2026/5/1 UP!
ゴールデンウィーク、
その連休の中で5月4日は何の日でしたでしょうか?

色々祝日が動いた時もありましたが、、、「みどりの日」です。今回のミンナノチカラ〜CHIBA〜では、みどりの日にちなんで、大多喜町に最近オープンした「大多喜有用植物苑」をご紹介します。

房総半島の中央部に位置し、豊かな自然に恵まれた大多喜町。広葉樹の森と清らかな水に恵まれたこの町では、古くから薬草・ハーブ文化が育まれてきました。およそ30年にわたってその一翼を担い、惜しまれつつも2年前に閉園した「大多喜ハーブガーデン」が、今年、「大多喜有用植物苑」としてリニューアル。4月1日にグランドオープンしたんです。こちらのプロデュースと、ガーデンデザインを担当された森田 紗都姫さんにどんな風に変わったのかを含めお話を伺いました。

森田さん:これから先、10年20年30年、植物と人を繋げるというテーマで、どうやってこう変えていくか、残っていく場所にできるかっていうところを考えて、元々やっていたことも含めてプロデュースの依頼を受けまして、改めて新しい全面的にコンセプトを変えて、施設のリニューアルを2年近くかけて進めてきた流れになります。元々は、西洋ハーブの食堂とかショップとか、お庭のある施設だったところを全面的にリニューアルしまして、日本やアジアの植物を見ることができたり、一緒に過ごすことができたり、食事として楽しめたり。そういった植物を使ったアイテムが購入できるショップを併設する施設として生まれ変わりました。

ハーブと聞くと、西洋のものというイメージを持つ方も多いと思うけど、こちらでは日本、アジアのハーブを見ることができるんですね。
そうなんです。もともとあった建物の3分の1を残し、それ以外の部分は屋外展示に切り替わっています。このプロジェクトのために、建築、インテリア、飲食に関するコンサルタントや、藍染師、香りを作る調香師、庭師など多くのスペシャリストの意見やアイディアを集約してできたのがこちらの植物苑。苑のコンセプトを形にするのに、自然が豊かで森田さんの出身地でもある高知県で合宿もしたそうですよ。

苑の名前にも入っている「有用植物」ってどういう意味なんでしょうか。
ハーブを含め、人間の役に立つ植物全般を「有用植物」というのだそうです。香りやお茶、精油にするだけでなく食べる、養う、癒す、纏う―。「有用植物」とは、人々の生活に寄り添い、文化として受け継がれてきた植物のことなんです。そんな有用植物と触れ合える施設や展示のこだわりについて、教えていただきました。

森田さん:建築材料だったり、塗料だったり染料だったり、薬だったり、いろいろなものに活用されてきた植物を、お庭の中で植栽をして過ごしていただいて見ていただいたりですとか、四季で変化する食堂のメニューとして食事として楽しんでいただいたりですとか。特徴的なのは、植物素材から作られたインテリアのしつらえだったり、建築っていうところも楽しんでいただけるので、クッションとか座布団が草木染だったり、手織りで作られた布製品からできていたり。メインの食堂のダイナミックなテーブルは竹素材だけ、釘とかも一切使わずに、竹を組み合わせて作ったものに、その場所で採れた土で左官したものだったり。一見スタイリッシュな空間に見えるんですけども、よくよく見ると、植物素材から作られる柔らかな質感を持つものだったりもするのでそういったものも楽しんでもらえたら嬉しいです。

植物そのものだけでなく、使われ方もわかるような展示になっているんですね。
大多喜町で先月グランドオープンした「大多喜有用植物苑」。そのコンセプトから人々の生活に根付いた植物を中心に展示していますが、ただ見るだけでなく、ガイドによる説明付きツアーや体験もできるんです。

森田さん:おそらく西洋ハーブよりも日本のハーブだったり、アジアのハーブの方が見た目でわかりづらい部分もたくさんあると思うので、その背景とかどういうふうに生活で使われてきたかっていうところは、平日はツアーを開催していまして、ガーデナーがお庭を巡って植物の特徴とか、今花が咲いてるものとか、そういったことをご説明するツアーを組んでいたりですとか。あとは平日・休日にワークショップを開催してまして、藍染が体験できるワークショップですとか、お香作りができるものとか、ハーブティーを作って楽しんだりしていただけるものですとか。話を聞きながら植物を生活に取り入れるってどういうことなのかっていうのを体験していただけるものもご用意してます。

説明してもらえるのはありがたいですね。体験もできる、藍染も体験できるところはなかなかないですよ
丁寧な説明板があったり、苑内で育てられたハーブを取り入れたレストランのメニューも多彩で、目で見る「視覚」以外の感覚で、植物を感じることができるんですね。まさに、植物が息づく暮らしを五感で体験し、心地よい生活を探求できる「ひらかれた庭」ですね。

美味しい料理になったり、身近な木の香りに癒やされたり。いい空間作りができているんですね。最後に森田さんに、この植物苑を訪れる方にメッセージをいただきました。
森田さん:足元とか身近な植物の存在とか価値に立ち返って、それがすごく価値があるもので、自分たちの心身を豊かにするものだっていうところを、いろいろな方法を使って、お伝えしていきたいなと思ってます。特にいろんな方にも来ていただきたいんですけども、毎日仕事に追われてたり、ずっとカフェでパソコンを触ってたりとか、最近春になって桜を見るの忘れちゃったなとか、秋になっても紅葉見てないなとか、日本独特の四季があるっていうことの贅沢さっていうところも忘れてしまって、日常に追われているっていう方がいらっしゃったら、ぜひ季節に1回、来ていただいて、自分のなかなかゆっくり自然を感じられてないなっていう部分を持ち帰っていただけるようなお食事とか体験を用意しているので、季節に1回来ていただいて楽しんでいただけたら嬉しいなと思ってます。

雑草と思っていたものが実は美味しいとか、薬の役割をするとか、気づくと楽しくなってくるね。これは季節ごとにいったほうがいいかもしれないね。
綺麗とかいい香り、だけでなく、人間と植物との関わりを感じられる植物苑というコンセプト、とても新しいし、大切なことだと思います。

季節ごとにいろんな表情を見せてくれそうな大多喜有用植物苑、「みどり」や「人との関わり」を感じに出かけてみてはいかがですか?情報の発信はホームページやインスタグラムで行っていて、営業日、イベントなどの情報もこちらでご覧いただけます。
インスタグラム https://www.instagram.com/otaki_herbgarden/
大多喜有用植物苑 https://otaki-herbgarden.jp/




