三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

ミンナノチカラ~CHIBA~と連動したコーナー「YOU 遊 チバ」は2026年3月31日をもって終了いたしました。
過去の投稿をご覧になる際は、 CATEGORYより「YOU 遊 チバ」を選択してお楽しみください。

Every Fri. 18:45~18:59

第64回 幻の大豆 小糸在来

2021/9/24 UP!

今回は君津市に流れる小糸川近くに取材に行ってきました。小糸在来の取材です。

小糸在来というのは、千葉県君津市小糸川の流域を中心に栽培されてきた在来種の大豆の登録商標です。やや緑色で大粒の「幻の大豆」ともいわれている話題の豆なんです。取材に行ったのが8月の末でしたので、まだ枝豆はできていませんでした。

この美味しい大豆を栽培し、品質の維持・向上に取り組んでいるのが「小糸在来愛好クラブ」の皆さんです。早速、いつ頃からつくられているのか、なぜ幻と言われているのか など、会長の鈴木芳昭さんにお話を伺いました。

鈴木さん:昔から、田んぼの脇の、いわゆる田んぼのあぜ道ですね。我々いわゆるクロというのはあるんですけども、そこに、食料といいますか、お正月の煮物の豆とか、味噌とか、そういうものを作るため、食べるために作りました。自家消費と言いますか・・自分のところで各農家は作る、そんな形ですね。戦前からあったように見受けられます。その時には、昔は醤油だとか、そういうものも自家製で作ってみましたので、その材料として使っていたんじゃないかなと思われます。

特別な感じで作っていたわけではなく、自分たちの生活で使うために空いている土地で作っていたというようなんですね。戦争の後、一時は栽培が途切れそうになったこともあったそうですが、復活させようという動きがありました。

鈴木さん:平成11年頃に、君津市で、ブランド物を作ろうとか、作物を発表しようとかっていう動きがあって、市と県J Aを含めて農協も含めて、この小糸在来種はいいんじゃないかなという動きができて、私どものところにいわゆる農家に生産の依頼が来たわけです。私は農家なりたてといいますか、新規就農みたいな感じで途中から親から引き継いでやった時だったので、あまり分からなかったんが、先輩諸氏に聞きますと、大豆なんか儲からないし、そんなもの生産性も悪いし、ものになるわけないからやめた方がいいという、ほとんどの人がそうでした。前から大豆を作っていた2人の大先輩がいたんですが、その人たちを加えてたかだか6人で始めました。平成16年です。その年が。だからもう15、6年前ですかね。5、6年で終わるのかなという感覚でした。今は84~5名、いろんな人たちを入れると、100名近くになってますね。

地域の名物になればという感じだったのでしょう。でも六人から百人にまで仲間が増えてきたのは、やはり大豆が美味しいからなのでしょう。鈴木さんは、主にカブなどの根菜類を作っておられる農家さんでなので、先輩農家さんのお話も聞いて、最初6人で始めた時は本当に心細かったそうです。認められるのか?君津の農業の特産品になれるのか?そのうち、みんな諦めちゃうんじゃないかと、正直みんなが思っていたそうですがつくってみると、うれしい驚きがありました。

鈴木さん:食べてみても実感としてわかるんですが、あ、甘いな・・甘み強いなっていうのは、我々でも分かるし、それと非常に香りが、独特のその香りがあって、やはり美味しいですね、食欲を誘るといいますか。加工品も、お味噌を、豆腐、納豆はもちろん、ちょっと変わってて、焼酎だとか、むき豆みたいなものとか、あとそれを使っていろんなお菓子だとか、そういうものを結構皆さん作ってらっしゃいますね。なんて言いますか、外国から来る輸入物の枝豆が、あれが枝豆の味なのかなと(いう)感覚でしたので。小糸在来を作って初めて小糸在来の枝豆を食べたんですけども、もう全然違いますから。正直言ってね、びっくりしたし、我々もハッと我に帰ったといいますか、なんでこれは早くやらなかったかなという、今も思いますね。

JAきみつ味楽囲(みらい)のおびつ店とさだもと店、それから袖ヶ浦市農畜産物直売所・ゆりの里などで購入できるそうです。大豆の加工品というと、私たちの生活の中にはいろいろありますが、「小糸在来」で作ってみると、すごく美味しくて、評価がぐんぐんと上がっていったそうです。こうしたクラブの栽培拡大・商品化の取り組みが評価され、小糸在来は 全国農業協同組合中央会(JA全中)の第40回日本農業賞特別部門・第7回 食の架け橋賞の大賞を受賞するなど、大人気になりました。

鈴木さんに、これからの小糸在来についてもお話聞いています。

鈴木さん:今までもずっと続けてきたことですが、まだまだ知られてないっていう方がいらっしゃるようなんですよ。もうちょっと、いろんな面で宣伝と言いますか、広報して行きたいと思って、また広げていきたいですね。食べてもらうのがやっぱり1番いいですね。だから、少なからずトップセールスやって東京の東京市場に行って、仲買さんの人たちに試食してもらったり、小さいところでは直売所だとかで試食会を開いたり、そういうものをして行きたいなとは思っています。お蔭様でうちの方の地域、素晴らしい新規就農者で大きくやってる人も2人ぐらいいらっしゃるし、その方が一生懸命、今作ってるんですけど。頼もしいです。まだ40代ですから、その人たちが私どもの後を継いで行ってもらって広めていただきたいですね。

ちなみに、小糸在来の枝豆は、奥手(シーズンが遅め)なので、今年は10月10日ぐらいから買うことができるようになるということでした。

ぜひ一度試してみてください。今回お話をお聴きした鈴木さんが会長を務められる「小糸在来愛好クラブ」のHPはこちら!⇒小糸在来愛好クラブ

第63回:千葉都市モノレール

2021/9/17 UP!

9月17日はモノレールの日!ということで、今回はギネス記録を持っている千葉都市モノレールをご紹介します。

本社のある動物公園駅に行って車庫の隣で取材です。

2001年6月27日付けで「懸垂型モノレールとして営業距離世界最長(15.2km)」のギネス認定を受けています。(正式には、「the longestsuspended monorail train system in the world, at 15.2km」として登録されています。)千葉都市モノレール、正式には路面電車などと同じ軌道なんです が、一般的には鉄道の仲間ですね。

県内には、東京ディズニーリゾート周辺を回っているディズニーリゾートラインと、今日ご紹介する、千葉都市モノレールの2本のモノレールが走っています。千葉市動物公園や総合スポーツセンターに行くときに利用された方、いらっしゃるかと思いますが、今回は、こちらに2名いる女性運転士のうちの一人、吉川佑香(よしかわ・ゆか)さんにお話を伺いました。まずは、運転士になるきっかけを伺いました。

吉川さん:入社は11年目になります。最初は駅員として働いておりました。スポーツセンター駅あと都賀駅千葉駅が有人駅でして、その有人駅の窓口業務を担当しておりました。もともと千葉都市モノレール、私が入社したときは、女性の運転手はまだ居なくて、会社の方針というのもありまして「女性の運転手を誕生させたい」というお話を聞いて、まあやってみないかということで、私もチャレンジしてみたいなと思ってやらせていただくことになりました。結構家族に話した時は想像してなかったみたいなので、けっこうびっくりはしていたんですけど、やるなら頑張ってねということで、応援をいただきました。養成期間が約半年間でして、そして国交省の試験を 受けまして、私の場合は、割とすぐ運転士の方に声がかかったので、約一年ぐらいでひとりだちということになりました。

鉄道の運転をするのには国家資格の免許証が必要で、その養成期間が半年ということでした。自動車なら教習所でという感じですけれども、鉄道も免許証がいるんです。

千葉都市モノレールは「懸垂型」という方式です。そのメリット、特徴についても伺いました。運転するときに気をつけていることについても伺いました。

吉川さん:天候に左右されにくいという点では、特に雨や雪に強くて、線路がやはり覆いかぶさっているような形状をしておりますので、雪の日でもほかの鉄道会社さんが、遅延や運休してしまっている日でも、モノレールは普通に動いていることが多いのが強みだと思います。気をつけていることは、乗り心地の良さを気を付けておりまして、発車する際になるべく衝動がなかったりとか、あとブレーキかける時に乗ってるお客様が特に立ってるお客様なんかが衝動ないように、ゆっくりブレーキをかけるようにしております。気に入ってるラッピング・・・マリーンズ号が好きですね。結構白で白と黒でなく、爽やかな色合いなので。はい、車内までちゃんとラッピングされているので、 車内もすごい綺麗です。

16本ある編成のうち15本がラッピング車両なんだそうです。空中で目立って、いい広告になっていると思いますが、利用する方もバラエティ感があって楽しいですよね。たくさんの路線が乗り入れている駅なんかだと、列車の色が大事だったりしますけど、乗り入れもない千葉都市モノレール、乗り間違える心配もなく、ラッピング車両を堪能できます。

そこに登場したのが、開業時から運転士をされているおかもとさん。吉川さんの許行く係も務められた方です。吉川さんについて、こんんふうにおっしゃっていました。

岡本:千葉都市モノレールの運転手岡本です。よろしくお願いいたします。そうですね。あの彼女は呑み込みが早くて、割と覚えも早かったので、指導する方も特にそんなに苦労するような点はありませんでしたし、現在もあの非常に丁寧に運転しておりまして、先日もおほめの投書がありました。千葉都市モノレールは懸垂式モノレールとしてとても良い眺望が得られます。ここでしか見られないような風景をお楽しみください。下りの都賀からみつわ台に向かうJRと交差するところなんですけども、晴れてる日は富士山がよく見えます。

吉川さん:千葉都市モノレール.、まだ乗ったことない方も景色、そしてラッピング、乗り心地、いろんなところで楽しんでいただけると思うので、1つのエンターテイメントとしてでもいいので、ぜひ遊びに来ていただけたら嬉しいです。

目的地があるのではなく「乗ること」が目的の旅も素敵だなと思うようになりました。このコロナが収まり、お出かけが自由にできるようになりましたら、皆さんにもぜひ空中散歩を楽しんでいただきたいです。県庁前からから千城台まで全18駅で乗車時間はおよそ30分です。もちろん、現在も、利用される方に安心して乗っていただけるように、新型コロナ感染拡大防止対策もしっかりと行なっているということですので、利用する私たちも感染対策徹底していきましょう。

最後に、取材に、同行した中西さん。運転シュミレーターがあり、その操作の仕方を吉川さんに教えていただきました。

千葉都市モノレール

第62回:食のちばの逸品の金賞!「房総真鯛と黄金鰺のお茶漬けセット“彩”」

2021/9/10 UP!

今週は『食のちばの逸品を発掘2021』の一般部門で金賞に輝いたお茶漬けセットをご紹介。館山にお話を伺いに行ってきました。

千葉県産の食材を使った美味しい加工食品の紹介を通じて、多くの方に千葉県の食の魅力を知っていただくことを目的に毎年コンテスト方式で選ばれるもので今年で9回目。一般部門と直売所部門がありまして、過去の受賞作品の中には全国規模のコンテストで受賞したものもあって、ここで評価されたものの商品力が高いと、とても注目されているんです。

今回ご紹介するのは、「食のちばの逸品を発掘2021」一般部門で、応募総数49商品の中から見事金賞に輝いた株式会社ろくやの「房総真鯛と黄金鯵のお茶漬けセット『彩(いろどり)』」です。

「ろくや」は、もともと網元として漁船をお持ちで、房総の海でとれた魚を販売していたんですね。その魚を使った料理を出すようになり、今ではレストランや「網元の宿・ろくや」をはじめとした温泉ホテルも経営されているんです。早速ですが、この商品を考案したろくやの総料理長 常住信行さんに開発の経緯をお聞きしました。

常住さん:主に旅館業ですが、他に道の駅やレストラン、専属のパティシエがいますので、パティスリーも完備しております。鯛のお茶漬けと黄金アジのお茶漬け、この2種類で、味は2種類ずつで計4種類を作成しました。元々はやってなくて、以前からこういうことも作っていきたいという社長の想いがありまして、なかなかできる機会が無くて、で、コロナになりまして、うちの方も休館に急遽余儀なくされまして、その期間に時間が有るので、ぜひピンチをチャンスに変えるっていうことで、社長にお願いしまして、商品開発にあたらせていただきました。

総料理長の常住さんは、生まれが館山、横浜や長野などで料理人として活躍されたあと、十数年前から故郷に戻られたそうです。いろいろな土地の美味しい食材をたくさんご存知なんですが、千葉県は特に「魚が美味しい」そして「野菜のポテンシャルも相当な高さ」というのを改めて感じて、そんな食材をもっと広く知ってもらいたい。その強い思いと努力が形になったのがこの「お茶漬け」なんです。

気になるパッケージの中身ですが?

常住さん:まず鯛茶ですが、オーソドックスですが、鯛というのは千葉の県魚で、この鯛をどうにか美味しく加工できないかと。料理屋さんで出すのとはまたちょっと違うので、冷凍したりとか鮮度をどういうふうに活かして行くのかとか試行錯誤したんですが、鯛を使用しまして。鯵の方はやはり房総ですので「黄金アジ」というものがブランドとしてありますので、それを使用しました。私としてはお手元に届いて召し上がった時に、その値段の価値あるねっていうふうに思って頂きたくて。高いとは思っておりません。食べていただいて、手のかかった・・・愛情もこもってますし、伝わるのではないかと思っております。

こだわっているところは?

常住さん:だしにこだわった鯛の骨など、余すことなくしっかりと出汁とりまして、それとかつおだしとブレンドして試行錯誤して生まれた出汁でございます。鶏白湯とかあると思うんですけれども、それの魚バージョンですね。あの濃厚な出汁を取りまして、鯛のアラを貯めるっていうことですね。骨と鯛の頭とか、そういう部分を全部とっておきます。お茶漬けのネタの方でタイを使うので、頭とか骨とかを全部全て取っておきます。時間を掛けて・・・。時間で言うと、一時間から一時間半くらいかけて濃厚な出汁をとっております。鯵も鯵の出汁も使っているんですけども、鯵の骨だとちょっと弱いので、鯵の粉末・・いぶしかかった粉末も、出汁と鰹出汁で合わせてあります。煮干しとかそういうイメージですね。開発1種類にするのに、やはり1週間弱、要しましたね。

ということでスタジオでも試食いたしました。

常住総料理長曰く、捨てるところはウロコとエラぐらいで、あとは海の恵みをしっかりと使わせてもらっているということでした。房総の海の恵み、そのままでも美味しいのに、さらに手をかけて旨味を倍増させる、まさに金賞に相応しい味ですね。

今後の展開は何かお考えなのでしょうか?

常住さん:まず房総ですので、やっぱり貝が有名ですので、まあハマグリだったりアサリだったり。そういうのも着手して、あとは金目鯛ですね。金目鯛のお茶漬けだったり、ほかの調理方法。煮魚もそうですけども、そういうのも どんどんこれから商品開発していかなければならないなと思っております。やっぱり今までにない経験ですので、会ったことない方が美味しいと喜んでいただいている顔を想像する気持ちも生まれましたし、目の前に居るお客様だけではないなっていう。まだまだ料理人として、勉強する・しなければいけないという思いであります。とても嬉しいことです。「千葉の逸品の金賞受賞のお茶漬」検索して頂いたり「網元の宿ろくや」で検索していただければ、ホームページに繋がりますので、そこから閲覧できると思います。皆さん、よろしくお願いいたします。

今回は南房総のろくやのお茶漬けセットをご紹介していますが、インターネットで「千葉の逸品」で検索しますと、このお茶漬けを含む今年の受賞作、そして過去の受賞商品も見ることができます。これ、見ると本当に千葉って食材に恵まれているんだなというのがよくわかります。そして、お取り寄せもできるものがたくさんあります。おうちで、あなたの千葉の逸品、ぜひご堪能ください。

リンク

食のちばの逸品

網元の宿 ろくや

ウェブストア

第61回 どうも!粒すけ です!

2021/9/3 UP!

千葉県では主に4品種のお米を栽培しています。全国で生産されている人気の「コシヒカリ」、千葉県独自品種である「ふさこがね」と「ふさおとめ」、そして今回ご紹介する「粒すけ」です。令和2年度デビューの千葉県独自品種「粒すけ」の開発秘話をご紹介します。

ということで訪れたのが 香取市佐原にある千葉県農林総合研究センター水稲畑地園芸研究所水田利用研究室。

こちらの西川康之さんに、千葉県が開発したコメの新種「粒すけ」についてお話を伺ってきました。

西川:ここは稲の研究をしておりまして、主に新しい品種の開発と、開発された品種のどのようにしたらよくうまくできるかというその栽培試験も検討しております。昨年デビューいたしました新しいお米の品種「粒すけ」を開発いたしました。今美味しい品種コシヒカリに比べて粒が大きいという特徴があります。あとは、コシヒカリ・・・千葉県であの6割の田んぼで作られている大品種で皆さん美味しい品種としてよくご存じなんですけども、背丈の長い品種なので倒れやすくて農家の皆さんが非常に最近苦労されているということで、農家のみなさんが安心してできる倒れにくい品種という特徴も持っております。粒の大きさではコシヒカリよりも10%、大きいですし、背丈を比べるとやはりこれはコシヒカリよりも10%を短いということで倒れにくい品種になります。

農家の皆さんんが育てやすいように、そして、おいしいものをということで、開発したというのはわかるのですが、開発とはどういうことをするのでしょうか?

西川:美味しい品種で有名なコシヒカリを親にしまして、もう一方の親としては倒れにくいですね、草丈の短くて、あと粒の大きな品種を人工交配しました。それから生まれてきた「4000種類」ほどの稲を選抜にかけましてだいたい13年のうちの後半の10年ですね・・10年間は「コシヒカリに負けない品種を作る」ということで、ひたすら食味の試験を実施してきて、それで選ばれてきたのが粒すけになります。私どもの仕事は、さまざまな稲を一旦作りまして、自分たちがそのまあ、今回は倒れにくくて、粒が大きくてまあ収量も取れそうな稲をですね。選んでいくというのが私の仕事になりますので、最初はいかにいろんな稲を作るかっていうことから品種育成が始まります。

とにかく、交配を続けていろんな種類をつくり、そこからより分けていくということのようなんです。。。粒すけもこの中の1つだったということです。開始から13年かかっているということですが、そのうちの10年は「食味」つまり、「味」を追求することに使われているということなんですね。最終的には「粒すけ」は「食味の良い「コシヒカリ」を母に、茎が短くて倒れにくく大粒な特徴を持つ「佐(さ)系(けい)1181」という、こちらも千葉県の独自品種「ふさおとめ」の子どもを父として、人工交配して、それぞれの長所を引き継いだ、おいしくて作りやすい品種として完成しましたそうです。気の遠くなる話ですね。

県が開発した主食用米の新品種は2006年デビューの「ふさこがね」以来、14年ぶり。粒すけは収量が多く、肥料の量などを工夫すれば同じ面積でコシヒカリより2割多く収穫できるとか。 おいしいお米がたくさんとれるのは嬉しいですよね。

そして、大事な味を見つけるのに10年近くという話でしたが、どのようにして探していったのでしょう?

西川:13年のうちの10年間は食味試験を繰り返したんですが、だいたい一日七種類のお米をですね。お米収穫してから3ヶ月間ひたすら毎日食べ続けて。だいたい延べで3500種類のお米を食べ続けてそれで残ってきたのが粒すけということになります。粒すけのおいしさの特徴としては大粒ということで、コシヒカリに比べて非常に弾力があって、非常に食べた時のお米としての存在感があるということを、昨年の評価の中でも言われてきておりまして、ただ、あのコシヒカリに比べても外観、艶だとか、白さはコシヒカリよりもやや優っておりまして、あとはコシヒカリの特徴的な粘りですね。粘りについてはコシヒカリに負けない粘りを持っているということで、コシヒカリと全く同じ食味というよりはまた違った形で、ご飯を楽しむお米。お米の存在感があるので、ご飯好きの人にはたまらないようなあの食味というふうに認識しています。粒すけを食べる・・・ご飯を食べるってことを楽しんでいただくというにはうってつけの品種だと思いますので、ぜひ試していただきたいと思います。

とにかく、実食に次ぐ実食。これあるのみでした。

粒すけ デビューの後、ここではどのようなものがまた新たに開発されていくのでしょうか?

西川:粒すけはコシヒカリとほぼ同じ時期に収穫される千葉県では1番最後に収穫される奥手の品種になるんですけども、千葉県の稲作の最大の特徴は、早場米といいまして、関東でも1番早く収穫できる地域なんですよね。ですから、もっと早くできる早生品種について、食味をさらにレベルアップすることで新品種を出すことで、千葉県産米を改めて認識していただけるような、千葉県産米全体を引っ張っていくような品種をですね。作っていくことを実際に行っています。全国いろんな気候風土がありますけれども、やはり私共の仕事はですね、千葉県の田んぼこの気候風土でいかに美味しくて収(穫)量も取れて、品質の良いあの品種をデビューさせるかということが使命でありますので、それに向かって努力して行きたいと思っています。

第60回:「犬吠埼ブラントン会」

2021/8/27 UP!

銚子にやってきました。

今回は犬吠埼灯台の歴史的価値などを研究しながら灯台を盛り上げていこうという市民団体「犬吠埼ブラントン会」の代表幹事・仲田博史さんに、犬吠埼灯台の歴史について伺いました。

仲田さん:日本における西洋式灯台は、このリチャード・ヘンリー・ブラントンというスコットランド人の土木技師が明治元年に、来日しまして、政府に雇われたわけですけれど、それで日本国中の灯台整備を手がけた・・その技術者集団のリーダーとして活躍したんです。ブラントンは明治9年まで日本にいたんですけれど、その間、25基の大きな灯台を建設しました。代表的なものとしては、この犬吠埼のほかに、静岡県の御前崎、同じく静岡県下田沖の神子元島灯台、それから九州の角島灯台、同じく、下関の部埼灯台、六連島灯台というようなところがございます。

スコットランド人の指導によって作られたという犬吠埼灯台。

ブラントン会の設立の経緯についても伺いました。

仲田さん:インターネットのプロバイダーを地方でもやろうじゃないかという友達同士で話し合いまして。じゃあ、ホームページというものがどんなものか、そういったものをこうみんなに知ってもらうために、何をテーマにしたらいいか?そうすると、やはり犬吠埼の灯台というのが、やはり銚子のシンボルっていいますか?みんながそういうふうに思っていると、それをテーマにして取り上げました。ホームページ作ったんが、調べているうちに、ブラントンのこととか、それから元々がスコットランド風の灯台の流れを汲んだ、日本の灯台だということも分かって、調べることのほうが面白くなりまして、友達を誘ってですね、「ブラントン会」ということを立ち上げました。結構詳しく泥臭くあの犬吠埼灯台を紹介したものができました。

そして、お仲間がどんどん増えていくうちに、灯台の建造物としての歴史的価値が認められるようになって、更に、今も現役の灯台であるということから、犬吠埼灯台は「世界の灯台100選」「日本の灯台50選」に選定され、2010年には国の登録有形文化財、さらに2020年には、国の重要文化財に指定されることになったんです。

ところで、灯台というのは、夜、決まった間隔で光が点滅することで、位置を知らせてくれる、暗い中を航海する船にとって、とても大事なものですが、実は大きなレンズを回すことで点滅して見えるんです。でも150年前は一晩中、正確にレンズを回しつづけるのはかなり大変だったようです。この後は、犬吠埼灯台ができた頃のお話を伺います。

仲田さん:昔は、犬吠崎灯台にも「灯台守さん」っていうか「人」が1晩中宿直をして、機械を止まらないように、事故がないように見てたわけですね。これを回転させるのにですね、時計仕掛け・・鳩時計を連想していただければいいんですけど「クロックワーク」という仕組みで、鉛のオモリを灯台のてっぺんから下まで降りていく力を利用して、それを横の回転に変えて灯台を回してたと。しかもその重りが地上まで届くと、1晩のうちに何回かあのハンドルを回して上までもう一度も巻き上げる・・それを何回か繰り返したというようなことで、本当に昔は、狭い、灯室っていうんですけど、灯台の部屋で宿直をして、換気の悪い中、湿気のある中で、本当に苦労されて光を絶やさなかったという努力があったわけです。

灯台守さんの休みのないお仕事です。大変だと思います。昼間はお休みできるのかと思ったらそうでもないようです。

昔は、光の元は炎でしたから、昼間はススなどで汚れた灯台のレンズを磨いたり、時計仕掛けの回転機構の整備など灯台守さん、一日中お忙しいようなんです。しかも、おやすみなしの365日稼働です。もし灯台が止まってしまうと船の安全が守れない。その使命感は強く、大変なお仕事だということもよく知られていたので、灯台守さんを描いた映画も作られて、ヒットしたそうです。

今はレンズの回転はモーターですし、動力も安定してますので、今、灯台守さんがいる灯台はありません。海上保安庁が管轄し、定期的な点検などは行われていますが、基本的に人は常駐していません。最後に、仲田さんに、今後のブラントン会の活動や夢について教えていただきました。

仲田さん:価値や魅力を、ぜひこのコロナ禍が終息しましたら、日本国中から、あるいは世界から来て、是非この「日本の灯台の父・リチャード・ヘンリー・ブラントン」のシンボル的な灯台と言うことで、犬吠埼灯台を我々の会としても盛り上げていきたいと。2、3年すると150周年にもなりますので、是非その辺を目安にブラントンのモニュメント・・・できれば設置したり、あるいはもう少しその資料文献を整備して、アーカイブ化するというようなことも踏まえて進めていけたらなという風に思っています。  

訪問できるようになりましたら、ぜひ、詳しい説明を見ながら、灯台の偉大さを感じてみてください。

ブラントン会のページはこちら

http://www.inubo.net/brunton/

九十九里浜を照らす「太東埼灯台」と太東海浜植物群落

2021/8/25 UP!

  • 「人生で5回も引越をした!」中西悠理がご紹介しました「いすみ市にある太東埼灯台」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/7366

  • TOKYO2020大会でサーフィン会場だった釣ヶ崎サーフィンビーチの
  • 近くに、太東崎灯台はあります。
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 海浜植物はカラフルで描いていてとても楽しかったです。一番のこだわりは、スカシユリの表面のつぶつぶです!

第59回:千葉県で盛ん「障がい者スポーツ」

2021/8/20 UP!

東京パラリンピックがもうすぐ始まります。

今回は、千葉県でも盛んな障害者のスポーツのキーマンにお話を伺ってきました。千葉県知的障害者、スポーツ協会理事長の生駒三男さんです。生駒(いこま)三男(みつお)さんは、障がい者スポーツ大会の前身「ゆうあいピック」の立ち上げから長年、知的障がい者スポーツの指導・普及に努められた方で、今まで多くの国内、国際大会で監督・団長などを歴任、パラリンピックの陸上競技の監督も務められてきました。

まずは生駒さんと障がい者スポーツとの出会いについて伺いました。

「私が昭和58年に千葉県富里市にございます「富里福葉園」の指導部長として招かれたときに、そこは就職を目的とする知的障がい者の施設でした。知的障がいを持つお人達は1年以内に就職をしても、リタイアする人たちが50%以上いると言う事を聞きました。そして調査をいたしますと「体力がない」というところに行き着いたわけでございます。そこで「楽しく体力を作る」。その当時の施設というのは、「生活指導」と「作業指導」が主なカリキュラムになっておりました。そこに3本柱として「体力づくり」を加えて目的を達成したいというふうに考えました。」

生駒さんの場合は、知的障がい者の体力育成のためスポーツをというのが始まりだったんですね。

でも、スポーツを教えようと思った時、いろんな壁があることがわかったそうです。

「ソフトボールも千葉県で最初のチームとして完成された施設でございますけれども、ちょうどバザー品で出てきました公認のソフトボールとか、あるいはグローブがありましたので、手にはめて「とってごらん」って言って投げる動作をしたら、石でもぶつけられるんじゃないかというような身構えをする恰好をされました。これは、私が個別が分かっていなかったんだなと思いまして、すぐ和菓子屋さんに飛んでいきましてビニールでくるんだ おまんじゅうを買ってきまして、本当に近い距離で素手で「5回とったら食べていいよ」っていうふうにして投げると綺麗に取れるようになりまして。「あ、取ればいいんだ」と言うことも覚えながら第1歩はそういう簡単なものから、できるものから、知っているものから、というような指導方法をとりましたところ、千葉県で最初のチームが完成を致しました。今では千葉県チームは、全国障がい者スポーツ大会の優勝経験もある日本のトップレベルになっておりますが、できたての頃は(対戦相手を)小学生の、今回は4年生でお願いします。或いは5年生でお願いしますというような形でやるようなチームからスタートでございました。」

私たちも、もし野球のルールを全く知らなかったら、同じことになっているでしょう。生駒さんの最初の頃の努力に敬服いたします。

お饅頭投げるところから始まって、全国制覇まで行くなんて、すごいですよね

その後、スポーツの種目は広がり、多岐にわたっています。

今では陸上競技100メートルを10秒台で走る選手もいるそうですよ。1989年、カナダ・バンクーバーの国際マラソン大会には生駒さん率いるマラソンチームの2人が招待選手として参加し「知的障がい者フルマラソン」で、当時の世界最高記録を樹立し、世界中の障がい者スポーツ関係者に驚きと喜びを与え、大きく報道もされました。(その時の写真が、上記のチーバくんを抱いている生駒さんの写真の後ろのモノクロの写真です)1994年には第1回パラリンピック世界陸上大会にも日本から陸上選手が身体障がい者の方とともに参加。1995年の福島国体では冬のスピードスケートで知的障がいのある選手が県代表選手として一般選手に混ざり選出されました。体力づくりからスタートしておよそ10年で世界レベルすごくないですか?生駒さんが取り組みをはじめてから、知的障害者のスポーツの輪、そして 実力が格段に上がりました。

ここまで、広がってきた障がい者スポーツ。その指導にあたり、生駒さんはいつも心掛けていることがあるそうです。

「知的障がい者のトップアスリートはね、記録で本当にあのプロのように実業団に雇っていただいて、陸上をすればご飯が食べられると言うような人たちも本当にわずかですけども今出てきました。しかし、大多数は、体力をつけて、スポーツを楽しみながら、それが就労にもつながっていく、それから自分が生きる上でも非常に役立ってくる。健康を増進していく。そういったような中で、ほんとに、レクレーション的スポーツを例に挙げれば「パン食い競争をやりますよ」と言えば、千葉県でも寝たきりで無い限りの大半の人が参加してくるんですね。それには徒競走の要素も入りますし、それからまた出ようというような積極性も持ってくる。そうしたことからですね。生きる上でですね、必要なことをたくさんスポーツが与えてくれるって言うことですね。ですから、それぞれに合ったスポーツ・・・ただ1秒速く走ったらどうだ というような競技的なスポーツだけではなくて、人間らしく生活をエンジョイしてゆくような身体づくりをしていこう体力作りをしていこう、精神作りをしていこう、というようなことで役立っていただきたいなという風に思っております。」

スポーツだけでなく、そこからどう生きていくのかということまでをしっかりと見据えているんですね。

スポーツをしていくことで、みんな表情が明るくなっていくそうです。顔も下を向いていたのが、視線が上がって、しっかりと前を見つめていけるようになって、体力だけじゃない いろんな効果があるというのをずっとみてきたという生駒さん。皆が前向きになっていく姿をみて、こっちも元気になれるんですとお話しくださいました。これからもサポートを通じて、多くの人に希望や勇気を与えてもらいたいですね。

お話ありがとうございました。

第58回:未来に受け継ぐ伝統の技「行徳神輿」

2021/8/13 UP!

今週は『未来に受け継ぐ伝統の技「行徳神輿」』について、神輿の製作、修理などをされている中台製作所の中台洋さんにお話を聞いてきました。もともとは3つあった行徳地区の神輿製作店さん、今は中台さんのところだけになってしまいました。今もつながる伝統の技やお祭りについてなどいろいろな想いを聞きました。

「やってることは宮大工さんに近いんですけど、扱っているものが建物じゃないので、小さいんですよね、簡単に言うと。宮大工さんは大きな建物をつくる、我々は、小さなやしろを作っているということで、あの道具もなので、大きい道具はあんま使わないですよね。神輿はもう単純に神の乗り物なので、御霊を移してね、氏子、地域を巡行するっていうのがメインの役割なので、それはもう昔から変わってないんですけど、それ以外にやっぱり地域の人々がお祭りっていうもので、ひとつになれるっていうことは、世代を超えて非常に地域のコミュニケーションツールとして、私は非常に、重要な存在ではないかなというふうには思いますよね。」

皆さんは、御神輿が担がれて街を練り歩く姿を見たことがあると思います。大変賑やかで、活気にあふれていますよね。「祭りの季節だな」と感じる方もおられるでしょう。中台さんは、その御神輿自体について、こんなふうにお話しされています。

「僕は神輿担ぐのもそうなんですけど、お客様にも言うんですけど、やっぱりそのつくりを見てもらいたいですよね。

彫刻とか、歴史を反映していることもあるし、やっぱり古くて豪華じゃないんだけど、その時代を反映して、その時代によくここまで作ったなって言うものもあるし。

だから本来はそのお神輿が渡御をしているところだけじゃなくて「神酒所」って、いわゆる担ぐ前に、お借り屋みたいな所にしまってあるのを、やっぱそばでまじまじと、あの神輿を見てほしいなあと思いますね。ありますよ。本当に昔の作りで何だろう?これってよくこんなのやったなあっていう。一年以上かかっただろうなっていう作りをしているものもあれば、その当時、お金が凄いあったのか、それは分からないですけどね。無い中でも、それだけやっぱりその神輿に対してお金をかけちゃおうっていうのが、やっぱり 信仰心の現れだと思うんですよ。だからやっぱそれは地域の力ですよね。」

神輿とは、その字が示す通り、神様の乗り物です。夏の終わりや秋に、その年の農作物がちゃんと出来ているのか?地域の人たちは健康でいるのかなど、地元の神様が、御神輿に乗って地域を見て回る。今でいう、視察のようなものでしょうか?ですから、神様への感謝の気持ちが御神輿の作りにも反映されているんですね。

御神輿は地域の結束力の象徴なんですね

中台さんは、中台製作所がある妙典駅近くに、ミュージアムを作られたんです。

入場無料。人数がそろえば、有料で制作工程を見る事ができるツアーもやってくれて、職人さんたちが道具や作業の仕方などを披露してくれるそうです。ミュージアムの中には、作り方の細かい解説が展示されていて、それを見ると、どれだけの時間と技術が結集されてできているのかというの がよくわかるようになっています。

御神輿は、近くで見ると、どこが作ったという、小さな看板のようなものがついている事があるのでそれを探すのもなんか「通」っぽいですよね。中台さんは、職人さんたちの技の継承も含め御神輿という文化を伝え続けていかないといけないと強く思っているとおっしゃっていました。

「お祭りって言えばなんか全て丸く収まるじゃないですけど、私の、ちょっと例えがいいかわかんないけど、その例えば学校の学園祭とか文化祭みたいなノリだと僕は思っていて、何かに向けてね、その盛り上げよう、それを成功させようじゃないけど、全然考え方も違う仲間が集って、そこでやっぱり議論し合うことが、で、その人となりが理解をできて、お祭りってやっぱある程度そういう平等というか、ある意味ね、いろんな歴史を知ったりとか、育っていくっていうと、やっぱり顔が見えるから、その地域に住んでても、普通に引っ越してきたんだけど、お祭りでいろんな人と会って話したら、なんかすごく溶け込んじゃって、やっぱ引っ越してきてよかったなあっていうふうになればいいじゃないですかって、私は思うんですね。」

みんなの心が一つになる、地域のコミュニケーションの大事なチャンスの一つとしても、お祭りっていいのかもしれないですね。みんなが挨拶しあえる街、防災にも大事なことかもしれません。地域をひとつにする、つなぐ、御神輿にはそんな役割もあるんですね。中台製作所は 地元だけでなく全国各地のお神輿の製作や修理、リニューアルを行っているそうです。個人で御神輿を発注する、っていうことはなかなかないと思いますが、素晴らしい職人さんたちの作品、伝統工芸を、まずはミュージアムでご覧になってみてはいかがでしょうか。

ミュージアムのほか、市川市役所1階にも中台製作所のみ御神輿が展示されています。

行徳神輿ミュージアム

http://www.mikoshiya.com/museum/

第57回:魅力たっぷり房総の山々

2021/8/6 UP!

今回のテーマは房総の山。ピンと来ない方も多いかもしれません。山というイメージ、あまりありませんよね。でも、魅力がいっぱいあるんです。

「房総の山」の魅力について千葉県勤労者山岳連盟会長の廣木国昭さんに お話伺いました。

「千葉県には山がないとか、「えー山があるの?」っていう風に言われるんですけども、 千葉県にもものすごいあのハイキングとかそういうのをやっているコースがあります。整備もされています。まず、あの交通の便が良くて、誰でも気楽に歩ける。家族連れも良いし、高齢者でも登れる。そんなに力を使わずとも登れますから。それで登った頂上からは太平洋、もちろん大島も見えます。で、東京湾から見るとずっとあの船橋の方、スカイツリーまで見えますから。それで僕のオススメは夕日が綺麗な時に東京湾に浮かぶ房総の山から眺めた時に1番目に付くのは富士山ですよ。富士山が夕日のシルエットになって羽田付近に飛ぶ飛行機がキラキラ光っているっていうのは千葉県でしか味わえない山だと思います。なだらかで誰でも登りやすいというのは房総の山だと思いますね。」

確かに、おっしゃる通り。アクセスもいいですよね。

千葉県、南房総市にある愛宕山(あたごやま)が、標高408.2mで千葉県の最高峰で、実は各都道府県の最高峰の中では最も標高が低いんです。ということは、つまり、房総の山々は制覇しやすい、親しみやすいといえますよね。そんな千葉県には「山岳連盟」や「山の会」といった山登りをされる皆さんの集まりがいくつかあって、自分たちが楽しむだけでなく、もっと山登りの裾野を広げたいと環境整備などの活動もされています。2年前の千葉県を襲った台風の後では、さまざまな登山道やピクニックロードが被害を受けましたがその時も皆さんが活躍して、復旧に当たられたりしたそうですよ。

「関東ふれあいの道というのを県の方で中心になって整備して、すごくあの歩きやすくなったと思います。ただ、そういう道が台風で壊れちゃったので、じゃあどうしようかっていう時に、千葉県にある山岳団体が3つ集まって房総の山を守ろうとか、またあの台風で決壊した登山道を復旧しようというようなもので活動してきました。特に私たちの勤労者山岳連盟では鋸山とか嵯峨山、そういったところを中心に チェンソーを持参して、山道をふさいでいる大木をチェンソーで切ったり、また決壊して崩れた所をスコップ持っていって補修したり、そういうような早く房総の山を楽しんでもらえるために登山道の復旧活動というのを組織をあげてやってます。」

有難うございます。

山登りはきついというイメージをお持ちの方も多いと思います、。なんで、あんなに苦しんでいくのか?疲れるだけなじゃいかという方もおられるでしょう。でも廣木さんはこうおっしゃいます。

「山に行って楽しい思い出を残してほしい。苦しいことばっかりの山登りというのは長続きしないと思いますね。何が楽しいかって言うと、やはり事前にですね、一緒に行く仲間と一緒に計画を作る。今度いく山はこういう風なところだねとか、ここは気をつけなくちゃいけないねっていうようなことから始まって、あとは山に行ったらば、やはりどんな安全な山と言われても、つまづくこともあります。それとやはりあの先輩と言える人を1人作った方が良いのかなと思いますね。アドバイザーですよね。ですからそういった意味では長く楽しむ為には無理をしないでライフワークとして取り組んでいただければいいのかなっていうふうに思います。具体的な山登りで相談したい事とか知りたいことがあれば、ホームページの方にありますのでいつでも問い合わせをしてください。」

とのことでした。暑さが和らいだら、いい先輩を見つけて、山に目を向けてみましょう!

千葉県勤労者山岳連盟 https://www.cwaf.jp/

第56回:中世の遺構「山城」

2021/7/30 UP!

近年ブームの山城(やまじろ)なのだそうです。

かつて千葉県には1300もの山城があり、その数は関東一を誇ります。これは、中世に争いが絶えなかったことを示しているんです。理由は水運も含めた交通網の良さから、この豊かな土地を皆が己の領地にしようと考えたためだったと言われています。全国の山城に精通する「山城ガールむつみ」さんに山城に興味をもったきかっけや、千葉県の山城の魅力、県内での活動などを伺いました。

まずは、「山城」とは何でしょう?私たちがイメージしている白い壁の建物とは違うのでしょうか?

「山城というのは、お城の中の種類なんですけれども、まあ山の上もしくは山全体を要塞としてですね、山全体を人工的に加工して、その領地を守ろうとした。そういったものが山城というものになります。城というのは、「土」が「成る」という漢字を書きますので、建物ではなくて土で加工した・・・要は土木技術によって敵を防ぐ構造物のことを言うんですね。なので、みなさんが思うお城というのは天守閣になりますけれども、ああいうのはお城の中の1つのパーツであって、その全体を含めて「お城」。で、その中でも「山」を使って築かれたものが「山城」ということになります。」(山城ガールむつみさん談)

陣地というイメージなのかもしれません。

山城ガールむつみさんによると、他の県では都市開発によって崩されてしまう山城が多いんですが、千葉県には当時の姿を留めたものが多く残っているそうなんです。そんなお城の魅力は、土木技術のすばらしさを感じたりするだけでなく、地図を見て「ここに山城があるとなると、敵がこう攻めてきて・・」とかシミュレーションゲームができちゃうことなんだそうです。

そして、実際に現地に行ってみると、自分が想像していたところに新たな お城のあとを見つけたりして、妄想が止まらなくなっちゃうんだそうです。草木は生えてわかりづらくなっているとはいえ、ほぼそのまま残っているものも多いというのが驚きです。

そんな山城の魅力を積極的に発信しようと、山城ガールむつみさんは活動をしています。

「今千葉県は『城』の数もすごく多いので、そのお城をちょっとソフト化して皆さんに楽しんでもらおうという取り組みをやってます。それは『御城印』という絵はがきサイズのカード状のもので、1枚300円くらいのもの。お城の名前と歴史を図柄化して、道の駅やいろんな駅で売っているんですね。それを、お城観光の資源として、千葉銀行さんや千葉県観光物産協会さんらが 協力してくださって、お城を使った町づくり・町おこしで子供たち世代に地元の歴史を知ってもらうというような活動を広げています。(『御城印』は)今千葉県下で60ぐらい出てるんですね。全国的にはもう700を超えるんですが、ほかの県と違って、千葉県のものは私がデザインさせていただいて、カラフルな図柄で、その1枚を見ただけで、お城の歴史絵巻が広がるような、そんなものになってます。県内でまず100を目指そうというところで「歴史発信・お城発信」をやってます。」(山城ガールむつみさん談)

https://maruchiba.jp/miryoku/shun/allchiba/gojyoin2020.html

スタジオでも現物を拝見しながらトークしました。本当にカラフルで迫力があって、コレクター心がくすぐられるアイテムですね。現在多古町が積極的にこの取り組みを進めているんですが、そのほかの地域も『山城』のもつ魅力に気づいてきているということで、これからもっと広がっていくと思います。興味を持たれた方、千葉県観光物産協会のホームページでぜひチェックしてみてください。

山城ガールむつみさんは、山城の解説をするツアーの開催もしていらっしゃいます。詳しくは「山城ガールむつみ」で検索してみてください。

ご近所のこんもりとした山、や森、林、流れのない川のようなところ、もしかしたら、まだ発見されていない山城の跡かもしれません。地図を見ながらシミュレーションを楽しんでみてください。

https://www.rekitoki.com/

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