毎回スペシャルなゲストをお迎えし、
自然にまつわるトークや音楽をお送りする1時間。

生き物の不思議から、地球規模の環境問題まで
幅広く取り上げご紹介しています。

~2020年3月放送分までのサイトはこちら

Every Sun. 20:00~20:54

その土地の知恵や技術を継承〜「風土建築」に学ぶ

2026/10/18 UP!

 今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、京都大学大学院・地球環境学堂の教授「小林広英(こばやし・ひろひで)」さんです。

 小林さんは1966年生まれ、大阪市出身。京都大学と大学院で建築学を専攻。卒業後は昭和設計に勤務。その後、京都大学大学院に戻り、2018年から教授として活躍。地域に根ざす設計技術や人間居住をテーマに研究と実践に取り組んでいらっしゃいます。

 大学で鉄とコンクリートの建築を学び、設計事務所で都市の現代建築に携わっていた小林さんは、あるきっかけがあって、海外で現代建築の対極にあるような「風土建築」に出会い、その後、調査・研究を続け、その集大成とも言える本『風土建築をつくる旅〜自然・人・技術をめぐるフィールドワークと実践』を出されました。

 この本は、小林さんが携わった国内外の風土建築の事例、具体的には日本をはじめ、アジア、南太平洋、アフリカなど、現地の集落のフィールド調査や、再建プロジェクトの貴重な記録がドキュメント風に綴られています。

 きょうはそんな小林さんに「風土建築」とはどんな建築なのか、また、国内で手がける、竹を建材にした農業用ハウスのプロジェクトのお話などうかがいます。

小林広英さん

衝撃的だったベトナム少数民族の伝統建築!

※まずはこの「風土建築」とは、どんな建築のことなのか教えてください。

「簡単に言えば、地域の文化や風土に根差した土着性の高い建築ということなんです。風土建築はその土地の自然や気候に適応して、そこに暮らす人々の生活を反映した、ある意味、地域固有の建築というふうに言えると思います。日本で言えば、茅葺(かやぶき)民家のような建築が風土建築の類いになると思います。

 もうひとつちょっと強調したいのが、この本のタイトルにもありますように、本書では自然・人・技術の3つがその土地の中で連携しながら作る建築を『風土建築』というふうに捉えています。

 ということは、その土地で手に入る木や竹、茅(かや)などの自然素材を材料にして、その材料を地域の人々が共同で加工して建てる。そして長い時間をかけて、その土地にあった技術や知恵が受け継がれていく。このような状況の中で風土建築が造られるということなんですね。

 この本の中核的な視点としては、風土建築は在地の資材、その現場の資材、人々の共同作業、在来技術によって成り立つということなんですね。これを資源という視点で捉えているのがこの本です。

 すなわち、物的資源、人的資源、知的資源の3つの地域資源によって成り立つということを整理して、風土建築を捉えているということです」

●初めて風土建築という伝統的な建築に出会ったのは、いつ頃で何かきっかけが
あったんですか?

「もちろん、学生時代に風土建築の類いの本を読んだりして、知っていたんですけれども、直接的には、この本にも収録されているように2006年、ちょうど20年前にJICAの草の根事業の国際支援プロジェクトで、ベトナムのフエという所に行ったことが最初のきっかけだったんですよね」

●どんな建築だったんですか?

「カトゥ族という少数民族の人たちの建築だったんですよね。集落の生活支援をするというプロジェクトだったんですが、ホンハ村という山間部の集落で、その支援を行なうと・・・。

 そこは洪水災害が毎年起こるということで、最初は避難施設を造るということだったんですね。結果的にそれがカトゥ族の伝統的な風土建築を建設することにつながったんですね。

 彼らはベトナム戦争後、30数年建てることがなかった、自分たちの伝統建築、風土建築を造った、それを目の当たりにしたというのが最初の経験だったんです」

●ベトナムでの体験っていかがでしたか?

「本当にある意味、衝撃的でした。ああいう伝統建築は民族博物館とかで見たことはあると思うんですけれども、そのような建築が実際の生活と結びついて、目の前に建ち上がっていくという、そういう様を見て本当に衝撃的でしたね」

(編集部注:ベトナムの伝統建築のお話がありましたが、小林さんによると、海外の風土建築で共通するのが、1970年代から80年代に造らなくなってしまったこと。その原因は世界に市場経済が浸透し、お金をベースとした暮らしに変わっていき、集落の人たちはトタンやコンクリート・ブロックを買ってきて、それを使って建造物を作るようになったそうです。

 このままだと、風土建築の豊かな知識や技術が受け継がれず、10年後には作れる人がいなくなると、小林さんは危惧していらっしゃいます)

伝統的な集会施設を建てる

カトゥ族の集会施設
カトゥ族の集会施設

※小林さんが風土建築の研究をするきっかけになったのが、先ほどお話にあった、ベトナムのプロジェクトで取り組んだ高床式の伝統集会施設なんですが・・・本に載っている写真を見ると、日本の農山村にある茅葺きの家にも似ていますよね。やはりいちばんの特徴は高床式ですか?

「そうですね。先ほども言いましたように、少数民族のカトゥ族の伝統集会施設ということなんですけれども、高床式で大きさが5メートル×17メートルほどの中規模の木造建築ということになります。

 この建築を見ると、例えば、日本の伊勢神宮とか、あれも高床式になっていますけれども、そういうのに非常によく似ているんですよね。思うに気候風土とか社会文化が類似していると、同じような風土建築ができるのかもしれないというふうに思っています。

 建築の形というのは、その土地の環境と暮らしに対するひとつの答えとして生まれていると・・・そう言った時に、限られた技術と限られた材料という条件の中で、最適解を出した時に同じような形になっていくのかなと思っています」

●村人たちの協力があって、初めて成り立つプロジェクトだと思うんですけれども、最初からうまくことが進みましたか?

「いやいや・・・なかなかうまく進まなかったんですね。JICAの草の根プロジェクトの取り組みで洪水避難施設を造るというのが、このホンハ村という村での目的だったんですよね。僕が洪水避難施設の検討したモデルを持っていって、村長のタンさんとナムさんにプレゼンテーションをしたんです。

 本の中にもあるんですけれども、タンさんはすごく苦笑いをして見ていて、元村長のナムさんは全然見向きもしないんですよ。ぜんぜん気に入ってないな〜っていうのがわかって、”どういうふうな建物がいいのか?”と尋ねたら、彼らがパーンと外に出て30分ぐらいで竹ひごでモデルを造ったんですよ。それがカトゥ族の伝統的な集会施設だったんです。

 彼らはそれを見せて “これは高床式の建築で、洪水が来てもすごく安全だから、これがいいんだ”、ということで、その時に初めて彼らの風土建築というものを知ったわけなんですよね。それで再建プロジェクトがスタートしたということです」

●やはり村人たちは、伝統的な建物を望んでいたということだったんですね?

「そうですね。長老衆はそういうふうに思っていたんです。ベトナム戦争後に30数年、建てることがなかった彼らの伝統建築を建てる一大チャンスですよね。

 その方向でいこうということで、プロジェクト・メンバーも同意をして始めようとしたんですが、若者のリーダーたちが強硬に反対したんですよ。彼らはコンクリートの建物がいいと・・・たぶん新建材を用いることが豊かさの象徴みたいなことがやっぱりあるんですよね。

 これは僕ら日本人というか、日本での暮らしでも同じかな〜と思うんです。新しいものに傾倒していくという気持ちはよくわかるんですけどね。でもその若者たちは伝統建築を建てたことがなかったんです。

 なので、その再建プロジェクトの意味は、一回(風土建築)を経験して、そしてその後に自らその価値を判断する、そういう機会を得るということで、決して“伝統を守りなさい!”という一方的な要求ではなくて、その集落に暮らす人々の自己判断というか、価値をもう一度、再確認する、そういう機会になるかなと思って、伝統的に建てようということに最終的になったんです」

『風土建築をつくる旅 〜自然・人・技術をめぐるフィールドワークと実践』

設計図は身体の中!?

※日本のビルや家屋は設計図をもとに造りますが、風土建築にも設計図はあるんですか?

「ないんですよね(笑)。それもすごくびっくりしたんですけどね。僕もそう思ったんですよ。僕が設計事務所に勤めている時は、もちろん設計図を描いて、見積もりをして、お金を決めて、建設会社の人に建ててもらうというようなプロセスなんですね。

 でも彼らは図面もなしに、あんなに綺麗な伝統集会施設を建ち上げていくわけです。それはやっぱり非常に驚いて、“何故だろう?”という疑問はず~っと持っていましたね」

●本を見て驚いたんですけど、建てる際に寸法を決めるのは、両手を広げた長さだったり、腕や手、指などを使って長さを示す『身体尺(しんたいじゃく)』という手法なんですよね?

「そうなんです! 先ほど設計図面なしに建てるということを言われてましたが・・・僕もそういう疑問を持っていて、村長のタンさんに、例えば、軒の出(のきので)の寸法をどうやって決めるんですか?”と尋ねたわけです。そうするとタンさんはなんて答えたと思いますか(笑)。“肩からふくらはぎまでの長さで、軒の長さを決める!“、そういうことを言われたんです。

 これはもしかして身体尺を使ってやってるんちゃうんかな? だから設計図面なしでやっているのか! と思って、そのあと5人の長老衆に集まってもらって、根掘り葉掘り聞いていくと、なんと17種類の身体尺・・・単位身体尺が彼らの身体の中にあったわけですよ。なので、身体の中に設計図が記憶されているという、そういうふうな捉え方になると思うんです」

●これは、風土建築ではよくあることなんですか?

「だいたいあると思いますね。まあ限られた地域ですけど、今まで行ったアジア、アフリカ、南太平洋、この国々ではみんな身体尺を使っていました。基本的な身体尺はみんな同じジェスチャーをするんですよね。手を広げるジェスチャーとか、肘を見せるジェスチャーとかね。

フィジーの伝統住居
フィジーの伝統住居

 これはなんでなんだろうと・・・(笑)、人類がアフリカで発祥して全世界に行く時に全部伝播されたものなのか、身体を使う時の動作としての最適解として、同じようになるのか、これはこれからもいろいろと探求していきたいテーマですね」

●素材は全部、近隣の林などから持ってくるんですよね?

「基本的には周囲の自然素材を使うということなんですけど、現在はなかなか難しい状況がありますね。森林の資源の枯渇であるとか、政府が保護林化していたりとか、そういう中で風土建築を維持することは、やっぱり難しくなってきているという現状はあります」

●クギを使わずに建てる、伝統的な技術が活かされているのも、風土建築の特徴ですよね?

「はい、クギはもともとなかったものですから、そのような環境でクギを使わなくても十分な接合の強度をどのようにやるかという工夫は、見ていると感心するような技術を住民の人は見せてくれます」

(編集部注:小林さんの本には、ベトナムのほか、南太平洋の島国フィジーやタイ、西アフリカのブルキナファソ、そして国内の伝統住居も紹介されています。また、手や腕、指など 体を使って寸法を示す身体尺の写真も載っていますよ。ぜひご覧ください)

新風土建築〜バンブーグリーンハウス

※「新風土建築」というプロジェクトが本で紹介されています。この「新風土建築」とはどんな建築ですか?

「この新風土建築は勝手に名前をつけたんですけどね。最初に風土建築を成立させる3つの地域資源という話をしたと思うんですけど、“物的資源”、現地の自然素材、人的資源、人々の共同作業、知的資源というのは、在来の技術や知識・・・こういう風土建築を成立させる要素というのを、自分のプロジェクトにも適用したいなということで『新風土建築』と呼んで、いろいろな試みをしているということです」

●具体例として竹を建材にして造った農業用ハウスがありました。「バンブーグリーンハウス」というネーミングで紹介されています。これは小林さんのアイデアだったのですか?

バンブーグリーンハウス

「そうですね。2008年に農学系の先生が京都市内の空き地で都市型の農業をやると・・・その時に温室用のハウスがいるので、“君は建築が専門だったよね? ちょっと手伝ってくれないか?”ということで、参加したのが始まりなんですけどね。

 京都の場合は伝統的な竹屋というのがしっかりあって、以前から竹の素材に関心があって、そういうのを造ってみたいなというのもあったので、“竹で農業ハウスを造らないか?”という提案をさせてもらって造ったということです。

 その後、日本では放置竹林の社会的な問題があることを知って、それに結び付けて、放置竹林の竹材を有効活用しながら、地域の人々が自分たちでハウスを造って営農振興につなげようと、そういうふうにちょっと方向性に変えて、バンブーグリーンハウスをいろいろ開発していったということです。

 2014年にだいたい開発が終わったので、現在は普及活動ということで、いろいろな場所で50棟ぐらい地域の人が造って活動をしてもらっています」

●竹さえ調達できれば、簡単に造れるものなんですか?

「はい、簡単に造れます。今度一緒にやってみませんか(笑)」

●やってみたいです。強度はどうなんですか?

「強度は実験室で評価したわけではありませんが、経験的に考えても、台風が来ても倒壊しなかったとか、しっかりとした強度があるというふうに思います。

 実は千葉県でも、南房総市でシェア里山の活動を行なっている永森さんという『ヤマナハウス』を作られたグループが、バンブーグリーンハウスを製作しています。それをきっかけに、いすみ市の伊藤さんのグループがすでに7棟のバンブーグリーンハウスを造ってくれているんですね。

 そういう意味で千葉県は、バンブーグリーンハウスの製作条件が整っている場所だな~というふうに思います」

(編集部注:千葉県のプロジェクトを改めてご紹介しておくと、南房総市にある「ヤマナハウス」は古民家と里山の再生プロジェクト。そして、いすみ市の「バンブーグリーンハウス・プロジェクト」は伊藤幹雄さんというかたが中心に進めています。どんなプロジェクトなのか、以下のサイトをぜひご覧くださいね。

☆ヤマナハウス:https://yamanahouse.site/
☆いすみBGHプロジェクト:https://www.facebook.com/groups/1422326504749947/

 ほかにも「新風土建築」の事例として、琵琶湖に近い八幡山のふもとにある、和菓子と洋菓子を販売する大型施設「ラ コリーナ 近江八幡」の一角にある「キャンディーファーム」という平家の建物も、小林さんが手掛けています。

キャンディーファーム

 長屋のような作りで、屋根が山野草で覆われていて、緑に包まれている「ラ コリーナ 近江八幡」の景観に溶け込んでいます。これもぜひ小林さんの本でお確かめください)

保存ではなく、発展的継承

※今後も風土建築、そして新風土建築が維持され、残っていくにはどんなことが大切になってきますか?

「残すということが目的にすべきではないというふうに思っています。変わるということも受容するような、保存という言葉じゃなくて“発展的継承”、いいものは残していこう、引き継いでいこうと、そういう姿勢が重要かなというふうに思っています」

●都市の景観を表現する慣用句として、“コンクリート・ジャングル”という言い方があります。とはいえ、昨今は植物を壁面に使ったビルが登場したり、また木材や木造建築も見直されているように思うんですね。

風土建築の建築様式が、都会の建造物に何かしらの影響を与えているっていうのはありますか?

「環境親和型の技術はどんどん発展していって、今言われましたように都市の高層木造建築とか、グリーンビルディングっていうのが実現されていっていると思います。それはすごくいいことだと思うんですが、都市と風土建築があるような農村は基本的に異なる原理で動いているっていうことが言えると思うんですよね。

 やっぱり都市というのは人口が多くて、資源を基本的に外から持って来て、人間空間を維持していくと・・・その中で風土建築のエッセンスを用いるとすれば、やはり先ほど言いましたように、3つの地域資源とその相互連環みたいなことですね。意識して、小さな場所でもいいから、そういうふうな風土建築のアプローチというのは、実現できていくのではないかと思っています」

●この本『風土建築をつくる旅』は、小林さんの約20年間の活動がまとめられた本なんですよね。今後も「旅」は続きますか?

「はい、もちろん続いていくんですけれども・・・今回この本を出版させていただいたモチベーションは、論文では表現できなかったこと。すなわち集落のリアルな状況を・・・おじいさんが喜んだとか、おじいさんが泣いたとか、若者が踊っているとか・・・そういうことは論文には書けないので、そういうリアルな状況をもっと紹介したいなと思って本を出版させてもらったんですね。

 そういうことに共感を得ていただけるような、特に若い人にも、一緒に将来活動できるような機会を得て、『旅』というものをいろんな人とシェアしていきたいという、そんな感じがします」


INFORMATION

『風土建築をつくる旅 〜自然・人・技術をめぐるフィールドワークと実践』

『風土建築をつくる旅 〜自然・人・技術をめぐるフィールドワークと実践』

 この本には、日本、アジア、南太平洋、アフリカで取り組んだ15のプロジェクトがドキュメンタリー風に紹介されています。伝統建築の写真はもちろん、建物の図面のほか、集落や村人たちの様子もわかる写真も豊富に掲載されていて、とても興味深い内容になっています。ぜひ読んでください。

 小林さんによると、当初は本のタイトルに「旅」という言葉を入れるつもりはなかったそうですが、出版社のすすめもあって入れることにしたとか。いろんな場所を訪ね歩くという意味では、調査も「旅」なので、いまではしっくりきているそうですよ。

 学芸出版社から絶賛発売中です。詳しくは出版社のオフィシャルサイトをご覧ください。

◎学芸出版社:https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761533151/

 小林さんの研究サイトもぜひ見てくださいね。

◎https://www.gea-lab.ges.kyoto-u.ac.jp/

次の記事
サイトTOPへ戻る
WHAT’s NEW
  • その土地の知恵や技術を継承〜「風土建築」に学ぶ

     今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、京都大学大学院・地球環境学堂の教授「小林広英(こばやし・ひろひで)」さんです。  小林さんは1966年生まれ、大阪市出身。京都大学と大……

    2026/10/18
  • オンエア・ソング 10月18日(日)

    オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」 M1. WORLD OF OUR OWN / WESTLIFEM2. HOMEWARD ……

    2026/10/18
  • 今後の放送予定

    10月25日 ゲスト:環境大善株式会社のマーケティング担当「中川和信(なかがわ・かずのぶ)」さん  シリーズ「SDGs〜私たちの未来」の第29弾! 北海道・北見を拠点に100%天然成分の……

    2026/10/18
  • イベント&ゲスト最新情報

    <小林広英さん情報> 2026年10月18日放送 『風土建築をつくる旅 〜自然・人・技術をめぐるフィールドワークと実践』  この本には、日本、アジア、南太平洋、アフリカで取……

    2026/10/18