2022/12/2 UP!
今週のテーマは千葉のリトル海外です。今日は市川市・行徳地区についてご紹介していきたいと思います。今回ご紹介するのは、市川・行徳地区。都心へのアクセスも良いこの地域は外国からいらした多くの方が住んでいることでも知られています。市川市役所の近くには「市川市国際交流協会」があり、そこで日本語教室委員会の委員長をされている近藤明子さんに、まずは市川国際交流協会の成り立ちについてお話を伺いました。

近藤さん:私が活動を始めた30年ほど前には協会もありませんでしたし、市役所の中に国際交流課というものがなかったんですね。外国の人たちからの「困っている」という声が、大きくなってきて、それを市の方に働きかけた時に「国際交流シンポジウム」というのを発足して、それの実行委員会に関わりました。 で、その後、市として都市交流を長くやっている国と市がありまして、そちらと都市交流の団体と自分たちで外国人と交流している日本語教室だったり、異文化交流だったりのグループ、在住外国人との交流をしているグループが集まって「国際交流協会」の前身の 「市川市国際交流協議会」というものを作ったんですね。まだ20年経ってないと思うんですけど、市川市国際交流協会になって、今にいたってます
実際に、どのような活動をされているのか、近藤さんに聞きました。
近藤さん:都市交流の方は、海外の都市との、、市民団派遣したり、高校生が来たり、お互いに交流したりっていうことをやっていました。で、ここの2年コロナでちょっと活動が、交流が止まってるんですけれども、それ以外の在住外国の人の交流では異文化交流ですとか、ホームステイホームビジットあとは外国人の人たちが自分たちで外国人委員会というものを作って、自分たちで情報提供、おしゃべりの場、憩いの場にしようっていうところもあります。日本のことを紹介するジャパンデイを全体でやったときもありますし、お国の紹介をしてもらうインターナショナルデーというのも、それぞれのゲストスピーカーを呼んで、その国のことを勉強させてもらったり。もちろん楽しくいろいろな国の料理を作って、みんなで食べようというワイワイやろうっていうそういうこともありますし。あと防災についても、積極的にいろいろやっているグループでもあります。
コロナ禍の今は、料理を作って食べるというのは、残念ながらお休みということですが、大変活発にみなさん集まっているようです。おしゃべりサロンのような時間もあって、集まって色々といろんな国の話をする。楽しそうですね。。ところで、市川市の人口は50万人弱なんですが、2015年、外国の方はおよそ6500人ほど住んでいらっしゃいました。今、どのぐらいいると思いますか?近藤さんに教えていただきました
近藤さん:一番新しい2022年9月1日の数字で、えっと17,000人108カ国の人が市川に住んでいます。そうですね。ほかの外国人の集中都市と比べて、とにかく多国籍108か国もの人が住んでいるっていうのは、特徴的なものがあると思うんですね。アジアの人が多いんですけれども、ラテンアメリカ、アフリカ出身の人も非常に多い。あと、行徳に、ヒラーモスクというイスラムのモスクもある関係で、イスラムの人たちがものすごく多いです。民間のアパートが多くて、以前は古かったので、大家さんが外国の人にも貸してくださるっていう物件が多かったことで、とにかく住む所が安く済むところがあって、そこで頑張って仕事をして、日本でお金を貯めて家族を呼び寄せたっていうケースも多いと思いますし、公的な住宅があるわけではないんですけれども、民間の安い住宅で沢山外国の人が住めるっていう特徴があるのが一番じゃないかなと思います。国籍別にみると一番多いのが中国の方で6000人強で全体の3割以上。次に多いのが、ベトナムだそうです。中南米のペルーやブラジルの方、そしてアフリカ系の方も国が細かく分かれていますが人数は多いそうです。小学校や中学校でもクラスに数人は外国籍の子供がいて、日本人の子供たちと仲良くみんなで勉強しています。お互いにとって、これはいいことですよね。そして、行徳地区には、異国の食文化もたくさん入ってきているんです。

近藤さん:エスニックのグルメツアーができるぐらいあります。私がラテンアメリカの人と関わってた時代には、ラテンアメリカのレストランも食材店もあって、今ちょっと少なくなってなくなっちゃったんですけど、今現在、行徳ではもちろん、中華料理、インド、ネパール料理、ベトナム料理、フィリピン料理、いろいろいろいろ食べるところもありますし、その料理を作る食材店もたくさんあるので、日本の人も皆さん食材を買い求めて色々なエスニック料理楽しんでいると思います。違うものを食べてみたい、美味しいものを知ってみたい、こんな習慣があるんだ、って、習慣の違いを知ることで、こちらも面白いなと思うこともたくさんありますし。 30年やってると一番最初の教え子がもう大人になって、その子供の世話をするとか、立派な大人に成っているのを見るのもまたすごく楽しみですね。楽しく市川ですんでもらいたいな。そういった外国の人と楽しく、日本の人も子育てをして住んでもらいたいなと思っています。
行徳駅前には、イスラム教の方々が祈りをささげるための「ヒラーモスク」という教会があるという話が出ましたが、完成したのは1997年。それ以来、周辺には、イスラム教を信仰する方に向けたハラールレストランや、ハラールショップもできているそうです。このモスクも地域交流のひとつの拠点になっているんですね。子供のうちからいろいろな国の文化と触れ合えると、異文化への理解も深まるだろうし、ワールドワイドな視点が身につくかもしれませんね 。市川・行徳にそんな視点を持ってお出かけしてみてはいかがでしょうか?
2022/11/25 UP!
今日は今年10周年を迎えリニューアルした館山のご当地グルメをご紹介します。館山といったら、もう、海の幸ですよね?
とっても豪華でお得な「館山炙り海鮮丼」なんですが、予約でいっぱいになるほどの人気なんですね。
今日はその理由に迫りたいと思います。
館山の「炙り海鮮丼」です。実は10年前からあるご当地グルメで、召し上がったことがあるリスナーの方もいらっしゃるかと思います
が、今年リニューアルして、さらに豪華になったということなんです。まずは 館山市新ご当地グルメ推進協議会会長の小金晴男さんに、どういった思いでこの海鮮丼を作ったのか伺いました。

小金さん:館山の小金はるおと申します。館山市新ご当地グルメ推進協議会の会長を務めさせて頂いております。
小さい民宿旅館、あるいはホテル勤めが経験値で長くて、じゃあ館山においでになるお客さんが、何を求めて、またなんの観光ということで、若い頃からやはり一つの課題がありました。その中で、やはり館山は魚種の多いところなんですね。これをやはり私どもお客さんに食べさせてあげたときに、あ、こんなオイシイのがこの館山にあるのか? そのひと言で、わたし、この魚をお客さんに提供できれば、館山のその観光の価値っていうんですかね。わざわざ来てもらえるような価値が得られると、そんなことを思って。館山は食にあると。そんなことでどこの旅館に来ても飲食店来てもいい味が出せて絶対当たりはずれのない店づくり観光地づくりがやはり一番必要かなと思いまして、まあ、こういう協議会を設立したって、そんな考え方ですかね。

館山炙り海鮮丼は、特製の3段重ねのどんぶりで提供され、見た目の豪華さも特徴のひとつです。現在の海鮮丼は、「炙り海鮮」「お刺身&カルパッチョサラダ」
「海鮮押し寿司と野菜巻き寿司」が入って、税込二千五百円。その人気のほど、評判を 館山市役所・食のまちづくり推進課の矢代まことさんにお話を聞いています。
矢代さん:令和4年10月の頭の今の現在ですけれども、126,000食を超えて提供しております。年間1万食を超えるペースでこれまでずっと売り続けて、またくさんのお客様に楽しんでいただけたという形ですね。リピーターが、、、現在、半数近くの方がリピーターですけど、一番多いリピーターというのが、4回以上食べているという、かなりヘビーユーザーの方が多いというのが特徴ですね。これを食べて文句が言えるのは量が多すぎるということだけで、他に文句が出るような商品ではないと思います。これがお得じゃなかったら何がお得なのかなっていうぐらいですかね。

この館山炙り海鮮丼は、実際館山に行かないと食べることができないんですが、これはわざわざ足を運びたくなる豪華さですよね。
内容は季節などによって違いがあるそうです。今までのお客様の感想、調理場からの意見などをもとに、より楽しめる内容になっています。実はこれ市内4か所で提供されているんですが、それぞれに違う魚が出ていたりするんだそうです。館山炙り海鮮丼のルールを小金会長に伺いました。
小金さん:館山炙り海鮮丼はですね、まず館山は南総里見八犬伝で、八人の武士がいて、じゃあ魚で8種類揃えて南総里見八犬伝にちなんで、8種類魚が揃えられる街は館山だと。それだったら新鮮な魚8種類。でも今日は今日、明日は明日で漁によって違いますんでね、その時の最高の魚を提供できるっていうのが非常に受けましてですね。8種類1回で食べられるわけですから。それと同時に「炙り」っていうのは、生だけじゃなくて、ちょっと炙って火を通してあげるとか、またお寿司にしたりとかね。生で、そのまま食べられるとか、そういうその魚もいろいろな味わい方をできるっていうことが、この館山新ご当地グルメなんですね。はい、4か所の今、ホテル旅館が2軒、飲食店が2軒と4か所で召し上がれるようなスタイルになってます。

バラエティに富んだ豪華なメニュー、宿泊のお客さんからは「お酒と一緒に、夜いただきたい」という声もあるそうなんですが、ランチタイム限定なんです。どのくらいお得なのか伺いました。
小金さん:いろいろリニューアルしてきて、2500円というお値段でやらせていただいてますが、これはもう原価割るっていうわけじゃないんですけど、もう限定食、20食ぐらいしか提供できないんですよ。正直。でもやはり「これを食べてください。館山を知ってください」ということで無理無理その4軒にお願いして、また、あるいは全国のご当地グルメを監修してるヒロ中田が、館山は少し異常だと。原価かけすぎですよ。でもやろうと。ですから、私、お客さんがね、まあなんかの機会できたら、必ず食べていけば、笑顔で帰れる商品は私はこれしかないと思って。でもでもやはり各のお店にはね、すごく負担かけました。でもよくね、10年頑張ってくれたなと思ってね。また、それをお客さんもね、足繁く大勢、いらっしゃる。そんなことで、やりがいある商品だなと思ってますから。この炙り海鮮丼は食べないと損しちゃうじゃないけど、ぜひおいでいただくような商品だなと思ってます。
全国のご当地グルメを監修している人から「原価かけすぎで異常だ」といわれても、皆さん がんばって続けていただいているのはありがたいことです。

会長のお話に出てきました、ヒロ中田さんは、旅行雑誌の制作などに広く携わってきて現在は全国各地のご当地グルメのプロデュースも数多く手掛けていらっしゃる方。今回の館山炙り海鮮丼リニューアルにも参加されています。そんな方がいうんですから、相当ですよね。館山の皆さんの気合や地域を盛り上げようという強い気持ちも感じられます。
館山炙り海鮮丼」はランチタイムのみの提供で、数に限りがあります。日にちによってはかなり早いタイミングで予約が埋まってしまうという事なので、予定を立てたらお早めの予約をおすすめします。「館山炙り海鮮丼」で検索すると詳しい情報が出ています。
館山炙り海鮮丼の詳細はこちら→https://www.tateyama-gourmet.com/
2022/11/18 UP!
今回ご紹介するのは、千葉市中央区中央にあるミニシアター 千葉劇場です。 支配人の鴫原さんに、その歴史を伺いました。

鴫原支配人: 簡単に千葉劇場の歴史をいいますと、1913年頃に千葉県千葉市蓮池地区に千葉演芸館というものを前身として開園しております。その後、戦争等があって詳細が不明ではあるんですけれども、1994年に現在のビルの二階にオープンする形になって、現在につながっております。(映画がかからないときには)演芸館という名前でございますので、プロの方が実際に演奏したものを楽しんでいただいたりとか、いわゆる演芸を楽しんでいただいてたものと思います。昔ながらの映画館になっておりまして、今は一つの建物に複数のスクリーンがあることが一般的かと思うんですけれども、一つの建物の中に一つのスクリーンしかない映画館になっております。座席数に関しましては110席を用意しております。
現在「千葉劇場」は千葉市中央区にあるビルの2階にあり、1日3~4作品を上映しています。どのような作品を上映しているのかをお話しいただきました。

鴫原支配人:毎週一本、新しい映画をお客様に届けられるようにというふうに上映作品を組んでおりますので、年間50本以上は新しい作品を上映しております。他の映画館・・・現状みなさんがよく行くような映画館と比較しますと、どうしても1スクリーンということもあって、周りの映画館と同じ上映作品を上映したとしても、なかなかお客様に来ていただけないのではないかな、と考えておりまして、東京で10スクリーンとか、日本全国で10スクリーンとか30スクリーンぐらいでしか公開しないような「ミニシアター」と言われる作品を選ぶことによって、地域のお客様に遠方まで行かなくても、良質な映画を楽しんでいただけることを心がけております。
歴史あるこだわりのミニシアターとして多くのファンに愛されてきた千葉劇場ですが、今回のコロナ禍では休業を余儀なくされます。昨年10月頃から全席販売など通常営業が再開したものの、一度離れてしまったお客様はなかなか元通りとはいきません。そんな状況を打開するべく、今年の4月、ある噺家さんからのお話で、あらたな取組みがはじまります。

鴫原支配人:春風亭昇太さんのお弟子さんである春風亭昇咲さんから映画館を使って落語ができないかというお問い合わせがありました。映画館で落語って本当にできるのかなっていう不安はもちろんありました。千葉劇場で目的としている落語が達成できるのかどうか、下見をしていただいた結果、問題ないということだったので、じゃあぜひやりましょうっていう答えに至りました。劇場としてもやはりチャレンジしないとっていうところと、なかなか映画だけだと、映画の数字も、コロナの影響で、回復してきてないところもありましたので、このままやってても何も改善しないんであればいいタイミングなんで、新しいことに挑戦したいなって思った時期でもあったので、このタイミングでやってみようと決意しました。印象としては大成功でした。普段千葉劇場に来てないお客様が、落語が見たくて千葉劇場にお越しいただくということもあったので、お互いにとって非常にメリットがあった落語になったのかなというふうに思っています。満席になっております。映画館ってなかなかこう映画を見ながら面白いシーンがあっても、なかなか笑い声が出せない環境だと思うんですけれども、落語会の時にはお客さまが非常に大きな声で笑ってらっしゃって、なんとなく少し違和感を感じるぐらい盛大に行えたのが良かったかなと思います。楽しかったよって見終わった後に言って頂けるのは、映画のいいところではあると思うんですけれども、こういったそこでしかない、リアルタイムでお客様の反応を見れるっていうのは非常に良くて、ああ、本当にこれ楽しんでいただけてるんだなあっていう実感できる場であったかなと思います。
千葉劇場は映画専用シアターですから、舞台はあるものの奥行きが1メートル足らずと短く、落語会開催は難しいのではないかと心配したそうですが、春風亭昇咲さんは「これだけあれば十分です!」と言ってくださったそうです。結果、大成功を収めた落語会。改めてエンターテインメントについて考えた鴫原さん、千葉劇場のこれからについてもお話くださいました。
鴫原支配人:落語だけではなく、ライブ感溢れるイベントを積極的に行っていきたいなというふうに考えております。まんべんなくお客様がおかけになられて、皆さん一体になって笑っていただけるっていうのを考えると、110席っていうのは非常に良いサイズなのかなというふうには思います。 やはり近郊の皆様に東京までいかなくても、良質な映画を届けるというのが、千葉劇場の求められていることなのかなと勝手に思ってますんで。それを継続できるように、努力して行きたいなというふうに思ってます。千葉劇場と調べていただければ、今後の上映予定作品や上映時間などがご確認いただけます。

こだわりの映画作品の上映やライブ感たっぷりの落語会。その他にもいろいろなことに挑戦して私たちを楽しませてほしいですね。歴史あるミニシアターならではの挑戦、私たちも応援していきましょう。ぜひ一度 足を運んでみてください。
※ 第3回の落語会が決まりました。詳しくはこちらをご覧ください。→https://cinemax.co.jp/chibagekijo_rakugokai/
※映画の上映スケジュールはこちらから→https://cinemax.co.jp/movies-showtimes/
2022/11/11 UP!
今週のテーマはミュージアムです。
今回は、千葉市緑区にあります、ホキ美術館をご紹介します。こちらは日本初の写実絵画専門の美術館。最寄りの駅はJR外房線の土気駅。「あすみが丘東」という住宅街の一角にあります。緑豊かな公園「昭和の森」の近くにある、ユニークな外観で人目をひく美術館です。

写実絵画とは、油絵、アクリル、テンペラなどの技法を駆使して、見たままをそのまま忠実に描くことを基本にした絵画です。まるで写真と見紛うほどのリアルさですが、写真とは違う表現であり、ありのままを描くことを基本に、それ以上の存在を描きます。画家が描く対象と深く向き合い、長い時間をかけて、コツコツと描いたからこそ、対象の本質や思いまでも感じ取ることができるといいます。

ホキ美術館には、その写実絵画がずらりと並んでいます。まずは館長の保木博子さんに、この美術館ができたいきさつを伺いました。

保木館長:ホキ美術館の館長をやらさせていただいております保木博子と言います。父(故保木将夫氏)が写実絵画のコレクションをずっとしておりまして、だんだんだんだん家の壁が足りなくなってきて、じゃあ隣におうちをひとつ買って、そっちをコレクションハウスにしようということで、コレクションハウスを作ったんですけれども、そうするとだんだんほかのお客様にも見せたくなってきて、それで「じゃあいっそのことオープンハウスしてみる」みたいな感じからオープンハウスを年に一度することになりました。最初は20~30人だったお客様が、ある時、はっ!て気がついたら1000人を越えていたので、これはもし何かあったら大変なことになるから、これはちょっとお休みしましょうっていうことで。そうですね、3年ぐらいやった時ですかね、休みました。もうオープンハウスがなくなるんだと私は思っていたのですが、父がやはりどうも美術館構想を頭の中にその頃から思い描きはじめまして、美術館を作るっていうことにだんだん方向性が向いてたっていうことですかね。

館長のお父様である保木将夫さんは、医療機器メーカー・ホギメディカルの創業者。ホキ美術館の初代館長でもいらっしゃいます。個人のコレクションが1000人もの人を集めるほど魅力的なのもすごいですけれど、美術館を作るときにも保木さんのさまざまなアイディアが生かされたそうです。細長い箱に四角い大きさの違う箱が組み合わさっていてその一部は宙に浮いているように見える斬新な外観の美術館はこんな風にできていったそうです。
保木館長:観光地にあるような美術館を作るんだろうっていうふうに思ってたんですね。そうしましたところ、父が自宅の近くで作ればいいんじゃないかっていうことを言いだしまして。じゃあ自宅の近くで土地を探そうって言った時に「あすみが丘東」が造成するちょい前ぐらいだったので、そこならまだ土地があるんじゃないかっていうことで、ここらへんで土地を探し始めました。そうすると、昭和の森の中を駐車場に向かう道があるんですけれども、そこを車で通った時に「この建物絶対入ろう」と思う建物を建ててくださいっていうのだけが、コンセプトとしてあって。依頼事項はそれだけで、ほかのことは何も依頼しなかったんですね。それで半年ぐらい経ったら、なんかちょっと変な格好してるものができそうだぞっていうのがわかり始めて、その後「えっ?」て思うような建物ができてました。まさかこんな格好してると思わなかったです。やっぱり四角いものだとは思いませんでしたけど、若干なんか凹凸があるんだろうと思ってましたけど、こういう回廊型の建物になるとは思ってなかったです。

基本の設計が終わって、まず、出来上がってきた模型を見たときも、博子さんは「随分と変な形」と思ったそうですが、お隣にある「昭和の森」との調和や、住宅街であるための高さの制限なども考えられています。

この設計・建築に携わる全員が「写実絵画を快適にみられる環境」にこだわり、「人生の中で1度あるか、ないかくらいの貴重な美術館を建てるチャンス」に向けて、アイディアを練りに練ったそうです。

そんなホキ美術館、2010年に開館して順調に営業を続けましたが、令和元年、最大のピンチが美術館を襲います。突然の災害が美術館を襲い、その影響は今も続いているといいます。
保木館長:(令和元年)前の二回の台風の時も大雨がずっと続いてたんですけど、三回目の時に線状降水帯というあれがちょうどここの緑区の上をずっと停滞していたものですから、うちが水害にあいまして。地上一階地下二階なんですけれども、地下二階部分が1mほど水没してしまいました。地下二階のすぐ下あたりに収蔵庫がありまして、収蔵庫の中はもう5日間ほどそのドアが開けられない状態になるほど、水がなかなか引かなくて、絵が百枚ほど水没してしまいました。どうしようって思いました。水が引ければ元に戻るような気がしてたんですけど、修復士の先生に「何をすればよろしいんですか?」ってお尋ねしたところ、「水で洗ってください」とかいろいろなことを教えていただいたんですけれども「そんな甘くありませんから」って言われて。その倉庫のドアを開けた時に目の当たりにしたっていうことですかね。
土地の傾斜の関係で地下に水が流れ込み、5日後にやっと倉庫のドアを開けたとき100枚の絵は泥まみれになったり、沈んでいたり、浮いていたり、全てが散らかって惨憺たる状況だったそうなんです。絵の修復士の方からのアドバイスで、まずは水洗い。ついたゴミや泥を流し、乾かして、燻蒸(薬剤を気体の状態にして浸透)して消毒していったそうです。

保木館長:燻蒸まではして、そのあと修復したりとか、額を作ったりとかっていうのを、まだ額に入ってない絵っていうのが半分ぐらいありますので、これからもまだ作家さんと相談したり修復士の先生と相談しながら絵を直し、額を作りっていうことをしていかなきゃいけないっていうのが現実です。駄目になっちゃった絵っていうのもあるので、作家さんたちともそういうことを色々話し合って、作家さんも、うちを盛り上げてくれようとしていらっしゃる方たちもたくさんいらっしゃるので、そういう方たちは対策とか「自分がこういうを絵を描きたかったから描いてもいいか」とたくさん作品をあげてくださいますし。あと、水害にあった絵を修復するとこうなるんだよとか、修復途中で、こういう状態からこうなってこうなって修復していくんだっていうことも、何かの機会でお見せできればいいなあというのはございます。
11月18日以降、新しい展示も始まりますので、その時にまた来ていただけるとありがたいですよろしくお願いいたします。

ホキ美術館は、この水害で9ヶ月間、休館を余儀なくされました。建物の復旧、そして今も続いている作品の修復作業。作品に新たに筆をいれるということはオリジナルとは変わってしまうことになりますから、「手直ししたい」「そのままで」など、作家の皆さん全員に連絡をとって確認をしながらその想いを最優先に作品の修復作業は現在も続いています。

「写実絵画」は特別な知識がなくても入っていける絵画作品ともいわれます。まずはぜひ美術館で、その魅力を確かめてみてください。館内にあるイタリアンレストランの窓から望む豊かな森の景色と絵画鑑賞をセットで楽しむのもおすすめです。
11月13日までは色をテーマにした「いろいろ色の魔法・・・色から見える写実展覧会」を開催していましたが、11月18日からは「レッツトラベル」と題し、旅をテーマにした企画展が開催されています。

また、ホキ美術館では写実絵画作家の発掘と写実絵画の発展を目的として3年に1度「ホキ美術館大賞」を開催していますが、次回の受付は来年の7月からスタート。現在は41歳以上の作家の方を対象とした「ホキ美術館プラチナ大賞」の応募作品を募集しています。こちらの応募期間は2024年7月まで。入選作品はホキ美術館で展示されるそうですよ。
◆ホキ美術館 ベースデータ ※変更になる場合があります。ホームページでご確認ください。
所在地: 〒267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15/電 話:043-205-1500
営業時間:午前10時~午後5時30分(最終入館 午後5時)※要事前予約/休館日:火曜日
2022/11/4 UP!
11/6には、ちばアクアラインマラソン2022が4年ぶりに開催されました!
ジョギングするのにも気持ちいい時期にまりました、駅伝もまさにシーズン真っ最中。お正月には箱根駅伝を必ず観ているって人も多いのではないでしょうか?
その強豪校の一つ、順天堂大学は、印西市のさくらキャンパスに練習拠点があります。
順天堂大学陸上競技部は、箱根駅伝98回の歴史の中で63回出場。往路優勝8回、復路優勝9回、総合優勝11回。今年の箱根では準優勝を果たしています。年明けも期待が高まりますね!今回は、そんな順天堂大学の陸上競技部をご紹介していきます。
JR酒々井駅から見える小高い丘の上に校舎で、陸上競技部の監督代行をされているスポーツ健康科学部の仲村明准教授に順天堂大学とスポーツとの関係について伺いました。

仲村さん:仲村明です。長距離種目を担当させていただいているんですけれども、今年度から陸上競技部の監督代行として、まあ全体を統括する役割を果たしています。(自分は)箱根駅伝四回出場しまして三回優勝で実業団に進んで世界陸上ユニバーシアードっていうところで3000mスティープルチェイス(障害)っていう種目に出場しています。順天堂大学は医学部からスタートしまして、医学部は怪我を治す病気を治すっていうところだったんですけれども、人の健康を支えるものは何だろうということで、体育ということで、体育学部っていうところが医学部と体育学部という両輪でスタートしました。その後、改組いたしまして現在この印西市でスポーツ健康科学部と言うところで、学生たちが勉強をしています。スポーツを通じてトップアスリートを目指す学生、それを支える学生社会に健康増進というところで寄与すると言う学生を育てていくっていう、そういう学びができる大学になっています。
順天堂大学の基となったのは、幕末の蘭方医、佐藤泰然が佐倉につくった医学塾。当時は「西の長崎、東の佐倉」と並び称されていて、全国から医学を学びたい若者が集まっていた。それにしても、監督代行の仲村先生、ご自身も順天堂大学の駅伝選手として「3回優勝」は素晴らしい成績です。
市立船橋高校から順天堂大学へ進み、社会人では富士通で活躍されていました。高校時代には、当時教員だったあの「小出義雄監督」の指導を受けられたそうです。
さて、現在の順天堂大学の陸上競技部は部員が338人。短距離、中距離、長距離やハードル、走り幅跳び、ハンマー投げなどの種目に学生たちが取り組んでいます。陸上競技というと基本的には個人で取り組むイメージがありますが、実は、大学ならではの特徴があるようなんです。
仲村さん:陸上競技は基本的には「個人スポーツ」っていうくくりになると思います。ただ、大学スポーツとしての陸上競技になりますと、対抗戦であったり、インターカレッジであったりっていう部分で一つの種目で得点を積み重ねていって、3日間の戦い抜いた末に点数で総合が競われるというような種目になります。駅伝だったりリレーだったりっていうのは襷やバトン、そういったものを介在して、まあ一緒にがんばろうと言うことは、チームの意識を作りやすいんですけれども、競技を一つ一つ完結して行く中で、自分が頑張った頑張れなかった、それをカバーして行く一つ一つの種目の積み重ねっていうところがすごく、高度なチームプレーだと。みんなが共有する、それを支える周りにいる代表になれなかった選手も、マネージャーやトレーナーも、みんな、そういった思いのもとでチーム一丸となって戦っていくっていうスタンスが、根強く順天堂にはチームの一体感っていうところを感じられる部分が非常に多いかなというふうに思います。
競技に出る選手だけではなく、マネージャーさんやトレーナーさんのいろいろな思いや気持ちが重なって、強いチームになっているんでしょうね。大学の限られた時間の中で共に過ごして得られる経験は、何ごとにも代えがたいですね。
現在この300人を超える大所帯を率いているキャプテン、佐田征義さんにお話を聞きました。佐田さんは今年9月に行われた「全日本インカレ」という、全国から陸上の強豪校が参加する競技会に特別な思いがあったそうです。
佐田さん:順天堂大学陸上競技部の主将をやっております佐田征義と申します。やはり順天堂となると、このインカレで勝つっていうところをとても重要にしていて、歴史から見ても、そこはとても大事なところになってくるんで、そのインカレで勝つチームを作るっていうところを、僕の大学陸上の一個の目標としてすべてを捧げようと思っていたので、全日本インカレで総合優勝することができたので、順天堂で陸上ができてよかったなというふうに思っています。 あの全日本インカレのーヶ月半前にけがをしてしまって痛みが全くひかない状況だったので、出場できて十種競技をしっかりやりきれるのかなっていうところはこう不安視してたんですけど、あの順天堂には、入れ替わりでドクターの方がいらっしゃっていて 本当にギリギリにはなったんですけど、半ば
諦めていたその怪我痛みによるその競技に対する気持ちも、そのいろんな先生方の支えもあって、出場することができたのが、本当に順天堂で陸上ができてよかったなというふうに思います。

佐田主将がやっているのは10種競技と呼ばれる、さまざまな陸上競技を行なってそのトータル点数を個人で競う種目。中学・高校でも同様の競技で全国1、2位を争ってきて、大学でも活躍していましたがインカレ直前で怪我。モチベーションを保つのも大変だったとも思うのですが、なんとか10種目をこなせたことでポイントもとり、優勝につながったそうです。これも順天堂大学ならではの医学部との協力、ドクターによるサポートなどがあったからこそなんですね。強さの秘訣は、チームにあり!順天堂大学陸上競技部、応援したくなりました!最後に、多くの学生を指導している仲村先生に、生涯スポーツとしてのランニングの魅力をお話いただきました。

仲村さん:長距離ってやれば、力がつきやすい種目で、逆にやらないとすぐ落ちてしまう能力なんですね。最初の一回、二回目はやっぱり走っていると、息が苦しいとか、足がつらいとかいうことがあるんですけれども、それを二回三回っていうふうに繰り返していくと、走ることに対して慣れが生じて「あれ私なんか前よりも速く走れるようになった」とか「長く走れるようになった」っていう気づきが生まれて、もっとそうなりたいっていうような思いが出て来ると、これが持続性につながって、気がついたら、あのたぶんジョギングとかランニングにのめり込んでいくということになるんだと思います。中高年になっていくと、少しずつ衰えていくような、ちょっと残念な気持ちの部分を、元気にさせてくれるでは無いですけど、そういうことをやって自分が前の自分よりも今の自分へ、そして未来の自分、というところにつながっていくことが、面白みにつながるんではないのかなというふうに思います。気が付いたら成長しているということにつながっていくと思いますので、生涯スポーツとしてはいい運動種目だと思いますので、ぜひ皆さんにやっていただければなというふうに思います。

自分がステップアップできていることが実感しやすい、というランニング。
みなさんもお近くの公園やランニングコースなどで、少しずつ、はじめてみてはいかがでしょうか。
2022/10/28 UP!
いすみ鉄道は、国鉄木原線の跡を受け継いで1988年(昭和63年)に開業、いすみ市の「大原」駅と大多喜町の「上総中野」駅を結んでいます。今回はいすみ鉄道の、国吉駅で販売されている駅弁、「いすみのたこめし」とその売上を資金にしながら 活動するいすみ鉄道応援団をご紹介します。まずは、こんなかけ声が、国吉駅に響きます。

掛須さん:「弁当弁当〜!車内失礼いたします。決して怪しいものではございません。お弁当、ポップコーンの販売でございます。お弁当はたこめし弁当、地蛸で炊いた炊き込みご飯のお弁当、おかずは、さんが焼・から揚げ・厚焼き卵・おしんこ とはいってます。またこちらポップコーンポップコーンは400円。味は塩とキャラメルの二種類でございます。この売上でボランティア活動の資金にしております。これが売れないとうちへ帰れません。よろしくお願いいたします。」
国吉駅に電車が入ってくるやいなや、掛須さんは元気よく電車の中にとびこんでいきます。昭和の頃電車が停まっている時間内に車内や窓越しに駅弁を買って食べながら車窓の景色を楽しむ風景はよくありましたが、今の電車は窓が開かないものも多く乗車時間も短くなっていますので、こうした「立ち売り」って、かえって新鮮ですよね。

掛須さん:私はいすみ鉄道応援団の応援団長・掛須保之と申します。いすみ鉄道は古い車両も走っていて、全車両窓があくので、昔の弁当売り、昭和のお弁当っていう、それを再現しようと思って始めたんですけども、今は妙な、黄色い列車を横に大きくしたような被り物をかぶって売ってます。これがある意味定着しちゃって、今“いてつくん”というふうに呼ばれてまして、皆さん写真を撮ってくれるんですね。それは不思議だなーと思いますけど、ちょっとうれしくなったりもします。
いすみ鉄道応援団長の掛須保之さんは、国吉駅の近くで「松屋」という旅館を経営していて、このお弁当もそこで作っていらっしゃいます。大変人気のあるこのお弁当、気になる中身について、教えていただきました。

掛須さん:「たこめし弁当」はなるべく地元の食材で地産地消を目指しておりまして、お米に関しては今現在、千葉推奨米の「粒すけ」を使っております。たこはいすみの大原漁港であがった生蛸を刻んで炊いてあります。おかずは、お弁当の定番「厚焼き卵」「からあげ」あと「さんが焼き」「おしんこ」とか色々入ってるんですけど、中の「さんが焼き」というのは地元で揚がった青魚・・ぶりとか鯖とかを使って、簡単に言うと、お魚のハンバーグ的な味噌味の具材が入っております。大きさ的には決して大きくありません。でもご飯はたっぷり入って、列車の中でも食べられるような小ぶりなパッケージのお弁当箱にして販売しております。税込千円です。ダイヤの関係で、2分しかない時とかあるんで、もうそういうときは、もう車内に乗って説明をしながら 売らせていただきます。2分っていうことは、ウルトラマンの戦いよりきついんですよね。(笑)

このいすみのたこめし弁当、平日は10個以上で予約可能、週末については状況によりますので事前に松屋旅館さんの方に電話でお問合せいただきたいそうです。

国吉駅で販売されている駅弁「いすみのたこめし」を販売している掛須さんが団長をつとめる「いすみ鉄道応援団」ボランティア団体だそうなんですが、どんな活動をしていらっしゃるんでしょうか?
掛須さん:最初は20人程度で地元の商店会の方だとか、移住してきたお年寄り、リタイアされた方たちが「時間もあるのでそういうことだったら協力するよ」ということで始めました。いや、まさかここまで続けられるとは思ってませんでしたし、もう何度ももう心折れて挫けることは多々ありましたから。まあでも慣れますね。まず昔からずっと続けていることの一つに、無料レンタサイクル、というシステムがございます。これは2次インフラの少ないいすみ鉄道沿線で駅を降りてみたけれども、どうしたらいいかわからない方々に第二の足として使ってもらいたいということで、レンタサイクルを始めております。これも2009年からずっと続けております。それと、駅の美化活動、あと駅の周辺の美化活動、草刈りをやったり花の種を植えたりというような景観作りですね。

例えば、いすみ鉄道といえば、菜の花の中を走る列車がすぐ思い浮かびます。あの菜の花も、実は応援団の皆さんをはじめとする沿線の皆さんが草刈りをして、秋に種を蒔いて準備されたもの。素晴らしい黄色一色の世界を見られるのは沿線の皆さんのおかげなんですね。
その応援団、現在は100名ほどの団員を擁して、駅の整備や、ホーム脇の休耕田を活用した広場を作って訪れたお客様の憩いの場所を提供する活動もしています。菜の花だけではなく、コスモスの種まきも行っていらして、秋にはその景色を楽しめます。
最後に「いすみ鉄道応援団」のこれからについて、掛須さんに伺いました。

掛須さん:(いすみ鉄道は)一般の運輸としての役割としてはもうほぼほぼ終わっているんだけども残したい。それはある意味、住民のエゴかもしれませんが、じゃあ残し方は何だろう?っていった時に「観光鉄道」で、観光客・・・外からのお客様に楽しんでいただくため特化した鉄道として再生していくというやり方が良いのではないか。そのためには鉄道会社だけではできない。地元が協力して一体となって鉄道を盛り上げていく。口で話すのではなく、きちんと動きとして態度として理解してもらう。それが大切だと思って14年やっております。その中で出てきた楽しいこととして「お弁当」「レンタサイクル」も、外のお客様に対しての発信もそうなんですけれども、地元の人にも「お年寄りでも頑張ってやってるよ。外からボランティアで来ている人だっているんだよ。」ひとえにみんなの鉄道を守りたいんだっていう、そういう「マイレール意識」を持ってもらえるような活動にして行きたいと思います。
応援団のみなさんは、草刈りや種まき、駅の整備などの活動をされているとき列車が通ると、手を止めて列車のお客さんに向けて手を振るようにしているんだそうです。お客さんはあったかい気持ちになりますよね。いすみ鉄道が地元の方を中心とした応援団と力を合わせて、もっともっとたくさんの方に愛される鉄道になりますように!
◆ いすみ鉄道:時刻表など詳しくは公式ホームページ :https://isumirail.co.jp/
◆ いすみ鉄道応援団の公式ホームページ:http://isumi-rail4u.com/
2022/10/21 UP!
今回は東松戸にある「東松戸ゆいの花公園」をご紹介します。
「花を通じて結ばれ、花を通じて輪が広がり、心の潤いや安らぎ感じてもらいたい」という思いで「結ぶ」という漢字から「ゆいの花公園」と名づけられ、平成19年5月に開園した、木やお花を楽しむ「植物園」。四季折々の花が咲く花壇やさくらの路などいろんな植物に囲まれた、素敵な公園です。

東松戸駅から歩いて8分ほど、住宅街にあります、「ゆいの花公園」。およそ1万平方メートルの敷地の中に、樹木が約120種類4900本、バラは約30種類、季節の草花やハーブなどが約60種類と、全部で200種類以上の花や木が植えられており、今の時期は「花」はもちろん、黄色く紅葉した木々や真っ赤な木の実など、たくさんの秋の色を見つけることができます。その維持に欠かせないのがこちらで花の手入れなどをなさっているボランティアの皆さんの存在です。この公園は、平成19年、個人の方から寄付されたもので、当初は全て松戸市が管理していましたが、途中から市民花壇の管理など一部の作業をボランティア団体、「結いの会」が行っています。
その「結いの会」 会長 上野由美子さんにお話を伺いました。

上野さん:ゆいの花公園の市民花壇といわれるところがあるんです。そこのところの、お花の花柄を摘んだりとか、草を取ったりとか、水をあげたりなどの維持管理の仕事をしています。ボランティアでやっています。今名簿の上では17人ぐらいいるんですけれども、実際に活動している人は12人です。基本的には公園の近くに住んでいらっしゃる方なんですけれども、大きく松戸市という中で電車でここまで通われてきていらっしゃる方もいらっしゃいます。火曜日か水曜日に活動しています。9時半から11時ぐらいまで活動しています。

週に1度、午前中に活動、笑い声も時々あがったり、みなさん楽しそうに花の植え替えをされていました
ところで、会長の上野さんは、どうしてこの会に入ったのでしょうか。

上野さん:市で出している広報があります。そこに募集があったので、じゃあやってみようかなと思って連絡をして、ボランティア活動をするようになったということです。あまり知識のない私にもとても優しく指導してくださったりとか、お花のボランティア活動以外にも、いろんな横のつながりを持ちながら、自分の得意なものを教えてくれたりとか、こんなものを作ったからどう?みたいなもので教えてくださっているので、「じゃあ私もそんなの作ってみたいわ」みたいな横のつながりはすごく深いかなと思います。お友達関係になって、人生豊かに生きています。80過ぎていらっしゃる方が三~四人はいらっしゃると思います。でもとっても元気に活動していますので、私なんか圧倒されています。ただ、これはちょっと力仕事だよねっていう時には、ちょっと若めの方が私やるよみたいな形でやっています。
こちらは「植物園」ですのでブランコとか滑り台などの遊具はないんです。色とりどりの植物や、そこに集まる生き物などを観察して楽しんでもらうための公園なんですね。その中で「結いの会」で管理している市民花壇は園内の約4分の1を占めていて、名物のひとつであるデザイン花壇も担当されています。 「結いの会」の皆さんのボランティア活動によっても支えられている「ゆいの花公園」のフェイスブックでは、園内のお花の紹介がかなりの頻度でアップされています。例えば今だと、ウィンターコスモスとかアモエナとかベットジッキアナとか、、、綺麗な写真と共に、詳しい解説も書かれているんですよ。こうした投稿もご覧になったりして、たくさんの方が「ゆいの花公園」を訪れているんですね。会長の上野さんに、どんな想いでお迎えしていらっしゃるのか、うかがいました。

上野さん:赤ちゃんからお年寄りまでこの公園にはいらっしゃいます。お年寄りの方たちも、施設に入っている方が車椅子でいらっしゃって「綺麗ですね」みたいなお声かけはしていただいたりとか。アマチュアの写真を撮りにいらっしゃる方もかなりいらして、マグノリアハウスのほうに掲示してあるんですけれども、とても素敵な写真もいっぱいありますので、みんな花を公園に来て見てくださると嬉しいです。心が豊かになって行きますね、やっぱり。そしてみんな年を取っていきますよね。そうすると、ボランティア活動もなかなかままならなくなると思うので、どんどんどんどん若い人に入っていただいて、この結いの会の活動がずっと続けられるようにしたいなというふうに思ってますので、いつでもウェルカムですので、来ていただきたいなと思っています。

「マグノリアハウス」というのは、音楽コンサートや、花にまつわるワークショップなども開催される上の写真の建物。園内の花を撮影した素晴らしい写真も多数展示されています。モクレンの花びらをイメージした屋根のガラス張りのスペースで、普段は休憩所としても使用できるそうです。
最後に松戸市公園緑地課の吉岡千春さんに、今後のイベントなどについて伺いました。

吉岡さん:松戸市は「結いの会」さんに植える花を提供しています。今年3年ぶりになるんですけれども、12月17日からの予定で、ゆいの花公園でクリスマス会を実施します。市内の学校であるとか、団体による音楽会であるとか、紙芝居であるとか、あとは結いの会さんの工作作りというような講座を行う予定でございます。また、夕方から夜にかけては、園内にイルミネーションを点灯する時間がありまして、園内がですね、幻想的な空間になります。ゆいの花公園のいつもと違う部分というところも楽しんでいただければと思います。

これから、さまざまなイベントや花にまつわるワークショップなどが復活していくそうなので、公園の名前の通り、花を通じて人と人が結ばれていく場所としてさらに活気がでていきますように!
◆ ゆいの花公園:※変更になる場合がありますので事前に公式HPなどでご確認ください。
所在地:〒270-2225 千葉県松戸市東松戸1-17−1/電話 047-384-4187
開園時間:3月から10月まで→午前9時~午後5時/11月から2月まで→午前9時~午後4時30分
休園日:毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日)/年末年始(12月28日から1月4日)
※ ゆいの花公園公式HPはこちら
※ 結いの会 詳しくは こちらから
2022/10/14 UP!
今週は、特色のある学びを行っている千葉の高校がテーマです。千葉県唯一・ 農業の専門高校、千葉県立旭農業高等学校をご紹介します。

旭市は、九十九里浜に面した温暖な気候と平坦な地形で、農業や畜産業などが盛ん、農業産出額が全国6位。その旭市にある 旭農業高校。地域に貢献し、農業を通して夢を実現できる能力を身につけるために頑張っています。
千葉県立旭農業高校のルーツは明治43年、当時「千葉県海上郡立農学校」という名前の学校でした。現在は畜産科、園芸科、食品化学科の3つの学科があり、280名ほどの高校生が勉強しています。

畜産課の生徒の皆さん:
畜産課3年の宮内勇人です。牛の勉強をしています。共進会という美しさを競うコンテストに出たりしています。卒業後は酪農関係の仕事について学校で学んだことを活かして行きたいです
3年畜産課の石井新之助です。養豚をやっています。糞の処理やブラシがけが大変です。体重百キロぐらいを超えてしまうと出荷されてしまうので、それはちょっと悲しいですね。
3年畜産課鈴木昭弘です。養鶏の実習をしています。320羽の鶏を飼っています。そこで出来た卵も販売しています。この卵なんですけど産み落としたその日に販売をしています。なので、とても新鮮です。
3年畜産課の岡島奈々です。私は愛玩動物を専攻しています。愛玩動物は主にウサギをメインとして飼育をしています。そのほかにヤギがいます。より長く愛玩動物と関わっていくために、健康状態のチェックとか、どういうことがストレスになるのかを勉強しています。
畜産科では牛、豚、鶏、そしてウサギなどを飼育。牛は育てるだけじゃなくて、品評会に出たり、牛乳も作っています。豚は年間80頭ほど、たまごは毎日250個から300個出荷しています。今年6月には校内にある酪農、養豚、養鶏の3つの農場が「農場HACCP認証農場」として認められました。

農場ハサップというのは、動物たちの健康観察を毎日するとか、病原体を持ち込まないように消毒するなどの衛生管理の基準。旭農業高校は安全の基準をしっかり満たして管理しているということが 認められている学校、農場ということなんですね。

続いては畜産科で養豚ご担当の高澤春平先生に、学校で実際に動物を世話をすることで、3年間でどんな変化が生徒たちに現れるのかを伺いました。
高澤先生:養豚を見ています。私は養豚教え始めて、今年初めてなんでまだ一年目なんです。去年までは鶏を教えてました。やっぱり動物相手なので、自然と責任感が出てきて生徒自身でやっぱり動く生徒が多いですよねそうですね、畜産っていう、部門というか仕事は休みがないっていうふうに言われますけれども当然命を預かっているので、責任感という部分では毎日。普段の学校では交代交代で三学年で 回したりとか、職員も大勢いますので、普段は体調をみながら餌あげだったりとか掃除だったりとか、いろんなお世話をしています。
畜産科主任教諭の安藤善剛先生に、どのようなことに重点を置いて授業をしているのかを伺いました。
安藤先生:地域が酪農や養豚の非常に盛んな地域なので、そこに一人でも多くの携われる生徒が本校から巣立ってくれるというのが一番理想なんですけども、本校に入学する生徒で動物に本当に興味があるというのは半分以下なのが現実です。なので、入学してから動物に携わって、どれだけ動物の気持ちや命の大切さがわかるようになるか、それが我々の役目だと思って教えてますので。定期的に肉用の鶏を育てるんですよ。それはこの子たちが食べるんですが12月に毎年やってるので、地鶏を育ててみんなで食べる。そこで本当に命のありがたみを感じるっていうところはやれるところかなと。本校には慰霊碑があるんです。

獣魂碑という動物たちを弔う、そこをこの子達は卒業直前にあの慰霊祭をやって、最後に動物たちに感謝をして、卒業して行く。そこもまあ、一つけじめのところですよね。
そして、旭農業高校では商品の企画もしています。今年2月に発売された、高校で飼育された豚を使用して園芸科フードデザイン専攻の生徒さんがレシピを考案した「旭農ポークカレー」


野菜も千葉県産のものを使っていて1箱500円。市内にある道の駅「季楽里あさひ」で販売しています。たっぷりの豚肉が柔らかくおいしくて、やさしい味でした。
他にも今は感染症拡大防止のため縮小されているんですが、ニワトリの卵など一部生産品の販売も行っています。この卵は生徒さんたちがひとつひとつきれいに磨いて準備していて、その新鮮さとおいしさでリピーターも多いそうなんですが、なぜこういうこともしていらっしゃるん でしょう。

安藤先生:それぞれの専門的なところで日々生産しているものが、すべて結果として市場に出回るわけなので、それを目にすることできないのが我々の仕事なんですよね。学校の卵を材料にして、地域の酪農家さんに、アイス作ってもらって、実際に自分達の取った卵もお客さんに販売したりとか、そういったところは文化祭でやれるので。
実際に農業の仕事に就くと、生産したものが市場に出回るまでなかなか見届けられない。だからこうした活動を通じて、自分たちの仕事がどんなふうに社会に関わっていくのかなどを経験しておくのも大切なんですね。
ご紹介した学校での卵の販売などはそれほど数が多くないので、買いたい場合は、かならず事前に学校に電話で確認してからお越しいただきたいそうです。
道の駅「季楽里あさひ」では、このポークカレー以外に農場で育てた豚肉のスライスなども販売していて、これから高校生たちが育てた豚肉としてブランド化も考えていきたいということでした。千葉県の畜産の未来を担う高校生の皆さん、これからも頑張ってください。
2022/10/7 UP!
オリンピック正式種目のスポーツということで注目の競技なんですけれど、ダンスでどうやって競うのかなど、分からない部分もありますよね。今日は、スポーツとしてのブレイキンについてご紹介していきます。まずはブレイキンとは一体どういうものなのか、千葉県ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部部長の 佐々木俊己さんにお話を伺いました。

佐々木さん:ブレイキンとはですね、ブレイクダンスとも言われていまして、音楽に乗せて体のあらゆるところ、頭だったり、手だったり、背中だったり、いろんなところを使って回ったりはねたりとアクロバティックな動きを取り入れたダンスです。ブレイキンというのはですね、主にスポーツに特化したことをブレイキンと言わせていただきます。ブレイクダンス、ブレイキンの世界はですね、まず誰でも気持ち・やる気があれば誰でも出来て、そして差別が一切ないダンスだと僕は思います。人種だったり、ジェンダー、大人、子供、あとは体の不自由な方でも全然関係なく、もうやる気さえあれば受け入れるダンスだと思います。
ブレイキンは基本的には4つの要素のダンスから成り立っています。
- Toprock(トップロック)→ぐるぐる回る前の立って踊る導入のダンス、相手を挑発したりするステップ中心のダンス。
- Footwork(フットワーク)→床に手をつき足を動かしたり高速で足を捌くダンス。
- Freeze(フリーズ)→逆立ちの状態で動きを止める技、早い動きから一転して動きを止めてキメるダンス。
- Power Move(パワームーブ)→頭や背中で回るダンス
そもそもはヒップホップカルチャーの一つでしたが徐々にスポーツ、競技として認められてきたという事なんですね。それではその勝敗はどのようにつけているのでしょうか?

佐々木さん:スポーツとしてのブレイキンはですね、まず採点というものがありまして、一対一で戦って、そこからまずパフォーマンス、いいほうが点数がつく。そして例えばちょっと失敗したりとか、クラッシュやミスをすると減点という形になっています。スポーツとしてのブレイキンは同じ動きをしてはいけない。リピートしちゃいけないとか、あと人の動きを真似するようなのはもちろん減点になります。なので、一試合一試合をしっかり「ネタ」として作り上げてって戦いにみなさん挑んでいると思います。しかもですね、戦いの時に流れる音楽があるんですけれども、その音楽っていうのは事前に知らされてなくて、その時瞬時に流れる音でダンスを披露するということになります。その時の多種多様性が求められるダンスだと思います。
同じような動きを繰り返すとか、人の動きを真似してしまうと減点になることも。しかも踊るための音楽がかかるまでわからない、というのがすごいですよね。アドリブの力や適応力、ダンススタイルをどれだけ持っているのかが勝負ということになるんですね。他の採点競技、例えば新体操やアーティスティックスイミング、フィギュアスケートなどは、あらかじめ決めた音楽で何回も練習してその完成度を競うのに、こういう風に即応性が求められる競技ってあまり知らないですよね。
佐々木さんがブレイキンに出会ってから今まで、ブレイキンを取り巻く 環境はどう変わってきたんでしょうか。
佐々木さん:ブレイキンは僕のことになってしまうんですけども、ちょうど30年ぐらい前に「元気が出るテレビ」っていうのがありまして。その中でダンス甲子園というがコーナーがあって見て刺激を受けて、ダンスを始めたんですけども、そのころは仲間がですね、だれもいなくて、もう一人で一生懸命公園等で練習してて、そしたらやっぱり同じような子がだんだん集まって、で仲間が増えて11年前にスタジオ、ブレイクダンスのスタジオをやることができて、そこから体育の授業でダンスの授業が始まるということがありました。そして今、うちのスタジオではですね、才能のある子供たちがたくさんいるんですけれども、その中で、日本はもちろん、世界でも通用する代表選手もいます。

「ダンス甲子園」!大人気のテレビバラエティ番組の大人気企画でしたね。今から30年くらい前(1985~1996年)、高校生がいろんなダンスで競うもので、LLブラザーズとか、あの山本太郎さんも当時は「メロリンQ〜!」ってやってました。それを見てダンスを始めた中学生の佐々木さん。
佐々木さんがブレイクダンスを始めたころは「不良がやるダンス」とうとまれたりしたこともあったそうですが、少しづつ仲間が増えていくのが嬉しかったそうです。ちなみに、そのダンス甲子園よりも前に日本の芸能界でブレイクダンスを取り入れたのがタレントの風見しんごさんで、今ではブレイクダンス界のレジェンドとして尊敬されているんだそうです。最後に2024年パリオリンピックに向けて日本の強化選手のこと、そしてカルチャーとしてみんなが楽しめるブレイクダンスについてもお話いただきました。
佐々木さん:2024年にですね、パリオリンピック。そこでブレーキンが正式種目になりまして、そこで千葉県はですね、B-girl YUIKA(小手川結翔)という選手が今、強化選手として頑張っています。 で彼女は同時にですね、プロのDリーグというのがあるんですけれども、KOSE 8ROCKSというチームにも所属しています。ですのでぜひ B-girl YUIKAを皆さん、応援してください。一方ですね、カルチャーとしてのブレイクダンスもあります。こちらはですね、誰でもできる、年齢や男女、性別等、一切関係なく楽しくできるダンスだと思いますので、もしよろしかったらですね、お近くのどこかブレイクダンスやっているスタジオを覗いてみてください。よろしくお願いします。

Dリーグというダンスのプロリーグで活躍している B-girl YUIKAさん、千葉県出身で、佐々木さんの教え子!注目していきたいですね!
スポーツ競技としてだけでなく、カルチャーとしてのブレイクダンス楽しむ方も幅広く、佐々木さんのダンススタジオでは高齢の方も3歳の小さなお子さんもチャレンジしているそうです。年齢、ジェンダー、仕事、障がいなど全く関係なく誰でも自分にあわせた形で楽しめるのがブレイキン、ブレイクダンスのいいところ。一度、お近くのスタジオを訪ねてみてはいかがでしょうか?
※いろいろとポーズをかっこよく決めて下さったのはピックアクション所属 WASEDA BREAKERSの HAL さんでした。

※ちなみにスタジオでポーズを決めたのは、元気が出るテレビ世代のKOUSAKUと、クラシックバレエ歴15年の中西悠里さんでした!
2022/9/30 UP!
千葉のお酒、今回は「館山に惚れ込んでクラフトジンをつくられている方」のお話を通して勉強していきたいと思います!
ご紹介するのは館山産のクラフトジン「TATEYAMA GIN」。館山駅からほど近い場所で、クラフトジンを作っている大田聡さんは、元々は東京の方。あるきっかけで館山に移住し、ジンを作ることになったそうです。どんなきっかけだったんでしょうか。

大田さん:
館山でジンを作っています大田聡です。もともとは建築士でした。
建築士の中で空き家の勉強会を主催したりして、それで空き家にすごく興味があったんですね。それで
地域に興味があって、その中で、知り合いに紹介いただいて「地域おこし協力隊というのがあります」と。まちづくりを推進するという業務で(館山)市の委託業務があったので、それで応募して、それでこちらに館山に移住しました。地域おこし協力隊の中で空き家を活用したワークショップのイベントの裏方とかをする中で、自分自身も空き家で何かしてみたいなという気持ちが出てきて。それでビル一棟を融資をしていただいて買って、それでそのスペースで今、蒸留所を作りました。ビルの中身でいうと、道路側にカフェバーを併設していて、その奥でお酒・・・蒸留酒、ジンを作っています。

今 お話にあった「地域おこし協力隊」。この番組ではときどき登場しますが、地域の外の方がその土地に移って生活しながら、地域の活性化をめざしてさまざまなまちづくり活動に取り組む仕組みで、各自治体がそれぞれの条件で募集しています。大田さんは令和元年の6月からの3年間、館山市の協力隊として活動されました。その後、大田さんは空きビルをリノベーションして「TAIL(テール)」という施設を作りました。
テールは「Tateyama Area Incubation Lab」の頭文字をとっていて、1階はジンの販売店と蒸留所を併設したカフェバー。2階は宿泊施設、3階はオフィスになっていて、地元のみなさんや訪問者がやりたいことを叶える“自己実現の場”や “現代版・街の観光案内所”といった、館山の新しい拠点を目指しています。続いてこの町のオリジナルジンである「TATEYAMA GIN」のこだわりを伺いました。

大田さん:ジンはですね。原酒にジュニパーベリー、西洋杜松(セイヨウネズ)というものを漬け込んで、それを蒸留して作っていきます。原酒にbotanicalと呼ばれている素材を漬け込んで、それを火にかけて蒸気にしたり、いわゆる蒸留をしてお酒を作っていきます。複数botanicalを漬け込んで蒸留をして作っていくのが一般的なんですけれども、うちのジンはbotanical1種類だけを漬け込んで蒸留して作っていきます。1種類の蒸留酒を出来た段階でブレンドして調整をして、ブレンドシリーズというのを作っています。今ベースとなる蒸留酒21種類ありまして、ジュニパーベリーを始め、コリアンダー、カルダモン、クローブ、シナモンなどのスパイスだったりとか、レモンピール、オレンジピールだったりとか、あとミント、タイム、キャラウェイとかのハーブ類ですね。実験も含めちゃうと30・40ぐらいはありますね。実験でいうと本当に商品できないのがバニラだったりとか、あと本当に失敗したのは桃だったりとか。商品化したのが薔薇だったりとか、あとイチゴだったりとかニッキ(主に日本産のクスノキ科の常緑樹を原料として作られる香辛料)とかですね。体に害がないものであれば何でも使えます。

ジンは一般的に「ジュニパーベリー」という爽やかなウッディ調の香りがするハーブに数種類のボタニカルをブレンドして蒸留するアルコール度の高いお酒ですが、大田さんのジンは素材由来の風味をシンプルに楽しんでいただきたいということで、1種類ごとに蒸留する形をとっているそうです。「白いラベル」で001番から数字がついているのが1種類のボタニカルで蒸留したもので、それを大田さんがオリジナルでブレンドしたものが「赤いラベル」になっています。
そのたくさんあるジンの中からいくつかスタジオにご用意。DJの2人が香りの違いを楽しみました。

さて、大田さんは、ジンを作って販売するだけでなく、ジンのワークショップを提案されています。一体どんなものなのでしょうか?
大田さん:クラフトジンは水とアルコールと漬け込むbotanicalの香りでできています。で漬け込むbotanicalの種類であったりとか、あとその組み合わせだったりとか、あと比率っていうので、組み合わせは無限に出来ていきます。それがクラフトジンの面白さです。自分でもまだ知らない組み合わせや比率っていうのはまだいっぱいあるので、これからまだいっぱい色んなものが使えたりするのでワクワクします。今、僕は東京に出張して「ブレンド体験」っていうのをやっていて。21種類、まずベースをちょっと試飲していただいて、メモをしながら自分の好きな比率をブレンドしていって、自分だけのジンを作るというワークショップをやっています。僕がいうのはあれですけど、満足度多分相当、高いですね。参加者同士で作ったやつをお互い試飲してもらったりして、「こうだね」「ああだね」とか言いながら、また自分のジンをどうやって作っていくかって、ちょっとまた振り返ってみたりとか。
館山の蒸留所に来てもらえれば「蒸留体験」っていうのも今定期的に開催していて。自分の酒を作るというワークショップもやっています。

いろんな香りを楽しめるクラフトジンですが、香りの元になるボタニカルは香辛料のような強い香りでなくても大丈夫なようです。
大田さん:例えば「バラを今度作るんです」って方からバラを提供して頂いて、それでバラのお酒を商品開発してみるとか、イチゴ農家さんの規格外のイチゴとかを頂いて、それをお酒にしてイチゴのジンを作ったりとか、botanicalを持ち込んでいただいてっていう風に作ったりすることもできます。加工の段階で、捨ててしまうような部分だったりとか、香りだけはすごく抽出できたりする部分もあったりするので、そういったものをこうお酒で再利用したりとか、そういうこともできます。私としてはこれから、組み合わせでそのお店だけのオリジナルのジンだったりとか、地域の特産物を使ったオリジナルのジンの開発などをしたいとおもってます。館山もちろんなんですけどもっと千葉県内にまだまだ見ない、まだ出会っていない人であったりとか、農作物だったりとかがいっぱいあると思っていて、それをお酒にぎゅっとこう凝縮して新しいものが作れると思うんですね。
それがこれからしていきたいなと思っていることです。
単体の香りだけでなく、例えばイチゴとアールグレーを混ぜたら、紅茶にジャムを落とす、ロシアンティーみたいになるのかな?というように楽しめるんですね。世界が広がってワクワクするというのも頷けます。もしレストランなどで「こちらお店オリジナルのジンです」なんて言われたら、こだわりを感じちゃうかもしれませんね。
現在TATEYAMA GINのサイトにある20種類以上のジンの他にもさらに新しい香りを求めて、これからもいろんな方とコミュニケーションを取りながら、形にしていきたいとおっしゃっていました。大田さん、これからもがんばってください。

<TATEYAMA GIN ”TAIL” 館山市北条1758>
◆ TAILのHPはこちら→https://tail-tateyama.studio.site/
◆ TATEYAMA BREWINGのHPはこちら→https://tateyama-brewing.studio.site/
◆ TATEYAMA GIN オンラインショップはこちら→https://tateyama-brewing.stores.jp/




