。


- 江戸時代から続く農家で、現在8代目が営む市川市の「勘兵衛園」
- 有機肥料や太陽の光にもこだわり、幸水、豊水、あきづき、甘太、王秋などを栽培・販売しています。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- 梨の美味しさを想像しながら写真を撮ったら、いつもより自然な笑顔になりました!(自画自賛)。
2023/8/1 UP!
- ●今週は「日本一の生産量を誇る千葉県の梨」をテーマにご紹介しています。
- 「今日も異常ナシ!!」の中西悠理 がご紹介しました、なごみの米屋の「千葉の梨ゼリー」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

- 老舗和菓子店「なごみの米屋」の「千葉の梨ゼリー」は、2年連続モンドセレクション最高金賞受賞商品。
- 梨特有のシャリシャリ感を味わえる「千葉の梨ゼリー」。夏は、冷凍庫で凍らせてシャーベットにしてお楽しみください。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- 一手間でこんな贅沢なドリンクにも変身します!
- お客さんに出しても喜ばれそうですね。
2023/7/31 UP!
- ●今週は「日本一の生産量を誇る千葉県の梨」をテーマにご紹介します。
- 「早くもぎ取られたい!!」中西悠理 がご紹介しました、松戸市の「まつどの梨」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

- 2020年に商標登録された地域ブランドの「まつどの梨」市場に出回ることがほとんどない、とても希少な梨です。
- 松戸市観光梨園組合連合会に加盟している梨園で、完熟した梨狩りや梨の直売を楽しんでください。
- 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

- 梨狩りのイメージ。
- (実際には、もっと力強くもぎ取ると思います!)
2023/7/28 UP!
暑い日が続いています。皆さんどうやって涼を取られていますか?
千葉県の館山市南房総あたりでは昔からうちわの生産が盛んで、作られたうちわは「房州うちわ」として人気があります。この房州うちわ、「京都の京うちわ」「香川の丸亀うちわ」とともに日本三大うちわのひとつとされていて、歴史もありますし、伝統的工芸品としてその技術も注目されているんですね。今回は、その房州うちわをご紹介します。
うちわ中国から伝わってきたもので、風を起こす道具としてだけでなく、古くは飛鳥奈良時代には虫やホコリを払ったり、位の高い人が、顔を隠したりするのにも使われていました。今回ご紹介の房州うちわは、明治時代に現在の館山市那古地区で作り始められたということなんですね。その歴史についtて「房州うちわ振興協議会」会長のうちわの太田屋 4代目・ 太田美津江さんにお話を伺いました。

太田さん:房州うちわは一本の丸い竹を使いまして、持ち手の部分「柄」と言うんですけれども、「え」と面を作られたうちわになります。うちわに向く良い竹が取れるのと、昔は農閑期に竹を切り出してくれる農家の方がたくさんいたのと、あとシケで漁に出られない漁師さんとか漁師さんの女将さんたちが手内職でうちわ作りを手伝ってくれたことが生産地になったんだと思います。関東大震災で問屋さんと職人さんの家がなくなったりしたことも大きな原因で、生産地である房州に問屋さんと職人が移り住んできたのと消費地が近かったっていうのも大きな理由になると思います。関東大震災を境に製品として出荷できるっていうことが大きな強みになって一大生産地になったと思います。

房州うちわの特徴は、房州産の女竹の丸みをいかした「丸柄」と、その先を細く割いていって作り出す骨を糸で編んで作られる丸い格子模様の美しい窓です。1本の竹からうちわが作り出されていくんですね。平成15年に千葉県初の経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定され、装飾品や贈答品としても、現在も親しまれている房州うちわは、古くからの漁師町、那古、船形、富浦周辺のおかみさんたちの手内職としても生産が拡大していきました。太田美津江さんはもともとお父様の手伝いをしていたんですが、それを継ぐことになったのも自然な流れだったようです。

太田さん:千葉県に住んでいて、まあ父親の手伝いを十年以上すると、県からの看板がいただけるんだそうです。父親が「お前看板もらえる資格があるんだけど、どうする?」って聞かれたときに、私、それまで本当にのほほんと父親の手伝いだけしていて、その話を聞いた時、もしかして私ここのうちの後を継ぐのかなっていう。それが大きなきっかけです。でその看板持ってたことが父親にとっては誇りにもなってたんじゃないかなと思います。私の時は全部県の職員の方が見えたりで、「太田さん、この「割き」をやってください。「あみ」をやってください。「貼り」をやってください。「ヘリ」をやってください」。なんかひと通りやってお見せした記憶が あるんですね。だからこれはちょっと難しい権威のある看板なんだって。

「看板」とお話されていましたが、これはお父様の太田一男さんが昭和59年に、そして美津江さんが平成9年に千葉県指定伝統的工芸品製作者に認定されたことを示しています。現在までに認定されている団体や個人は、199ということで決して簡単なことではありません。大変貴重な技術をお持ちなんです。でも、後継者の問題も抱えていらっしゃいます。

うちわの製作は、だいたい21の工程があります。それぞれの工程を行う専門の方がいて、それを組み合わせてチームでつくるものだそうです。冬の寒い時期に竹を刈り、皮を剥いて機械で磨き、乾燥、ここまでが準備。その後、製作に入ると、中心から上半分を48本から64本に割いていきます。それを編んでうちわの骨組みの元が出来上がり、糸などで固定、形を整えたら紙や布を貼って、乾かして、最後、竹の下の断面に漆を塗って、仕上げ作業して 出来上がりです。

さて、太田屋さんのうちわには紙ではなく、布を貼ったものがあります。これはどのようないきさつから作ることになったのでしょう?
太田さん:ある時、浴衣屋さんと出会って、浴衣屋さんが浴衣を作ったときに30~40cm布が残るんだけど、これでうちわ作って同じ柄で浴衣とうちわがコラボできるといいねっていうことで、浴衣の生地を貼り出したのが初めなんですね。でも、浴衣よりもうちわの方が値段も安いですしね。数が出るようになって、またうちで独自で浴衣(生地)を仕入れて浴衣生地を貼ったうちわを作り始めた。今もうどなたでもやってますので、その他にまた父親がちりめんの布うちわ用に染めてもらってちりめんうちわを作ったり。いろいろサイズがあのお客さんの要望で、このサイズが欲しいとか、そういうもの言われれば、また作っていったり。でも今ね、手縫いでしないので30~40cm残らないんです。今工場でなってきちゃうでしょ?だからご自分で手縫いですれば30~40cmだから、父の時代はそういう時代だったんで、残った布があったんですよね。今は残らないので。うちで反物で買ってきて、それでうちわにしちゃうっていう。

今は、浴衣を仕立てる人も少ないから端切れ布がそもそも少ないということですが、この布を貼ったものは紙とはまた違う独特の味わいがありますよね。そしてちりめんを貼ったものもあるんだそうです。ちりめんというのは主に和服の材料として作られている布なんですが、こちらも独特の鮮やかさがあって飾っておきたいほどの存在感なんです。

さて、こう言ったうちわを作り技術、後継者はいるのでしょうか?
太田さん:南房総市と館山市で後継者育成事業というのを毎年秋にやってまして、そこで習った方たちが続々と卒業して、うちわ作りに励んでくれまして、もう心配はないです。もう熱量すごいです。自分で作ったものをきちんとお客さんに買っていただきたいっていうことを最終目標にしてますのでね。きちんとしたものを作ってらっしゃいます。また、出したいと思っている方が練習してます。あのコスタリカからお嫁に来て、で、もう20年近くなると思うんですけれども、その方が房州うちわ作りをしたいっていうことで、後継者育成事業に参加してくださって。とっても器用で頭のいい方でね、できるようになって。でもとっても熱心なんですやはり。人の言葉を聞く力が強いですよね。だから楽しみです。

太田さんが会長の房州うちわ振興協議会では時代の変化に合わせて、それまで分業でやってきたうちわ製作の主に21の工程をひとりで行う職人の育成に力を入れてきたんだそうです。テクニックを身につけるのは時間と根気を要しますが、これを乗り越えた次の世代の職人が誕生していて、第一号は伝統工芸士の太田さん。そして、他に5名の方が「房州うちわ振興協議会 認定職人」として既にうちわを作られています。お話にあったコスタリカ出身の方は出口タティアナさんといって、認定第5号としてうちわ作りをされています。その技術が大切に受け継がれていく、「房州うちわ」は道の駅などで販売していますし、インターネットでの購入もできます。そして、「渚の駅たてやま」にある「渚の博物館」では、来年3月まで「房州うちわ 技の伝承展」を開催しています。また、うちわの太田屋さんでは房州うちわ作りの体験もできるそうなので、南房総へお出かけの際はぜひお立ち寄りください。今年の夏は、房州うちわのやわらかな風で涼をとってみませんか?
