三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

野田市駅周辺街歩き 醤油香る街に吹く新たな風「旧中村商店」

2024/4/19 UP!

東武アーバンパークライン野田市駅、今年3月に駅舎が新しくなりました。駅前の開発もいよいよこれからという感じなんです。今回は、そんな歴史のある街の中の昔栄えていたお店を改装、リノベーションして新たな形でスタートを切った古民家商店をご紹介したいと思います。

野田市は、様々なお店が古くから多くあり、江戸川や利根運河の水運などで栄えた醤油五大名産地の一つにも挙げられています。醸造関連遺産は近代産業遺産にも認定されています。

千葉を支えている大事な産業の一つですし歴史ある建物もたくさんあります。もちろん、街にもたくさんの人が古くから住んでいて、生活や仕事に必要な商店もたくさんありました。時代と共に再開発などが行なわれていますが、ところどころに、古くからの建物が残っていたりもします。そこをリノベーションして新たな形で再スタートさせた場所があります。

名前は「旧中村商店」と言います。この再スタートに携わった木全義将さんにこの建物との出会いからまずはお話伺いました。

木全さん:普段は美容室を千葉県野田市で経営してましてまあ美容師として活動しています。もともと美容室を経営していて、お客様として来ていた方が僕の地元の同級生のお母様で、そのお母様の方が持っていた土地が旧中村商店の場所であって、壊して更地にして建売っていうのはなんかちょっともったいないよねって話だったり建物なんとか再生できないかなというお話をで、その際に元々は古民家が大好きだったので、まあ、そういう古いものや街並みの雰囲気を壊さないようにして行くためには残そうということをイメージしまして、僕の周りに元建築士をやっている作家さんだったり、ものを作る人だったり、お店さんだったり何かをやりたいという方が周りにいましたので、その方たちに声をかけてみて復活させようかっていうところになりました。

もともとアンティーク家具など古いもの、人が使い込んだものに魅力を感じていた木全さん、同級生のお母様が「あの建物」の土地の所有者で、しかも、貸していた建物、つまり中村商店だった建物の活用方法を考えたいとお話ししたのがそもそもの気かっけというは、偶然の話ではありましたが、木全さんにとって、またとないチャンス、チャレンジの始まりだったんです。木全さん、この話を聞いていてもたってもいられなくなって、すぐに現地を見に行ったそうです。

木全さん:最初見たときは、中を見た時に正直ものすごい建物だなと僕からしてみたらお宝だと。見た目もすごく古いし、ある人が見たらただの産業廃棄物と思います。まあ、廃墟ですね。あの中に入るとカビ臭いし、誇り臭いし、猫も住んでただろうな。ネズミもいたかな。壁も壊れてるし、雨漏りもしてて、とにかく見る人が見たら本当に廃墟です。ただ、僕はやっぱり古い人が使って使って使って、もう使い古されたものに対しての愛情みたいなのが一つありましたので、また再利用する。それが古道具の感覚として。新しい使いかたを生み出すという価値観をもともと持っていたので、その価値観を生み出すっていうのを、古道具ではなくて大きい建物としてみたときに、ものすごく興奮しました。

他の人には廃墟に見えても、僕にとってはお宝だ!っていうのがいいですよね。それをリノベーションに長けた方などの協力を得て、再び使えるように復活させたんですね。そもそも中村商店というのは、もともと石炭などの燃料や農業関連の肥料、農薬などを販売するお店だったそうで、廃業してからだいぶ時間が経っていて、近所の方たちも、もうこのまま廃れていく、いずれ壊されるのを待っているものだと思っていたそうなんです。

この状況を知った木全さん、いろんな方に声をかけて、旧中村商店の建物復活とお店として息を吹き込むプロジェクトを早速開始します。現在では、アトリエや千葉セレクトショップ、カフェ、フローリスト、シェアキッチンなどが敷地内の建物に同居する形になっています。

ところで木全さんは美容室をやられているのですが、ご自身は入らなかったのでしょうか?

木全さんは、旧中村商店の中ではお店は出さず、外から見守る立場を取られています。自分の仕事はしっかり成立させた上でやっていきたいと考えておられるようです。さて、イオrンな仲間が集まりだしてリノベーションなどが始まると、街の人たちも興味を示すようになってきたそうです。

木全さん:地元の方なんかはやっぱり足を止めて、なんか始まったってなるとやっぱりちょっとのぞきこんでくれたりとか見てくれる方もいたり、ここ何か始まるのってやっぱり興味を持ってくださってましたね。何が始まるかっていう期待は町の皆さまにはあったんじゃないかなと思います。あの中村商店の立ち上げのコンセプトとしては、一つ、あの作家さんっていう、そのクリエイティブ感が一つ欲しかったんですね。それがあって初めて中村商店の意味が僕が成り立つと思っていて、そこで物を売るってよりは、そこで作品を作る人、一番そこに、僕は重きをおきたかったんですね。で、それでものを作ってる。っていうのがあることによって、シービーパックさんなんかは千葉で物を作ってる人の物を販売していたり、そういう作家さんの物を仕入れて販売していたり、そこで物を作る人が、例えばお花屋さんなんかはええとブーケ作ったり、アレンジメントつくったり、いろんなものを作って店内装飾をしたり、そういったものを、やっぱり人の手っていうのが入ることによって成り立って欲しかったですね。

左が木全さん。右が柿木さん。

木全さんのお話の中にシービーパックというお店の話が出てきましたが、こちらのお店、店主の柿木さんが、千葉県内の作った人の思いがたくさんこもった商品を自らセレクトして並べているお店なんです。このお店に並んでいる商品の話だけでも楽しい時間が過ごせるようになっているそうですよ。カフェがあったり、アトリエがあったり、様々な商売や制作のエネルギーが渦巻いている空間に旧中村商店は生まれ変わっていったということなんですね。

柏や松戸などの栄え方とは違い、ある意味、運よく残された建物がまだある野田市で、旧中村商店のようなプロジェクトが広がっていくと面白そうですね。でも、建物だけではなく、そこに人が介在していることが大事だと木全さんはおっしゃっています。それは野田に縛られないということなんだそうですが、、、

木全さん:野田市民だけでガチガチに固めるよりは、やはり僕の考えとしてはいろんなところに住んでいる方達に来て欲しいので、野田しばりではないものを作りたいなって言う意識がありました。まあ、その願いかなって。やはりいろんなところに声が通って野田市民以外の方々にも結局情報が流れるような仕組みっていうのも僕はあるんじゃないかなって。なんか面白そうだから、古いものが残ってるよっていう一度ちょっと足を運んでいただいて、街並みをぐるっと見渡していただきたいなと思います。歴史ある建物がかなり残っていますし、僕が生まれた頃から全く変わってない街並みやみち雰囲気がすごく残ってますので。そういった部分を楽しみながら眺めて歩いていただけたらと思います。

  

野田市にあるキッコーマン野田本社から徒歩1分のところにある旧中村商店。野田の街歩きの寄り所の一つとしてぜひラインナップに加えてみてください。

https://www.instagram.com/kyu_nakamurasho_ten

    

千葉のベーカリー 『grain』と美味しいパンのある街

2024/4/12 UP!

「田舎暮らしの本」の2024年版住みたい田舎ベストランキングで全部門(「総合部門」「若者世代・単身者部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」)首都圏エリア1位になった「いすみ市」に、パン屋さんが増えているのご存知ですか?

いすみ市は小さいながらもこだわりの詰まったベーカリーが集まる『美味しいパンのある街』でもあるんです。今日は、その中の一つ、作り方、材料にこだわりを持った小さなパン屋さんをご紹介します。

今回はその中から「グラン」というお店をご紹介します。オーナーシェフの鶴岡あずささんにまずはお店を開いたいきさつをお話しいただきました。

鶴岡さん:いすみ市のグランというお店のオーナーシェフをしています。鶴岡あずさと言います。2017年の12月にオープンしました。小学校から大多喜に住んでまして、それまでは千葉市の方に住んでたんですけれども、大多喜に行った時に近くにパン屋っていうものが全くなくて、今までパン屋さんに行ってパンを買うっていうのが当たり前だったのが大多喜に来てそれがないっていうのがちっちゃい頃、ちょっとすごく不満だったというか。ただ、その時は別にパン屋になりたいとかそういうのは全く思ってなかったです。もともと全く違う仕事についていたんですけれども、それを辞めるにあたって、自分に手に職を付けたいっていうのがありまして。その中で、店やれるなら田舎でできるんじゃないかなっていうのもちょっとあって、パンの道を選びました。

東京でついていた仕事をおやめになってから、いくつかの都内有名店などで技術を学んだ鶴岡さん。修行もいずれはパン屋さんに!と思いながらだったので楽しくてしょうがなかったそうです。そして、2017年にご主人の実家があるいすみで「grain(グラン)」を開店されました。気になるパン、どんな種類のものを作っているんでしょうか?

鶴岡さん:土日は多分40種類前後はあると思います。まず、すべての小麦を国産のもので作っています。安心安全で食べてもらいたいということで、パン生地に関しては一切添加物は入っていないですし、あと地元で採れたもの、野菜や果物をできるだけ使用するようにしています。今特に使っているのが長ネギと人参なんですけど、こちらはいすみの給食でも使われているような「いすみ育ち」というので作ってる野菜を使わせていただいてます。もう野菜自体がすごくおいしいので、味付けもできるだけシンプルにしてそのものの味が味わっていただけるような形で提供したいと思って作ったパンですね。あとゆずやすだちなんかは、この家でとれたものを使ったりしてます。

ひとりで切り盛りしているのに40種類前後、すごいですね

鶴岡さんのお話にあった「いすみそだち」とは、市内すべての学校給食に地元の 有機米を取り入れた先駆けとして知られるいすみ市が、健康な野菜をつくるために設けている認証制度。地域由来の資源を活かした土づくりにこだわり、化学肥料不使用や、遺伝子組み換えをしていないなど独自の基準を満たしている野菜のことなんです。地域ぐるみで食の安心安全に取り組んでいるんですね。

美味しいパン屋さんの集まる街・いすみ市にあるパン屋さん「グラン」を今回ご紹介しています。こちらではたくさんの種類のパンを毎日焼いているわけですが、“いすみならでは”のパンがあるんです。オーナーシェフの鶴岡さんからご説明いただきましょう。

鶴岡さん:大原の椿公園っていうところがありまして、そこの椿の花からとった酵母を使ってパンを焼いてます。結構元気ですごく膨らみやすくて天然酵母みたいなパンだと皆さん堅いみたいなイメージがあると思うんですけれども、すごく柔らかく、ふわふわな感じで仕上げているので、とても食べやすいのと、あと、その酵母を使うことによってすごくいい香りがするので、焼いたときの香りがとってもいい香りになります。椿のお花の香りではなく、その酵母の香りになります。その花酵母を作っている会社の方が来られまして、大原の方で椿が有名なので、椿のお花からとった酵母を作ったので、それを使ったパンを焼いてくれるところを探しているということで、うちに話がありましてそれで作るようになりました。まあなんかとてもシンプルでおいしいパンにしたいなと思って、今の山型食パンにたどり着きました。

そのほかお店のパンをいくつかスタジオに用意しました。人気のクロワッサンも頂きました。

近くにチーズや乳製品で有名な高秀(たかひで)牧場があって、そのお出かけついでに寄られる方も多いのだそうです。パンとの相性抜群ですものね。そして、季節を感じさせてくれる、これも地元の食材を使ったデニッシュなども並びます。どんなものがあるのでしょうか。

鶴岡さん:まだイチゴが最盛期なんですけど、5月以降はそのうちナツミカンが出てくると思います。あと、初夏から夏にかけてはブルーベリー。8月から9月ぐらいにかけてはシャインマスカットを近くで作っている農家さんから買ってデニッシュに使ったりしています。秋ごろはイチジク、あと栗とかっていう感じ、できるだけラインナップというか、果物や野菜をパンに乗せれるようにしています。ずっと同じ物だけじゃなくて季節感が感じられるようなパン屋さんでありたいなと思ってます。

季節によってメニューが変わるので、常連のお客様には「○○のパン、まだ今年は出ないの?」と聞かれるという人気のデニッシュにも注目ですね。グランの情報は、お店のinstagramで発信されています。HPから事前に予約して店舗で受け取ることもできますのでぜひチェックしてください。

https://www.instagram.com/grain_pan

そしてグランのようなこだわりの小さなパン屋さんが、いすみ市にはいくつも あります。そんなお店をいくつか回って食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。

千葉の春野菜2 ヘネリーファームの“アフロ”な春キャベツ

2024/4/5 UP!

「春野菜」の美味しい季節がやってきましたね。

千葉県は全国有数の農林水産物王国!年間通じてさまざまな野菜ができてきます。春野菜というと寒い冬を耐え抜いて栄養をたっぷり蓄えてるものが多いんです。例えばふき、たけのこ、たらの芽、菜の花、新セロリ、新じゃがいも、新ごぼう、春キャベツなど、、、

そこで今回は甘くて美味しい春キャベツ。その生産量が日本一の銚子市からちょっとユニークな農家さんをご紹介します。

ちなみに「春キャベツ」とは春前ごろから初夏にかけて収穫されるキャベツのことで、葉の巻きがゆるく、柔らかいのが特徴。とてもみずみずしく、中まで黄緑色をしています。今の時期、野菜売り場などでもよく目にすると思いますが、今回は、そんな春キャベツの生産量が全国トップの銚子市で、ちょっと異彩を放っている農家さん。ヘネリーファーム代表の坂尾(さかお)英彦(ひでひこ)さんのご紹介です。

まずは、坂尾さんの面白い経歴からご紹介していきましょう。

坂尾さん:ヘネリーファーム代表の坂尾英彦です。うちは12代続く農家で、今はキャベツを2回とトウモロコシを1回、三毛作をしています。(銚子は)野菜作りにはすごく適していて、三方を海に囲まれていることで、すごくこうミネラル成分を野菜にも土地にも多く含むことができるのと、潮風があるのであんまりこう雪が降ったりとか、すごく寒くなったりしない温暖な気候ですね。高校卒業後に一旦就農するんですけど、まあ、通常にこう生産して出荷するっていう農業にあまり魅力を感じず、クラブDJを夢見て東京に行きました。一年間、農業をやった後に東京に行ってクラブDJをやってました。で東京での生活はけっこう大変で、レコードを買ったりとか、すごくお金もかかったので、地元に戻って地元から音楽活動をしようということで戻りました。

代々続く農家を継いだ坂尾さん、東京でいろんなカルチャーを吸収してきていますから、農家としても何か面白いことしたいと考えるようになります。そこで、まずはキャベツに独自の名前をつけることを思い立つんですね。どんな名前をつけたのか。そしておすすめの食べ方も教えてもらいました。

坂尾さん:まず自分で作った野菜に何か名前を付けようと、まあ何でも良かったんですけど、その時アフロヘアーだったのでアフロキャベツって言う名前を思いついて、ロゴとかいろいろ作って販売し始めたら、なんか面白いとか聞いたら忘れないとか。なんかそういう反応は結構あったのでアフロキャベツにしようと思って販売してます。春キャベツはですね。春にとれるっていうことは11月くらいから苗を植えて、その植えた苗は冬のこう寒さを浴びながら育って、春に近づくにつれて暖かくなり大きくなることで水分量を多く含む。この寒さと温かさのバランスがすごくいいので、甘さと水分量が絶妙なおいしさになっています。僕の場合はですね、キャベツをざく切りにして、そこに醤油とオリーブオイル。これが意外と銚子は醤油も作ってますし、とても合います。簡単で。

スタジオに坂尾さんのキャベツが到着。そのアフロキャベツおすすめの食べ方でいただいてみました。

この時期、春キャベツの出荷に忙しい坂尾さんですが、実は農家としての顔の他に、農業を通じたさまざまな活動もされています。一体どんな活動なんでしょうか。まずは東京から戻ってきて 就農する時、こんな宣言をしたそうです。

坂尾さん:自分のやりたいこともやるけど、農業もやるということを宣言しました。今は農業を中心として宿泊施設・・古民家の宿の運営だったりとか、あと市内でレストランを経営してたりとか。うちの畑の近くにあるので、農業体験をした後に、そこで一緒に餃子作りをしたりとか、

ランチを提供したりとか。あと規格外野菜の加工をしたりとか、そういう場所になってます。最近ですと、アフロキャベツ餃子の専門店をオープンしたりとか。あと農業体験の受け入れをできる場所を作ったりしてます。自分の作った野菜をきっかけに、人と出会いたいっていうのが一番大きいことですね。生産している中で規格外になってしまったものを商品化したりとか、一つも廃棄せずに誰かに届けるってことを大切にしています。

坂尾さんのお話にあった餃子の専門店なんですが、2月27日に銚子駅から歩いて5、6分のところにオープンしました。その名も「アフロ餃子ショップ」。新鮮なアフロキャベツをふんだんに使った餃子を楽しむことができます。このように、農業をやるだけでなく、体験してもらう活動。それに伴う宿泊施設や食品加工までさまざまです。どんどん広がっていく感じですよね。そしてユニークなのが農業体験の時は、参加者がみんなアフロのカツラ(かぶりもの)

をつけて作業するのがルールなんだとか。ファンキーにみんなで楽しく作業することでたくさんの人、お子さんにも農業体験を楽しんでもらいたいそうです。強烈なインパクトですよね。坂尾さんもアフロのパーマは4ヶ月に1度しっかりとかけているそうです。面白いことをどんどん広げていく坂尾さん、実は農業体験などを通じて伝えたいことがあるそうなんです。そこには農業、野菜、そして地元銚子への深い愛がありました。

 坂尾さん:ちょっと虫に食べられていても、形がちょっとおかしくても、自分が作った野菜、子供が作った野菜は世界で一番おいしいので、ちょっと虫に食べられても、ここはじゃあ切り落として食べようとか。このできたものを誰かに届けたいとか贈り物としてこんなに気持ちのこもった贈り物はないと思うので。大変さも楽しさも感じながら、農業をきっかけに銚子にこう人が来てくれるってことは一番いいなと思っていて。で、そうすることで、うちに来た人たちが農作業が終わった後に観光するとか。

農業と観光を掛け合せたりとか、アグリツーリズム的なことが自然にこうできるんじゃないかな?銚子は魚がおいしいことは知っている方も多いので、うちのキャベツが美味しいって言うことで、キャベツを買いに来てくれた人が海鮮丼を食べて銚子電鉄に乗ってとか、なんかそういう銚子のことももっと知ってもらえるといいなと思ってます。

銚子電鉄に乗ってというコメントがありましたが、実は、坂尾さんの広いキャベツ畑の真ん中を銚子電鉄が走っています。銚子電鉄に乗ったら、ぜひ、キャベツ畑にご注目ください。アフロキャベツやアフロキャベツ餃子はHPからお取り寄せもできるそうです。キャベツを購入すると銚子の畑での農業体験チケットも付いてくるそうですよ。こういった農業体験、宿泊施設など、坂尾さんの活動について、詳しくはヘネリーファームのホームページをご確認ください。

https://www.hennerymarket.com/

千葉に来て叶った夢 シェア里山と新しいライフスタイル

2024/3/29 UP!

今回は、新しいライフスタイルとして注目されている二地域居住を千葉でいち早く実現し、現在二拠点生活を体験できる「ヤマナハウス」という「シェア里山」を運営している方の活動をご紹介します。

週末ものんびりと過ごすだけではなくて、里山の魅力を、保全活動などを通して存分に味わえるのが「ヤマナハウス」です。どんな活動をされているのか、ご紹介していきましょう。

運営・活動している永森昌志(ながもりまさし)さん。まずはご自身の二地域居住の経験についてうかがいました。

永森さん:東京で生まれて東京で仕事もしてたんですけども、15年ぐらい前にちょっとアクアラインを渡ることが結構あって、ちょっとこの房総半島の魅力にちょっと取り憑かれて、気がついたら二拠点生活してて、気がついたら移住しちゃってました。あの当時、まだ二拠点生活とか二地域居住と言葉がなかったんですけど、自分の拠点があったら面白いんじゃないかなと思って。まず館山市の郊外ですね、そこにワンルームのアパートを借りたのが15年ぐらい前です。アパート借りて一応なんかサーフィンかじるみたいな感じではいたんですけど、実際はまあ東京からエスケープしてアクアラインでワープして、この地域の空気を楽しむみたいな、過ごしてました。週末になると。まあ二年後に今度あの外房の千倉っていうところで、まあ一軒家ですね。海が見える一軒家を見つけて、それを当時なんとなく興味がある人4人ぐらい集めてでシェア別荘みたいなことを始めました。

館山市内に借りたアパートから、南房総市千倉に仲間と一軒家を借りるようになりましたが当時の家賃はなんと5万円ぐらいで、4人だと単純計算一人1万2500円。いいですよね。眺めもいいところにご友人を招いたりするうち、農業に興味が湧いたり、徐々にやりたいことが増えてきて、さらに拠点を移したそうなんです。

永森さん:例えば、大きな音を出すとか、ちょっと家を改造するとか、畑やるとそういうのできないなあっていうところになり始めて、知り合い辿ってでヤマナハウスの物件があると。まあ、里山で古民家で敷地もすごい広い。なんか色々できそうだなって言うところに巡り合ったと言う流れですね。そうこうしているうちに、自分で独立したりして、ある程度なんですかねあの仕事、自分で調整しやすくなってきたんですよ。どんどん。なので、えっとそこがより、南房総に来やすくなったのと、あの地元の行政とかとのコミュニケーションも増えて、そこからちょっと移住ツアー組んでみないとか、そういった仕事の話も出てきたっていうところです。

古民家だったらなんか補助金あるんじゃないかなって気軽な気持ちで南房総市にもうあの何も知り合いとかいなくて電話かけたんですよ。そしたらその中で一人興味を持ってくださる方がいて。補助金は結果的にそういうのなかったんですけど、こっからなんか色々ちょっと目にかけていただくようになったっていうところですね。

こうしてできたヤマナハウスは、毎月少しずつDIYで手入れをしている”未完成”の里山。昭和初期までの里山は、そこに暮らす人々が協力して知恵を出し、里山を形成していましたが、ヤマナハウスは、共有すること(シェア)をベースに、現代の技術や発想をもって形成していく新しい形の里山なんです。里山暮らしにまつわる「衣食住」はもちろんのこと、娯楽だったり学びだったりに、Do It Yourselfのマインドで取り組む「里山リノベーション」を行っています。

メンバーになって参加すると、朝、集合してミーティングがあり、その日の作業の打ち合わせをしてそれぞれの里山リノベーション作業が始まります。お昼には地元の食材を使った食事。夜、宴が開催されることもありますが、山奥なので、音を出しても大丈夫なんです。

気になるのはどんな方々がシェアメンバーになっているんでしょうか?

永森さん:メンバーは結構、まあ出入りもあるんですけど、ライングループみたいのがあるんですよ。そのオンラインでも。それが30人ぐらいはいてで、その中で毎回のように来る人、たまに来る人っていうようなグラデーションでいるって感じですね。

Aさん:東京ではあの鍼灸師をして、予約制で患者さんを診てで、それでちょっとお金を東京で確保して、それが2、3日ぐらい働いてこっちに4、5日います。

Bさん:私は本業が水道屋でして、こっちでもなんか水関係のこと、いろいろやったりしてます。あのユンボ入れたりそして造成してもっと使いやすくしようかとか、そういうの取りまとめとかをやっています。

Cさん:普通にちょっと引っ越ししようかなと思ったのが一つで、引っ越し先だったら、こっちに先にヤマナのメンバーになってたから、こっちのエリアでもいいかなと思って。里山とか農的暮らしに興味はあるのですが、自力でやることは難しいと思っているので。なんかそういうのをちょっとだけ自分で持っているのがいいかなと言う感じで使ってます。

メンバー自身のスキル、例えば金融関係の知見をクラウドファンディングに活かしたり、法務系のお仕事のノウハウでスムーズな運営のための規約を作ったり、と自分のスキルを役に立てられることとがまた活動を楽しくさせる大きな鍵なんだそうです。そしてヤマナハウスには地元の方も参加しているので地元の情報もしっかりと入ってくる。共に里山について学ぶ「ヤマナアカデミー」や「里山バル」などイベントの参加者も、シェア里山の一部になっていて、企業研修や自治体との連携活動などで、年間で訪れる人も増えてきているんです。

自分たちの里山づくりだけでなく、農業に欠かせない水路の掃除など、高齢化でなかなか難しくなってきた地域農業などの課題にも積極的に参加し交流を深めて地域と一体になって里山、田んぼ、畑を守る活動もされています。最後に永森さんに、ヤマナハウス、興味がでたという方にメッセージをいただきました。    

永森さん:なんか次どういう人が来るだろうとか、こういう人が興味持ってるってこと自体はまあ、新陳代謝的な楽しさがありますね。人が新しい繋がりだったり、新しいというコンテンツみたいなのを持ってきてくれるっていうのは、私自身もいい意味で想定外な楽しみはあります。でそういった時に気軽に始める、とりあえず行きつけの田舎を作ってみようぐらいな感じで、ヤマナハウスとかに来て見てみてもいいんじゃないかなと。そこからこういうことに自分が興味あるんだとか、意外にそのジビエとかに興味あるんだとか、そういった発見感がたくさん残されてるんで。あの真っ白なままで来ていただいた方が、逆に面白いかもしれないと思います。老若男女歓迎です。 

「行きつけの田舎」っていいワードですね

ヤマナハウスの活動への参加は年会費制になっていますが、お試し3回プランというのも用意されています。気になる方は詳しくはホームページをぜひご確認ください。

https://yamanahouse.site/

ちばのはちみつ はちみつ愛溢れる「八八ラボ」

2024/3/22 UP!

あたたかくなり、春らしい花がたくさん見られる季節になりましたね。さまざまなお花見スポットや花摘み、そしてお花屋さんに出荷される花まで、花とは縁深い千葉県ですが、その花の甘い蜜を集める「ミツバチ」を育てる養蜂業も各地で盛んです。温暖な気候の千葉県には、冬を越すために他の地域の養蜂業者の方も集まってきますし、新規で養蜂を始める方たちも増えてきました。

今日は、ミツバチが大好きで養蜂をスタート。地域との繋がりをひろげていきたいとがんばっている方をご紹介します。

養蜂といえば、蜂の巣箱を管理して、はちみつを集めるのがメインになりますが、今日ご紹介するのは大網白里市で養蜂業を営みながら、カフェの運営や、加工品の製造もおこなって、夢をひろげている方です。子供の頃から、くまんばちが可愛いなと思っていたという「合同会社 八八(はちはち)」(はちはち)の代表の丸山千晴さん。まずは養蜂を始めたきっかけをお話しいただきました。

丸山さん:大学三年の頃に母と私でなんか趣味になることなんか始めたいねって言って、養蜂教室にちょっと通ってこれは結構なかなか面白いし、ハチ可愛いぞってなったのがきっかけではあるんですけれど。ある日突然蜂の巣箱がうちに来ることになりまして、もうそこからいきなり養蜂生活スタートというか。母が農産物直売所さんに行った時に、ちょっと師匠が今で言う師匠がいまして、ちょっとハチを飼ってみない?でも返答はすぐしないとあげないからねって言われて「あっじゃあハチ飼いましょう」みたいなことも、本当にノリと勢いみたいな感じであのハチさんをお迎えしたという感じです。

ご実家は大網白里市で農家をされているそうなんですが 偶然の出会いによって実際に届けられた巣箱は、もうすぐにでも蜜を集められるいわゆる「出来上がった状態」の巣箱で、いきなりかなりのはちみつが摂れたそうです。すっかり養蜂に魅せられてしまった丸山さんは、数年後、養蜂を「なりわい」として始めました。そんな丸山さん、養蜂でこんなことをしたいという、いくつもの大きな夢を持っているんです。

丸山さん:まず一個が、故郷のはちみつを世界へっていうのはずっと考えていて。自分の地元が大網白里市なんですけれど、あの本当に美味しいはちみつがたくさん取れる場所なので、なんかその良さをまあ日本に住んでらっしゃる方・・で、もうひいてはもう世界の方にもぜひ知ってほしいなあっていうのを思ってたのと。人とミツバチと自然に優しくっていうのをモットーにやっているので、ただはちみつを摂って売るっていうだけじゃなくって、なんかはちみつをとることで、なんかもっとつながりを広めていきたいなって言うのがあって。 その一つに耕作放棄地を借りて、例えばブルーベリーを植えたりとか柑橘の木を植えたりとか。あとはそのマメ科の植物を植えてあげることで、そのまあ緑肥、肥料になるので、その土地をまた豊かにして、その持ち主さんがまた使いたいなってなった時に、すごくいい状態の畑をお返しできる、はちみつをとるだけじゃないっていう活動もして行きたいなと思ってます。

丸山さんは、養蜂を一つの足がかりとして、地域の可能性も広げたいと考えているんですね。ところでよく、「〇〇の花のハチミツ」というのを見かけませんか?特定の花の蜜だけ集められるのは不思議ですよね。ミツバチが効率よく蜜を集められる場所の情報を仲間同士で伝達していくので、その蜜源の花の近くに巣箱を据えれば、同じ種類の花の蜜が集まるんですね。そうやって、特定の花の蜜を集めたのが、例えば「アカシアのはちみつ」とか「レンゲのはちみつ」のようなもの。ほかに、百花蜜(ひゃっかみつ)というその蜂たちのテリトリーのさまざまな花から集まった地域の特徴がでるハチミツもあります。

大網白里市で養蜂業に取り組む丸山さんと仲間の会社「八八」の蜂蜜をスタジオに用意いたしました。

  • クスノキ:

大網白里市にはたくさんのクスノキがあり、クスノキ通りという通りがあるほどです。地元、大網白里市ならではの味と丸山さんが推薦。(樹木的にはシナモンの仲間で、ゆっくりし味わうと、遠くにスパイシーさを感じることができるかも)

  • カラスザンショウ:

丸山さんオススメの「カラスザンショウ」のハチミツです。カラスザンショウという木の花からとれるもので色はちょっと紅茶に近い濃い色ですね(名前にサンショウとついていますが、樹木的には柑橘系です。フルーティーな香りと甘さが感じられます)

         

  丸山さんたちはこうしたハチミツの違いを始めとする素晴らしさを体験できるように市内の古民家を改装して「八八(はちはち)ラボ」という拠点を作られました。今は蜂蜜を使ったメニューを楽しめるカフェとして運営されていますが、カフェは3月で一旦終了になります。そのあとは、こんなことを企画していらっしゃいます。

丸山さん:あの八八がそのやりたいことリスト①がカフェだったんですけど、もう一つがワークショップというか、本当に人と人とが繋がれる空間を作りたいっていうのを結構すごくずっと前から思っていて。なんかそれが結構ワークショップを開きたいとか。それこそ体験でもいいからなんか養蜂を、ハチさんを見てみたいっていう方のためにこうイベントをここの八八ラボという場所で、今後まあ4月からはやっていきたいなと思っていますあの八八の、わたしは例えば養蜂をワークショップを開いたりとか、あとは蜜蝋の使ったラップとかリップクリームとかを作ってみようっていう。地域で、そういうことに興味のある方々がなんかこうお友達になったりとか、そういう方々がこう知り合えるような空間を作りたいっていう感じですね。

こちらは蜜蝋(みつろう)です

間も無く終了してしまうカフェですが、ハチやハチミツに関する本が置いてあり、蜂蜜を使ったカヌレやケーキ、蜂蜜の食べ比べセットなどもあります。ちなみに、食べ比べセットのお皿は蜂の巣の形にちなんで六角形なんですって。

最後にこの八八ラボを拠点として、丸山さんの広がる夢を教えていただきました。

丸山さん:はちみつの副産物であの蜜蝋もあるんですけれど、蜜蝋で、例えばラップを作ってみたりとか、わんちゃん猫ちゃん用の肉球クリームだったりを作ってたり、蜂蜜以外にも活動しております。やりたいことがありすぎて、なんかこうもどかしいって言うのがもう本当に毎日毎日その状態で、今はそのやっぱり柑橘系を自分の例えばゆずとかレモンとかを取って、それをもう完全オリジナルでレモネードを作りたいとか、蜂蜜を使ったお酒を作りたいとか。やっぱり地域にいらっしゃる、県内の事業者さんで、例えばその酒造会社さんだったりとか、県内でも柑橘を極めていらっしゃる農家さんのところにちょっといろいろ勉強させて頂いたりとかをしながら、千葉県内の方々となんか助け合えるというか、なんかみんなでつながれるような感じで、何かをしたいなと、ずっと今も考えてます。

すでにいくつもの夢を実現してきた丸山さんならやってくれるでしょう!ハチ愛、はちみつ愛、そして大網白里愛、感じましたよ。これからも進化し続けていくでしょう、八八ラボの詳しい情報はインスタグラムやホームページで見ることができます。オンラインショップもありますので、詳しくは そちらをチェックしてください。

https://88honey.jp/

千葉県職員が選んだ!千葉の出張メシ スタミナチャージ!「万心旬菜いなよし」の『ロースカツ定食』

2024/3/15 UP!

今回は千葉県庁職員が他の県の皆さんにぜひ食べてもらいたいと太鼓判を押す「出張メシ」をご紹介します。千葉県庁職員305名の投票で1位に選ばれたボリューム満点の「出張メシ」をご紹介します。出張メシって何?と思われた方もいると思いますが、まずはそこからご紹介していきましょう!

千葉県庁職員が選んだ!「“他県の人におすすめ”したい 千葉県グルメ~出張メシ編~」条件が4つあります。

其の1:「リーズナブルに絶品ランチを味わえる」「この価格でこのボリューム!」などコスパの良いランチ営業のお店

其の2:地域で有名なランチメニュー

其の3:1人でも入りやすい!良心的なお店

其の4:全国チェーン展開のお店は除外

TOP10には、海鮮グルメなどその土地ならではの名店の人気メニューの数々がランクインしているんですが、1位に輝いたメニューが東庄町にある「万心旬菜(まごころしゅんさい)いなよし」 のロースカツ定食です。まずは、第1位を大変喜んでいる、ご主人の稲吉宏元(いなよしひろもと)さんに、ロースカツ定食が生まれたキッカケなど、伺いました。

稲吉さん:最初はごく一般的な食堂から始まったんです。東庄町にはいい豚肉があるっていうお話を生産者の方から聞いて、じゃあそれを使ってみようって。じゃあそれには何がって言うと、やっぱり一番先に浮かぶのはとんかつかなっていう形ですね。そこからの進化ですね。今の僕が住んでるせいもあるのか、東庄のSPFっていうのはあの日本で一番おいしいと思うんですよ。肉のきめが細かくて、脂に甘みがあって。だから本当に僕は肉に力があるんで、それをもうずっと使い続けようってそう思いましたね。

筋肉のきめが細かく、うまみを逃さず調理でき、冷めても固くならない。臭みもなく、脂も質がよいのであっさりしているなどの特徴をもつSPF豚を地元の生産者の方に教えてもらって、惚れ込んだ感じですよね。他にも人気があがっていった理由を宏元さん感じていらっしゃるようです。

稲吉さん:ほかの豚とはこれは違うぞって、もうそこからですね。しゃぶしゃぶにすると一番よくわかるんですけど、  あくが浮きづらいんですよ。っていうことは、生産者の方、お肉屋さんとかにも聞いたんですけども、あの無駄な水分がない。そこがもうほかのお店にはないって、僕は思ってるんですけども生産者さんの顔も見れるし、お客様の顔も見えるし、また生産者さんがお食事に来たりして、うちの豚はどうっていうような感じで、僕もこういう今こういう豚が来てるよみたいな感じで、生産者さんともお話ができるし、食肉の加工業者ともお話ができる。で。その中で、うちにあったお肉を持ってきてもらえるっていう格好ですね。すべて生産者からね。食肉卸の方も全部キャッチボールができるんで、それはもう本当に東庄にお店を持って、この肉があるからこそできることだなと思って、大変いいことだなと思って誇りに思ってますね。

流通にかかる時間もコストも少ないので地元にあるいい食材を使うというのはいいことづくめなんです。千葉県庁職員が他の県の皆さんにぜひ食べてもらいたいと太鼓判を押す「出張メシ」 ランキングで第1位に輝いた、東庄町にある「万心旬菜(まごころしゅんさい)いなよし」のロースカツ定食をご紹介していますが、投票された方のコメントも一部サイトに掲載されているんですが、、、、

◆20代男性:地元で有名なお店であり、ボリューム、味、値段全てに満足できるお店です。揚げるのに時間はかかりますが、大きくて柔らかいロースかつは最高の一品です。

◆40代女性:地元東庄産のSPF豚をつかった肉厚のロースかつがめちゃめちゃ美味しいです!

◆40代男性:かつのふっくらジューシーな衣と旨味たっぷりの分厚い豚肉!ご飯もどんどん進んで、あっという間に食べきってしまいます。

ちなみにいなよしさんのロースカツはおよそ300グラム。普通のロースかつの倍位のイメージでしょうか。なのにあっという間に食べてしまうという美味しさの秘密、教えていただきました。

稲吉さん:普通に想像しているとんかつよりもうちのかつって厚いんです。4cmぐらい厚みが4cmぐらいあるんですけど。食味柔らかくあがっている。僕が自信を持ってる東庄町産のSPF。皆さん、多分好きだと思うんです。豚肉自体がもうもともと淡泊な味なんであのソースをかけちゃうと味がボケてしまったりという形があるので、で、それを最初塩で食べていただくと、もうその淡泊な味の中の旨味がより際立ってくるので、やっぱり塩が一番かなと思います。揚げる温度は、まあ、通常のとんかつよりは低めではあるんですけど、そんなには変わりはないです。その代わりにパン粉の方にちょっとこだわりがありまして、お肉が長時間油の中に入っているということもあって、焦げやすくなる。あのうちで使ってるパン粉はあのなるべく糖分を控えていただいたようなパン粉を特注で作って頂いて、それを使ってますね。揚げ油の方もまあ、それに負けないような油を特別な配合で作っていただいているという形ですね。

  実は、最初は厚さ、1センチぐらいから始まったんだそうです。それが、だんだん厚みが増してきて、研究しながら気がついたらおそらく限界であろう4センチにまでなってしまったんだそうです。ご主人がいろいろ探してめぐりあった相性ばっちりの「沖縄の塩」は、「塩のおかわりください」といわれるほどの人気。特注のパン粉と油で、揚げ時間は20分とたっぷりめ。でもこれがあっさりとした仕上がりになる秘訣なんだそうです。

毎日大変な賑わいのお店ですが、どんな方がお客さんとして、お見えになっているんでしょうか?

稲吉さん:地元の方もいらっしゃるんですけども。東京、神奈川、埼玉、他県からのお客様がうちはかなり多いですね。それっていうのは、やっぱりおいしいから来てくれるって言うので、僕も逆に励みにもなるし、お客さんにもっといいものを出したいっていう気にもなるし、毎日そういう感じで楽しく仕事してます。揚げ時間なんですけども、あの厚みのある分お時間は頂くんですけども、その分、待った分、後悔させないと思います。ぜひ東庄産のSPF豚、食べてみてください。うちにもあの塩で食べる極厚のとんかつ一度ご賞味いただければと思います。で、ちょっと書き込み、あのSNS等での書き込みもよろしくお願いします。

 きてくださったお客さんがSNSにアップしてくれた「分厚いロースカツの美味しそうな写真」が評判を呼んで、どんどん広がっているんだそうです。もちろん、悪い評判が立ったらあっという間に広がってしまうという心配もありますから、これからも何一つ妥協せず、地元産の美味しいSPF豚とじっくり向き合ってお客さんに喜んでいただきたいとおっしゃっています。実は、取材に行ったスタッフによると、メニューに、第一位のロースカツ定食のさらに上をゆく「プレミアムロースカツ定食」というのも登場していたそうです。1月にご紹介した磯山観光イチゴ園も近いですし、胃袋に自信がある方は、はしごしてみてはいかがでしょう?いなよしさんのお店の詳しい情報や、他にもおすすめの出張メシが推しコメントとともに掲載されているページのリンクを番組ブログに貼っておきますので、ぜひご覧ください。

出張メシ@press  https://www.atpress.ne.jp/news/380682

いなよし https://www.inayosi.com/

発酵する千葉 その2“発酵の里”の「酒蔵まつり」

2024/3/8 UP!

今回は今年5年ぶりの開催となる、その町の住人の数倍、4万人ものお客さんがやってくるという ある町のお祭りをご紹介します!

今日ご紹介するのは 千葉県の北部・利根川流域にある神崎町で3月17日に5年ぶりに開催される 「発酵の里こうざき 酒蔵まつり2024(にせんにじゅうよん)」です。豊かな水と肥沃な土地に恵まれ、江戸時代に利根川の舟運によって醸造業で栄えた神崎町には、2015年、町に根付く発酵文化をテーマした全国で初めての道の駅 「発酵の里こうざき」がオープン。今も発酵文化を発信し続けています。

そんな町に今も残る「鍋店(なべだな) 神崎(こうざき)酒造蔵(しゅぞうぐら)」「寺田本家(てらだほんけ)」、2つの酒蔵蔵元を中心としたお祭りが「発酵の里こうざき 酒蔵まつり」。当日のイベントや見どころについて、今回は鍋店の社長・大塚完(おおつかかん)さんにお話を伺いました。まずは鍋店の歴史と、神崎町でお酒を作ることになったいきさつをお聞きください

大塚さん:日本酒「仁勇」「不動」を作っています鍋店の大塚と言います。我々、もともと成田で造り酒屋はじめましてそれが1689年。元禄二年なんですけどもちょうど今年で335年目になります。まあ戦時中いろいろ蔵があったんですが、物不足によって神崎に集約しようということでそれ以来80年近くにわたってこちらでお酒を作っております。利根川沿いは、やっぱり江戸時代に江戸の庶民の胃袋を満たすためいろんな発酵食品を作っておりまして、その一つである日本酒。蔵が利根川沿いに7〜80あったと思います。この神崎もですね、7つの蔵がありました。今2つしか残っていないですけど。

利根川周辺ではお米も作れるし、舟運もあって日本酒の醸造が盛んでした。今、人口6000人に満たないこの小さな町にかつては7つも蔵があったんですね。

町にある道の駅「発酵の里こうざき」では、地元のものだけでなく全国のさまざまな発酵食品も販売されていて、大人の道の駅と呼ばれ大人気なんだそうです。

さて、そんな発酵の里に2つある酒蔵の一つ「鍋店」は地域の方々との交流のために独自で「蔵開き」を行っていました。もう一軒の「寺田本家」も別にやっていたそうなんですが、現在のお祭りが想像以上の反響を呼ぶようになったのにはこんな経緯がありました。

大塚さん:「仁勇蔵祭り」っていう形で蔵開きをして25年経つんですけれども。いや、お互いにやって我々もちょうど十年、単独の祭りやって。で11年目になって、まあ、一緒にやるのは面白いんじゃないかっていうことから、寺田さんに私、声をかけさせてもらって。そしたら快諾していただいたので、じゃあ町長を巻き込んで町長に実行委員長になってもらってという形で「こうざき酒蔵まつり」が始まった次第です。天気も良かったんですけども、いきなり最初に共同開催したら2万人ぐらいの方がお見えになって、どんなに、、単独でやってた頃はどんなに集まっても3000人ぐらいだと思うのでもう、何倍ものお客様がお見えになって、もうてんてこ舞いでですね。 当時、入場する時に必ず署名してもらったり、なんかしてたんですけど、それもままならぬほど人が来ちゃいました。一つ一つ、当時は小さなお猪口を差し上げたんです。それもお猪口もすぐなくなっちゃって。本当にこんなに人がよく来ていただけるなと思ったことがよく覚えてます。

それぞれに3千人来ていたとして2箇所で6千人。なのにいきなり2万人って、ものすごい勢いですね。実はこのお祭り、付近を通る国道356号線の一部や周辺道路を通行止めにして行われるんです。国道を止めるってなかなか大変なことですけど、それだけの規模になるっていうことなんですよ。

発酵文化が根付く神崎町に今も残る二つの酒蔵が合同で始めた「発酵の里こうざき 酒蔵まつり」。どんなことが楽しめるんでしょうか?

大塚さん:うちの祭りに来た場合ですね、まず酒蔵見学ですね。酒造りの工程、全工程見られるようになってますし、それぞれの箇所で、例えば麹を食べる蒸し米を食べるですとか。しぼりたての酒を飲めるとか、そういうコーナーを作っておりますし。あとは約20種類ぐらい、今回から有料になりますけども、試飲会場を用意しております。まあやっぱり試飲される方が圧倒的に多いので、それはちゃんと準備万端にしてやりたいなと思います。

それプラス、あとは飲食ですね。食べるものをまたいろんな飲食店さんにお願いして、まあ、美味しいものを用意させていただきたいなと思っています。

開催場所となる「鍋店神崎酒造蔵」と「寺田本家」、2つの蔵と沿道にはお酒のほか味噌や醤油など発酵食品や、地元農家さんによる新鮮野菜、グルメなど200店ものお店が並ぶそうです。鍋店では当日限定のお酒も販売されますし、酒蔵も予約なしで見学できるんですから、お酒好きの方にはたまらないイベントですよね。

大変な賑わいになりそうですが、中には静かに日本酒を楽しみたいという方もいるということで、実は前の日、3月16日、鍋店では千人限定の「前日祭」を開催、人ごみを気にすることなくゆっくりと鍋店の製品を楽しめて蔵祭り当日のみの「限定酒」も1日早くお買い求めいただけるそうです。こちらはチケット1000枚限定ということで、詳しくは鍋店のサイトでご確認ください。

https://www.nabedana.co.jp/

そして、もう一つ大塚社長には期待していることがあるんだそうですよ。

大塚さん:麹を使った伝統的な、酒造りっていうのが、今年の秋にユネスコの無形文化財に認定されるかもしれないということで。そうすると麹がですね、十年前に和食が認定されたように、麹が今度ちょっと世界中の注目を浴びるっていう形になると思うので。そうなってくるとね、日本の食文化の根幹である麹、日本酒、酢、味噌、醤油・・・この辺がすごくまた見直されるんじゃないかなと思っています。本当に5年ぶりに開催します「こうざき酒蔵まつり」まあ、本当に久しぶりにあるので、ちょっとまた忘れてる部分がありますけど、本当にあの事故のないように皆さんが楽しめるようなお祭りにしてしたいと思っておりますので、ぜひお越しください。よろしくお願いいたします。

麹を使った「伝統的酒造り」は、日本が誇る文化として令和3年12月に国の登録無形文化財になりました。令和4年3月にはユネスコ無形文化遺産に提案されて、それがいよいよ認められるかもしれないということなんです。そうなると発酵の里こうざきも世界的に注目を集めることになりそうですね。

成田空港からも近いですし、直接ここを多くの外国人観光客も訪ねてれる街になっていくといいですんね。大塚社長によりますと、前回5年前の2019年、すでにその兆候を感じていて今年の酒蔵まつりでは、国外への発酵文化の発信にも大きな期待をかけているそうです。さらにこの地域が世界から注目されるようになるといいですね。会場はJR総武本線 下総神崎駅が会場の最寄りの駅になりますが、当日はなんと特急「こうざき酒蔵まつり」号が新宿から佐原まで走ったり、普通列車も増発が予定されています。また、駐車場も2500台分を用意。もちろんドライバーの方は飲めませんのでご注意くださいね。

「発酵の里こうざき 酒蔵まつり2024(にせんにじゅうよん)」の詳細については神崎町のサイトに 掲載されています。

https://www.town.kozaki.chiba.jp/kanko_iju/kanko/sakaguramatsuri.html

“菜の花列車”で春を満喫♪「いすみ鉄道」

2024/3/1 UP!

千葉県は、JR線12路線、私鉄線19路線、都営線1路線の計32路線が走っており、登録されている駅の数は335もある[鉄道王国]です。中でも特色ある「ローカル鉄道」は鉄道ファンの間ではもちろん観光でも人気ですが、今回は、いすみ市と大多喜町にかけて走っている、いすみ鉄道をご紹介します。

今日は、これからの季節に楽しめる「いすみ鉄道」と「沿線の菜の花」の絶景ポイントやその魅力を創り出している「ミンナノチカラ」をご紹介していきます。

もともと国鉄の木原線、という名前でしたがそれを引き継ぐ形で1988年から運行を続けています。まずは、いすみ鉄道で運転士をされている竹林(たけばやし)真樹(まさき)さんに、その魅力を伺いました。

竹林さん:いすみ鉄道に来たのが十年前で運転士訓練生の募集に応募して来ました。一年間、駅業務を行いまして、その後、国家免許を取りまして、その後見習い行って入社から二年間で独り立ちして、運転手として現在に至ってます。三年目から一人で運転しております。いすみ鉄道の売りとしては、沿線の景色等楽しみに来てくださる観光客の方に乗って楽しんでもらうっていうのを売りにしているんですけれども、まあ、その中でもメインとしては沿線の菜の花ですね。春、菜の花の季節に今では全国的に多分認知されてると思うんですけども、それを売りにしております。

もともと、鉄道にはかかわりのないお仕事をされていた竹林さん。その運転手プロジェクトを知って一念発起、運転士になるための費用およそ700万円を自己負担して列車を運転できる免許を取得されました。いすみ鉄道のこともそれまではあまり知らなかったそうです。しかし、今ではこの菜の花の景色をつくりだすリーダー的な役割を果たされているということでことでお話をききました。そもそも、いすみ鉄道沿線、あんなにたくさんの菜の花はどうやって守られているんでしょうか?

竹林さん:もともと国鉄時代から職員だったり、地域の人が徐々に菜の花を植えて、まぁ少しでもお客様に来ていただければなって始めてたようなんですが、一度手入れしたものは年々ちょっと弱ってきてしまって、まあずっと毎年手入れをしないと咲き続けられないと。そのために、運転業務の合間を縫って種をまいたり肥料をまいたり、またその前に沿線の草刈をしたりですね。そういう手入れをしなければ綺麗に育つことはできないので。種をまいてから葉っぱが育ってきて、運転しながら、生育状況を確認してるんですが、まあ、場合によってあまり育ちが悪いなってところは、後日、自分で再度種をまいたり肥料まいたり、またはあの社内で連絡して営業の方、また保線の方に時間がある時に手入れしていただけるように頼んで。そういった流れでやっております。

中には自生している場所もあるそうなんですが、あれほどまでにあざやかに菜の花の黄色で沿線を染めるには、やはり手入れは重要なんですね。竹林さんも運転しながら、「あ、ここ手入れ必要」と気になるところをチェックしているんです。ちなみにいすみ鉄道の列車の色は、菜の花をイメージさせる黄色と緑のツートンカラー。満開の菜の花の中をレトロな列車が走る風景はのどかで、美しく、フォトジェニックです。

沿線に咲く、たくさんの菜の花は、い鉄の職員さん以外にたくさんの方に支えられています。タネを撒いたり、草刈りをしたりしてくださっているこんな方々がいらっしゃるんです。

竹林さん:沿線の住民の地域の方ですね。そういった方が自主的に手入れしてくれたり。あとは地方自治体、市町村の方ですね、そこの有志の方やってくれたり。または地域で働いて地元の地域で働いている、例えば郵便局の方だったりがまあ手入れをしてくれたりしてますね。 保育園で児童のかたが駅周辺を、そういった保育業務じゃないですけど、その活動として毎年、種をまいたりしてくれてますね。

まあ、運転のときにその駅までその現場まで乗せて届けることはしたことあります。子供たちは、鉄道も好きなので、そういったのを兼ねて一緒になって、そういう盛り上げてくれている。見ると本当嬉しいですね。

夏の終わりに草刈りをして、秋口、9月から10月ごろにかけて種を蒔くと、ちょうど今ごろ、花が咲いてくるんですが、少しでも長い期間、花を楽しんでいただけるように、種を蒔く時期をずらしたり、工夫もしているそうです。お話にあった保育園児の皆さんは、駅のホームにある花壇を中心に種まきをしてくれています。列車に乗っていって種を蒔いて、それが春になると花開く。自分がやったことの成果が何ヶ月後かに形になるのは、いい思い出になっているようです。

そして、例年ですと、菜の花は2月下旬から3月半ばにピークを迎えます。そしてもうすぐですが3月下旬には「桜」が咲いてきます。菜の花は4月まで咲いている場所もあるので、その両方をいっぺんに楽しめる場所があるんです。運転士の竹林さんがお気に入りの「車内から楽しめるおすすめスポット」を教えていただきました。

竹林さん:春は、桜並木が沿線結構植えてありますので、時期としては3月の下旬ですね、開花が。並木が9か所ぐらいありまして、菜の花と桜が満開になってるのが見ることが楽しむことができます。毎年楽しみに運転してるんですが、飽きることはないですね。本当にまあまあこんだけ綺麗なものをほかの人に見てもらわない手はないなって思いますね。沿線で私が一番好きな場所は総元(ふさもと)(えき)西畑(にしはた)(えき)の間の場所にあるんですが、切通のような場所で両サイド桜並木があって、桜が咲くと桜の並木のトンネルになる場所があるんです。斜面のところに菜の花を、徐々に育ててて、それが私の一番のおすすめ場所です。早朝や夕方ですね。陽が弱くなった頃の方が花びらとかが淡い感じで、一番綺麗に見える時間だと思いますね。

いすみ鉄道では、あさって3月3日まで、お隣の御宿町で開催されている「おんじゅくまちかどつるし雛まつり」とコラボして、車内にたくさんのつるし雛が飾られている「つるし雛列車」も運行しているそうです。いすみ鉄道に乗りに来てくれる方に楽しんでもらおうと竹林さんをはじめ、いすみ鉄道のみなさん、沿線の皆さんなど多くの方の思いがこもった菜の花とともにぜひこちらも楽しんでください。  

いすみ鉄道

https://isumirail.co.jp/

千葉の釣りスポット  やってみよう!「釣って食べる海釣り体験」

2024/2/23 UP!

三方を海に囲まれ、冬でも温暖な千葉県は、一年を通して海釣りが楽しめるスポットが本当にいっぱいありますが、今回はその中から、初心者や小さなお子さんでも楽しめると人気の 鋸南町(きょなんまち)の「釣って食べる海釣り体験」プログラムをご紹介します。

県の南西部、東京湾に面する鋸南町で「ELFIN(エルフィン)体験共育くらぶ」が提供している人気のプログラム「釣って食べる海釣り体験」。まずはどんなプログラムなのかディレクターの 北澤伸之(きたざわのぶゆき)さんに説明いただきました。

北澤さん:千葉県の鋸南町をベースに、その周辺の海や山、里の自然をフィールドに自然体験活動、ネイチャーガイドをしています。今一番人気があるというかご参加いただいているのは「釣って食べる海釣り体験」。午前中釣りをして、お昼頃からその釣った魚を調理してまあそれ以外にもアウトドアの料理をして食事をして帰る。釣りは当然海なんですけど、午後のアウトドア料理とか魚の料理はこちらの鋸南町をベースにしている古民家、山の、里山の古民家をベースキャンプにしているので、そちらの庭先を主に利用して、そこで焚き火をしたりとかしながら野外料理をしています。

北澤さんは、東京都大田区のご出身で、子供の頃に多摩川や東京湾で「釣り」の魅力に目覚め、それを伝えようと、子供たちが釣りや自然環境の素晴らしさなどを気軽に体験し学べる団体、「ELFIN体験共育クラブ」を設立しました。クラブの拠点をどこに置こうかと探した時、アクアラインが開通してアクセスが格段に良くなった「鋸南町」に注目。その自然環境、に魅せられて、その後、移住もされています。では鋸南町では、どのような魚を海釣りできるんでしょうか?

北澤さん:一応いつもよく狙っているのは、あの手のひらサイズのメジナを釣るのを一つ目標にして。まあ小さいのもあればそれを超える場合もある。で、何が釣れるかわからないので、その時によって変わるし、フグばっかり釣れる時もあるし。これから2月の終わりから3月にかけてなると思うんですけれども、だんだん水温が上がってきたりとか陽気も良くなってくるので、その頃は今のところ「磯魚」って言われるものですね。メジナとか、あとは根魚?まあ、今まだね。寒い時期からこの時期にかけてだと、まあカサゴみたいなのもつれたりするのでそれは磯ではなくてね、堤防だったりするんですけども。まあそういう魚がこれからだといいかな。

カサゴ!唐揚げにすると美味いんですよね。

北澤さんは釣る楽しみと、料理する楽しみと、食べる楽しみを1日でできるようにタイムスケジュールを組まれていますが、その日のコンディションやお客さんの年齢層によって釣る場所もアレンジしているそうです。

参加者には、まずいたってシンプルな「竿」「釣り糸」「浮き」「おもり」だけの「釣竿」が渡されます。それにはこんな狙いがありました。

北澤さん:一つは釣れるっていう、こう成果が大事だと思うんですよ。釣れるまでのプロセスが結構大事で、まあ道具を扱う。で魚のいる場所に餌を落とす。あとは一番は道具の扱いで、まあ僕がよくやるのは浮き釣りっていうリールを使わないただの竿だけので浮き釣りをすることが多いんですけれども、それだとポイント・・・魚のいる場所ポイントっていうんですけど・・そのポイントに餌を投入して、浮きが沈んであたりがあったけれども、釣れなかったと言うことがある。と、例えば餌だけとられたのか?同じことを繰り返してても釣れないし、じゃあどっかで変えない何かを変えなきゃいけないっていう時に、まあ自分で考えてトライアンドエラーを何回か繰り返すわけです。特にそのトライアンドエラーをあきらめないでいろいろ工夫してやるっていうところをすごい大事にしてます。

シンプルであるほど、より釣りに集中できる。釣りのポイントは北澤さんがしっかり把握していますから、後はアドバイス通りに糸を垂らして釣れるのを待つ。釣れなければ、どうしたら釣れるのか、考えてできる工夫をして再挑戦する。

そういった、トライアンドエラーをしながら学習していくこと。その楽しさを子供たちに体験させたいということなんですね。

すぐにできちゃう要領のいいお子さんもいるんですが、相手(魚)もある意味命がけなわけですから、そう易々と釣れるものではありません。でも、トライアンドエラーを繰り返しながら時間をかけてようやく釣りあげるというプロセスは、大人をもどんどん夢中にさせる体験になるそうです。北澤さんは他にもさまざまな形で参加者に自然の魅力を発信しています。

北澤さん:目の前、竹林があるので、竹林の木一本切り倒してその竹筒でご飯炊いたりとか、釣り以外のものもいろいろ体験をやっているので。

もちろん、僕釣り好きなので釣り来ていただくのもオッケーですけれども、釣りだけじゃない鋸南町の里海と里山と両方楽しめる場所でもあるので、それぞれのなんか好みに応じてオーダーもしてますので、ご相談いただいても大丈夫です。

子ども向けだけじゃなくて、自然体験を取り込んだ企業研修や焚き火料理、そのほか草木染め、磯でのシュノーケリングなど楽しそうなプログラムがいっぱいです。 気になる方、この下のリンクを参照してみてください。

https://helloaini.com/users/20005

http://www.elfin-ee.com/program/index.html

美しい“房総半島”の景色

2024/2/16 UP!

今回ご紹介するのは、現在、南房総市を拠点に活動している、「房総半島在住カメラマン」ヒロタケンジさんです。ご出身は東京なんですが、なぜ房総半島に辿り着いたのか?まずは、その前段となるお話をお聴きください。                

ヒロタさん:房総半島在住カメラマンのヒロタケンジといいます。房総半島の真ん中あたりに住んでまして、おへそのあたり、どこ行くにも行きやすいんですよ。30分ぐらいで、どこにも行ける位置にあって。かつ、房総半島が好きっていうので、一応、房総半島カメラマンと名乗ってます。東京の八丁堀で生まれてですね、そこからまあサラリーマンとかもずっと長くやってたんですけど、ある日どうなるか分かんない人生なので、会社員やってる場合じゃないなと思ったんで。そこで33(歳)位の時にもう会社員やめて。で当時カメラにハマってたんで、カメラの旅に出たい。あの日本をとってるだけでもすごい楽しかったんで、それを海外で写真撮ったらもうどんだけ楽しいんだろうと思って。でカメラ持って、放浪の旅に出ました。

ヒロタさんはおよそ2年間をかけて、香港から、東南アジア、中国、中央アジア方面、キルギス、ウズベキスタン、イラン、トルコ、ヨーロッパ各国、イスラエル、エジプト、そこからアフリカ縦断。南アフリカまで33カ国を回ったところでお金が尽きて帰国されました。その後、こんなきっかけで 房総半島にご縁がつながったそうです。

ヒロタさん:やりたいことをやってしまったっていう喪失感、燃え尽きみたいな状態で、日本で結構半年ぐらいもやもやずっと悩んでて。で、ある日、友達が富津市の金谷に住んでて、そこに遊びに行く事があって、1週間ぐらい泊まらせてもらったんですけど、そこがすごい居心地よくて、もう夕日が綺麗に沈む町で。金谷に住み始めたんですけど、そこがフリーランスが集まる町だったんですね。結構みんな個人でお金稼いだり活動してる人が多くて。じゃあ僕もなんかできるかなみたいなので。まあカメラ得意だから、カメラの仕事かなと思って。そこで小さくプロフィール写真撮ったりとか。そういうちょっと小商いを始めたのが今のフリーランスカメラマンとしての活動の最初ですね。

  

自分の得意分野を活かして、写真撮影の仕事を始めたヒロタさん、最初は五十円出張撮影サービスというのを始めたんだそうです。その傍らご自身のSNSなどで房総半島の写真もアップしていたところ、突然、出版社から写真をメインとした本のオファーが舞い込んだりしたそうです。

  

たくさんある絶景の中から、ヒロタさんに3つ挙げていただきました。

・鴨川市:のどかな里山と棚田の景色

・富津市 : 鋸山から見える金谷の街並みと東京湾の絶景

・内房のあらゆる場所から見る事ができる、海に沈む夕日と富士山の景色

金谷に移住。カメラマンとしての実績を積み上げながら、自分が好きな房総の景色を撮り続けているヒロタさん。「自然と繋がる暮らしをしたい」という想いが募り、2020年に、現在も住んでいる南房総市の山奥の一軒家にお引越し。「房総半島山奥暮らし」というタイトルでYouTube動画も配信しています。実はヒロタさんが房総半島への愛を自覚する、大きな出来事が2019年にあったんです。

ヒロタさん:房総半島を台風が襲ったんですね。2019年に。街も家もすごいぐちゃぐちゃになって、僕も当時住んでたシェアハウスとか屋根が飛んだりしたんですよ。1週間ぐらい停電したり断水とかもあったし。それで僕は一回、実家に避難したんですけど、なんかやっぱ心配だったんですね。やっぱあそこに住んでる人たちの顔が思い浮かんで。いてもたってもいられなくなってでなんかしないしてあげたいと思って。ボランティアやったり、募金集めて物資を届けたり、そういう活動をしたんですけど、その時に房総、僕はやっぱり好きなのかもしれないって思うようになったんですよね。

東京に一旦避難したものの、シェアハウスの仲間や、大好きだった景色はどうなってしまったのか、気になって気になって、支援の準備をしてすぐに戻った。そして活動するうちに、房総への定住を決意したんですね。そんなヒロタさんのこの時期大好きな景色と、今後の夢についても伺いました。

ヒロタさん:海がやっぱり冬の間って結構あの空気が澄んでるんで。すごい夕日の色がすごい綺麗なんで、富士山も見えますしでこの日暮れの後の色がいいですね。マジックアワーっていうんですけど、日が沈んだ後にこう紫色とかピンクとかに変わる瞬間は特にオススメしたいですね。もうマジックアワーを狙って待ってとることもありますね。まあ一つ実はカレー屋さんをやりたいという気持ちがありまして。あのやっぱ房総半島、すごい僕好きでで、この今家にここに住んでる家もすごい好きなんですよね。この山奥に囲まれた。ここで、できればまあカレー屋さんをやって古い友人とかを招いて。お話ししたりとか、そういう景色を見てみたいんですよね。まあまずはキッチンカーで始めてみようかなとかいうふうにも思ってます。それがちょっと今の今年の目標ですね。

2021年秋には、館山駅前の商業施設で大好きな館山や金谷の風景を切り取った個展「愛する房総の景色たち」を開催するなど、着実にフィールドを広げている房総半島在住カメラマンのヒロタケンジさん。これからも大好きな房総半島の写真をたくさん撮影して、その魅力を私たちに発信していただきたいですね。公式サイトもぜひご覧ください。

https://hirokenji.com/

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