三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

ミンナノチカラ~CHIBA~と連動したコーナー「YOU 遊 チバ」は2026年3月31日をもって終了いたしました。
過去の投稿をご覧になる際は、 CATEGORYより「YOU 遊 チバ」を選択してお楽しみください。

Every Fri. 18:45~18:59

リゾート地・安房 東京湾で人魚になろう!「沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー」

2026/5/15 UP!

5月の大型連休も終わり、これから夏に向かってレジャーシーズンが本格化しますね。

千葉県はアウトドアアクティビティが豊富ですから、この番組でもたくさん紹介していきたいですね。気温も上がって、さまざまなアクティビティにも挑戦できるようになってきましたね。

今回は、館山市の無人島・沖ノ島で楽しめるダイビング・スノーケリング体験をご紹介します。

美しい夕日の名所として知られ、波が穏やかで鏡のように美しいことから別名「鏡ヶ浦」とも呼ばれる館山湾。その南端に位置し、南房総国定公園にも指定される「沖ノ島」は、本土と陸続きとなる無人島で、多種多様な生き物が共存しています。

実は、この島はダイビングやスノーケリングなどが楽しめる人気のスポット。そこで、この海をよく知る「沖ノ島ダイビングサービス マリンスノー」の岡本 正和(まさかず)さんに、今の時期に楽しめる海の中の様子をご紹介していただきます。まず「沖ノ島ダイビングサービス マリンスノー」でどんなことができるのかを聞きました。

岡本さん:体験ダイビング、ライセンス取得、もうライセンス持ってる人のファンダイブ、それとあとはスノーケリングとスキンダイビング、この辺をやっています。スノーケリングに関しては8歳から65歳。ダイビングに関しては体験ダイビングとかは基本的にうちは15歳から。ただ、例外としてうちでスノーケリングやって海慣れしてると判断した場合は12歳から受け入れをしています。スノーケリングの場合、水面から見るので、深いところだと魚が見れないので大体1.5から3メーターぐらいのところまでしかいかないんですけどもその範囲内で、かなりの魚なり魚の大群が見れるとそんな感じですね。夏休み近辺で言うと、ネンブツダイとか青いソラスズメダイ。うまく回ってくる場合はイワシのもう何百匹の群れが見れることもありますね。

↓ネンブツダイの群れ(写真提供:マリンスノー)

そんなに深くないところでも結構見ることができるんですね。今の時期だとどんな魚たちを見ることができるのでしょうか?このあたりは海が綺麗で、魚たちが命を育むのに適した場所のようで、4月や5月にはこんな光景に出会えるのだそうです。

↓千葉県館山市の沖ノ島沖にあるダイビングポイントの沖ノ島黒根のミツボシクロスズメダイの群れ

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岡本さん:4月5月ぐらいだとやっぱりどうしても幼魚が結構多い。そういう時期でもありますのでフグの子供がね、もうちっちゃい2センチぐらいかな。それぐらいの子供。このフグに関してはちょっと水面からはなかなか見れないんで体験ダイビングとかだと結構見ることはできます。はい。見れるのもここ2年ぐらい前からフグの子供がよく見れるようになったかなっていう。愛嬌はありますね。ちっちゃくてかわいらしいです。よく見れば表情っていうか普段見るフグそのままがちっちゃくなったって感じですね。ハズレはうちがガイドすればハズレはない。なかなか見えなくても、大体ここにいるだろうっていうのを考えて、そっちの方に移動していくっていう考え方。

↓ミナミハコフグ幼魚

岡本さんによれば、うちがガイドすればハズレなし。心強いですね。浅いところのスノーケリングや体験ダイビングで、こんなお魚たちと出会えるのは豊かな海の証拠でもあります。

5月から6月、場合によっては9月ごろまでアオリイカの産卵シーンがこの沖ノ島の近くで見られます。館山は、漁業と観光が共存する地域です。漁業者にとってアオリイカは重要な収入源であり、年間を通じて水揚げされる高価な魚介類の一つとされています。そこで、産卵をしやすいような場所を作ってあげたりする活動を地元のNPOや漁協が協力して行なっているそうです。豊かな海ならではの資源を大切にして持続可能な漁業と観光のためにいろんな方が力を合わせています。

↓千葉県館山市の沖ノ島沈船【水雷艇】にいたイサキの群れ

波が穏やかで、さまざまな命が育まれる館山湾。沖ノ島で楽しめるダイビング体験と、出会える生き物たちをご紹介しています。今度はもう少し深いところで見られる魚などのお話、教えていただきました。

岡本さん:10メーターの黒根ポイントに関しては、サンゴイソギンチャクこれがびっしりあるようなところなんですけどもミツボシクロスズメダイだとかアカオビハナダイこれがもう越冬してる状態ですね。私が沖ノ島で始めたのが2013年、その頃は、越冬できてなかったんですよ。全部死んじゃってたんですよね、冬やっぱ水温が下がっちゃうんで、今はもう全然もう自然で、もう大体十五、六度からもう下がらないので死なないで、もう今はもう元気に泳ぎ回ってる状態です。ミツボシもそうだし、アカオビハナダイも泳ぎ回って越冬してます。カラフルですねはい。要は温暖化でやっぱりどうしても色味が出てきてるかなって。そうです。だから館山自体だからその温暖化の影響もあって、基本的に四季、一年中だから違った意味でベストシーズン。その一つ一つで考えたら、全部がベストシーズンと考えた方が、、、

↓千葉県館山市の沖ノ島黒根にいたハタタテダイの群れ

少し深く潜ると見えてくる魚もグッと増えてくるんです。温暖化の影響と言われていますが、暖流(黒潮)にのって南からきたカラフルな魚たちが冬を越せるようになってきたというのは考えさせられるところもあるけど、見る分には楽しさが増えていくよね。サンゴの間を泳ぐ魚たち、生で見てみたいですね。

ここ数年で沖ノ島近辺の海の中もカラフルになってきたと岡本さんはおっしゃっていました。それまでは、黒、銀、灰色の魚が主で色がついているのは赤いキンメダイなどぐらいだったそうです。海中の温度は実は秋が一番高くなるのだそうで、その海水温ごとに見られる魚も変わってくるそうです。

沖ノ島はその場所柄、北風が吹いたら島の南側、南風なら島の北側が影になって風が弱い。だからどっちの風が吹いても潜れる可能性が高いのもあって、ダイビングやスノーケリングは人気があるんですよね。

浅瀬でのスノーケリングは特に人気。訪れる人たちも増えてきています。お客さんの声を紹介していただきました。

岡本さん:都会から大体1時間半~2時間なのに海はこれだけ綺麗だと思わなかったっていうそういう感じですね。沖ノ島に関してはナンバー見るともう、県北からも東京、埼玉、神奈川、結構湘南とかのナンバーもあったりしますね。ファミリー層が多いっていう感じのところですね。基本的に四季違った意味でベストシーズン、冬はやっぱり透明度が高いから、スコーンと抜けてる中に魚が見れるっていうベストのシーズンだし、春になれば魚の子供がね、やっぱね、増えてきたりウミウシが増えてくる時期なんで見るためのベストシーズンであり、夏は一般的な、要はスノーケリングだとかそういうお客さんっていうのはどうしても夏がやっぱメインになってくるからそうすると、そのお客さんからするとベストシーズンだし、秋はうちらからすれば、落ち着いてきてだんだんと透明度が上がってきつつ、水温も上がってきてカラフルな魚がどんどん増えてくるベストシーズンっていう。何かしらの、その用はありますね。

↓千葉県館山市の沖ノ島沈船【水雷艇】にいたシロウミウシ

ウミウシって本当に綺麗なんですよね、、、

↓千葉県館山市の沖ノ島沈船【水雷艇】にいたコモンウミウシ

春から初夏にかけて様々なウミウシが観察できるようになる沖ノ島は「ウミウシの天国」として知られています。水深7mほどの浅瀬で、代表的なアオウミウシやゴマフビロードウミウシ、ミスガイなど、色鮮やかな「海の宝石」に出会えるそうですよ。こちらも岡本さんたちのご案内で見にいくことができます。

この豊かな海、守っていきたいですね。

沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーや漁協、NPO団体などでは、この豊かな海を守り、育てるべく、海藻を食べてしまうウニの駆除や減ってしまった海藻を増やすといった活動も積極的に行われています。実にカラフル、多種多様な生き物たちを間近で見ることができる沖ノ島の海。これからの行楽シーズンにぜひ行ってみたいですよね。特に平日がおすすめだそうです。沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーの予約状況、体験ダイビングやスノーケリング、スキンダイビング、そして、昼とは全く違った世界が見られるナイトダイビングなど、詳しくは「沖ノ島ダイビングサービス マリンスノー」のホームぺージをご覧ください。

https://www.marine-snow.jp

https://www.instagram.com/marinesnow.diver

たまねぎの名産地・白子 九十九里の潮風に育まれたブランド玉ねぎ「白子潮風ファーム」

2026/5/8 UP!

県内のおいしい野菜をこの番組ではいくつもご紹介していますが、今回はまさに今が旬の「玉ねぎ」です。玉ねぎといえば千葉県では白子町(しろこまち)が有名な産地ですね。

九十九里浜に面し、温暖な気候と、ミネラル豊富な土壌の条件が玉ねぎを育てるのに適しているということで、白子町で採れる玉ねぎは「白子たまねぎ」として知名度も年々アップしています。今回は、白子町で就農9年目となるご夫妻の挑戦をご紹介していきます。

九十九里南部に位置し、雄大な太平洋を望む白子町。この土地では、ブランド玉ねぎとして人気の「白子たまねぎ」が生産されていて、今まさに旬を迎えています。毎年5月には白子たまねぎ祭りが開催され、多くの人で賑わっています。その「白子たまねぎ」にこだわり抜き、玉ねぎ専門で農業を営んでいるのが「白子潮風ファーム」。美味しさも収穫量も両方大切にしながら、手間暇を惜しまずにつくられた玉ねぎの味は、肉厚でフルーツのように糖度が高くみずみずしいと評判なんです。まずは、「白子潮風ファーム」の代表 仲田吉範(なかだよしのり)さんの奥様 眞美子(まみこ)さんに、この地で就農のきっかけを伺いました。

仲田さん:主人は船橋市出身のサラリーマンだったんですね。何か別のことを始めたいっていうことで、山梨で農業法人なさってる菅原文太さんの農場の方に勤めまして、そこで農業を初めて知って、もっと深く自分で農業やりたいっていうことで、東金にある農業大学校の方に通わせていただいてそこで研修先として、白子町の農家さんを紹介していただきまして、そこで白子との縁ができまして、ここで玉ねぎを作ろうっていうことになりました。そこの農家さんがとてもよくしていただいて、農地ですね、それを貸してくれるように交渉していただいて、最初は少しずつだったんですけどお借りできて、農業を始めることができました。

菅原文太さんの農業法人は山梨県の明野(あけの)というところにある 竜土(りゅうど)自然農園おひさまの里というところで、菅原さん亡き後も今も農園として農業を続けているところ。そこに転職、思い切りましたね。

その後、仲田さんは、本格的に農業を学びたいということで、東金市にある「千葉県立農業大学校」に通いながら、白子町で研修をされました。そのご縁から、白子町で就農。違う町に研修に行っていたら、玉ねぎ農家にはならなかったかもしれないそうです。でも農家になれたからといって、すぐに成果が上がるというわけではありません。そこで、仲田さんご夫妻、ある方に相談に行きました。

仲田さん2:葉たまねぎという作物、これも白子の名産なんですが、そこで最優秀賞を5年連続で取られてる、もう名人、神様みたいな方がいらっしゃって、教えを乞いに行きまして、快く教えていただいて、追いつきたくて追い越したくて努力しまして、やっと初めて最優秀を取らせていただいて、名人にとても喜んでいただいて本当に嬉しかった記憶があります。玉ねぎを栽培する以外には畑はやっていない休耕をしてる状態なんですが、そのときに緑肥を撒いて、土にすき込んで育てて、土にすき込んで土作りをしています。当時は、周りでやってる方は少なかったんですが、今ではやられる方も増えてきてます。

追いつけ追い越せという前向きな気持ちが嬉しかったんでしょうね。

仲田さんは、葉たまねぎで評価され、JA長生での品評会で、2021年と2024年には最優秀賞。さらに「白子たまねぎ」生産にも力が入っていき、2023年2024年に連続して品質優良賞を獲得されています。大変研究熱心な方で、毎年毎年新しい方法にチャレンジ。うまくいったことは採用して、さらに美味しい「白子たまねぎ」を作っていくようになりました。

「白子潮風ファーム」の仲田さんご夫妻の玉ねぎ作り。美味しい玉ねぎの特徴と、美味しくいただくコツを教えていただきました。

仲田さん:5月から白子では、ソニックという品種を主に作っているところが多いんですが、この品種の特徴としては大きくて肉厚で、瑞々しい。辛味が少なくて甘いっていう特徴があります。農家からのお願いなんですが、スライスされて食べると思うんですが、水にはさらさずに、そのまま召し上がっていただきたいなっていうのが栄養も逃げないし、美味しい甘みも強く感じられるので、美味しいかと思います。スライスしていただいて、そのままお皿の上に置いてもらって、しばらく置いていただくと、辛味は抜けると思います。

スタジオでもいただきました。

オニオンスライス、そしてもう一つ、眞美子さんに教えていただいたのがこちら。絶品、白子たまねぎに上から十字に切れ目を入れてそこにバターを挟み込みレンジで加熱。

白子町では毎年5月、今年は、あさって5月10日日曜日に「白子たまねぎ祭り(しらこたまねぎまつり)」が開催されます。場所は白子自然公園施設内古所海岸前(ふるところかいがんまえ)広場で、午前9時から午後3時までです。玉ねぎの販売はもちろん、キッチンカーによる「玉ねぎグルメ」もたくさん味わえるそうです。最後に仲田さんにこれからの白子町の玉ねぎ作りへの想いを伺いました。

仲田さん:5月中は、各農家さんで玉ねぎ狩りを行ってて、畑で掘る体験もできます。うちもちろん、うちでも行っていますのでぜひいらしてください。最初に始めた頃は人数も少なかったんですが、だんだん徐々に徐々に増えて、リピーターさんも毎年毎年来ていただけるお客様いるので楽しみになってます。毎年、実はご多分に洩れず白子の玉ねぎ農家さんも高齢化していましてあと5年ぐらいで半減してしまうのではっていうのもあるんですが、私の肌感覚で、このところ、新規の農家さんも、全くやったことのない農家さんが増えてきてるなっていうのは感じています。私達が白子の玉ねぎを守っていければなっていうのは、思っています。それでお客様に美味しい玉ねぎをたくさん食べていただきたい、喜んでいただきたいなと思います。

玉ねぎ狩りってなんか無心になってやってしまいます。ジャガイモやさつまいもよりも大きいものもあるから掘りごたえがありますよ!

5月は白子町のあちこちで「玉ねぎ狩り」ののぼり旗が出ています。事前に予約が必要なところもありますので、詳しくは白子町のホームページでご確認下さい。  

新玉ねぎは今の時期だけのものですから、ぜひ召し上がっていただきたいと思います。

仲田さんご夫婦の今後の目標は、白子たまねぎのブランドを底上げすること、そして新規就農者が根付くための土台づくりを担うことです。ご自身がそうしてもらったように、先輩就農者として後輩が農業をしやすい、続けやすい環境をつくり、白子の玉ねぎを守ってさらに広げていきたいと語ってくださいました。白子潮風ファームは主にインスタグラムで情報発信をしています。

白子町のホームページと併せてぜひご覧ください。

インスタグラム   https://www.instagram.com/shirako_shiokazefarm_onion/

白子町      https://www.town.shirako.lg.jp/

ハーブ文化が根付く大多喜 ハーブのまちの新しいガーデン「大多喜有用植物苑」(※5/4が「みどりの日」)

2026/5/1 UP!

ゴールデンウィーク、

その連休の中で5月4日は何の日でしたでしょうか?

色々祝日が動いた時もありましたが、、、「みどりの日」です。今回のミンナノチカラ〜CHIBA〜では、みどりの日にちなんで、大多喜町に最近オープンした「大多喜有用植物苑(おおたきゆうようしょくぶつえん)」をご紹介します。

房総半島の中央部に位置し、豊かな自然に恵まれた大多喜町。広葉樹の森と清らかな水に恵まれたこの町では、古くから薬草・ハーブ文化が育まれてきました。およそ30年にわたってその一翼を担い、惜しまれつつも2年前に閉園した「大多喜ハーブガーデン」が、今年、「大多喜有用植物苑(おおたきゆうようしょくぶつえん)」としてリニューアル。4月1日にグランドオープンしたんです。こちらのプロデュースと、ガーデンデザインを担当された森田 紗都姫(もりたさつき)さんにどんな風に変わったのかを含めお話を伺いました。

森田さん:これから先、10年20年30年、植物と人を繋げるというテーマで、どうやってこう変えていくか、残っていく場所にできるかっていうところを考えて、元々やっていたことも含めてプロデュースの依頼を受けまして、改めて新しい全面的にコンセプトを変えて、施設のリニューアルを2年近くかけて進めてきた流れになります。元々は、西洋ハーブの食堂とかショップとか、お庭のある施設だったところを全面的にリニューアルしまして、日本やアジアの植物を見ることができたり、一緒に過ごすことができたり、食事として楽しめたり。そういった植物を使ったアイテムが購入できるショップを併設する施設として生まれ変わりました。

ハーブと聞くと、西洋のものというイメージを持つ方も多いと思うけど、こちらでは日本、アジアのハーブを見ることができるんですね。

そうなんです。もともとあった建物の3分の1を残し、それ以外の部分は屋外展示に切り替わっています。このプロジェクトのために、建築、インテリア、飲食に関するコンサルタントや、藍染師、香りを作る調香師、庭師など多くのスペシャリストの意見やアイディアを集約してできたのがこちらの植物苑。苑のコンセプトを形にするのに、自然が豊かで森田さんの出身地でもある高知県で合宿もしたそうですよ。

苑の名前にも入っている「有用植物」ってどういう意味なんでしょうか。

ハーブを含め、人間の役に立つ植物全般を「有用植物」というのだそうです。香りやお茶、精油にするだけでなく食べる、養う、癒す、(まと)う―。「有用植物」とは、人々の生活に寄り添い、文化として受け継がれてきた植物のことなんです。そんな有用植物と触れ合える施設や展示のこだわりについて、教えていただきました。

森田さん:建築材料だったり、塗料だったり染料だったり、薬だったり、いろいろなものに活用されてきた植物を、お庭の中で植栽をして過ごしていただいて見ていただいたりですとか、四季で変化する食堂のメニューとして食事として楽しんでいただいたりですとか。特徴的なのは、植物素材から作られたインテリアのしつらえだったり、建築っていうところも楽しんでいただけるので、クッションとか座布団が草木染だったり、手織りで作られた布製品からできていたり。メインの食堂のダイナミックなテーブルは竹素材だけ、釘とかも一切使わずに、竹を組み合わせて作ったものに、その場所で採れた土で左官したものだったり。一見スタイリッシュな空間に見えるんですけども、よくよく見ると、植物素材から作られる柔らかな質感を持つものだったりもするのでそういったものも楽しんでもらえたら嬉しいです。

植物そのものだけでなく、使われ方もわかるような展示になっているんですね。

大多喜町で先月グランドオープンした「大多喜有用植物苑」。そのコンセプトから人々の生活に根付いた植物を中心に展示していますが、ただ見るだけでなく、ガイドによる説明付きツアーや体験もできるんです。

森田さん:おそらく西洋ハーブよりも日本のハーブだったり、アジアのハーブの方が見た目でわかりづらい部分もたくさんあると思うので、その背景とかどういうふうに生活で使われてきたかっていうところは、平日はツアーを開催していまして、ガーデナーがお庭を巡って植物の特徴とか、今花が咲いてるものとか、そういったことをご説明するツアーを組んでいたりですとか。あとは平日・休日にワークショップを開催してまして、藍染が体験できるワークショップですとか、お香作りができるものとか、ハーブティーを作って楽しんだりしていただけるものですとか。話を聞きながら植物を生活に取り入れるってどういうことなのかっていうのを体験していただけるものもご用意してます。

説明してもらえるのはありがたいですね。体験もできる、藍染も体験できるところはなかなかないですよ  

丁寧な説明板があったり、苑内で育てられたハーブを取り入れたレストランのメニューも多彩で、目で見る「視覚」以外の感覚で、植物を感じることができるんですね。まさに、植物が息づく暮らしを五感で体験し、心地よい生活を探求できる「ひらかれた庭」ですね。

   

美味しい料理になったり、身近な木の香りに癒やされたり。いい空間作りができているんですね。最後に森田さんに、この植物苑を訪れる方にメッセージをいただきました。

森田さん:足元とか身近な植物の存在とか価値に立ち返って、それがすごく価値があるもので、自分たちの心身を豊かにするものだっていうところを、いろいろな方法を使って、お伝えしていきたいなと思ってます。特にいろんな方にも来ていただきたいんですけども、毎日仕事に追われてたり、ずっとカフェでパソコンを触ってたりとか、最近春になって桜を見るの忘れちゃったなとか、秋になっても紅葉見てないなとか、日本独特の四季があるっていうことの贅沢さっていうところも忘れてしまって、日常に追われているっていう方がいらっしゃったら、ぜひ季節に1回、来ていただいて、自分のなかなかゆっくり自然を感じられてないなっていう部分を持ち帰っていただけるようなお食事とか体験を用意しているので、季節に1回来ていただいて楽しんでいただけたら嬉しいなと思ってます。

雑草と思っていたものが実は美味しいとか、薬の役割をするとか、気づくと楽しくなってくるね。これは季節ごとにいったほうがいいかもしれないね。   

綺麗とかいい香り、だけでなく、人間と植物との関わりを感じられる植物苑というコンセプト、とても新しいし、大切なことだと思います。

季節ごとにいろんな表情を見せてくれそうな大多喜有用植物苑、「みどり」や「人との関わり」を感じに出かけてみてはいかがですか?情報の発信はホームページやインスタグラムで行っていて、営業日、イベントなどの情報もこちらでご覧いただけます。

インスタグラム    https://www.instagram.com/otaki_herbgarden/

大多喜有用植物苑  https://otaki-herbgarden.jp/

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