三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第137回 房総切子

2023/2/17 UP!

今回は房州切子(ぼうしゅうきりこ)をご紹介します。切子というと「江戸切子」をイメージする方もおられるかもしれません。そちらはガラス細工ですが、房州切子は違います。紙と木でできています。

まずは、房州切子を作ってらっしゃる中村()俊一()さんに、房州切子作りを引き継ぐきっかけ、そして、そもそも房州切子はどのように使うものなのかを伺いました。

中村さん:結婚して子供を育てるのに地元に帰ることにしたんですけどちょうどその時、作ってらっしゃる師匠にあたる方がご高齢ということで、もう作るのもやめようかなっていうお話があったので、すごくきれいなものが文化としてなくなってしまうのが、すごくもったいないっていうのがあったので、ぜひそれを、技術継がせてくださいっていうふうに門を叩きました。房州切子というのは房総、南の地方独特の文化で、新盆に亡くなった方を送るものとして使う切子灯篭というものでして、通常盆提灯を使うんですけど、この辺の地区はその代わりにこの房州切子を使って亡くなった方を送るっていうのは昔からあった文化です。紙と木を基本的に使って、大きさも他と比べて、持ちやすくするために、小さく作られているっていうのが特徴ですね。

地元 館山出身・中村さんのご実家は文具店で房州切子も扱っていたので、昔から馴染みがあったんだそうです。東京の美術大学を出て映像制作やWEBのお仕事をしていましたが、結婚して子どもができると「館山の海や山がある自然の中で子育てしたい!」と思いUターンを決意。当時40歳だったそうです。最初の頃はデザインの仕事も並行して行いながら、親戚のお店の手伝いなどをしていたんですが、房州切子の話を知って思い切って弟子入りしてみると、その大変さを改めて知ることになります。

中村さん:季節のものなので、自分はそのお盆の一時だけ、その期間でやるもんだなって、簡単に考えてたんですけど、色々教わっていくと、材料を一から作るところから始めるとかを知って、とても大変な作業だなっていう。後からすごく実感しましたね。木の板一枚からすごく自分でこう削って切って組み立ててって。結局完成まで、材料作るところから始めると一年かかってしまうので、なかなか、こんなに手間のかかるもの なんだなーっていうのは後々すごく実感してます。

房総切子には40ぐらいの工程があります。骨組みには大きな杉の板を削り出して割りばし位の太さにした手作りの棒を使うんですが、同じ太さだけど長さはさまざまなこのパーツをつくるのに半年はかかる。そしてその骨組みに、障子紙を、中の光がうまく見えるように切り抜いたり、切れ目を入れたりした紙の細工「切子」を張り付けていくんですが、こちらも繊細さが求められる作業。毎年200から300個分くらいを作るには、結局1年がかりになってしまうということなんです。ゼロから作り上げていく大変さを、中村さん、今も感じているそうです。

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今、お一人で房州切子の伝統を守っている中村さん。3年かけてすべての行程を教えてくれた師匠・行貝實(なめがい・みのる)さんは、中村さんが初めて一人で200個の切子を作り上げた、その出来栄えを見届けて、92歳で亡くなられました。師匠のことを中村さん、こんな風にお話されています。

中村さん:ご高齢で教える体力もないっていうことで、一度断られてしまったんですけど、休みの日とかに、遊びに来なよって声かけていただいて、いろいろお手伝いしつつお邪魔してたんですけど。じゃあ正式に教えるから来なさいってことでいろいろ教えていただいたんですけど、もう本当に出し惜しみすることなく、次々全部の技術とかやり方を細かく教えていただいて、わりと短期間で習得することができて、それはすごく感謝してます。じゃあ、この年は一緒に作ろうかって言ってた矢先に倒れてしまったので、その年の年末に亡くなられてしまって、本当に全部教えて、すぐ亡くなってしまった感じですね。一通り教えていただいたんですけど房州切子の、歴史とかその色んな背景にまつわる事とかはなかなか聞けないままになってしまったので、そういうのもっと色々お話しとけば良かったなって思ってます。

房州切子は、飾りの造花以外、全て中村さんの手作業です。金と白の2色で一対ですが、最近は1色のみの発注も増えたそうです。また、最近ではインターネットや新聞などで中村さんのことを知って、直接連絡してくる他県の方からの注文も来るようになったそうですよ。唯一の継承者となった中村さん、これからについてお聞きしました。

中村さん:僕、一人しか作ってないので、他にも作りたいっていう方が手を挙げていただいて、何人も房州切子作れるようになって、もっと需要が広がればいいなと思ってます。一回しか使わないということで、すごくもったいないって言う意見もあって、イベントとかに、光のオブジェとして展示してリサイクルというか、再利用したりですとか、また切子の綺麗な技術を活かしたランプシェードですとか灯籠ですかね?やっぱ光を使ったものとして展開できればなと思って、そういう試みも色々頑張ってやってます。僕が師匠の門を叩いてからもうすぐ10年経つんですけども、伝統っていう意味だと、まだまだ10年かもしれないんですが、これからも房州切子という文化を後世に残していけるように、いろいろな努力をして頑張っていきたいと思います。

房州切子は商店などで販売されているほか、仏具屋さんからの発注も5月頃から入ってきます。南房総地域では、7月上旬から飾られて、お盆を過ぎた9月頃からは、弟さんがやられている中華料理店の「正龍」のお手伝いと掛け持ちしながらもう翌年の分に取り掛かるそうです。

忙しい想いをしながら技術を継承している中村さんが心を込めて作った伝統の房総切子が今年のお盆にも飾られることでしょう。房州切子の文化を伝え守ってくださる人、中村さんの後にも増えてくれるといいですね。そして館山市立博物館では3月21日まで、企画展「供養する人々」を開催、房州地域での供養について紹介しています。房州切子の現物や、実際に飾られているところ、販売されている様子の写真なども展示されていますので、気になる方はぜひ期間中に城山公園の中にある「館山市立博物館」に足を運んで下さい。

館山市立博物館企画展

https://www.city.tateyama.chiba.jp/hakubutukan/page100159.html     

第134回:成田山新勝寺の節分会

2023/1/27 UP!

今週はその成田山新勝寺の歴史と、「よ、成田屋」の掛け声でお馴染み歌舞伎役者の市川團十郎との関わりについてもご紹介していきます。

JRや京成の成田駅から徒歩で15分ほど。参道を通って門前町の風情を感じながら歩いていくと、総欅造りの立派な総門がみえてきます。

今回は成田山新勝寺・企画課の松岡)()さんに、まずはお寺の歴史からお話しいただきました。

松岡さん:

成田山は、1000年を超えているお寺ということになります。もとをただすと天慶、平安時代から成田山が開山されたというのが歴史になっております。で、もともとは当時、平将門の乱が起こりまして、その平定を願って不動明王を京都の高尾山神護寺から捧持して、この成田の地で乱の平定を願ったということです。で、その乱の平定後、不動明王がこの地にとどまるというところから、この成田山というのが始まっているというのが歴史でございます。年数だと、平成30年で1080年経っておりますから1080年ちょっとということになろうかと思います。 当時はやはりこのような 大きな伽藍は擁してなくて、もう少しちっちゃいなお堂が何個かあったと言うことだったと思います。

成田山の不動明王は「お不動様」と呼ばれてずっと親しまれていますが、この時、お不動様が、京都へ 戻っていたら、このお寺はなかったかもしれません。

そして、成田山新勝寺と切っても切れない縁で結ばれているのが歌舞伎役者の市川團十郎です。お家芸の荒事を歌舞伎に取り入れ人気を博した初代團十郎が子宝に恵まれず、新勝寺に子宝祈願をしたところ、めでたく男の子を授かりました。それから初代が不動明王をテーマにした舞台を、感謝を込めて創作して親子で共演すると、舞台は大当たり。これをきっかけに成田屋の屋号を使うようになり、成田山と市川家とのつながりは深まります。

松岡さん:

初代・二代と言うことで、成田山 との縁が繋がっていくんですが、またそこでしばらく間開けるとですね、七代目というのもちょっと縁が深くなってきます。当時享保年間だったもんですから、七代目は。奢侈禁令というのが、幕府から出されて華やかなものはダメだとか、そういったおふれが出されるんですね。そういったところでやはりあの時に歌舞伎役者である七代目は、そういった禁令に触れるということで、江戸を追放されたんです。その時に新勝寺に七代目が来まして、ちょうど一年半ぐらい新勝寺の延命院というところに住んでいらっしゃって、そこで街の方とかに歌とか俳句とか、教えながら一年半過ごしたという歴史があります。そのおりに、やはり今、境内にある額堂というところがですね。七代目がそれを寄進して建てたということです。現在、その境内のその額堂の中にですね、七代目・市川團十郎の石像と いうのもありますので、また来たおりにはご覧になっていただくと大変ありがたいかなと思います。

成田山新勝寺で行事の一つ、節分会。節分に会場の「会」と書いて「せつぶんえ」と読みます。歌舞伎役者や大相撲力士、大河ドラマの俳優など、著名人による豆まき式が毎回話題になっていますよね。

松岡さん:新勝寺の場合はですね。豆を投げるときに「鬼は外」と言わず、「福は内」のみで行っているんです。それはですね、成田山の本尊でもある不動明王がですね、やはりそのお力によって鬼をも改心させると言うようなことから「福は内」だけを言っているっていうのが、この成田山の節分会ということになろうかと思います。また、この成田山のご本尊である不動明王というのは、やはり憤怒の相をしておってですね、左手に剣を持って、右手に縄を持って、背中に火炎をしょっているということです。これは私たちの煩悩を断ち切ってくれる剣で断ち切ってで、その煩悩を火炎の炎で焼き尽くすと言うことでございます。要するに、お不動様の力によって心の安寧を得る。そんなような仏様。故に鬼をも改心させるということで あろうかと思ってます。

憤怒の相ってものすごい表情なんです。人々の煩悩と迷いを絶ち、全ての人を救ってくれるお不動様。あまりの迫力に、鬼も悪いことをやめちゃう。 心を入れ替えちゃうので、外に出さなくてもいいから、鬼は外とは言わないのだそうです。

そして今年は、節分会のあと、大事な行事があるそうです。教えていただきました。

松岡さん:

今年は、4月からですね。弘法大師のご誕生の1250年の記念大祭を行うということになっております。弘法大師空海という方はですね、成田山は真言宗智山派のお寺ですから、真言宗のこの宗祖である弘法大師をご誕生お祝いするという事の記念の期間でございます。で、弘法大師はですね、お生まれになってから1250年経ったということで、私たちも真言宗として、そのお祝いをしようということで4月28日から6月18日まで弘法大師の記念大祭ということで奉修を致します。内容としてはこれからということもあるんですが、記念行事を行ったりですとか、色々な催しものを行ないながら、また記念のお護摩札また記念のお守り等、皆さん方に授与できればいいかなというふうに今考えております。

詳しくはこれから発表になるそうですので、気になる方は新勝寺のホームページなどをご覧になってください。

https://www.naritasan.or.jp/

第133回:老舗料理店が手掛ける絶品ジビエ「ジビエジャポン」

2023/1/20 UP!

今週のテーマは、千葉のジビエ、です。千葉県は山間部を中心に猪や鹿などが生息していて、農作物等への被害が問題になるなか、「有害鳥獣対策」として駆除が行われているんですが、そのお肉はあまり活用されることがなかったんです。今回はコロナを機にジビエ料理開発に取り組む茂原の料理店主の挑戦をご紹介します。

房総半島の中央部、茂原市にある「竹りん」は40年以上の歴史がある老舗の日本料理店。でも、こちらのご主人 新沢敏夫さんは、今注目を集めているジビエ料理の仕掛け人でもあるんです。新沢さんに まずはジビエ料理との出会いについて伺いました。

新沢さん:株式会社竹林の新沢敏夫と申します。最近ではジビエジャポン本部を立ち上げまして、ジビエに専念しています。これ面白いきっかけで。千葉ロッテマリーンズで私どもが店をやってるんですが、そこにたまたま千葉ロッテマリーンズの瀬戸山さんという社長さんが「もっとうちの選手に元気づけてあげたいから、この千葉のイノシシを作って、猪突猛進なんだから、猪突猛進のそういうカレーでも作ってくれないか」っていうのが一つのきっかけだったんですね。もう10年ぐらい前になりますが、カレーを作りました。パッケージにつめまして、マリンスタジアムで売っておりました。結構作ったものはほぼ完売になりました。一回、それが全部パッケージがなくなってそこで終わりにいたしました。4、5年はやってたっていうふうな考えております。 

カレーは人気だったんですが、猪肉が安定して供給されないなどの課題もあって、一旦プロジェクトは終了しました。その後新たにジビエの話が新沢さんに舞い込んできます。

新沢さん:警備会社のALSOKさんが、たまたま狩猟が好きな方がいらして、こちらでALSOKさんは死んだイノシシをですね、廃棄だけをしてたらしいんですね。せっかくするなら、どこの県でもやってるんだから、それを食肉にして工場作ってやったら面白いんじゃないかなって話があって、それを茂原市に(ALSOKが)相談に行った時に、茂原市とALSOKさんの方で「どっか猪を扱ってくれる店」販売をしなきゃいけないんで。作っても販売をしなきゃいけないから初めてお会いしまして。作ってるんですよ、こうですよ、なんて話があって。ALSOKさんも工場作るのは2年ぐらいかかった思いますけど。せっかくだからうちの方で猪の加工品を作りながら・・・ハムだとかソーセージとか、あとハンバーグだとか。皆さんのイノシシの被害が少しでも和らげるような、こう売っていったらいいんじゃないかなという事で。まさか本格的にやって思ってなかったんですけど。じゃあ片手間でやってみようかなんて、、感じで始めたのが、たまたまのきっかけですね。

猪や鹿といった野生動物による深刻な被害から農家さんの財産である農作物を守るのも警備の仕事、と、その駆除や処理を請け負っていたALSOKさんが、茂原市に食肉加工施設「ジビエ工房茂原」を設立。国際的な衛生管理手法である「ハサップ」に基づいた施設で、解体から食肉処理、検査、真空パック、商品発送までを一貫して行っています。そして、その徹底管理された安全で美味しいお肉を材料に料理のプロである新沢さんたちが美味しい製品にしてご家庭に届ける、素晴らしい取り組みがスタートしました。でも、最初から順風満帆とはいかなかったようです。「ジビエ工房茂原」の徹底した衛生管理と最新の設備によって、高品質の食肉が安定供給されるようになって、日本料理「竹りん」さんでも本格的にジビエ料理が提供できるようになりました。実際反響はどうだったんでしょうか。

新沢さん:(コロナ前の)12月頃まだコロナのなかったんですが、宴会に「ジビエ」を、鍋料理を入れたんですね。すき焼きっていう形でやって。でそこに注意書きで「ジビエを食べられない方は、豚とか鶏肉に変更致します」ってしたら、なんと八割からのかたが皆さん「変更してください」って話で。これじゃ売れないよねなんて話がずっとその頃はして。で、また急にコロナになってまったく売り上げもないし、毎日が暇で暇で。せっかくだから、ジビエ料理をこれを本格的に暇な時を利用して、みんなで新しいものやるぞということでECサイトを乗せるとか、あと茂原市等のコンソーシアム事業さんとやって茂原市も全面応援してくれるし、県も応援してくれますし、農水省さんの方も非常に応援してくださったので、よし、じゃあやろうってことで。本当これ、暇がなければね、まず99%ジビエをやるなんてことはなかったと思います。 

この食肉加工施設で扱うジビエ肉は、すぐに処理を行なっているので、その「臭み」もほとんど感じないそうです。KOUSAKUさんがよくやる「釣り」でも釣り上げたお魚の処理によって味が違う、なんていいますよね。新沢さんは、この美味しいジビエ肉をさらに人気の商品につなげていくために、コロナ禍の期間、さまざまなレシピを考えて作っていたそうです。そしてジビエ工房から供給される高品質のジビエ肉を竹りんさんが精肉、加工して、一般家庭でも美味しくいただけるようにして販売しているのが、「ジビエジャポン」という通販サイトなんです。

https://gibier-japon.shop-pro.jp/

今回はスタジオでも試食しました。新沢さんは、これから茂原のジビエをもっと多くの方に食べてもらうためにどうしたらいいか、こんなことを考えていらっしゃるんですよ。 

新沢さん:やはり一番大事なのは、小さい頃からこう食べて違和感がない。「おいしいんだよなあ、こういうんだなあ」っていうのを食べることによって、よく、東北地方とか岩手とか熊を食べたり、それが給食に乗ったりとよくテレビでやってます。ただ、まだこのジビエをやってという話が、この間も教育委員会の方と話したんですけど、まだそこまでは親御さんの関係もあるし、なかなか子供さん。という事はどうしたらいいかなあとよく考えてみると、やっぱり、小さいうちからいろんな茂原市内の飲食店なんかみんな扱ってくれて、そこで常に食べて。で家庭でも買って食べてくれるようになっていれば、今後のジビエ需要がますます皆さん増えて。それがなおかつ最終的にSDG‘sという、困ったのを食べて、それを恵みを食べてというような形に山の恵みですね。それを食べているような形になるなるんじゃないかなとおもって。そこまでちょっとジビエの普及っていうんですかね。そういうところにちょっと頑張ってみたいなあなんて思っているんですが、はい。

以前、この番組で千葉市動物公園で千葉県でとれた猪などの肉をライオンなどに与えるという話をしましたが覚えていますか?野性を取り戻すきっかけになればということで、ときどきそういう餌を与えているという話 ですが、その肉がここで処理された物なんです。新沢さんは、そのほかジビエの皮を使った革製品などの開発や、ジビエをペットフードにする計画もして、害獣として処分するだけだった鹿や猪を活用する取り組みを進めてらっしゃいます。興味がある方、まずは、茂原の竹りんさんに足を運んで召し上がってみてくださいおいしくてヘルシーなジビエ料理を食べることでSDGsにもちょっと貢献できますよ!

https://gibier-japon.shop-pro.jp/

第132回 ポルシェエクスペリエンスセンター東京

2023/1/13 UP!

今週のテーマは、クルマ。今日はあの憧れのスポーツカーを体験できる施設、木更津市にあるポルシェ・エクスペリエンスセンター東京をご紹介します。まずはマネージャーの佐藤麻子さんに、このセンターがなぜ木更津にオープンしたのか、そして施設の特徴を伺いました。

佐藤さん:ポルシェエクスペリエンスセンター東京 マネージャーの佐藤麻子と申します。最初に候補地としましては日本中に何箇所か候補地がございまして、その中で木更津市、千葉県を選んだ理由っていうのは、やっぱり首都圏からの交通の便がいいということと、あとは羽田空港、成田空港からの交通の便が良いということがロケーションとしてはあります。そこにプラスして千葉県さん、木更津市の方々の受け入れをして下さったということが、大きな理由になっております。東京ドーム九つ分ほどの広さがございます。外周路が2.1キロありまして、で、高低差が最大で40mほどございます。ポルシェの性能の極限を体験できるような、その外周路のなかには、六つのモジュールがあります。全部で44台ほどのポルシェをご用意しておりまして、スポーツカーの911、718のベースのタイプから、GT3というレーシングカーに近いタイプ のものまで、あとsuvのマカン、カイエン、あとフル電動スポーツカーのタイカンも揃えております。

   

アクアラインで首都圏からのアクセスが良くて、羽田・成田のどちらの空港もアクセスしやすい場所に土地があって、地元の方の受け入れも協力的だったから、木更津が選ばれたんですね。世界のポルシェに選ばれるってすごい! 

ポルシェに乗れるだけでテンション上がりますけど、まるでサーキットのような外周のコースに加えて、ドリフト用のコースとか、地形をいかしたオフロードエリアとか、さまざまな乗車体験ができるというのは、これは貴重ですね施設内にはスポーツタイプやSUVなど、44台のポルシェがあって、さまざまな体験ができるんです。では実際にどんなプログラムが用意されているんでしょうか。

佐藤さん:通常販売しておりますプログラムが数種類ありまして、まず一つとってもベーシックなものは90分間のドライビングプログラムになりまして、こちらは免許のある方であれば、どなたでも体験していただけます。90分間、お好きなポルシェの車種を選んでいただいて、インストラクターが同乗しまして、体験をしていただけるというものがあります。えその他に同乗体験のプログラムもご用意しておりまして、デモンストレーションラップといまして、インストラクターが運転すると助手席に乗って最速で外周路を回るようなものですとか、あとオフロードを体験してみるというものもございます。同乗体験につきましては、身長が140cm以上。しっかりとシートベルトが閉められる方であれば、どなたにでも体験をしていただけます。はい、お子様でも大丈夫です。

取材スタッフはインストラクターの横に乗せてもらって走る「デモンストレーションラップ」を取材させていただいたんですが、異次元の加速を感じ、ポルシェの極限の性能を体感できたと言っておりました。そしてもう一つ、ポルシェのEV、電気自動車にも乗ることができるんです。

この施設のオープンに当たってはさまざまなご苦労があったようです。

自然豊かな場所にある素晴らしい施設ですが、開発にあたっては千葉県や木更津市と共に、環境に関する調査や環境保全もしっかりと行なってきたといいます。どんな対策をしてきたのでしょうか?

佐藤さん:千葉県と自然環境保護協定を結ばせて頂いておりまして、43ヘクタール中の17ヘクタールを使って、その体験施設として建設をしております。自然をできる限り守って、もともとの地形を保ったまま体験できる所を作っていくというコンセプトにしております。手つかずのままで天然記念物のミツガシワという植物が生えているエリアだったんですけれども、その天然記念物の植物も道路を作るところとかに生えていれば、それをきちんと保護エリアを作りまして、その保護エリアに移したうえで、建築進めていったりですとか、あとはため池を作っておりまして、その流れてくる水を きちんと自分たちで、こう貯めていけるような場所をつくったりですとか。あとはモジュールで散水するドリフトサークルの水も雨水をきちんと循環させて使えるような取り組みをしております。

ミツガシワは4-5月に小さな白い花がたくさん咲く、とても繊細で環境の変化に敏感な植物。コースを作ることで環境が破壊されないよう、「自然環境保護協定」を結んで、車を楽しみながらも、自然も守っていこうという配慮もしている。自然保護だけじゃなくて、ファンランイベント「木更津ブルーベリーラン」会場として特別にコースを開放してランナーが走れるようにしたり、木更津市の「学校給食提供に向けた有機米プロジェクト」への寄附を行ったり、地元の方ともしっかり向き合っているんです。

さらに、運転好きの大人だけでなく、お子さんや運転しない方でも楽しめるプログラムも用意されているそうなんです。

佐藤さん:夏休みですとか、週末とかにポルシェキッズテッククラスというものを開催しております。不定期なんですけれども。フル電動スポーツカーのタイカンを軸にして、ちょっと学びの要素も含みつつ、お子様にもポルシェ体験をしていただけるクラスになります。普段頑張って活動されている女性の方を応援をしておりまして女性だけしか参加できないセッションという時間を作っております。通常の90分のドライビングをやった後に、皆さんで一緒に、お食事をしたりですとか、あとチームビルディングをやったりというプログラムになります。ポルシェエクスペリエンスセンター東京は、ポルシェのオーナー様だけではなく、どなたにでもお越し頂ける施設です。木更津市のポルシェ通りに入ったところから、ポルシェのブランド体験をしていただくことができます。免許があれば、ドライビングの体験もしていただけますし、もし免許の無い方でもお食事だったりですとか、カフェで過ごしたり、シュミレーターをしてみたり、という体験もしていただけますので、ぜひ気軽に遊びに来ていただければと思います。 

 

 こちらの施設への入場は無料です。ドライビングコースを眺めながら食事できるレストランもありますし、限りなくリアルに近いドライビングシミュレーターもあります。そしてここはポルシェのさまざまな魅力を体験してもらう施設なので、車の販売をしていないんです。ですから車のお値段はどこにも書いてありません。この施設に続く道は、木更津市からネーミングライツを取得して、「ポルシェ通り」と名付けられ、看板も立っています。「高級スポーツカーにはなかなか手が出ない」と思っている方も、一度ここで、ポルシェのポテンシャル、感じてみませんか?

https://porsche-experiencecenter-tokyo.jp/

第131回 千葉県立袖ヶ浦高等学校書道部

2023/1/6 UP!

新年、スタートして、早速書初めした、なんて方もいらっしゃるでしょうか。

今週は、「書道」をテーマに千葉県立袖ヶ浦高等学校書道部をご紹介します。これまでに全国規模の公募展で,高円宮賞や文部科学大臣賞をはじめ17名が最高賞(第1位)を受賞するなど,数々の受賞歴がある学校です。地元のイベントでは書道パフォーマンスを披露、地域の方からも愛されている袖ケ浦高校書道部。

まずは現在顧問を務めている亀田祐身先生にお話を伺いました。 

亀田先生:千葉県立袖ヶ浦高等学校の芸術科の中の書道を担当しております。そして、部活動でも書道を担当しております。わたくしは書道専門の教員です。実はわたくしも袖ヶ浦高校の書道部でした。ですからOGです。そのときに、教えていただいたのが、金木正志先生という先生で、その先生の影響を受けまして、教員となり、ご縁があって、袖ヶ浦高校に着任したと言うことですね。自分でも不思議です。ただ、高校の時はあの一本の筆でいろんな線が出せるのが、とにかくあの楽しくて、あのいつの間にかのめり込んでました。それから集中力が身につき、今ではそれがいい思い出となっています。で、また。 それを後世に伝えたいという思いで、今教壇に立っております。

恩師である金木先生の影響で高校時代から書道に熱中、のちに書道の教員になって部活動も指導していらっしゃいます。その金木先生の教えが、袖書魂(袖ヶ浦高校書道部魂)というもので、「精一杯の努力で持てる力を発揮し、出来が悪かったら顧問の責任。しかし、もっと頑張れば良かったと後悔したら本人の責任。」この教えを胸に指導にあたっているそうです。

今回は二人の部員さんにもお話をきいています。まずは副部長の山口るなさんは部活中、どんな感じで書を書いているのかお話しいただきました。

山口さん:実際の部活は2時間を週に5日間程度やっていて、主に作品書きをしています。中には乗り気じゃないときもあるんですが、その時は人によりますけどイヤホンをして、音楽を聞きながら書くこともあるので、音楽の力の偉大さも知ることが出来てます。私も音楽を聴きながら書くこともあり、音楽を聴くことによって、自分の世界に入り込んで集中して書くことができるので、いい作品ができます。 

山口さんは、中学生の時に新聞に掲載されていた袖ヶ浦高校の書道部の作品を見て、この高校に入りたい!と思ったそうです。 続いては部長の五十嵐茉穂さん。ちいさいころから書道教室に通い、そこで知った袖ヶ浦高校書道部に憧れを持って入学したそうです。五十嵐さんの書に対する思いとは?

五十嵐さん:書道部部長の2年五十嵐茉穂です。書道部に入ってみて、毎日の練習で大変だったんですけれども、先輩方が遅くまで練習して日々成長しているのを肌で感じて、私も成長して先輩に追いつきたいなと思って毎日練習しました。 何回か書いていくうちに、古典の特徴とか、いろいろな筆の使い方とかを学べたので、とても楽しかったです。古典を書いた作者の方々の気持ちが実際に載っているのが、本の裏とかにあって自分たちで見て、こういう気持ちで書いたんだなあっていうのを学んで。じゃあ、ここはこういう「嬉しい気持ち」とか「楽しい気持ち」とか「悲しい気持ち」などを学んで。それを実際に書くっていうのが難しいんですけれども、実際にできたなっていう達成感を得られるのがとても楽しいです。 

書道部というと、最近では数人で書く書道パフォーマンスが注目されています。袖ヶ浦高校も、個々の活動とは別に部員全員で行うパフォーマンスでメディアに取り上げられたりしているのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。ところであのデザイン、どうやって作っているのでしょうか?お二人にお聞きしました。

五十嵐さん&山口さん:部員全員で書き上げるという書道パフォーマンスもやらせていただいてます。 使う紙は3m×5mの、大きな紙を使って書いています。大小さまざまな文字を書いたり、絵を描いたりして一枚の大きな作品に仕上げています。そのときは黒一色ではなく、色も入れてカラフルな一枚に仕上げています。 書道部にはパフォーマンス部長という役割もあって、そのパフォーマンス部長を中心にみんなで意見を出し合ってパフォーマンスで書く文章の内容や構成を考えて模造紙などに練習をたくさんして、本番は和紙に書いてます。

 昨年秋には木更津駅で鉄道開業150周年を記念してパフォーマンスをさせていただきました。その時には前に進むという意味の前進という文字を書かせていただきました。パフォーマンスを見てくださったお客さんが。 曲にあわせて一緒に手拍子をしてくださったり。 書いている私たちもとても嬉しい気持ちになりました。

文字を美しく書き上げるだけでなく、タイミング、体の動かしかたなど、見せることに重点をおいて作り上げていく「書道パフォーマンス」。今では、地元ショッピングモールや千葉ロッテマリーンズの試合など、いろいろなイベントで披露され、たくさんの方を元気にしています。

そして、現在、袖ケ浦高校書道部は部員8人が全員女性ということで、「男子生徒ももちろん入部OKですので、これから受験を考えている中学三年生のみなさん、ぜひ袖ヶ浦高校で一緒に書道をやりましょう!」というメッセージもいただきました。文字をひとつの芸術作品として完成させていく書道。その書に対する思い、つないでいって欲しいですね。

スタジオでは、書道部員による番組への書も披露されました。

ありがとうございます。

冬休みの宿題と言えば書き初め!「書星会」

2023/1/2 UP!

  • 「今年の目標は 目標を立てすぎない事 !?」な中西悠理がご紹介しました「一般社団法人()星会」()の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://shoseikai.wixsite.com/shoseikai

  • 千葉県小・中・高校書き初め展覧会の課題を決めている、()星会
  • 今回も「まつ」「強い決意」「明るい世界」など、学年や年齢に亜合わせた課題となっています。
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 今年もみなさんにとって素晴らしい一年になりますように!そして千葉の魅力をどんどん再発見していきたいと思います。
千葉県庁職員おすすめの絶品‘丼’ 観音食堂丼屋七兵衛「極上さば漬け丼」

2022/12/30 UP!

千葉県庁職員を対象に「他県の人におすすめしたい千葉の丼グルメ」をテーマにアンケート調査を実施したところ、銚子ならではの逸品「極上さば漬け丼」が1位に選ばれました。お店は全国一の水揚げ量を誇る銚子漁港のすぐ近く。鮮度抜群の脂がのったさばを特製の塩ダレと千葉伝統の濃い口醤油に漬け込み、大きな丼に隙間なく盛られた漬け丼は、味わいもボリュームも大満足の一杯。開発秘話やこだわり、美味しさの秘密などを伺いました。

銚子漁港で水揚げされた鯖のうちたった1%しか獲れない、1尾700g以上の極上さば。独自のたれに漬け込んだこの鯖のお刺身をご飯の上にたっぷり盛り付けます。召し上がった方は、「鯖に旨みがある!」「臭みがなくて食べやすい!」「まるでマグロの大トロのような味わい」と、みなさん、大絶賛なんです。まずは、この丼を作られた店主の、清水俊和さんに、お話を伺いました。

清水さん:処理をした生のサバ、これを銚子の独特の醤油ダレで漬けて、それをどんぶりに乗っけて香味野菜と一緒に召し上がっていただくと、そういうものでございますね。サバはもともと銚子では一、二を争う水揚げを誇っておりましたけれども まあ、なかなか関東では鯖を食べるというのは非常に少ないっていうか、習慣的に。関西の方は結構九州の福岡とかそういうところはサバの消費量が非常に多いんですけれども、銚子を中心とした、この辺、関東地方では、なかなか鯖はですねえ、焼いたり干物にしたり煮たり味噌煮にしたりして食べるっていうのが普通だと思います。生で食べるっていう習慣はほとんどないと思います。その辺に結構トラックが通っていくとサバ落としたり、いわしもこう町のカーブなんかになりますと道に落ちてたり、まあ、そんなイメージで。食べたくなる、 食欲をそそると言うことはあまりなかったような記憶ですね。

この「極上さば漬け()」、実際に食べたスタッフによると、酢〆していないので、さばそのもののうまみが感じられてとても美味しかったということでした。さて、店主の清水さん、実は、本業は別にあるそうなんですね。ではなぜ、このさば漬け丼のお店を始められたのでしょうか?そこには清水さんのこんな思いがありました。

清水さん:食器屋をやっております。未だに続いておりますけれども、ちょっと時代が変わってきてまして、非常に何て言うんですか、生業っていうか、それを生業にすることが難しくなってきてきているっていうのはもう多分、全国みなさんご感じになっていることだろうなと思います。ですから、そんな時にですね、自分のこれからの生涯、どういう風にして生きていったらいいんだろうかってずいぶん悩みましたけれども、この生まれ育って骨をうずめるところに、なんとか自分の本当に微々たる力ですけれども、銚子のためになってくれたらいいなというような、そしてビジネスにもなると、両立できるようなものができたらいいなと。しかも子供の頃にこの飯沼観音・・観音様で遊んでましたけれども、ここに愛着を持ってここを何とか新しいその郷土性というものを作り上げていきたいなあっていう。そういう感じたものですから、わざわざシャッター通りの立地にこのお店を作るという決心をしました。

そんな風にお店を作ると決心した清水さんでしたが、どんなお店をつくればいいのか、なかなか見当がつきませんでした。そこで、力になったのが食器屋さんとして培った地元のネットワークなんです。

清水さん:これはですね、私が食器屋ということもあって、周りが飲食店の方たちがお知り合いが多くてですね。そういう料理の専門家の中にいたということが幸運だったのかもしれません。銚子うめぇもん研究会という会を平成19年に設立したんですけれども、その時にですね、加工の方法として獲れたての鯖を塩だれにつけて、また塩を取って水洗いをして乾燥させて、で一回冷凍にかけると、そういう製法を生み出した方がいらっしゃいます。渡辺さんという方なんですけれども。その方がですね、生で一度冷凍にして食中毒の危険性をなくして、しかも美味しく食べれるという方法を考え出したということで。商売としてずっと継続して行くためには、えっと一時的に取れた取れないっていうことではなかなか商売続きませんので、そういう 製法があると、しかも美味しくなるということで、この商売っていうことに決めたっていう経緯があります。

銚子うめぇもん研究会では、梅雨時には「入梅()いわし祭り」、この時期は「極上さば料理祭」を開催するなど、季節に合わせて各飲食店が美味しいものを提供するイベントも行っていますが、ものすごく美味しい鯖の缶詰も作っておられます。一番美味しい時の鯖を新鮮な状態のまま加工したもので、この缶詰、名前が「銚子極上鯖 うめぇもん水煮」。年間数百個しか作れない大変貴重なものです。今回はこちらをスタジオにお持ちしました。(ちなみに一缶1500円です!)

※「第13回 銚子極上さば料理祭」はさばの水揚げ量の関係で、日程が変更になりました。詳しくは公式ホームページでご確認ください→リンクはこちら

さて、食品保存技術も進化していますが、この丼はお取り寄せやテイクアウトができないようです。それには清水さんのこんな考えがありました。

清水さん:やっぱり、もう一度その元気を取り戻して行きたいっていう思いが非常に強くてですね。ぜひ来ていただきたいという意味ももちろん一番あります。だけど、生の魚という性質上、ぜひここで食べていただきたい。もう一つはテイクアウトどうしてもということであれば、鯖寿司を用意しております。昔から保存食になっておりますので、これのみお持ち帰りをしておりますので、ぜひ鯖寿司の方をお求め頂ければと思います。七兵衛のある所在地の通りはですね、門前町なんです。鎌倉時代以前にできた由緒ある飯沼観音という観音様がありまして、これを中心に銚子というのは発展しました。で、ここの門前に七兵衛があります是非ですね、この飯沼観音にお参りに行きがてらによって頂ければ、非常に嬉しく思いますので、ぜひ銚子は見るところが他に海も屏風ヶ浦とか犬吠埼とかたくさん美しいところがありますので、 ぜひぜひおでかけいただいて、七兵衛の漬け丼を召し上がっていただけたら最高に幸せです。

「昔から当たり前にあった鯖」の「新しい食べ方」を街に人を呼ぶ起爆剤にしようと考えるとは思っていなかった清水さん。自分がそのおいしさの伝道師になっている今が不思議だとご本人もおっしゃっていました。お店の営業は現在、午前10時から夕方5時まで。水曜日と木曜日がお休みです。年末年始ですが、1月1日恒例の特別メニュー日の出丼の販売など、3が日は営業します。詳しくはホームページでチェックしてください。千葉県プレミアム食事券加盟店でもあります。ぜひこの機会に千葉県庁職員が他県の人に教えたい美味しい丼第一位の味、楽しんでくださいね。

https://www.shichibee.com/

第128回 冬の味覚 シャキシャキ食感「チンゲン菜」 

2022/12/23 UP!

今回は、日本の青梗菜の故郷をご紹介します。その場所は千葉県にあるんです。

日本で、最初に作り出したのが千葉県・柏の農家さんなんです! そのきっかけと農業の未来についてのお話です。日本で最初に青梗菜の生産を始めた西川ファームです。代表の西川圭二さんに、まずは、なぜ柏で青梗菜を作ることになったのか伺いました。

西川さん:柏で農業をやっている西川です。それで地域で指導農業士もやっています。中国野菜を軸にに一般野菜も結構作ってますね。ブロッコリーとかニンジン、大根、里芋、サツマイモとかもやってます。自分が中学生の時に父が日本で初めて中国野菜を始めました。柏のコックさんが、中国人の方がいまして、ほんで日本に来たら中国野菜がないから美味しい野菜が料理ができないとそういう話から父が興味を持って始めましたね。種をサカタに作ってくれと頼んで日本の気候に合うものを頑張って頑張ってサカタに作ってもらいました。自分の代になってから面積を増やしたかもしれませんね。契約で休みが無いんで休みがないってことは切らしちゃいけないから、それを切らせないってことはいっぱい作らなきゃ絶対繋がらない。だからいっぱい作りました。

お話に出てくる「サカタ」とはサカタの種でお馴染み、種苗会社では日本一のシェアを誇るあの会社です。地元のコックさんの要望で取り組んだものの最初は苦労したようです。そして青梗菜が生産できるようになると人気が出て他にもいろんな中国野菜を東葛地区のかなり広い面積で作るようになったそうですが、西川さん、一時は独占市場だった青梗菜について、こんなスタンスで流通させていったそうです。

西川さん:日本の青梗菜は千葉県柏市が発祥の地です。自分だけでやってても、日本の一般野菜にはなれないということでうちは包み隠さず誰にでも教えます。よく農家でね、教えない人もいるみたいですけど、私は何でも教えてあげます。幕張メッセで農業資材の展示会みたいなのもあるんですよ。そこに行ったとき、みかんの肥料に出会いまして、そのとき持たせてもらったらすごい軽かったんで、これはきっと美味しくなると思ったらそこの社長が調べたら、やっぱみかんに入ってるある成分が野菜を美味しくする成分があるってことで自分は「みかん野菜ブランド」で今出荷してます。機械で測るとよく味が変わるのがわかるっていうけど、不思議と機械で分かんないはずのすっきりしたというかがえぐみが消えていくんです。 広東料理だと聘珍樓さんの契約農場になってます。

新しい野菜を日本でも一般的な野菜にするためには、生産者を増やすべきと考えた西川さんの「中国野菜」は評価され、中国料理の専門店のほか、市場でも流通しました。このみかんの肥料にも代表されるような西川さんの味を追求する姿勢は、美味しい野菜を育て、「西川ファーム」の野菜は中国料理店だけでなく、イタリアンやフレンチ料理の有名店からも指名されるようになっていきます。

柏で美味しい中国野菜を生産している西川さん。病気で倒れられてから農業の方は3代目である息子さんについでもらい、ご自身は、今後進の育成に力を注いでいるそうです。柏の市役所で「農業をやりたい」と相談すると紹介してもらえる 「農業指導士」。どんなことをやっていらっしゃるのでしょうか。

西川さん:後継者を育成するのが主な仕事です。だから新規就農者なんか来ても割と成功する人が多いですね。だから売り場からトラクターから農機具から全部紹介してる。土地からね全部紹介してあげます。すっごいきつくて、ある人は西川さんが厳しく教えたから、自分でやっても全然辛くないとゆってる子もいます。新規就農者は、一人がものすごい確率で多いです。それをどうやって生活するだけの収入を上げてあげようか思うと、時間の使い方はものすごい大事です。だから「時間をうまく使うように考えてやんなよ」って、それはずいぶん言います。ほんでうちに来ればうちと同じ作り方をすれば絶対味は保証付きなんだからあんまり人の意見は聞かないで、そのまま行った方がいいよって。 あの、人がいれば面積いっぱいできるわけじゃないです。機械はものすごい大事。 だから、ブロッコリーなんか植えるのも全部機械。人をいっぱい使うなら高性能の機械を買った方が良いと思います。

今は西川ファームでの作業を息子さんが主にやっていらっしゃいますが、本当に時間をうまく使わないといけないので大変そうだとおっしゃいます。でも、自分もやってきたことなので、できないことでもないなとも思うそうです。農業の未来は明るいのでしょうか?

西川さん:(明るい未来は)農家が一番あるんじゃないかと思います。なぜかというと、平均年齢がもう普通の会社にいるんだったら、もう定年過ぎの年齢が平均年齢。ってことはあと10年後を考えたら、今農家やったらすっごい儲かるかもしれない。今、息子がものすごい広い面積に対応してますけど、今はなんでこんなにやんだよって思ってるかもしれないけどだから俺は常々自分の時代より息子の時代の方が儲かると思っています。 柏市我孫子市内に出してますけど、そこで「みかん野菜」を見かけたら私の野菜と思って味に保証はしますから買ってみてください。

ここに西川さんの名刺があるんですが、裏を見てみると読めない漢字の野菜がたくさん書いてありますが、これみんな「西川ファーム」で作っているんです。

柏で就農を考えていらっしゃる方、柏市役所に相談されると、西川さんをはじめとする「農業指導士」の方とひきあわせていただけるそうです。中国野菜、日本での生産のパイオニア、西川ファームのノウハウも学べるチャンスあるかもしれません。まずはおいしい「みかん野菜」ぜひ、柏・我孫子市内などで探してみてくださいね。

第128回 心も体も満たされる「宿 中屋」

2022/12/16 UP!

今週のテーマは「海辺で過ごす贅沢な時間」です。心も体も満たされる鴨川の「宿 中屋」さんをご紹介します。城崎海岸 天津小湊()温泉に昔からあるお宿です。

「宿 中屋」さんは、旅行業者など旅のプロが選ぶ「人気温泉旅館ホテル250選」に通算5回以上選ばれて、最高評価「5つ星」認定された、全室オーシャンビューのおもてなしの宿。8代目女将にお話伺います。

女将の中田淳子さんに、まずはこの土地とお宿の歴史について伺いました。

中田さん:天保年間から宿を営んでおりまして、160年以上の歴史を刻んでおります。代々、旅館を営んでおりました。日蓮聖人がご生誕されたのが小湊でございまして、その生誕の地として知られております誕生寺や清澄寺が古くから参詣に訪れる人も多く、そして名跡名称の地として親しまれて、お越し頂いた方が多かったようでございます。ここは漁業で大変栄えた街でございまして、あの漁業が終わって帰ってきた後に、まあ皆さん華やかな宴席を設けてくださって、芸者さんもたくさんいらして大変そういった意味でも栄えていたようでございます。

昔は芸者さんもたくさん集まっていたという中屋さんですが、昭和49年に現在の場所に移転し、木造3階建てから鉄筋コンクリートの近代的なホテルに変身しました。最初は周りにホテルもなかったそうですが、だんだんライバルが出現。建物も年月と共に傷み出して苦戦を強いられる日々が続いたそうです。そんなある日、大きな転機が訪れます。そのきっかけとなったのは意外なものでした。

中田さん:ちょっと低迷をしていた時期がございます。その時に、私の主人である社長、現社長なんですが「親父が、掘った井戸をもう一度調べてもらおう」と。先代が昭和58年に水道代倹約のために井戸をほっていてくれたんですが、その井戸は全く何も使わずにそのまましまっておりました。ただ、もう一度ダメ元で調べてもらおうと思っておりましたら、なんとその井戸が温泉だということが判明致しまして、そこから私どもまた温泉旅館として再出発できる時になりました。本当に「灯台下暗し」で、本当でもこれは本当ありがたいことだなと思って。それから少しずつ温泉宿として、ただ建物も古いし直さなきゃいけない部分がございましたので、とにかく温泉とあと居心地の良さ、そして料理はしっかりとご提供していこうと。大変料理は定評がありましたので、料理には原価を抜かずしっかりとご提供しようというところから、少しずつ少しずつですが、お客様のリピーターを増やして行く努力を続けていきました。

建物についても、コロナ禍の数年前、大宴会場を個室の食事処に改装したり、露天風呂付きのお部屋を整備するなど、居心地の良さをしっかり考えて少しずつ変えていきました。大切な人と過ごすプライベートな空間づくりが 時代にマッチしたんですね。こちらに写真がありますが、夕日を見ながらお風呂に入れるお部屋は大変人気なんだそうですよ。さらにお料理。高い評価をうけている調理長の佐藤義昭さんは、採れたてのお魚など地元の食材を使って見た目も華やかな美味しいお料理を一つ一つ丁寧に作っていらっしゃいます。

おもてなしの宿、「中屋」さんですが、お泊まりになるお客様の年齢層、だんだんと変わってきたそうなんですね、どのように変わってきたのでしょうか?

中田さん:元々は年齢層が本当に高くて、ほとんど平日だったらご年配のご夫妻しか居らっしゃらなかったようなところだったんですが、今は本当に年齢層はまちまちで、本当にお若いかたから本当にご年配の方、たくさん来ていただいてます。そしてまたこの頃は少しちょっと緩和されたためか四世代の旅行もだいぶ増えて参りました。コロナになる前は、やはり四世代のご家族が、やはり土曜日とか、そのひとときだけ・・介護施設にいらっしゃる方が呼び寄せて、そしておじいさまおばあちゃまとご一緒に曾孫さんとご一緒に住んでいただくご家庭のような場として、喜んでいただいていたのが、本当に目に浮かびますが。今はだんだん少しずつそういったものを増えて参ります。で、若い方たちもおかげさまでリピーターの方も増えて、ロケーションを見てホッとして、そして温泉に入って、そして美味しい料理を食べて、やっぱり「ここの料理、もう一回食べに行きたかったのよ」って言ってくださる方が大変多いということは、本当にありがたいことで調理場もそれだけ頑張ってくれております。

とにかく、このお宿に来たらリラックスして過ごして、いい気持ちになって帰っていただきたいというその一心でおもてなしをしていらっしゃる宿。最後に女将さんに、一番好きな景色について教えていただきました。

中田さん:お子様の頃にいらして、そして今現在、ご自分が親になって、そしてまた来たら、本当に変わらない中屋でほっとしたというお声をきいたりした時に、旅館冥利に尽きるなと思います。やはりこの一回こっきりでない、つなぐという気持ちを代々大事にして、そしてその後も大事にして行きたいなと思っております。ここの屋上から見る海が大好きですね。私はこうやっぱりこう清掃した後、お客様にちょっときてチェックして入ったりとか、時々見に行ったりするんですけど、見た時ああなんていい景色なんだろうと。胸キュンと言いますか?ああ、本当にいい夕日の後の残照がぽっとこう一番星が出るんですよ。そういうと毎回私感動。毎回感動してやっぱり一番好きなところは、この城崎海岸のこの海かなって思います。

取材に伺ったスタッフも、働いている皆さんも、女将さんと同じ気持ちでお客さまと接している、気持ちのいい宿だと言っていました。夕日と一番星、見てみたくありませんか?。「継続して評価されている宿」のおもてなしを実感されてみてはいかがでしょうか。

https://www.nakayahotel.com/
第127回:パン屋産が取り組むSDGs 川島屋

2022/12/9 UP!

SDGsに取り組むパン屋さんのお話です。どんなチャレンジをしているのでしょうか。ご紹介していきます。長い歴史をもつ千葉市にあるパン屋さん「川島屋」まずは「川島屋」について代表取締役社長・川島隆弘さんに伺いました。

川島社長:川島屋はですね。大正5年に創業しました。稲毛で和菓子屋として開業したのが始まりになってます。関東大震災がありまして、東京の方からパン職人さんが職を求めて来たということがありまして、その当時まだパン文化というのが千葉の方では珍しかったというのもありまして、私どものお店でその職人さんたちを受け入れてパンを作り始めたというのがきっかけというふうに聞いております。現在川島屋ではですね。パン事業と致しまして「マロンド」「石窯パン工房ルマタン」というブランドでもパン屋を行っています。それ以外に千葉県の学校給食パンとご飯の納入というのをさせて頂いています。またそれ以外に、お米をたきまして地元のスーパーさん、そういったところに納めるといったようなこともしております。その他に、乳製品の宅配販売事業というのもやっております。

 現在では千葉県内の学校給食のパンやご飯も提供していらっしゃるということは、「川島屋」さんと知らずにお世話になっているお子さんもたくさんいらっしゃるでしょうね

さて、歴史ある川島屋さんですが、今回のコロナ禍で学校が休校になったことで大打撃を受けることになります。いったい何があったのでしょうか。

川島社長:コロナ禍があり、学校が休校になってしまったということで、学校給食がなくなってしまった。工場自体、学校給食をメインに作業しているものですから、実際、学校給食で使う材料、これがやっぱり賞味期限を間近に控えるというものが出てきてしまったという問題があったそうです。学校給食のそういった賞味期限近い材料を、私どもの方で買い取らせて頂いてですね、それを学校給食パン」として販売の方をさせていただきました。「食パン」と「コッペパン」この二種類で作らせていただきました。食品を作るものとしては、やっぱりその食品がお客さんのところに行かずに捨てられてしまうというのは、やっぱり非常に悲しいと考えてますんで。そうなるのをやっぱりいくらかでも防げたらなというのは、やっぱり常に思っております。食材が無駄になって捨てられてしまうのは、やはり食品を製造するものとして見過ごせなかった、無駄にせずにすんでほっとしている、と社長の川島さんはおっしゃっていました。さて、県内を中心に、パンの製造販売などをされている川島屋さん。千葉市では個人や企業が持つものやスキル、場所などを、インターネットを介して提供したり共有したりする「シェアリングエコノミー」という事業を推進しているのですが、ある日、千葉市から「余ったパンでビールを作りませんか?」というお話がきました。「パンでビール?」戸惑いながらもさらに新しい取り組みにチャレンジしました。

川島社長:千葉市さんの方から「ヨーロッパの方でパンビールというものがある」と。幕張ブルワリーさんというビールを造っている会社さんがありますと、一緒にパンのビールを作ってみないかという話がありました。それが実際にね、ちゃんとビールになるのかというのは、正直、不安な部分が結構ありました。パンの味がしたかというと、あまりしなかったというところではあるんですけれども、ビール自体はあの幕張ブルワリーさんの力でも非常に美味しいビールになって、パンを材料にしてビールができるんだなというのは、もう素直にびっくりしましたね。ビールを作る時に沈殿物、ビールのオリというものが出るっていうことを伺いまして、パンの中に入れてパンができるんじゃないかなという風に思いましてですね。まあ、うちのほうでパンビールじゃなくて、今度はビールパンを作ってみようとちょっと考えました。結果的にパンにすることができました。循環型というような形で、いろんな一つの材料がですね、パンになったりビールになったり、またそれがパンになったりっていう形で、ぐるぐる回るというのは、ちょっと作っているこちら側としても非常に面白い取り組みだったなと思ってます。 

確かにビールの原料も、パンの原料も「麦」。できないこともないかなとは思うけど、日本ではあまり聞かない話ですよね。その「パン・クラフトビール」はクラウドファンディングのプロジェクトとして行われ、今年1月に完成しましたが、好評で売り切れてしまいましたので今日は残念ながら味わえません。でも味は大変良かったというお話でしたよ実は川島屋さんは、このプロジェクトだけでなく、以前から千葉県の生産者の皆さんと協力してフードロス削減に取り組んできていらっしゃいます。どんな内容なのでしょうか。

川島社長:リサイクル、弊社でも取り組んでおります。もう一歩先を進んで、フードロスであれば、捨ててしまうものを価値を高めて出すようにしようということで、私どもではそれを「アップサイクル」ということで、今取り組むようにしています。弊社では千葉県の飯岡の方で獲れますメロン。一般的に流通しないメロンというのも、やはり農家さん、生産者さんの中ではあるというところで、それをピューレにされていると。そのピューレを私どものほうでですね、メロンパンに入れて本当にメロンの果汁が入ったメロンパンと作っております。コロナ禍においては、千葉県のイチゴの観光農園さん、私どもそこになんか手助けできないかということで、いちごの方を引き取らせて頂いて、当社でジャムにしてジャムパンを販売したりということをっております。近々であれば。ワインのオリを使ってですね。これをパンにできないかとチャレンジ中です。皆さまのところに商品として届けられるように、今、頑張っておりますのでその時は皆さんよろしくお願いしたいなというふうに思っております。 

捨ててしまっていたものに新たに価値をつけて提供する「アップサイクル」へ。農家さんと、パン屋さんがタッグを組んだらフードロスも減り、新たな美味しいものも食べられて、一石二鳥。お話にあったいちご狩り農園さんも、コロナの時はお客さんが来られなくなって、いちごの行き先がなくて困っていようです。

 そして、お話の最後に出ていた只今試作中のを材料に取り込んだパンなんですがこちらも オリとして捨てられてしまうものをパンとしてアップサイクルする取組今回11月にイベントとして販売されました。いろんな人たちや業態の方々とコラボすることで、新しい商品を生み出し、SDGsに貢献していく。千葉県の食品業界、これからも注目ですね。

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