三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

ミンナノチカラ~CHIBA~と連動したコーナー「YOU 遊 チバ」は2026年3月31日をもって終了いたしました。
過去の投稿をご覧になる際は、 CATEGORYより「YOU 遊 チバ」を選択してお楽しみください。

Every Fri. 18:45~18:59

そらまめの産地・山武市  無農薬栽培のこだわりそら豆を召し上がれ「三つ豆ファーム」

2026/4/17 UP!

千葉県は農業産出額が第4位で、全国有数の農林水産県。たくさんの農家さんがいてそれぞれの土地にあったいろんな野菜を作っています。首都圏も近いし、全国にも美味しい野菜を届けていますよね

それぞれの農家さんの努力により、作る農産物の集約や、効率化がはかられ、大規模化されたりしていますが、それとは逆に、一軒の農家でたくさんの種類の農産物を作っているところがあります。今回はそのこだわりと、千葉県が収穫量全国2位の、まさにこれから旬を迎えるそら豆についてご紹介していきます。

九十九里のほぼ中央に位置する山武市(さんむし)。温暖な気候と豊かな土壌に恵まれ、お米やネギ、ダイコン、ニンジンなど様々な農産物が生産されています。中でも春に旬を迎えるそら豆の生産が盛んで、県内有数の産地として知られています。およそ20年前にこの地で農業を始めた山木(やまき)さん夫婦が経営する「三つ豆ファーム」は、「生き物のこと、次世代のことを考えた持続可能な農業」をモットーに、農薬に頼らず、まるで青果店の様なラインナップの多種多様な野菜を生産しているんです。三つ豆ファームの山木幸介(やまきこうすけ)さんに、この場所で農業を始めたきっかけを伺いました。

山木幸介さん:三つ豆ファームは、農の楽しみを提供する、100年200年続く農業を提供する、旬の野菜を提供するっていう理念のもとにやっている農場です。年間40種類から50種類ぐらいのいろんな野菜を作って、それを詰め合わせのセットにしてお客さんに送っています。第1次産業仕事にすることで、その自分の人間力が鍛えられるんじゃないかなと思いまして、農林水産あるんですけれども、中でも農業が一番入りやすい、やろう!ということでいろいろ調べて、千葉県の成田市にあった株式会社生産者連合デコポンっていう会社があったんですけれども、そこの研修生を受け入れているというところと出会いまして、お金ももらえるし、すぐに始められるなっていうところでそこを選びました。

年間とはいえ、50種類もの野菜を作るのは結構大変だし、経験がものを言いますよね。

こちらの三つ豆ファームは今お話しいただいた 山木幸介さんと 農場の代表である奥様の 山木(やまき)暖子(はるこ)さんが営んでいる農場です。お話しにありましたが、もともと農家ではなく、今から20年ほど前に幸介さんがバックパッカーとしてアジア各国を歴訪した時に、自分の人間力のなさを実感し、それでも真剣に取り組めることは何か?と考えて農業の世界に足を踏み入れたのだそうです。

農地がある山武市は、(くろ)ボク(ど)と呼ばれるフカフカの黒土(くろつち)が広がる台地。土中の豊かな微生物層を土台として、近所でとれる米ぬかなどを発酵させた自家製肥料を使って「たくさんの生き物の中でおいしい野菜は作られる」という考えのもと、農薬に頼らない栽培をされているそうです。作った農産物は、市場(いちば)にだすのではなく、野菜セットの定期便を契約されているお客さんのところに直接届けられます。そしてこれからの時期、美味しいと大評判なのが「そら豆」なんです。

山木暖子さん:5月からゴールデンウィーク過ぎたあたりから、そら豆が旬を迎えます。露地のそら豆の旬はとても短くて2週間から3週間ぐらいで収穫が終わってしまいます。採れたてのそら豆は、やっぱり鮮度が全然違いますのでとってすぐ送ると、皆さん甘さに驚かれます。甘いです。他の豆とまた全然違う、そら豆独特の香りと甘さとシルエットのかわいさと、何回見てもそら豆くんは毎年毎年かわいいなと思いながら収穫しています。お届けするこちらも「どうだ」って思って入れますし、お客さんもすごく、1年に1回で、隔週で取ってるお客さんは1回しか入らないですし、月に1回の人はタイミングずらすと食べることができないぐらい本当に旬が短いので、来たときは皆さんすごく喜んでらっしゃるという印象です。

これは、もうタイミングの問題。2週間から3週間しか旬がないっていうのは、収穫する方も真剣勝負だね。

いまお話ありましたように、定期便のタイミングによっては大人気のそら豆がはいらないこともあると言うことで、それは「時の運」なんだそうです。

        

山武市にある三つ豆ファーム。野菜の詰め合わせセットを契約している方に定期便で新鮮な野菜を送っています。品目を絞らず、年間で40から50種類もの野菜を作っていらっしゃるということですが、その野菜づくりのこだわりについて幸介さんに伺いました。

山木幸介さん:普通の農家はやっぱり野菜の品目を絞ってコストを下げて利益を得るっていうやり方をするんですけれどもそれとはだいぶ反することをやっているんですが、そもそも何でやってるかっていうと、いろんなものをできるような農家になりたいっていうのもあって始めました。美味しい野菜を作る大切な三つのことがありまして、その一つ目が鮮度。とったらすぐに、なるべく最短でお届けできるようにするということです。野菜を送るその日の朝に収穫をしたりしています。二つ目は旬のお野菜を作ってお届けするっていうことをしています。旬の野菜は栄養価が高いことが知られていて、栄養価の高い野菜っていうのは美味しく感じるというふうにも言われております。最後ですが、品種にもこだわっていまして、大根だけでも実は3000種類ぐらい品種があって、そのときに一番美味しい、私が美味しいと思った品種を選んで作っております。

大変な手間ですが、鮮度、旬、そして美味しさ優先の品種選びへのこだわり。大根だけでも3000種類あるというのも驚きだけどその中でコレ!と決めて作って、収穫してその日に発送。これはね相当気合いが必要ですよね。

次から次へと季節をつないで旬の野菜を作り続ける。今回スタジオに三つ豆ファーム野菜セットを送っていただきました。

これは嬉しいですね。農薬を使わない方針で育てている野菜。持続可能な農業をしていくために大切に思っていることについて伺いました。

山木幸介さん暖子さん

(幸介さん)三つ豆ファームっていう名前の由来なんですけれども、3粒の豆のお話というのがありまして、「豆をまくときは3粒ずつ蒔け、一つは空を飛ぶ鳥のために、一つは土の中の虫のために、そしてもう一つを我々人のために」という。詩が私達三つ豆ファームの由来となっております。収穫物を全部我々が持っていくんではなくて、自然の取り分を少し残した上で、やっていく、というのが、その次に繋がる持続可能な農業っていうのを表しているということでこの名前をつけさせて頂きました

(暖子さん)露地野菜しか作っていないので、旬の野菜だけをお届けしています。今美味しい旬の野菜を知ることができる届け方だと思っています。ホームページから購入していただくことができます。

この考え方、人間のためだけに農業やらない。大事なことなのかもしれないですね。

こちらの野菜セット、定期購入のほか、一回だけでも購入できるようです。毎回入っているお野菜が変わっていくということですから、その時が旬のものが届く、と思っていいわけなんです。何が入っているかはその時次第。でも、お客様からの反応はとてもいいそうです。

これから旬になる、暖子さんが可愛くてしょうがないと言っていたそら豆も、皆さんでぜひ楽しんでもらいたいですね。

野菜セット通販の購入方法詳細や、近くで行っている直売などの情報についてはホームページ、インスタグラムをご覧ください。

https://mitsumame.farm

https://www.instagram.com/mitsumamefarm

 

港町船橋 伝統江戸前漁業を100年先まで「伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」    

2026/4/10 UP!

千葉県民にとって身近な存在の東京湾、実は漁業が盛んなところでもあります。近海魚が水揚げされる漁港が点在し、海苔の養殖も盛んに行われています。

豊富な栄養を湛えた河川や干潟で育まれる東京湾の多種多様な魚たちを獲る中、その江戸前の漁業を100年先まで守っていこうと、漁業のみならず、社会活動を積極的に行っている方を今回はご紹介していきます。

千葉県第二の都市・船橋市。大規模な商業施設やコンビナートを有し、都会的な顔を持つ一方で、漁業も盛んで、スズキやコノシロの水揚げ量は日本一を誇ります。江戸時代には、将軍家の台所に新鮮な魚介を献上する御菜(おさいの)(うら)だったこの地の海の恵みと文化を100年先の未来に残そうと、昨年活動をはじめたのが「伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」です。学校での食育・出張授業や一般の方が参加できる漁業体験・漁場観察ツアー、漁港周辺のごみ拾いなどの環境保全活動などを通して、水産資源の減少や担い手不足などで、かつての賑わいを失いつつある江戸前の水産業や文化の振興に取り組んでいるんです。代表理事の大野(おおの)和彦(かずひこ)さんにお話を聞いています。まず、漁師さんたちへのイメージの誤解を解きたいというお話から始まります。

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大野さん1: 気が荒いであったり、邪魔にされるとか、そういうような何か先入観がある中で、やっぱそうじゃないんですよ。もっと開かれてるんです。皆さんどうぞ漁港に足を運んでください。若い漁師もいっぱいいますよ海の話とかじかに聞きたくないですかって。船橋の漁業という存在っていうものをですね、もっと市民の方に理解していただいて、何かのときにはやっぱり地元の魚を食べて応援しようよっていう、そういうふうに持っていかないと、この漁業は立ち行かなくなる。ポジティブな江戸前というイメージ、「都会の里海」。最近こういうワードをよく使ってるんですけど、やはり人間だってこの自然に生かされているんだっていう。この東京湾っていうのは「都会の里海」なんですよっていうことをね。三番瀬っていう守ることのね。大切さとか、こういったものを幼児の頃からそうすると脳裏にすり込まれる。なっていう、、、

いろんなお話が詰まっていましたけど、漁師の皆さん、怖くありませんよ!もっと色々コミュニケーションとっていきましょう。という思いは伝わります。そして、海に対する考え方、色々体験することの大切さも話されていましたね。

お寿司のネタでコハダ。あの魚が大きくなるとコノシロになるんです。

そういったこともあり、もっとコノシロの認知度もあげたいということで、大野さんたちは、子供達にコノシロという魚のことをまずは知ってもらおうと、こんなプロジェクトを現在進めています。

大野さん:コノシロのお話、絵本を作って、市内の保育園、幼稚園、図書館、あるいは小学校、小児科の待合室等に寄贈しよう、そういうプロジェクトを。そもそもコノシロの認知度を上げていこうというけど、じゃあ何をしよう?そうだ。クラウドファンディングでいろんな人にコノシロって何っていうところところから入ってもらう。それはですね東京湾の、環境問題であったりとか、マイクロプラスチックを実はこの主人公のはるちゃんが飲んじゃって喉につかえてしまうみたいな、そんなことも。他の魚の一家はみんな三番瀬から引っ越してしまう。でもスズキとコノシロの一家は、自分たちも一度引っ越しちゃうんだけど、でも故郷の海を守ろうということで帰ってくる。コノシロになって実は価値は100分の1ぐらいになっちゃうんだけれどもでも自分らしく生きるっていうことね。

現在、こちらのプロジェクトはクラウドファンディング中です。そのほかにも船橋市内の小学校での出張授業やイベント、見学ツアーを計画、実行しています。船橋のご当地アイドルとのコラボイベントも予定しているそうです。

himawari(ひまわり)船橋(かっこふなばし))は、4月4日に、船橋漁港の漁船の上でライブもされています。船橋、そして江戸前の漁業を守るためには、漁業に携わる皆さんと市民との相互理解が大切です。ただ、魚介類を買って食べるということではなく、地元の魚を知ったり、自然環境について、またどれだけ獲れているのかなどを知っていただくことが未来につながることだと大野さんはおっしゃっています。

大野さん: かつて漁業って漁師って自分が獲ったポイントとか、獲った量っていうのは、ひた隠し、そして早い勝ちみたいなところが(あった)逆にですね、いつどこでどういう魚が何キロぐらい入ったっていうことを一切の公表してるんですよ。ただこれをやって、アメリカのNGOに送って、評価されるわけです。我々の取り組みがフィッシャリープログレスというサイトに載って、船橋のスズキ漁のきちんとトレーサビリティをきちっと持って、これのエビデンスになる、NGOに出してからそれを分析して千葉県の方に資源評価のデータとして提出している。2019年に漁業法が改正になって、行政が指導する立場で、毎年千葉県庁に行って、資源評価・・科学的な資源評価やってくださいそうじゃないと我々おっかなくて漁ができませんから。どの程度獲ったらいいかっていうことをやっぱりわかっていた方が働きやすい。

大野さんたちは、どこでどれだけ 魚が獲れたのかを公表しているのはすごいですね。

100年先まで、江戸前、この地で漁業を続けていくためには、魚がどれだけいるのか、全体像がわからないと、今獲れすぎているのか、まだ獲れるのかすらも実はわからない。そういった不安を少しでも払拭したいということから、漁獲量などの公表、そしてアメリカのNGOに評価をしてもらって、千葉県に報告しているんです。未来につながる漁業には、こういったデータも大事なんですね。

未来でもしっかりとこの船橋で漁業を続けていきたい。その思い、改めて伺いました。

大野さん:海があることによって船橋成り立ってるんだなっていうふうにもつくづく思ってますし。先代、先々代それよりもっと前から海に生かされてきたので、今後もこの産業自体もさることながら、海を守っていかなければならないなっていうことは常々思っています。子供や孫の世代。特に私なんかも孫の顔を見ると、やはり魚が好きであったり海が好きであったりとか。そういったところを見るとすごく微笑ましく思いますし、その先にも伝えていきたいなと思って。食を担うという大事な使命を背負ってるわけですね。ですから、日本の食糧需給がね37%とかいう中で、もっともっと独立してというか、国内需給をもっとね、高めていかないと。お金儲けるのもいいんですけれども、なかなかお金自体を食べて生きていけないわけですね。天然のものを摂ることによって人間の体というのは出来上がってると思うんですよね。健康に過ごしていくためには欠かせない仕事だと思ってます。

ご自分のお孫さんの話を出されていましたが、それは我々にもつながる話だと思いますよね

大野さんたちは、絵本のプロジェクトの他、イベントや、出張授業、港のゴミ拾いなどの活動もしていらっしゃいます。それは全て未来の我々や子供達のため。未来へ食を、日本を繋いでいくんだ、という強い気持ちが伝わってくるようです。ぜひみなさんも大野さんたちの活動を知って、船橋、東京湾の魚や漁業、その未来について考えてみませんか。 詳しくは「一般社団法人伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」のサイトに掲載されています。ぜひご覧ください。

一般社団法人伝統江戸前漁業を未来につなぐ会

春の“追い風”に乗って美味しい珈琲を味わいに「OIKAZE BIKE WITH COFFEE」

2026/4/3 UP!

温かくなって、お出かけにいい季節ですね。

サイクリングに出かける方も多いかもしれません。

サイクリングで長距離の移動には休憩ポイントが大事になってきます。今回は地域おこし協力隊として活動されていた方が市原市で経営している「カフェ兼サイクルスタンド」をご紹介します。

房総半島のほぼ中央、長閑(のどか)な里山の中を小湊鐵道のレトロな列車が走る市原市の月崎(つきざき)地区。月崎(つきざき)駅から自転車で10分ほどの場所にあるカフェ兼サイクルスタンド「OIKAZE(おいかぜ) BIKE(バイク) WITH COFFEE」が、サイクリストの間で人気となっています。随所にサイクリストのための工夫が施されているのが特徴なんだそうです。この店を経営されている白石(しらいし)(のぶ)(ゆき)さんにうかがいました。

白石さん:そもそもここにやってきたのは地域おこし協力隊という制度を活用してやってきたけど、その時がちょうどコロナのときで。コロナといえば、僕がその当時はイベント会社で東京で働いてたので、イベントが一番最初になくなったのでこれから仕事を探してっていうところで、たまたまその「地域おこし協力隊」っていうのを友人から教えてもらってやってきたっていう感じですね。地域おこし協力隊、なんで市原かっていうと僕、千葉出身。津田沼っていうところにその当時はずっと住んでて、自転車に乗ってたんですけど、よく走ってる場所だったので、千葉は房総半島全部走ったので何かこういうところに自転車とか、僕らの仲間たちの拠点があったらいいなっていうことで、始めてみた。っていうことでやってきました。

コロナの影響で、確かにイベントの類はゼロになりました、、、その影響で、お仕事の依頼もなくなり、大変でしたね。

コロナ禍の初め頃、密にならないということで、サイクリングする方が増えていた時期がありました。白石さんはその前から、ご兄弟の影響で自転車にハマっていて特に千葉県内を走破。市原市の地域おこし協力隊では、ミッションに「サイクリストたちのための拠り所を作って盛り上げる」ということを主体にプレゼンテーションを行い、見事採用され、現在の場所にある古民家をリノベーションしながら、まずは暫定開業して、今も少しづつではありますが、より快適にするために、作業を続けているそうです。

サイクリストの休憩できる場所って、どんな特徴があるんでしょう?

白石さん、こんなところにこだわっていました。

白石さん:僕の中でオモロイと思ってるのは、まず自転車をお店の中に入れて、写真撮影スポットがあるところ。なんか自分,俺の自転車かっこいいよねっていうのをあの写真撮れる場所があるんですね。なんかね説明すると、みんな撮りたいってなるんで。やっぱ私の自転車かわいいってなるんで。そうなんですよ。そういうのがあったらいいなと思ったんでやっちゃおうと思って、中に飾りコーナーを作ったっていう感じですね。なんかもうね、みんな写真撮ってますめちゃくちゃ。そこと、あとはもう1個はサインボードがあって、自転車の選手が出走する時にサイン書くんですけど。みたいなのに、みんな書いてねみたいなのもあったりとか。するところかなっていう感じですね。あとは自転車乗り的に言うとそのクリートって靴があるんですけどそれ脱がないで入れる、っていう形になってるので、自転車もなぜか中に一緒に入れる。数は限りあるんですけど。・・・みたいなところがいいんじゃないかなっていう気がしますね。

クリートっていうのはペダルに固定することができる靴。脱がずにカフェに入れたり、自転車好きには嬉しい設え(しつらえ)なんですね。ところでこの場所の名前「OIKAZE」にはどんな想いがこめられているんでしょうか

自転車乗りの白石さんが、長い距離を走っている時に、時々来る大好きな「追い風」からつけたそうです。後ろから押されているように感じられて、走っていて気持ちいい瞬間、その気持ちよさを店の名前に入れたということです。

市原市 月崎地区にある OIKAZE BIKE WITH COFFEEをご紹介。実はこちらを運営している白石店長が出すコーヒーが美味しい、と、ここを利用するサイクリストの中では評判になっているそうです。フードもあるということですが、白石さん、どういった経緯でコーヒーや食事を出すことになっていったのでしょう?

白石さん:自転車乗りの会話する場所っていうのは、元々あったなと思ったので、何か友人がお店にやってきた時にコーヒー出してよって言われた時に、なんか確かにコーヒーあるなと思って、コーヒーをやろうと思ったんですけど全然修行とかしてなかったんで。僕が乗ってた自転車がイタリアの自転車だったんですけどピナレロっていうのでイタリアのコーヒー出すやつかっていう話をしたら、マキネッタって直火のエスプレッソマシンを紹介してもらって、コーヒーを出すようになったっていう感じですね。なので、何か必要に迫られて始めたのがコーヒーでもあるんですけど。自転車乗りに提供するんだったらカロリーは提供した方がいいよね、みたいな形で。あと道案内ができてカロリーを提供するっていうことで、ご飯も作ってみたいな形でご飯が始まっていきっていう感じですね。最初はホットサンドを作ってたんですけど、なんか徐々にこだわり始めて、今パスタに落ち着いてるんですけど。ま、夏はカレーやるんですけど。なにか「やって」とか、なんかこうやってみた方がいいなと思ったら1回やってみるみたいな感じでやってたら、ようやく落ち着いてきたっていう感じですね。

お客さんの声をきいて、まずやってみるんですね 

コーヒー出してよ から、修行したことはないけど、まずは形からと、イタリア製の良いマシンを導入。それでコーヒーを入れると評判がかなりいい。褒められると、白石さん、のめり込んで、マシンを使いこなしながら、ご自身もコーヒーにハマっていったそうです。食事の方も、サイクリストたちからのリクエストでできそうなところから始めて、今はパスタと夏にはカレーというところで落ち着いたそうです。

 

白石さん自身がサイクリストですから、お客さんと同じ感覚で楽しみながらどんどん発展していくようですね

この地域のサイクリングの楽しいところは、起伏に富んだ地形と、あまり信号がないところ。そして、心地よい風なんだそうです。私には想像できないですけど往復100キロぐらいの距離がちょうどいいそうで、千葉市あたりからスタートしてこちらで休憩、そして帰っていく方も。また、こちらの駐車場に車をとめてスタートされる方もいるそうです。

サイクリストが気軽に立ち寄れる場所で、サイクリスト同士が集うと、話が盛り上がりそうだね。会話するいい場所ですね

最後にこれからのおすすめビューポイントと、そしてすっかりはまったコーヒーで白石さんが開催するフェスについて紹介してもらいました。

白石さん:これからよくこのOIKAZEがある養老渓谷が桜が始まったりとか。あとは単純に自然というか、いい陽気になっていくので、自転車もそうだし自然を楽しみに来てくださる方も。裏道とかね、あの自転車僕通ってるなんかおもろい道とか、お伝えできたりするし面白いやつらとかも集まったりするので、ぜひ遊びに来てもらえたらなと思います。コーヒーにもはまっていったので、いろんなコーヒー屋さんを集めて、コーヒーフェスを実はやってるんですそれが今度は場所が千葉公園でやるんですけど、日にちが4月の18、19日でコーヒー屋さんは20店舗とか。全部マーケット入れて70店舗、60店舗ぐらいかな。僕のコーヒーももちろんですし、あとはいろいろ僕があちこちで知り合った面白い人たちが、集まってくるので、ぜひ何かそういうのを見に遊びに来てくれたらいいなっていうのがありますね。

さすがイベント会社にいただけあって、いろんな企画やってるんですね

さまざまなきっかけをOIKAZEにのって、今を未来に繋いでいる白石さん。いろんな方からの提案を柔軟に取り入れながら、独自のスタイルでサイクリストたちに憩いの場所を提供し続けています。サイクリスト以外の方も もちろんウェルカムということなので、ドライブの途中でも楽しく時間を過ごすことができます。

お店の情報や、千葉公園で開催される白石さんのコーヒーフェス「TALK OVER COFFEE FES」の情報は、リンクからご確認ください。    OIKAZEの気持ちよさを感じにぜひ小湊鐵道沿線に出かけてみませんか

https://www.instagram.com/oikaze_bwc

 https://www.instagram.com/boso_coffee_action/

桜めぐり  春を告げる一本桜を次の世代へ「吉高の大桜」

2026/3/27 UP!

千葉県内には、お花見スポットが本当にたくさんあります。何百本、時には千本といった花が咲き誇るような場所もあれば、俗に「一本桜」と呼ばれるものもあります。今回は、印西市にある樹齢400年のヤマザクラと、それを守る活動をされている方をご紹介していきます。

千葉県北西部に位置し、県内最大の湖沼印旛沼の畔、印西市(よし)(たか)地区。この地にある一本のヤマザクラ「(よし)(たか)大桜(おおざくら)」は樹齢400年以上ともいわれ、その荘厳な美しさは多くの人々に長く愛されてきました。樹の高さおよそ12m、枝の広がりおよそ25mの巨大な山桜で、市の天然記念物に指定されています。今回は吉高の大桜を守る会の事務局長、内藤幸一(ないとうこういち)さんに、お話を伺っています。まずはこの会の設立のきっかけをお話しいただきました。

内藤さん:吉高の大桜は、印西市の吉高地区というところにありまして、樹齢約400年のヤマザクラの1本桜です。立ってる場所が畑の真ん中。ここの一本桜だということで知られています。桜自体は個人所有という形になってます。全国的に一本桜が脚光を浴びて、観光客というか花見客が増えて、だいぶ人に踏まれたっていう形で樹勢が衰えてきたので、まずいよねってことで地主さんが今まで管理はしてたんですけど、それを守る会を立ち上げてやっていこうと管理していこうということになって、平成18年に会が発足しました。現在は15名ほど会員いますが、実際は仕事を持ってたりということで、7~8人が入れ替わりで手入れをしてるような状況です。

守る会として、木の育成、保護に関わる活動をされていて、そのほか、「(き)生命(いのち)を守る(かい)」という樹木医の団体であるNPO法人と協力して、外見、そして、地面を掘って根の様子などから状態を判断し、適切な処置などを施しているそうです。取材に行った日は、まさに、樹木医の方が十人ほどで細かく調査をされていました。

樹齢が400年を超えているということですから、デリケートなんでしょうね。ところで、この吉高の大桜はなぜ有名になったんでしょうか?

実は、こんなエピソードがあったんです。そして内藤さんが守る会の事務局長になった経緯も伺いました。

内藤さん:隣の佐倉市の菊間さんという市長さんが大桜の大ファンでして、佐倉市の何か公共施設の緞帳を吉高の大桜を採用したところ、どこの桜だっていうことが話題になって、少しずつ口コミで。その後、一本桜のブームが来て、爆発的な人気になって。現在、それぞれ去年あたりで3万から4万ぐらいの人が訪れています。仕事でこちらの地域に来る機会がすごく多かったんで、そこで知り合った方が、文化財関係の役職をやってたもんですからそういう人たちが中心になって、守る会を作ったときに「お前もやれ」というような形で声がかかってお手伝いしましょうというのが最初ですね。

緞帳(どんちょう)に描かれたら、それはみんな見ますよね!「見事な桜ですね。どこの桜がモデルですか?」って聞きたくなっちゃいます。

もともと山の中の一本桜なので、昔は地元の人でも知っている人が少なかったんですが、 佐倉市4代目市長の菊間(きくま)健夫(たけお)さんや佐倉の名士達がこの桜を気に入り、ここで密かに花見を楽しんでいて、その縁で佐倉市の市民音楽ホールの緞帳に描かれて知られるようになったんですね。

知ってしまうといきたくなるのが人間ですが、個人の畑の真ん中にあるということなので、突然人がいっぱいくると大変だったんのではないでしょうか?

そうなんです。実は、何回かテレビで紹介されることがあって、その影響で桜の木が命のピンチにさらされるということがあったそうなんです。いったいそれはどんなことだったのでしょうか?

印西市吉高地区にある吉高の大桜。音楽ホールの緞帳に描かれたのをきっかけに人に知られるようになり、その後夜の報道番組の中でライトアップされた姿が放映され、その存在が一気に日本中に知れ渡ることになりました。こちらについて、吉高の大桜を守る会の須藤謙さんと事務局長内藤さんに伺いました。

左が須藤さん、右が内藤さん

須藤さん:天気予報の時間にすごいライトアップやってたんですよ。次の日からものすごい人来てね、大勢の人が歩いちゃうでしょ。どんどん今度元気がなくなっちゃって、花もろくに咲かなくなってね。まだどんどん手入れしたら元気になってきたんですよ。そしたらここ四、五年前からね、急におかしくなってしまたんです。それがあの夏の暑いのと、やっぱり気候の変動には勝てないですね。

内藤さん:2019年でしたか、千葉県全域で大きな被害が出た台風が。その時にやはり直径30センチぐらいの枝が3本折れました。うち1本は下げた状態で今も残っています。せっかく残ってるんだから、養生をしながら大切にしていこうということで、翌年見事に花つけてくれたので、これはこれで今後も大切にしていきたいとは考えてます。5月から10月頃までは毎月のように草刈りをやってます。それプラス、年が明けると役所と打ち合わせをしたり桜の前にベンチを新しく設置したり、ゴミ拾いをしたり

というような活動はしていきます。

紹介されるとドーンと人がいっちゃいますよね。受け入れる体制も整っていなかったから、どんどん環境が悪くなってしまったんだね。

その後もテレビ中継で使用されたりで一気に有名になったことに加え、令和元年の台風でも大きな被害を受けることになってしまったんですね。

今は、桜の様子はどうなのでしょうか?

樹齢が400年を超えているであろうということで、すでに老木ではあるんですが、なんとか花は毎年見られるようになっています。ただ、お話にもあったとおり、このところの夏の異常な暑さで、相当まいっているようです。守る会では、市からの助成金や募金などで活動費用を賄っています。スタジオにグッズがあるんですが、綺麗な桜が描かれたクリアファイルなどのグッズを販売して活動資金に充てています。

↑取材時はまだ花は咲いていませんでした。

そうやって集まった募金や活動資金、どのように活用しているのでしょうか?

内藤さん:募金が集まって、それを残してもしょうがないので、吉高の大桜でかかるものを除いて、あと、印西市内でちょっと荒れてたところに1本桜があったんでそういう所有者の方に掛け合って、こちらの方で面倒見るからという形で印西市内の桜3本を面倒見て、いわゆるこちらの方で勝手に桜トライアングルなんていうことを言ってこれから売り出そうかというふうに考えてます。吉高の大桜は普通の花見と違ってお酒を飲んだりとか食事をしたりってのはあんまりなくて、いわゆる見学のような形になるんですけども1人でも多くの方に来ていただければと思います。千葉県を多分代表するというか、千葉県で一番いい桜だと思いますので、その辺は自信を持って言えるので、ぜひ一度来ていただきたいと思ってます。

↑樹木医の皆さんによる調査や対策作業。

吉高の大桜を見学するときは、木の下でお酒を飲んだり、シートを広げてお弁当を食べたりすることはできません。近くに駐車場もありませんので、車でお出かけの際は、市のホームページにある桜に関する情報をご覧になって、そちらに駐車していただきたいとのことです。

  

よくよく考えたら、400年ぐらい前っていうのは江戸時代が始まった頃。すごいですね。山の中でずっと世の中を見てきたのかもしれないのかもしれないですね。これからもみんなで環境を守りながら美しい桜の花を見ていきたいですね。守る会の献身的な尽力によって、今年も咲く吉高の大桜。今どのぐらい咲いているのか?などの情報も合わせ印西市のホームページに掲載されていますので、そちらをご覧ください。

https://www.city.inzai.lg.jp/0000001355.html

落花生グルメ 落花生王国の珠玉の逸品「ピーナッツキャラメルバターサンド」

2026/3/20 UP!

この番組では、今までもいくつか千葉県産の農産物を使ったスイーツを紹介してきましたが、今回は千葉県が国内生産量の約8割を占める、「落花生」を使ったスイーツです。茂原市にある菓子屋Norram(ノラン)の「ピーナッツキャラメルバターサンド」をご紹介します。

今年は明治9(1876)年に、千葉県で落花生の栽培が始まってからちょうど150年の記念の年。日本一の“落花生県”である千葉では、今でも新たな落花生グルメの数々が県内各地でつくられています。中でも、茂原市にある「菓子屋Norram」の看板メニュー「ピーナッツキャラメルバターサンド」は、一口頬張れば口の中が落花生の風味で満たされると評判の新感覚スイーツ。今回はその「菓子屋Norram」の御須(みす)郁代(いくよ)さんにお話を伺っています。まずは、御須さんが、茂原にお店を開くまでのキャリアについて伺いました。

御須さん:調理師の専門学校に通った後に、フレンチレストランのコックさんとして働いてたんですけれども、途中からパティシエに転職して、技術も知識も身につけることができたので、開業、独立に踏み切ろう!と思って2023年に3月に開業いたしました。最初は工房で製造に専念して、オンラインショップと道の駅だったりとかに納品をして販売していただくっていうスタイルで、やっていこうと思っていたんですけれどもご近所の方だったり、友人だったり、直接販売、お客様を工房の方に来ていただいて、直接販売してみたいなっていうことから、翌年の2024年の2月から工房直売という形で販売を始めました。

都内のフレンチレストランにお勤めされた後、パティシエ、ショコラティエとして経験を積まれていたそうです。お店の名前は「菓子屋Norram」。この「Norram」という名前ですが、御須さんが以前飼われていたわんちゃんの名前、「マロン」ちゃんを、ローマ字にして逆から読ませた、ということなんです。

マロンでノランなんですね。そのお店の商品として、ピーナッツのスイーツが生まれたんだね。

そのきっかけについてこんな風に教えてくれました。

御須さん:ピーナッツを使ったお土産っていうのがありますけど、新しいスイーツっていうのを作ってみたいなっていうのがありまして、もちろん梨とか枇杷とかも考えはしたんですけれども、自分の中ではピーナッツが一番しっくりきたので、それでピーナツを採用しました。ピーナッツをふんだんに使用しているんですけれども、千葉県産を使用しています。それで構造としてはピーナッツパウダーを混ぜ込んだピーナッツサブレを上下に使用してまして、その間にピーナッツのバタークリームをサンドしています。そのバタークリームもピーナッツペーストをふんだんに使用してるんですけれども、その他にも千葉県産の生のピーナッツを自分でローストして、粗く刻んだものも入れています。そのピーナッツバタークリームの中に塩キャラメルを入れております。

この「ピーナッツキャラメルバターサンド」は食のちばの逸品2024で審査員特別賞を受賞しるんです。サブレにクリームが挟まれているお菓子で、サブレの表面には落花生の殻の模様をイメージした格子状の線が描かれています。こちら、なんと一つ一つ全部、御須さんの手書きなんです!一つ一つ生地の上に卵黄を塗って、そこにフォークを使って線を書いているそうなんですよ。

JR外房線(ほん)(のう)(えき)から新茂原方面へ県道31号線沿いに車で5分、徒歩で20分程度の場所にある菓子屋Norram。周りは田園風景が広がっており、その中に工房と直売所があります。御須さん、最初はお店をやるつもりはなかったそうですが、お知り合いからの「直接買いたい」という声などを受けて直売所を開いたところ、じわじわと広がる反響に驚きを感じるようになりました。

御須さん:もちろん茂原市内のお客様が多いんですけれども、市外から例えば君津市だったり成田市だったりとか、結構遠方からリピートしてくれるお客様がいらっしゃいますね。それ以外にもいろんな口コミとかで知っていただいて県外の都内とか、神奈川県とか、そちらからも来ていただくお客様もとても増えました。ピーナツキャラメルバターサンドは、もちろん甘みはあるんですけれども、塩味を加えておりまして、甘じょっぱいスイーツになってます。その塩味を加えることによってピーナッツの深みだったり、旨みがより際立つと思っていて塩味を加えたんですけれども、もちろんコーヒーとか紅茶と合わせて召し上がっていただくのもいいんですけれども、私個人としては濃い緑茶と合わせていただくと、とても美味しくお召し上がりいただけるかなと思っています。

千葉県産のピーナッツをサブレ生地にも挟んであるクリームにもふんだんに使い、クリームの中に入っている砕いたピーナッツは茂原のもので、御須さん自身がロースト。中に入っている塩キャラメルのちょっとした苦味がまたいいんです。スタジオでも試食いたしました。

リピート率が高いのもわかりますよね。しかも、これ一つ一つ手作りですから、大変ですね。ということで、平日は作るのに専念していて、直売は主に土日に限定ということになってしまうのだそうです。大変だと思いますが、御須さん、こんな風に話してくれました。

御須さん:とてもありがたいお言葉をいただくことが増えて、本当に忙しいんですけどそういうお言葉が本当に励みになって、頑張れています。自信を持って販売している。商品たちではあるんですけど、実際直接言葉としてもらえるのは本当に嬉しいですね。この看板商品のピーナツキャラメルバターサンドなんですけれども、オンラインショップでは5個入り1箱としてご購入いただけます。それ以外ですと、工房直売、土日メインの営業にはなるんですけれども、こちらに来ていただくと、ピーナツキャラメルバターサンドその他のシュークリームだったりとか、焼き菓子もございます。これからの季節ですと、茂原市内の美味しいイチゴを使ったバターサンドなどの販売も予定しておりますので、ぜひお越しくださいませ。

お客さんの声がチカラになっているんですね。そして御須さんが作るほかのスイーツも直売所に行けば買うことができるんだね。いちごバターサンドも気になりますね。

直売所を開いてからまだ日が浅いのですが、御須さんも週末の開店を楽しみにしているそうです。(※)千葉の新しいお土産として、たくさんの方に食べて頂けるよう、これからも一つ一つ心を込めて作っていきたいと思いますとおっしゃっています。

これは、ぜひ一度食べてもらいたいですね。

菓子屋Norramの「ピーナッツキャラメルバターサンド」について、お店の営業日、ネット販売などについてはインスタグラムやホームページなどをご覧ください。

※3月21、22、28、29は都合によりお店はお休みとのことです。

https://www.instagram.com/kashiya_norram/?hl=af

https://norram.base.shop

夕日がきれいに見えるカフェ・レストラン 東京湾の夕景をひとりじめ「LA MER BLEUE」

2026/3/13 UP!

三方を海に囲まれた千葉県には「海と夕日」を同時に楽しめる絶景スポットが数多くあります。

今日は、そんな夕日を楽しむことができる数々のスポットの中から、時間を忘れて見入ってしまうような絶景のサンセットタイムとマジックアワーを楽しめるカフェレストランをご紹介します。

多くの船が行き交う東京湾に面し、人気観光地鋸山を背にする富津市金谷。海辺のグランピングリゾート「BAYSIDE KANAYA」内のカフェレストラン「LA(ラ) MER(メール) BLEU(ブルー)E」がサンセットスポットとして人気を集めています。まずは、スタッフの前田(まえだ)千佳子(ちかこ)さんにそのロケーションについて伺いました。どんなところにあるのでしょうか

前田さん:金谷にありますBAYSIDE KANAYAというグランピングの併設しているレストランのLA MER BLEUEになります。LA MER BLEUEは青い海という意味でございまして、宿泊している方も宿泊していない方もお立ち寄りいただけるレストランになっておりまして、もう本当に日本で一番海に近いのではないかと。もう本当に海辺にあるレストランになっております。海に近いって言っても本当にもう海の上に立ってるって言っても過言ではないぐらい、もう海とホテルの間に遮るものがないんですね。道路ですとか。もう本当柵だけしかなくて満潮のときはもう打ち寄せる波がお部屋のテラスにぶつかってくるぐらい近いですし、潮が引いているときは近くの砂浜を歩くことはできるんですけれども、もうそこから本当に岩肌がゴツゴツ見えるぐらい。結構、潮の満ち引きで見え方もすごい変わります。

満潮時にはテラスのすぐ下まで波が来るという場所にあります。また、南フランスのマリンテイストを基調としたデザインの店内からは、東京湾を一望することができます。レストランから見える夕日について、前田さんはこんなふうにおっしゃっています。

前田さん:金谷港っていうのが西を向いているので、日が沈むときのサンセットタイムが本当に綺麗で、ぜひご覧いただきたいなって思います。夕日が沈む30分前後ですかね。もうゴールデンアワーと言われている時間とかだと綺麗に見えるので、結構皆様、飲んだり食べたりとかしている手も止まって、もうほんっとーに全てのお客様が海の方を見て固まってるぐらいじっと見ていて。私達ちょっと従業員も本当その一瞬だけは手が止まってしまうぐらい見とれてしまう感じですね。お客様ももうみんなもうただただ、夕日をもう本当じっと見ている感じなので、私達が止まっていても多分見えてないとは思います。

お客さんも従業員も見惚れて動きが止まってしまう。お店の中の時が止まって、夕日だけがゆっくりと沈んでいく。ロマンチックですね。

お話にもありましたが、従業員さんも動きが止まるほど美しい夕日。その燃えるような太陽が沈んでから「はっ」っと我に帰って皆さん、食事やお茶の続きが始まるそうです。

美しい夕日のスポット、金谷港に隣接するグランピング施設「BAYSIDE KANAYA」内のカフェレストラン「LA MER BLEUE」で、みなさん、どんな風に夕日を楽しんでいるのか前田さんに教えていただきました。

前田さん:夕日をバックに黒くシルエットになって、その船が行き交うのをずっと眺めてるのが楽しいっていうお客様もいっぱいいらっしゃいますし、あとはもうグラデーションですね。(夕日が)沈んだ後とかでも空の色が日によって本当に違って、オレンジっぽかったりとか、もうピンクのグラデーションだったりとか。本当同じ日がないっていうのがすごい魅力だと思っていて。結構昼間はやっぱ明るいっていうのもありますし、海もやっぱり広くて奥まで見えるんでぼやっとした感じで、(伊豆)大島とか三浦半島とかあと富士山とかも見える感じなんですけれども、夕方になると、本当くっきりとシルエットが浮かび上がってくるような感じで見えてくるんですよ。なので、なんか山の形とかも昼間とは違う。もうはっきりしたシルエットで見えてきて、本当に何か夕日の綺麗さっていうか、なんかマジックアワーっていうんですかね。はい、、そういうのをすごい感じます。

これは、ロマンチックすぎますね。確かに、金谷港からは東京湾の対岸の横須賀や久里浜、富士山、伊豆半島がなんとなく見えているけど、シルエットになるとくっきりみえる。不思議ですね。

時間が早くて明るすぎてもシルエットは見えませんし、浮かび上がるのはほんの少しの間だけのことなんだそうです。全く雲がない日もいいんですが、雲がちょっとある時の方が、雲も赤く染まったりしてより幻想的。そして、太陽が沈むと、そのシルエットが、訪れる夜の暗さと共に消えていくんです。なにか儚さみたいなものも感じますよね。

しかも、風が強い日やちょっと肌寒い日でも、この「LA MER BLEUE」は気にせずに楽しめる場所ってことになりますね。あと、気になるのはレストランのメニューのほうですが?金谷あたりは美味しいものいっぱいありますからね。レストランの人気メニューなどについてもお話伺っています。この番組でも以前ご紹介したメニューもあるそうですよ。

前田さん:一番人気なのはお刺身とアジフライがセットになっている金谷御膳というものになります。すごく幅広く(年齢層)人気のあるメニューとなっております。アジフライのアジやお刺身とかも地元の海で獲れるものになっておりますので、すごくやっぱり新鮮ですし、美味しくて人気です。特に人気のメニューが黒アヒージョといいまして、2024年の千葉県の黒アヒージョフェアで、グランプリを獲った自慢のメニューになっております。こちらはルームオーダーとかでお部屋でもお召し上がりいただけるメニューに入っているぐらい人気になっておりまして、海老ときのこをベースにした黒アヒージョになっております。すごくやっぱり人気でございます。結構館山とかドライブに行かれる方も多いと思うんですけれども結構その帰りにですね、通る道だと思いますので、ぜひ本当お気軽にサンセットタイムを楽しみに来ていただければ嬉しいです。

海の幸が豊富なところだからね。魚中心のメニューは人気でしょうね。

2024年の黒アヒージョ料理コンテスト、プレミアム部門でLA MER BLEUEの「地鯵とホンビノス、イカ墨のW黒アヒージョ」がグランプリを獲得しています。現在は、秋冬限定メニューの「海老と茸(きのこ)の黒アヒージョ」が提供されているそうです。こちらはレストランでも、グランピングでお泊りのお部屋でも楽しめるということです。

レストランだけの利用も可能ということだから、ドライブ帰りに立ち寄ってみるというのも気軽でいいですよね。走る車の中からだけじゃなく、ぜひお店でゆっくり夕日と食事を楽しんでもらいたいですね。

グランピング施設ベイサイド金谷、そしてカフェレストランLA MER BLEUEの詳しい情報については、ホームページ、SNSをご覧ください。

https://www.bayside-kanaya.jp/restaurant

https://www.instagram.com/baysidekanaya

千葉で愛される町中華(※3/8は餃子の日)市川で愛される町中華の老舗「芙蓉亭」

2026/3/6 UP!

あさって3月8日は「餃子の日」。大好きな方多いと思います。さて、みなさん「町中華」行かれたことありますでしょうか?この町中華という言葉なんですが、地域に根付いた個人経営の庶民的な中華料理店を指す言葉で、2010年代にライターの北尾トロさんほか「町中華探検隊」が広めた造語なんです。千葉県にも、長く地元の方々に愛されている町中華の名店が数多くありますが、その中でも、今日は、餃子が人気のお店をご紹介していきたいと思います。

京成線、市川真間駅から徒歩10分ほど、静かな住宅街の中に創業65年のお店中華料理 芙蓉亭(ふようてい)」があります。こちら、特に餃子の人気が高いということで知られているお店なんです。まずは、3代目店主の山口敏彦(やまぐちとしひこ)さんにお店の歴史を伺いました。

山口さん:昭和35年に開店しました。初代はおじさんになるんですがそのおじさんの奥さんと後2代目になるうちの父が3人で、65年前に開店した場所です。京成線から北側に向かって歩いてくる方に関して、中華料理屋っていうのはもう芙蓉亭ぐらいしかなくて。その当時まだここなんか砂利道だっつってたから、そこからのスタートだったみたいです。私に関しては高校卒業して、愛知県の方なんですけど「四川飯店」に修行、陳建民さんの弟子のところで四川料理を勉強したっていう形ですかね、約10年ぐらい。その後、ちょっと3年間なんですけど本場イタリアに行ってイタリア料理の勉強をして、それから芙蓉亭に戻ってきて店を継いだっていう形になりますね。

山口さんが若い頃、将来この店を引き継ぐのにあたって、外で修行をして、知見を養いたいということで愛知県の四川料理のお店やイタリアで修行を重ねたそうです。そののち、満を持して芙蓉亭を継がれたということなんですね。その芙蓉亭で一番人気の料理は「餃子」。芙蓉亭の餃子の特徴や、時代とともに変化すること、変わらないことについて伺いました

山口さん:うちの餃子は結構野菜とかもゴロゴロしてるというか、餡がしっかりしてる味付けにもなってるし、皮自体は少し厚めで大きめなのでモチモチカリカリで食べたときに、ジュワーみたいな餃子です。令和の時代になっても、座る前にも「ガラガラ」「あ、餃子ビール!」っていう感じ。この流れはやっぱりもう本当、昭和・平成・令和、変わらないんですよね。町中華って今、かっこ良く言ってるじゃないですか。でも、町中華じゃなくて、食堂なんですよ。本当は。中華料理っていう名の食堂にお腹をすかした職人さんが飯を食べにくる。そんなイメージからだんだん今はもう女性1人で「餃子ビール」や、すごいなぁ。でもそれがまた時代とともに変わってくるんだなっていうのは中で働いててすごく感じますし。

そして、スタジオにも芙蓉亭の餃子が登場。

こちらは、お店では一皿5個・660円で販売されています。

今日は、ネット販売のものを用意したんですが、付属でついてくる「辛みよりも旨みのほうが強い自家製の胡麻ラー油」でいただくと美味しさがまたアップするそうです。こちらも気になりますね。

山口さん、色々と修行で学んできたことを、新しく餃子や他の料理に取り入れようとしたこともあったそうですが、それは先代の店主(お父様)が絶対許さなかったそうです。若かりし頃はそれで衝突もあったそうですが、今思えば、仕込み方や作り方、味の付け方、変えなくて本当に良かったと思っているそうです。時代の流れで多少のアレンジはあったとしても、基本は絶対に変えない。その大切さを今はしみじみと感じているそうです。

京成線、市川真間駅から程近い住宅街にある中華料理 芙蓉亭。その大人気の国産野菜・国産豚肉を使用した「餃子」をご紹介しています。

ところで皆さんも餃子を家で焼く時があると思いますが、あの皮のもちもち感出すの結構難しくないですか?なんかブヨブヨしちゃうなんてことも結構ありますよね。

今回は山口さんに、美味しいもちもち餃子の焼き方ワンポイントアドバイスをいただきました。

山口さん:フライパンとかで、家庭でやるときとかなんかね、フライパンに油をひいて、餃子を並べた後に、大概、何かお水とかを入れちゃうじゃないですか。なるべくなら、そこで熱湯を入れて欲しいんですよ。これがモチモチになる一番のポイント。皮を一気にモチモチ感を出すためのポイントは熱湯を入れる。熱湯を入れて蓋をする。ここで蒸し焼きが出来上がるんですよ。中に火が入ったらお湯を捨てて、あと油をかけて、そこの面をカリッとするまで焼くっていう感じ。芙蓉亭の餃子を買っていただいて家で焼く場合は、今の焼き方にしてください。なるべくなら最初は何もつけずに食べてほしい。で2個目にお酢とラー油、お酢と胡椒とかで最後にちょっと醤油とか。味が濃くなる順番の前から楽しんでってもらいたい。そうすると1個(1皿)じゃ足らないんですよ。だから、餃子をおかわり、みたいな感じです。

参考になりますね。これはみなさん、試してみてください。餃子を焼く前に、まずはお湯を沸かす。その熱湯を使ってに美味しい餃子になる。最高ですね

最後に町中華をより楽しむための提案、そして、コロナ禍を機に始めた餃子のネット販売についてお話聞きました。

山口さん:チャーハンを炒めてるときのカンカンカンカンという音とか、餃子を開けたときのジューとか。ああいう音を聞きながら食べるっていうのも、町中華のあるあるなんじゃないかなってすごい思いますね。食べに行ったときには、音と一緒に町中華を味わってください。きっともっと美味しくなります。結構遠くから来てくれるお客さんも増えてますし、インターネット販売っていうのはやってるんですけど、みんなにも食べてもらいたいっていうもとで冷凍餃子の販売を始めた結果、本当に北は北海道から南は沖縄まで注文が来るようになっているので驚きです。地方の方からあの注文が来るじゃないですか。また来るんですよ。もう1回注文が来るってことは美味しかったのかな。いや嬉しい限りです。

確かに音って大事。厨房から聞こえてくる音とともに味わう。中華鍋を叩いているような音とか、野菜を刻んでいる音、揚げ物の音、それも全部コミで町中華の美味しさができているんですね。

最近、近所のお馴染みのお客さんだけでなく、遠くから来てくださる方も増えてきたそうです。銚子から一人で来て餃子を食べて、銚子に帰って行ったお客さんもいてびっくりしたそうです。他の用事のついでなのかと思ったら、餃子が目的だった。これは大変なことになったぞと思ったそうです。今は、ネット上の口コミでおいしさの噂が広まり、冷凍餃子は北海道から沖縄まで注文が来るそうです。みたことない地名に驚くこともあるそうですよ。

中華屋さんに入ったら、まずは「餃子!ビール!」って頼みたくなりますよね。美味しいお店は、チャーハンでわかっちゃうなんて話もありますが、まずは美味しい餃子!明後日3月8日の餃子の日にはぜひ町中華の餃子も試してみてください。

芙蓉亭の餃子はネット販売もされています。販売の情報やお店の情報などホームページやSNSで発信されています。気になる方は是非ご覧ください。

芙蓉亭HP

https://fuyoutei.co.jp

Instagram

https://www.instagram.com/fuyouteigyoza

facebook

https://www.facebook.com/p/芙蓉亭-100063474913944/?locale=ja_JP

ちばガストロノミー2 手仕事が紡ぎ出す植物たちからの贈り物「mitosaya薬草園蒸留所」

2026/2/27 UP!

「地域とつながり、千葉の食の魅力を最大限に表現している飲食店・生産者を発掘」することを目的とした食の祭典、「ちばガストロノミーAWARD」。その2回目が開催され、昨年12月には「県内各地の究極の一皿を紡ぎ出す料理人」と「珠玉の食材を育む生産者」、それぞれのTOP30が、そして、先日2月16日にはその大賞発表と表彰式が行われました。今日ご紹介するのは、その生産者部門で2年連続選出されている大多喜町の「mitosaya薬草園蒸留所」です。

「珠玉の食材を育む生産者さん」気になりますね。

2017年にプロジェクトをスタートさせた「mitosaya薬草園蒸留所」は、かつて薬草園だった場所で、「自然からの小さな発見を形にする」をモットーに、見た目も美しく個性的な蒸留酒、季節の恵みを閉じ込めた加工品、プロダクトなどをこれまでにおよそ200種もリリースしているんです。入手困難といわれる人気のmitosayaの「蒸留酒」。まずは、代表の江口宏志(えぐちひろし)さんに、蒸留酒との出会いと、なぜ大多喜で作ることになったのかをうかがいました。

江口さん:僕は元々その東京で長く出版関係の仕事をしていて、いろんな本とか作り手さんと出会う中で、すごくその自然の中で物作りをするようなこととか人にすごく興味を持つようになって。そんな中で出会ったのが、ドイツのとある蒸留家で。彼のお酒を飲む機会があって、すごく感銘を受けてお酒作り物作りっていうことを自分でもやってみたいなと思って彼のもとでしばらくその蒸留酒の勉強をさせてもらったっていうのがきっかけになります。日本全国いろんな場所を探してたんですけども、この中で大多喜町の薬草園の跡地っていうのがすごく魅力があって、やっぱ数百種類の薬草、果汁、ハーブみたいなものが時間をかけて育っていて、あとはそれを生かすための建物であるとか、設備っていうものがしっかりあって、そういったものを転用して、蒸留酒造りができるとすごくいいなと思って。それで手を挙げたっていうような感じですね。

出版関係!全然違う仕事をされていたんですね

蒸留家の方とその方が作るお酒に出会い感銘を受け、ドイツで1年間修行。その後、「ここで学び、感じたことを日本の果実や植物でできたら」と始めたのが「mitosaya薬草園蒸留所」です。お話にもありましたがいろいろ探す中で、元々「千葉県立薬草園」という名前の場所だったこの場所にストーリーを感じたそうです。この薬草園は大多喜町に譲渡された後、施設の老朽化などの理由で2015年に閉鎖になりました。その施設を借り受ける形で江口さんが事業をスタート。2018年には蒸留所として酒造免許を取得したそうです。  事業を始めるにあたり、最初に作った蒸留酒の種類や、その楽しみ方についてお話しいただきました。

江口さん:(最初に作った蒸留酒は)何種類かあって。一つはこの市原にある柑橘を使ったもの。あとはイチジクを使ったもの。あとはミントを使ったもの。いろんな果樹であるとかハーブであるとか、あとは薬草であるとか、そういったものを原料に使ったお酒作りというのをやってます。自由に楽しんでもらったらいいと思うんですけども。ただ蒸留酒って言ってもいろいろあって。その種類だけでもそのブランデーがあったり、スピリッツ、ラムとかジンみたいなスピリッツがあったり、あとはウイスキーがあったりとかそういったものをそのまま飲んでいただいてもいいですし、何かカクテルみたいに使ってもらってもいいと思いますし、料理だったり、デザートだったりそういったものと合わせるっていうのもすごくいい楽しみ方じゃないかなと思います。

こちらは枇杷の香りが感じられるリキュールです。

これをどのようにつくっているかと言いますと、、、ホームページの情報を引用しますと・・・「県内で収穫した枇杷のみを天然酵母で発酵させて蒸留し香り高いオードヴィーにして熟成し。びわを砂糖と交互に重ね、丸ごとじっくりとシロップにして、びわの魅力を引き出しました。これに加え、同じく杏仁のような芳香をもつバニラのエクストラクトや、mitosayaの薬草を漬け込んだブランデー、爽やかなミントのスピリッツなどを合わせて、甘くほろ苦く、深い香りのある黄金色の液体に仕上げました。ということなんですね

スタジオでも香りを楽しんでみました。

丁寧に香りを詰め込んだ蒸留酒は、例えば千葉県にゆかりがあるものですと、大多喜町の落花生、いすみ市特産の梨、睦沢町の干し芋を使った蒸留酒もあります。定番になっているものから、その時だけつくるものまでどんどん新しい蒸留酒が作り出されています。

そのこだわりの作り方が「ちばガストロノミーAWARD」の生産者部門で高い評価を受けているmitosaya薬草園蒸留所。このAWARDについては江口さん、どんな感想をお持ちなんでしょうか?最近の挑戦についてもお話しいただきました。

江口さん:去年もね、選んでいただいたのでありがたいですけども、いろんな生産者さんに出会えるのがすごく僕らとしても楽しみなイベントです。僕は今お酒に関しては大体200種類ぐらいの銘柄を今までリリースさせてもらってて、あとはここの場所で採れた自然のものを使ったお茶であるとか、ジャムであるとか、そういったものも作ってますし。あと最近は東京の江東区の方に清涼飲料水のちっちゃな製造工場を作りまして、そこで缶とか瓶に入った炭酸飲料みたいなものを作ってるんですね。そういったものも考え方としては同じで、自分たちで作ってるもの、取れたもの、分けてもらったものなんかを使った飲料を作ろうということなんですけどそういったものに関しても、同じように広げていきたいなと思っております。

生産者同士や料理人と生産者が繋がりをもつことで新しい何かが生まれるかもしれないですね。mitosayaではジャムとかお茶とか炭酸飲料までつくっているということで、ちょっと試飲させていただきました。

ところでこの名前の「MITOSAYA」 はどういった意味があるのかなとお尋ねしたところ、これ、結構深いんです。表記上はアルファベットでmitosayaですが実はこれ、日本語で植物の「実」と、実を包む「莢(さや)」に由来しています。木の果実だけでなく、葉っぱや根、さらに種など植物のすべてを余すことなく活用し、自然の恵みを蒸留酒に閉じ込めるというブランドの姿勢の意味が込められています

ここで作られている蒸留酒やその他のものは、ネットでも購入できますが、実は週に2日、こんなこともしているんです。

江口さん:MITOSAYAでは毎週金曜日と土曜日を公開日としていて、ご自由に敷地の中を散策いただけるっていうような事にしてます。予約をいただければ庭を少し詳しく案内したりとか、あとは蒸溜所の中を案内して、実際にテイスティングしたりしてもらえるような、そういうようなツアーも行ってます。気持ちのいい場所なので自然も多くてちょっと歴史のあるちっちゃな町なので、大多喜自体もすごく散策して楽しい場所だと思うのでぜひ遊びに来てください。

敷地内には薬草園の時代から40年以上かけて育ててきた様々な植物がたくさん生えているということなので、その説明を聞くのも楽しそうですね。

そういったお話を聞いた後で、それを原料とした蒸留酒を試す。ここでしかできない体験ですよね。このテイスティング付きの蒸留所ツアーやブーケやハーブティーなどのお土産が付くガーデンツアーは予約制、有料になります。小学生までのお子様は、もちろんお酒のテイスティングはありませんが、無料で参加できて、小学生だけでの参加もOKということなので、春休みなどにお出かけしてみてはいかがでしょうか?イベント情報や店舗営業日など、詳しくはmitosaya のホームページ、SNSをご覧ください。

https://mitosaya.com

https://www.instagram.com/3tosaya

猫と自然に癒される古民家グランピング「和心村」

2026/2/20 UP!

もうすぐ2月22日・・・にゃんにゃんにゃんで「猫の日」ということで、今回は、猫とゆったりとした時間を過ごせるグランピング施設をご紹介します。

里山の風景が広がる富津市に、築およそ200年の古民家を再生したグランピング施設「和心(わしん)(むら)」があります。「猫ファースト」の理念のもと、約15匹の猫が「村民」として暮らし、訪れる人をもてなしてくれる、猫好きにはたまらないこの施設では、森の中でサウナも楽しむことができ、人気を集めているんです。こちらの代表の(たけ)内馨(うちかおる)さんは中国出身で日本に帰化された方。まずは和心村について、そしてどんな猫ちゃんたちがいるのかお聞きしました。

竹の内さん:富津市の里山にある自然に囲まれまして、動物たちはいっぱいいます。猫ちゃんは特に多くて動物と自然と人が共生してる環境の中にあるグランピング施設です。猫は、今、村の中にいるのは15匹。猫は自由にしてますので、敷地内全体であればどこにでも自由に行ったり来たりとか、部屋の中でも自由に入ったりとか出たりとかできるし、外も、もちろん自由にいますので、もう本当にね、猫にとってストレスなしで猫ちゃんたちは暮らしてます。でも1人でいたいときはもう自分をどこかに隠しちゃって寝たりとかしてもう好きなことをやってるって感じですね、この子たちは。お客さんの客室の中に入ってお客さんと一緒に寝ます。もちろん私達とも一緒に寝てるんですけれども、、、。

お客さんが敷地に入ると、様子を見に来る猫もいれば、遠くの方で見ている猫もいる。全く興味を示さない子もいたりして反応はさまざま。このグランピング施設は築およそ200年の母屋を中心に、トレーラーハウスやツリーハウスなどもあって充実した内容なんですが、元々はグランピングやキャンプ施設を運営するつもりではなかったそうです。東京住まいだった竹の内さんとご主人はどういった経緯でこの地に来ることになったのでしょうか?

竹の内さん:田舎暮らしに憧れてたんですよ。東京に住んでたときでも、田舎暮らしで老後生活を送りたいなってずっと夢で思ってまして、この和心村の物件これを見つけて契約したんですよね。元々はね、自分のものにしたら、少しずつ、もちろん東京でも働きながらこっちを少しずつ手入れして、年取ったらもうここで田舎暮らしするっていうつもりだったんですけれども。その後すぐコロナ(禍)なりまして、ここだったらちょっとコロナの中であれば、今ここは最高の場所ですよね、そんなところ密もないですし。2024年の4月引っ越してきたんですよね。立派な古民家があるので民宿やろうかなと、最初はそれで営業し始めたんですよ。意外とお客様が来ていていただきまして、少しずつグランピングとして広げてきたんです。

台湾出身のご主人と老後の田舎暮らしを夢見ながら東京で暮らしていたお2人ですが、コロナ禍を機に移住され、予定よりも早く田舎暮らしがスタートします。自分たちで住もうと思っていた古民家を、「せっかくだから民宿でもやろう」と改装したんですが、それがどうやって「猫とすごせる」場所になったのかでしょうか?

猫と自然に癒される富津市の古民家グランピング施設、「和心村」をご紹介しています。元々は東京で二匹の猫と暮らしていた竹の内さんご夫婦。田舎暮らしをするために手に入れた築およそ200年の古民家が、「猫と過ごせるグランピング」として話題になったいきさつについて伺いました。

竹の内さん:ここに移住しに来たときは、(元々飼っていた猫)2匹も一緒に連れてきて、そうしたら、地元の人に家に野良猫2匹迷い込んじゃってて、でも「うちでは飼えないから飼えますか?」って声かけられまして「わかりました飼います」って。そのときは本当にまだちょっと猫増えてもかわいいねと思うぐらいの軽い気持ちで飼い始めてて。その後は自分からやってきた子とか、そういうのいろいろで15匹まで増えまして最初の和心村のお客さんはもう本当に「古民家」とか「グランピング」とか宿泊とかみたいな自然を求めに来るお客様がほとんどなんですけど、猫ちゃんも自然に増えてくると自然に猫ちゃんたちはお客さんと接するんですよね。触れ合ったりとかするんですよね。もうみんな人懐っこいんですし。グランピング施設より、猫ちゃんと触れ合えるグランピング施設っていうことが前面になってきましたね。 

元々東京で猫ちゃんと暮らしていた、そして一緒に田舎暮らしをスタートしたんですね。

最初は猫ちゃんも建物からなかなか出なかったのだそうですが、少しずつテリトリーを広げていって、敷地の中を活発に動くようになり、表情も、より生き生きとなってきたと感じたそうです。そしてご近所さんから頼まれたり、自ら乗り込んできたりと理由はさまざまですが、その数も十五匹まで増えていきました。現在は、十五匹がこの施設としてはちょうどいい数と感じていて、増やす予定はないそうです。施設には猫たちが建物の中に自由に出入りできるように猫専用の出入口がありまして、夜寒くなると客室にそーっと入ってきて、お客さんの寝ている布団に入ってきたり、甘えてきたりする猫ちゃんもいるそうですよ。

それは猫好きにはもう、たまらないですね。そうなると、やはりSNSで発信する人たちが「猫と一緒にグランピング」みたいな記事でアップするようになりますよね。

お客さんによるそうした発信もあって、古民家グランピングで「景色の素晴らしさ」とか「ご飯のおいしさ」「自然の豊かさ」を感じてもらいたいと考えていた和心村がいつのまにか「猫中心」で話題になってきたそうです。ちなみに、古民家の象徴的な建物「長屋門」の近くには「猫食堂」と銘打った餌場があって、それぞれの猫たちが立ち寄って食事をしています。栄養管理の観点などから、お客さんがおやつや餌を自由に与えることはできませんが、朝夕のご飯タイムには集まってきた猫たちが並んでご飯を食べる様子がみられたりするそうです。そして冬場、2月いっぱいくらいまでは、さまざまなお部屋にこたつが置かれているので、その中でぬくぬくしている猫ちゃんと、過ごせるかもしれないそうです。もちろん、猫ちゃんの気分次第なんですが。最後に竹の内さんに、これから和心村がやっていきたいことについて伺いました。

竹の内さん:実は私達は目指してるのはただのグランピング施設宿泊施設ではなくって、人と自然と動物、これからもっと共生するというコンセプトを強めていく。今、実はいろいろ進めてるんですよ。例えば、農業とかもちょっとずつを始めてみたりとかして、自分で野菜をとってそれをバーベキューで焼きますみたいな、そういうこともできるために農業も頑張りますし、あとうち猫以外にもヤギとか犬もいます。烏骨鶏もいまして、もう本当に一つの昔ながらの昭和時代ながらの「村」そのものなんですよね。自然に癒される。田舎暮らしを体験する人間の心を癒しますっていうのですよね。「和心村」って言うのは和む心の村の意味で和心村なんです。はい。

昭和時代の田舎暮らしを体験、そしてこころを癒して和ませる。だから和心村。猫だけじゃないんですね。

猫ちゃんとの時間だけでなく、農業体験や、猫以外の動物との触れ合いもできるようにして、「村」のいい時間を過ごしてもらいたい。そんな竹の内さんの思いも伝わって、和心村のリピーターは増えているそうです。先日行った猫の人気投票「猫総選挙」の結果は、インスタグラムでも発表されていますので、ぜひチェックしてみてください。その他、和心村について詳しくはホームページでご確認ください。

https://www.washinmura.jp

https://www.instagram.com/washinmura_nature_glamping

サツマイモ その2  五代にわたる誇りをかけたいもづくり「井口農園」

2026/2/13 UP!

寒い日が続いていますが、やっぱりこの時季、焼き芋美味しいですよね。

千葉県は全国トップクラスの産出量を誇るサツマイモの大産地。量だけでなく、味もいいことで知られています。

千葉県の北部、香取市周辺は県内でも屈指の産地で、特に、栗源(くりもと)地域では、合併前の栗源町(くりもとまち)の時代から毎年11月に「栗源のふるさといも祭」で行われる日本一の焼き芋広場が大変な賑わいになります。今回は、香取市の栗源地域で5代にわたってサツマイモ農家をされている方の取り組みをご紹介します。

江戸時代、時の将軍徳川吉宗の命を受けた青木昆陽が甘藷(かんしょ)、サツマイモづくりに成功した地・千葉県。いわば“サツマイモの聖地”ですが、その千葉県で初めての「冬のさつまいも博」が、幕張メッセで15日まで開催されています。今回は千葉県の中でも特にサツマイモ生産が盛んな香取市栗源地域で、100年以上にわたってサツマイモを生産し続けている「井口農園」の井口(いぐち)和巳(かずみ)さんにお話うかがいました。

井口さん:約、東京ドーム1個分の広さでサツマイモを栽培しています。サツマイモの品種は一番多いのが「紅はるか」という品種で、次に「シルクスイート」という品種を作っています。昔は「紅あずま」っていう品種がこの辺で栽培が盛んでして、その後に「紅はるか」っていう品種が登場して。とにかく甘さが強い品種で、焼き芋にしたときに、蜜がすごいあふれるような感じですごいしっとりと甘さが強くて、最近特に人気の品種になります。「シルクスイート」は、甘さも強いんですけど、ちょっと「紅はるか」に比べると上品な甘さであと食感がすごい滑らかで、すごいお菓子とかにも向いてたりとか、そういう品種になります。

千葉の北部には関東ローム層という火山灰の地層、北総台地があって、水はけと保水性に優れた土壌なんだよね。これがサツマイモ栽培に非常に適していて、甘くて美味しいサツマイモが育つことで有名なんですよね 

サツマイモも、食べ方の変化にともなって、最近では焼いた時にしっとりする系統のものが好まれるようになり、紅はるかやシルクスイートがたくさん作られるようになったんだそうです。芋堀は秋、いうイメージがあありますが、生産期間はどうなってるのでしょう?夏に芋畑にたくさんの葉っぱが茂っているというイメージもありますが、実は既に今年の収穫に向けた準備は、始まっているんです。

井口さん:始まりは、1月の終わりくらいに親株という苗の元みたいなモノが届きまして、それをビニールハウスの中で暖かくして育てていくんですけど、5月の頭ぐらいから畑に植えていくんですけど。最近あの温暖化の影響で5月位がすごく暑い日があったりとか雨が少ないときがあったりして。植え付けの頃が一番気を使う時期でして、植えつけた直後に暑い日が来たりすると、やっぱり苗が焼けてしまったりとか、風が強いと苗が吹き飛んでしまったりとかあるので、その時期、特に気を使って、雨の前に植えたりとか、意外とそういうことをやってます。しっかりと根を張ることができると、そこから順調に葉の数が増えていって、そうなると7月8月あたりの本当に暑い時季も耐えれて、なおかつ光合成とかして、サツマイモも順調によく育つということになりますね。

もうビニールハウスの中で苗の元を育てる作業に入っているんですね。最近は温暖化の影響もあって、年間のスケジュールも少しずつ早くなっているなんて話も聞いたことがあります。

井口さんのお話の通り、一番気を使う時期が畑に植えつける5月頃。急に暑くなったりすると、秋までその影響が残ったりするので、天気予報をチェックしながら畑に植えるタイミングをはかる、そしてしっかりと根付くまでは心配な日々が続くそうです。

千葉県香取市の栗源地域で100年以上サツマイモづくりをしている井口農園。畑に苗を受け付ける時期の天候に特に気を遣うというお話でしたが、他にはこんなところに拘っているんです。

井口さん:土作りにもこだわってまして、土壌診断を毎年行っていて、やっぱりそれを行わないと、勘に頼ったやり方になってしまうので科学的にやっていくようにやっていますね。堆肥ですとか、畑のために緑肥と言われる畑の有機物というものを投与して、長くいいものを作れるようにやってますね。土壌診断は、畑に今どれぐらいの肥料が残ってるかですとか、バランスとかがわかりますね。やっぱり窒素、燐酸、カリ(カリウム)っていうメジャーなところ。サツマイモってあんまり窒素が強すぎると「つるボケ」って言って、栄養が葉っぱの方に過剰に持ってかれて芋が大きくならないっていう現象もあるんで「1年でドバッとあげれば良くなる」ってものでもないので、それを毎年積み重ねでやってるって感じです。

代々受け継いだ土地、豊かに実りを得るにはその土の状態も常に整えていかないと美味しいサツマイモもできないですからね。長年の積み重ねと科学的データで土をいい状態でキープしているんですね。

土を良い状態に保つため、すべての畑で常にサツマイモを作っているわけではなく、草や他の作物を作って土壌のバランスを整えているんですね。そうして作った美味しいサツマイモ。収穫してからも大切で、最低でも1ヶ月以上は温度13度、湿度90%をキープした貯蔵庫で熟成されます。この熟成が甘さを倍増させる要で井口さんが出荷されているJAかとりでは最低でも1ヶ月貯蔵した芋というルールで集荷しているそうです。

堀りたてよりも「熟成」なんですね。

掘りたては、甘みは控えめですがほくほくと言った食感が楽しめるので、お好みにもよるそうです。ところでKOUSAKUさん美味しい焼き芋の作り方知りたいですよね?

井口さんにお家で作る美味しい焼き芋の作り方教えていただきました。

井口さん:やっぱり電子レンジで「チン」すると、何かどうしてもパサパサしてしまって、うまく熱が通らないのか、美味しくできないのでそれはちょっと避けていただけるとありがたいです。簡単な方法ですとやっぱりちょっと小さめの芋とか、大きめの芋なら切ったりとかしていただいて、オーブントースターで焼けば、時間かかりますけど、いい感じに焼けますんで。ですとかオーブンとかで焼くなどがいいかなと思います。アルミホイルはなくても大丈夫ですね。はい。焚き火みたいなとかバーベキューとかでやるときは、アルミホイル巻かないと焦げちゃうんで、やった方がいいですけど、オープントースターとかは、むしろやんない方がもっと早く焼けますんではい、いいと思います。

電子レンジはパサついてしまうからオーブントースターかオーブン。直火じゃなければアルミホイルはしない方いい。勉強になりました。

スタジオでもいただきました。

    

井口さんがご家族四人で作っているこだわりのサツマイモ。JAへの出荷が主だということですが、手間を惜しまずに育てた自信の「サツマイモ」を随時オンラインでも販売をされているそうです。詳しくは井口農園のホームページやインスタグラムなどでご確認ください。

https://iguchifarm.stores.jp

https://www.instagram.com/iguchi_farm_chiba

https://x.com/iguchifarmhttps://www.facebook.com/iguchifarmsweetpotato/

https://www.facebook.com/iguchifarmsweetpotato

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