三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

第112回 千葉市動物公園

2022/8/26 UP!

今回ご紹介するのは、千葉市若葉区にある千葉市動物公園。

千葉駅からモノレールで10分ちょっと、「動物公園駅」を降りてすぐ目の前です。2005年に、2本足で立つレッサーパンダの風太くんが一躍有名になりましたよね。そんな千葉市動物公園ですが、今、また人気が上がっているんですね。そこにはどんな理由があるのでしょうか。2019年に公募で千葉市動物公園の園長に就任された鏑木一誠さん、どんなきっかけがあったのでしょうか?

鏑木園長:千葉市動物公園の園長を務めております鏑木と申します。学生時代からですね、地元地域の発展につながるような仕事に携われたらいいなという思いがずっとありまして。いわゆる電気メーカーの一ビジネスマンで仕事してました。千葉市が動物公園の園長公募するということを聞き付けて、自分の会社生活の中で経験してきたことがですね、動物公園の経営にも運営にも生かせるんではないかということで応募いたした次第です。

千葉市動物公園はですね、1985年に開園しております。したがって現在36、7年の経過するわけですが、老朽化が進む。それから展示環境を展示物も含めて陳腐化している。その中で平成26年にですね、リスタート構想という再生の方向性をまとめたものがございます。これを具体化に進めていくというフェーズが課題として示されておりまして、これを具体化していくのが私の大きな意味でのミッションということになります。

現在の県知事、当時の熊谷千葉市長は、辞令の公布式で、「市民により愛される動物公園に向けて、リーダーシップを期待している」とエールを送られたそうです。リスタート構想を請け負った鏑木園長、こんなスローガンを掲げました。

鏑木園長:私の掲げたスローガンというのがありまして「驚きと感動」「憩いと癒し」それから「学びの場としての発展」というのを掲げました。その実現に向けたアプローチとしては、一つ目がその動物園の社会的存在意義として挙げられている四つの機能の充実なんですね。その四つの機能というのは、動物種の絶滅を防ぐ取り組みである「種の保存」。

それから生物学的解明や飼育技術の確立につながる「調査や研究」。生物多様性が共生環境に関する「教育」。楽しみながら学ぶ場の提供を意味する「レクリエーション」。動物園とは生きた野生動物の展示を通して彼らの生態の魅力を感じ、体の仕組みや命のきらめき、また生物多様性が共生の大切さを学ぶだけではなくて、命を取り巻く課題、野生動物を含む自然環境や、ひいては地球全体を守ることに人々の気づきが関心が向かうことにつながる情報と体験を提供する場だと思っています。ですから、二つ目としてSDGsなどの時代が持てるメッセージテーマや、動物や自然に 関連する文化芸術科学に触れることも含めた、情報と体験の質的量的な強化が必要だと思っています。

情報発信の強化として、南アフリカに住む、日本人女性で唯一の公認サファリガイド・太田ゆかさんが南アフリカのサファリの様子をリアルタイムで案内してくれるバーチャルサファリを定期的に開催。園内の会場でも、オンラインからでも参加できるこのイベントでは、野生動物の豆知識や環境問題等も取り上げているほか、「ずーろじラボオンライン」という 小学生限定のオンライン授業も開催しています。

ところで、動物園ぼ動物たちは、決まった時間位ご飯がもらえるなどして、野生の本能とか動物としての本性を忘れちゃってるんじゃないかな?と思いませんか?そこで、園としては、肉食獣の本能に迫るこんな取り組みをはじめました。楠木園長のお話です。

鏑木園長:飼育下にある動物というのは、もちろん野生と違う環境なので、さまざまな課題を持っています。例えば肉食動物でいえば、普段彼らに与えている肉というのはですね。皆さんがスーパーで買うようないわゆるカット肉であります。しかも彼ら獲物を狩るというような行動をしなくても、動物園では自動的に餌を与えるという環境にあります。

したがって、彼らがそもそも持っている生態を引き出し切れていないという課題があります。一方ですね、千葉県下のみならず全国的な課題にもなっている「害獣」というレッテルを貼られて駆除されている動物たちがおります。そのほとんどが埋設処理をされていると、この二つの課題をつなぎ合わせることによって、今まで価値を生んでなかったものが、アップサイクルできるんではないか。

害獣として駆除されている動物たちをですね、肉食動物に与える。かみ砕くだとか、 ひきちぎるだとか、なめ回すだとか。そういった彼らが本来持っている生態を引き出せる。そんなような取り組みを昨年からやっているところです。

園では、駆除された動物の命を少しでも無駄にしないように餌として利用していますが、その時に、動物たちの野生本来の生態を引き出せるように、食べやすくカットせず自然に近い形でお肉を与えているんですね。さて、さまざまな課題に向かって問題解決を模索する鏑木園長と園の皆さんですが、次に考えていらっしゃるのが「みんなで作る動物園」。みなさんが「自分が何かの形で動物園に関わってる」と思うことで、もっと来場してもらえる んじゃないかということなんですが、こんなお話もしてくださいました。

鏑木園長:「市民との共創」共に創る、協力して作るっていうテーマに沿ってですね。実は我々動物園側がですね「こういうものがあったら、こういう新しい取り組みが展開できます」ということをお示しをし、それに賛同していただいた方々からご寄付という形で2019年の7月あたりから、アマゾンの「ほしい物リスト」というスキームを使って、(さきほど言ったような)動物園として新しいテーマを掲げ、それに必要な物をお示することでご寄付いただこうと。それによって、市民のみなさんとですね、共に創る、協力してつくるっていうことを形にしていっています。動物たちがですね、食べる給餌装置ですとか遊びの道具ですね。そんなものを中心に今いただいているところです。

多くの協力が届いているようで、例えば冒頭ご紹介したレッサーパンダの風太くん。飼育されているレッサーパンダは一般的に寿命が15~16年ということなんですが、現在19歳!ひ孫、玄孫までいるんだそうです!で、お年のため、もうあまり高いところには登れないということで、屋外の展示場に特別に「風太くんのお家」が作られました。地面に近いところにあるので、熱気がたまらないようにエアコンの風をダクトで送り込むようにもなっているそうです。これもみなさんのご協力で実現したんですね。今もそうしたみなさんの協力をいただきたいものが、「amazonほしい物リスト」に掲載されています。協力したいな、と思った方は、「amazon」「千葉市動物公園」で検索してみてください。協力したことが形になるって、とても 嬉しいことですよね。

風太くんだけでなく、19種類ものサルが集まっているモンキーゾーンなんかもぜひ見てもらいたいですよね。

かなり人懐こいんです。

去年公開されたブチハイエナも、ハイエナという名前のイメージとはかけ離れた愛らしさが評判だそうですし、

可愛くなってきました。

ここで生まれた6つ子のチータも順調に育ってますが、チータらしいかっこいいフォルムは必見だそうです。はやくコロナが落ち着いて、チータが疾走する チータ・ランイベントも復活するといいですよね

子供から大人まで、みなさんのニーズに合った見せ方、発信を模索しながらがんばっている千葉市動物公園。2021年度の入場者数は2010年度以降最多になりました。アクセスに便利な千葉都市モノレールでは、車両によって、動物公園の駅名案内の時に園長のコメントが流れるものもあるそうですよ。 みなさんもぜひお出かけしてみてくださいね。

千葉市動物公園

https://www.city.chiba.jp/zoo/

かわいい動物たちに癒される「袖ヶ浦ふれあいどうぶつ縁」

2022/8/23 UP!

  • 「年々 愛犬と顔が似てきている!?」中西悠理がご紹介しました「袖ケ浦市にある『袖ヶ浦ふれあいどうぶつ縁』()」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.sodegaura-animal.jp/

  • 人と動物の「縁」を楽しめる「袖ヶ浦ふれあいどうぶつ縁」
  • ゴルフカートでどうぶつのエサバケツを持って、餌やりで楽しみましょう!!
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • 公式SNSで、可愛い動物たちのご飯タイムの様子もアップされています。カピバラがスイカに一生懸命かじりつく様子、本当に癒されますよ!すでに何回も再生してしまいました。
第111回 5・7・5で詠む「千葉」

2022/8/19 UP!

8月19日は「は・い・く」の日です。千葉県には有名な俳人が訪れてさまざまな場所で俳句を詠んでいらして、県内各地にたくさんの句碑も建てられています。今日は「俳句」についてご紹介していきましょう。インタビュー、千葉県俳句作家協会の会長・能村()()()さんに、まずは初歩的質問で、俳句について伺いました。

能村さん:俳句というのは、五七五で世界で一番短い詩。17文字で俳句は読むということで、非常に無駄なことを全部省く。要するに省略ですよね。その中にやっぱりこう自分の心を映していくというか。それから季節ですね。まあ、俳句は季語というのがあって春夏秋冬があるわけですけど、そういう中でやっぱり俳句をやっていて良かったと思うのは、ただこう普通、道を歩いているときでも街路樹が変化とか、春になると芽吹いてきて、それが青々としてきて、また一日一日の変化が毎日あるんですけど、そこの変化をまずやっぱり注視するようになる。そこがこう非常に最後に自分の幸せ感につながってくるんだと思いますけどね。

俳句を詠んでると、普段から感覚が鋭くなるっていうか 繊細な季節の“うつろい”に気づけるようになるのかもしれません。続いては千葉県と俳句の関係について、お話しくださいました。

能村さん:千葉県はね、歴史的に言うと、芭蕉さんも鹿島紀行の時に、市川からずっと利根川に出るまでね。小林一茶さんも、流山からね、松戸にかけて長く逗留されていて、まあここを拠点に千葉県ずいぶん色々旅をしている。正岡子規も俳句をひとつの確立をする前に房総にね、8日間の旅をしている。8日間の旅をして、市川から入ってきて歩いて、最後富浦から東京に帰っているんだけど、やっぱりそれがこう俳句改変のね。歴史的に見ると非常に、芭蕉さん、一茶さんから正岡子規、そういうような非常にこう多くの有名な俳人もね、千葉県にこられている。そういう土壌にある千葉県だと思います。

今週YOU遊チバでもご紹介した正岡子規は、近代俳句の創始者といわれていて俳句の革新を成し遂げ、それまでの俳句の概念を変えた人物ですが、その活動には 千葉・房総を旅したことも影響しているんでしょうね。

さて、コロナ禍により、なかなか句会が開催できない。そんな時、ITツールを使って 新しいスタイルでの句会がスタートしました。どんな句会だったんでしょうか。

能村さん:ITを使ったZOOMっていうね、ZOOMの俳句会というのが、このコロナ禍の中にあって、なかなか対面でできなかったんで、それじゃぁということで、ZOOMの俳句会を二つ立ち上げたんですけど。1つ25人ずつぐらいでね。この近辺のみならず、北は青森とか富山とか、九州の人とか。そういう人たちも参加していただいて、全国規模のね、句会ができたっていうことは、やっぱり非常にある意味で今までやってなかったことができたってことはね、非常に良かったと思います。いろんなシステムがあって、投稿システムがあってパソコンで3句投稿しておくと、ある程度のところがくると締め切ってそれを選句にする。選句をしてそこに批評を書くというようなことで、その結果もすぐに出てくるっていうことで。この居ながらにしていろんな俳句の機能っていうのがね、いろんなところでできるようになったっていうことはコロナのお陰様っていっちゃいけないんだろうけど、ありがたいことだと思いますよね。

そのほか、公益社団法人 俳人協会のYouTubeチャンネルなども大変好評で、これなら手軽に楽しめるということで全国の方々が見るようになって、かえって盛んになっていったなんて話もあるんだそうです。こうして古くからの文化が発展しながら受け継がれていくって、素敵ですよね。実は、俳句は世界にもファンが大勢いて、能村さんはこんな活動もされています。

能村さん:今、俳句ユネスコ無形文化遺産登録推進協議会っていうのでね。これは俳句、ユネスコに登録をしようということで、今、世界でも国際的にも非常に俳句が注目されているという中で、やっぱり世界のユネスコに登録してもらおうということで活動していますし、私の俳人協会でもね「房総吟行案内」という本がね、これ30数年前に一回出たんですが、新しい今、現代版を作ろうということで「新房総吟行案内」というのを作っているんです。俳句の素材になるところが、千葉県は海があり、山があり、都会もあるし、 まあそういうようなことで、非常に俳句の素材としては非常に恵まれた千葉県は環境にあると思います。

新房総吟行案内は来年には発行できそう、ということなので楽しみですね。そしてユネスコの無形文化遺産登録にあたって、能村さんは、まずは世界一短い詩の世界を知ってもらい、楽しんでもらいたいとおっしゃっています。たとえば俳句自体を英語に翻訳すると翻訳された方の解釈も入るので、できれば日本語でダイレクトにイマジネーションを膨らませてもらえるようになっていってほしいんだそうです。俳句に興味をもたれた方、千葉県俳句作家協会のホームページ、是非覗いてみてください。

千葉県俳句作家協会のホームページ

http://chibakenhaiku.pinoko.jp/

 

ぜひご覧ください。

第110回 館山の海とジャック・マイヨール

2022/8/12 UP!

今回は館山市で30年以上ダイビングスクールを運営、世界的に有名なフリーダイバーのジャック・マイヨール氏が館山に住むきっかけをつくった方にお話をうかがいました!

ジャック・マイヨール氏といえば、伝説のダイバーとも言われていて、リュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー」は彼の自伝が基になっています。館山市の坂田(ばんだ)というところに別荘をもつほどの親日家だったそう ですがその裏にはあるダイバーの存在があったんです。

館山市でダイビングスクール「シークロップ」を運営されている成田均さんにお話を伺いました。今は、ダイバーとしては第一線を退いて、気ままにダイビングされているそうですが、まずは、ダイビングとの出会い、そして館山との出会いについて伺いました。

成田さん:僕は秋田で生まれて尊敬するダイビングの日本の創始者に近い大崎(おおさき)(えい)(しん)さんという水中カメラマン、兼、世界のクストーさんたちといろいろ付き合いのあった先生の所へ弟子入りして現在に至ってます。健全なスポーツとしてね、やってましたので、トレーニングする場所がないわけですよ。だって泳いでるだけであがれって言われるし。で漁師にあがれって言われると喧嘩するわけにもいかないからあがらざるを得ない。だったらまあ、漁師さんに何か協力して、特例を設けてもらおうって、当然そういうことを考えますでしょう。たまたま先生が知り合いだった平田さんという定置網をやっている漁師さんがいて、そこで挨拶しに来た時に事情を話ししたら「網を見てくれるんだったら、うちの網の周りでね。潜って練習するのは良いよ」と。それで館山に住み着くようになったという、そういうことですよね。

大崎映晋さんというのは、1960年代から活躍された日本の水中撮影のパイオニア的存在の方で、クストーさんというのはダイビングの器材のアクアラングの開発者でもあり、深海をテーマにしたドキュメンタリー映画でカンヌ映画祭のパルムドールやアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した方。つまり、ダイビングの世界において、本当に代表的な方たちとつながりがあったということなんですね。成田さんがダイビングを始めた頃は、漁師さんたちが優先でダイバーの肩身が 狭かったけど、館山の海では、理解してくれる方がいて潜らせてもらえたんですね。

ダイビングは今はメジャーなマリンスポーツですけど、そういう時代もあったんですね。さてそんなご縁で館山にやってきた成田さん、千葉の海の豊かさがつたわるエピソードを教えてくださいました。どれだけ多くの種類の魚の写真を撮影 できたかを競う競技会に参加したのですが、結果はどうだったのでしょうか。

成田さん:88年から1992年までの5年間、10月10日の日に全国一斉にですね、何種類の魚をダイバーが写真に写すことができたかということで。4名のダイバーが、自己責任で何本潜っても構わないということで、それで5年目の1992年にシークロップチームはですね、千葉の海にも関らず全国第2位になりました。203魚種の魚をカウントしまして。ですから、ここの海は見ようによっては特異な海なんですね。外洋にも接しているし、黒潮・親潮も時によっていろいろ変化があるし。それでトップが西表の海洋公園チームで 253種類だったかな?で、2位が我がシークロップチームと、同率2位というのがあって203。第1回1988年の第1回大会に既にわがチームは7位でしょ?だからね全国の。そういう意味で豊かだという事です。

西表の海に続いて全国2位!今から30年前の話だとはいえ、すごい記録ですよね。世界的フリーダイバーのジャック・マイヨールさんは1976年に水深100mを超える素潜りの世界記録を達成、1983年にはその記録を105mに更新しました。ものすごい記録ですよね。そんなジャックさんがなぜ、館山の地に住むことになったのか、そこには成田さんとのつながりがありました。出会いはイタリアだったそうです。

成田さん:素潜りで潜ってゴム銃かスプリングでもって魚をいかに捕まえるかって、そういう世界大会があったんです。結果はまあ、大したことはないんだけど、1969年のとき、その大会にジャック・マイヨールが、日本選手団を表敬訪問してくれたんですよ。まあ、多分実行はできないだろうと。でもなんかきっかけは作りたいということで、日本には、僕の故郷には素晴らしい海があるので、そこを一緒に潜りに行きませんか?って、英文でね、日本語を英文に直してもらって届けたら、意外や意外「グッドアイディア」っていう話になって。それで60万円借りて通訳を雇って11日間の旅を。羽田で帰る時に「いろいろサンキュー」と「クレイジーガイ」と。クレイジーガイですよ。またどっかで会おうって言われて、あの世界のジャック・マイヨールと 旅をしたんだっていうことで60万円も高くはないなと思ってたら、2年後に突然現れたんですよ。

成田さんの故郷、秋田の海に潜るため数日間一緒に旅行をして意気投合したんですが、2年後に突然現れたそうなんです。

フリーダイビングは空気の入ったタンクなどの装備をせずに潜っていく競技なので、常に「死の恐怖」がつきまといます。独自の死生観がある日本の「禅」や「武士道」に、ジャックさんは大きな関心を持っていたので「それなら日本に住んでみれば」と成田さんが、館山に「ジャックスプレイス」と名付けた古民家を用意したことで二人の親交はさらに深まったそうなんです。ジャック・マイヨールさんは、2001年、その生涯を終えていますが、成田さん、実はこれからジャック・マイヨールさんとの想い出を伝えるため の記念館を作りたいと、少しずつ動き始めているそうなんです。

成田さん:「記念館作るぞって、そういういろんな飾るものあるの」とか言われるんですけど、全くないわけじゃない。多少はありますけれども。メッセージ記念館ですから、ジャック・マイヨールが何をしたかったかを僕は伝えたい。それには本当にやっぱり僕たちが要するに子供の頃持ってた夢をね、大人になっても持ち続けられるような、そういうものがこういっぱいあるわけですよ。そういうものを具体化したい。そういうものを伝えたい。そういう記念館です。体験学習ができ、ジャックの生前どういうことをしていたかっていうことも資料を入れるという、そういう記念館ですね。ですから、大きさとか格好にあまりこだわってません。むしろ仲間でみんなで持って手作りという感が強いですね。そのために材木は自分たちで切り出したり、いろいろやってます。

このジャック・マイヨール メッセージ記念館、まだ材木を切り出したところだそうですが、少しずつでも形にして、子どもたち、若い世代に、夢を持つことの素晴らしさと海の素晴らしさを伝え、感じてもらう場所として作り上げたいとおっしゃっています。ぜひ完成の折には訪れてみたいものですね。そして、番組ブログには、成田さんのシークロップダイビングスクールのリンクを貼っておきます。まずは、ジャック・マイヨールの愛した館山の海を知ってみるのもいいかもしれません。

江戸川を爽快に滑走「ウェイクボード」

2022/8/8 UP!

  • 「結構 気分に波がある!?」中西悠理がご紹介しました「江戸川で体験できるウェイクボードGARDEN-A.HOUSE」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
  • 江戸川と京葉道路の交差する辺りにある「GARDEN-A.HOUSE
  • ウェイクボードは、腕の力・足の力もほとんど必要無く、
  • 初心者でも1回目から立つことが出来て楽しいと評判です!
  • 千葉県の新たな魅力を知って、
  • 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
  • マリンスポーツというお題でこのポーズ。…伝わるでしょうか。ヒントは後ろのポスターです笑
第109回:道の駅しょうなん

2022/8/5 UP!

道の駅しょうなんを今回はご紹介します。

神奈川の湘南ではなくて、千葉のショウナンは、沼に南と書いて沼南です。かつて「沼南町(しょうなんまち)」という地区があったんですが、今は柏市の一部になっています。この「沼」は手賀沼のことで、今回ご紹介するのはその手賀沼の 近くにある、最近リニューアルされて人気となっている「道の駅しょうなん」です。

道の駅ですから、「駅長さん」がいらっしゃいます。駅長でプランナーでもある木村美穂さんに、     まずはリニューアルまでの経緯について伺いました。

木村さん:元々こちら沼南町という場所だったんですけれども、平成の大合併で柏市となりました。沼南町の時代から道の駅の構想というのはありまして、その沼南町の時代にこちらの道の駅のほうは完成しております。その後、昨年12月拡張リニューアルオープン致しまして、現在の大きな建物「てんと棟」ができましたのと、今年の4月に、もともとあった建物の方がリニューアル工事を行ないまして「レストラン棟」となりまして、そちらもオープンしまして、2棟揃ってグランドオープンとなっております。駐車場の規模からして400台という、かなり大規模な道の駅になりまして、建物も多いんですけれども(道の駅)もともとできたとき、想定していたお客様の数よりもかなり多くのお客様に、ご来館いただきまして駐車場もかなり狭くなっていたということで、お客様からもっと駐車場を広くして欲しいというご要望もございましたし、直売所もっと広くしてお買い物しやすいようにというご要望がございました。 そういったことを取り入れてですね。今回の道の駅に反映させております。

柏市は都心に近く、43万人もの人が住む大きな町ですが、市の総面積のおよそ4分の1が農地で、全国でも有数の生産量を誇るカブ・ねぎ・ホウレンソウをはじめとしてさまざまな野菜を生産しています。「道の駅 しょうなん」でも特に野菜直売所の人気が高くて、たくさんのお客さんが柏の野菜をお目当てに集まるんですが、この直売所、出荷される農家さんにとってもうれしい場所みたいなんですよ。

木村さん:

日常で使うお野菜はもちろんなんですけれども、季節ごとに色々なお野菜が並んでおりましたり、あとはスーパーでなかなか見かけないような野菜を作られている農家さんもいらっしゃいまして、それを目当てに料理人の方などもいらっしゃったりすると伺っております。

平日は近隣の方が多いんですけれども、週末になりますと遠方からのお客さんが増えまして大変にぎわっております。農家さんが納品される時にお客様と会ったりですとか、それを楽しみにされておりますのと、あとちょっとコロナ禍なんですけれども、落ち着いてきましたら、たとえばイベントで対面販売をしてですね、お客様とのふれあいの機会をできる ようにしております。農家の方々もなかなか自分でそういった機会がないので、そういったことを、楽しみにされているというお話を伺っております。はい、かなりモチベーションが上がるようです。

取材に行った時も、開店と同時にワッとお客さんが入店されて、ものすごい勢いで 野菜が売れていったそうですよ。リピーターの方も多そうでしたね

大人気の直売所やレストランだけでなく、道の駅としては珍しいお店も入っているんです。駅長の木村美穂さんに伺っています。

木村さん:道の駅で「知産知消」という言葉をテーマにしているんですけれども、普通、「ち」という言葉は「地」面の「地」だったり、千葉でしたら千葉県の字で「千」の字だったりするんですけれども、こちらでは「知」るという文字を当てております。生産者さんの思いですとか、商品の背景などを知ってもらった上で、手に取ってもらいたいという思いが込められております。その知るという取り組みのなかで、青山ブックセンターさんを入れておりまして、こちらでは、食ですとか農業ですとか、健康に関する書籍を取り扱っております。知消の方は食べ方を、知って頂きたいということがございまして。で、ブックセンターの中にそのレシピの本がある事もそうなんですけれども、例えば併設しておりますレストランですとか、そういったところですねこういった食べ方があるよですとか、こういったものを取り入れてますよということを実際に、地元の野菜を取り入れてですね、メニューにしているような感じでございます。あと、加工体験室が中にございまして、こちらも不定期にはなるんですけれども、料理教室を開催しておりまして、地元の食材を使ったり、地元のレストランの方を講師にですね、招いたりですとか、食べ方もそうなんですけれども、さらにそのレストランの講師の方ですとか、食べることに付随して、野菜ももちろんその地域のことも知っていただきたいということで、いろいろな取り組みを行っております。

直売所に書店、レストラン、カフェと、複合施設となっている「道の駅 しょうなん」そのコンセプトのひとつに「地域のターミナルステーション」・・さまざまな人、モノ、コトをつなぐ場所となってまちの経済や情報発信の拠点として、また、地域の課題に取り組む拠点として「まちづくり」に深くかかわっていく「道の駅」を目指しているということなんですが、具体的にはどのような取組をしていらっしゃるんでしょうか

木村さん:

道の駅の周辺で収穫体験をやっている団体さんがいたり、あとはフィッシングセンターさんで釣り堀ができたり、沼辺のアクティビティですね。例えばSUPですとか、カヌーをやっている団体さんもおりまして、キャンプ場などもたくさんできておりますので、そういうところと連携していろいろな今取り組みを行っているんですが、道の駅で例えばキャンプ場行く時にお買い物をして行ったりですとか、収穫体験の帰りに寄っていただいてより野菜のおいしさを知って頂いたり・・魅力ですね・・知って頂いたりですとか、そういったことで、道の駅で完結するのではなく、いろんな方々と連携して相乗効果としてこの地域全体を盛り上げていけたらいいなと思っております。道の駅の新棟の方に「インフォメーションカウンター」がございまして、そちらの方でいろいろな地域のそういったもの、用紙とか、そういったことのご案内もして おります。カウンターにいる方々が、実は地元のお母様方で、こちらの地元の事をよりよく知っていたり、お子様もいらっしゃる方も多いので、そういったお子様関係の情報とかも皆様と同じような目線でご案内できるかと思います。

「道の駅しょうなん」の周辺には、いろいろな施設やアクティビティがあるので、ぜひインフォメーションセンターに立ち寄って情報を見つけて、手賀沼を満喫していただきたいですね。木村さんはプランナーでもありますので、これから秋、冬に向かってまた新しい情報も発信していきたい、イベントも計画していきたいとおっしゃっています。 ドライブガイド情報もたくさんあるみたいですよ。車で手賀沼などにお出かけの際など、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

道の駅しょうなん

第108回 房総&淡路島 生シェイク祭り「須藤牧場」

2022/7/29 UP!

千葉は酪農発祥の地ですし、たくさんある牧場の美味しい牛乳で作られる

アイスクリームとかソフトクリームって、最高ですよね 。千葉県の飲食店で、2019年から開催されている「房総生シェイクまつり」というイベントがあって、こちら、年ごとに参加店舗が増え、大きな盛り上がりをみせているんです。

今回は、このイベントを主催する須藤牧場さんをご紹介します。

今日ご紹介するのは、館山市安東にある須藤牧場です。まずは須藤牧場の取締役・須藤陽子さんにお話を伺いました。陽子さんは、農林水産業において女性の活躍推進に貢献した活動を表彰する農山漁村女性活躍表彰で令和2年度に「農林水産大臣賞」を受賞するなど、さまざまな受賞歴をお持ちで、畜産業に携わる女性として、とても高く評価されている方なんです。どんな風に活動をされているんでしょうか。  

須藤陽子さん:牛をたくさん飼っている酪農家のお嫁に来て、それから30云年経ってますね。今は牛さん130頭ぐらいですね。結婚してからですね、夫と二人三脚で酪農業・・・一生懸命生乳生産に励んできたところですが、女性の感性を活かさせていただいて、酪農業の多面的機能っていうのに着目をして酪農教育ファーム活動だったりとか、六次化というところに力を入れてきたことが認められたということです。広い放牧場に牛さんが放れている姿を見るだけで、例えばもう癒されたりとか、オープンファーム的なところ、そういったところが一つの機能であったりとかします。

すごい農業には力があるなと。それを都会の子たちとかあまり自然と触れ合ったことのない人たちにも伝えていきたい。それがまた酪農家としての使命であったり、社会に貢献できる部分じゃないのかなっていうのに気が付いたということですね。 

農水産物の生産から加工製造・販売まで行うことを6次産業化と言いますが、須藤牧場さんでは生乳の生産だけではなく、牛乳を材料にしたさまざまな製品の開発・販売などにもいろいろ取り組まれています。一方、肝心要の酪農は一筋縄ではいかないことばかりだそうなんです。例えば、バターが足りないからといっても、牛を増やしてからバターを作ることができる牛乳を取れるようになるまで2~3年はかかります。やっと生産が増やせるようになったら、今度はコロナ禍で消費が一斉に落ち込んで大量の牛乳が余ってしまうということが起こったりもしたそうなんです。酪農はビジネスとしては厳しい、やめた方がいいのではと思われたこともあるそうなんですが、そんなときに、須藤さんの3人のお子さんたちが行動を起こし始めました。 

須藤陽子さん:毎日休みなく朝から晩まで働いていて、でまた体験の受け入れとかこうやってきた。そういう姿を見た三人の子供たちが、やっぱりあの牧場は無くしたくないって三人とも思ったようですよ。長女が、私たちが搾っている牛乳を使って牛乳料理の店を持ちたい。アイスクリームソフトクリームを売りたいっていうような思いでお店を立ち上げました。次男がその思いを引き継いで、また今度「生シェイク」というものがもう広がりを見せています。この「生シェイク」というメニューは、実は娘のまかないから始まったものなので、それがメニュー化されて、そういったものがどんどん地域の店にもお店の方にも使っていただけるんじゃないかっていう次男の発想で、今年は本当に盛り上がりを見せています。

スタジオの二人に、実際に須藤牧場から取り寄せられるシェイクを味わってもらいました。

とってもおいしいこの生シェイク、実はそのフレーバーは70種類以上あるんです。「房総生シェイク祭り」にはカフェだけではなく、イタリアンやお米屋さんなどいろんなお店が参加していて、それぞれオリジナルにアレンジしているからなんですね。詳しくは陽子さんの次男・須藤健太さんにお話を聞いています。

須藤健太さん:10年ほど前に就農致しまして、力を入れていることとしまして「生シェイク祭り」というイベントの企画・運営をしております。2019年に始めました。今年が4年目となります。自分で言うのもなんですけど、とっても楽しいイベントで、須藤牧場のアイスを使って、千葉県内の飲食店がそれぞれコンセプトを生かしたプレミアムなシェイクを限定提供する、っていうイベントですね。原材料が「須藤牧場のアイス」を使うことだけが条件となっていまして、どんな生シェイクにするかは全て各店舗にお任せしています。今年は千葉県内63店舗のお店が参加頂きます。2019年は館山市だけでわりと小っちゃくやっていたんですが、今年は千葉市の方ですとか、松戸市や習志野の方まで広がっていて、本当にマップにしたら千葉県内全部を回れるぐらい集まりましたね。

共通しているのは、須藤牧場の生シェイク用専用アイスを使用しているということだけ。 実は、千葉県だけでなく、兵庫県の淡路島にも広がりを見せている「房総生シェイクまつり」。今の段階で参加数は70店舗を越えているんです。須藤健太さん、今年こそはと意気込んでいるのは、こんな理由がありました。 

須藤健太さん:2019年に初めて開催したとき、正直、たくさんの方から喜びの声が上がりました。行政の方からもこれいいねって言っていただいたんですが、もう忘れもしない9月の頭に大型台風がやってまいりまして、とても尻窄みに。。。その時に、「来年はこれ、本当にいいイベントだから、もっと頑張ろう」っていうことで2020年頑張って冬から参加店舗数を募っていたら、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして大手を振ってなかなか宣伝が厳しい状態でした。今は千葉県、そして淡路島ですけどこれから、北海道、東北、九州や関西にも素敵な牧場いっぱいあるので、日本全国の酪農の歴史や価値をお客さんが感じられるように、日本全国の牧場とこう生シェイク祭りをやれたらこれ以上の幸せは、僕はないですね。それではラジオを聴きの皆様、生シェイク祭りちょっとでも興味がありましたら、是非“生シェイク祭り”で検索のほど、よろしくお願いいたします。

自分の牧場の牛乳だけでなく、各地域の牧場とその地域のお店を「生シェイク」というコラボレーションで盛り上げていく壮大なプラン、素敵な広がりを見せてほしいですね。ぜひ、みなさんも「房総生シェイク祭り」を楽しんで、お好きなフレーバーを見つけてください。「生シェイク」の提供期間はお店によって異なります。「生シェイク祭り」で検索して最新情報をチェックしてお出かけください。 

須藤牧場&淡路島 生シェイク祭り(10月31日まで)

https://www.sudo-farm.com/stamp-rally/

第107回 君津の秘密基地「びーとるランド」

2022/7/22 UP!

今回は、夏の思い出作りにもってこいの場所、、カブトムシやクワガタそしてオフロードカーまで楽しめる君津市のスポットをご紹介します。

今日ご紹介するのは、君津市泉にあります「びーとるランド」。いったい、大人も驚く「あの」カブトムシ、「あの」クワガタとはいったい何なのかを びーとるランド園長の藤田()()さんにお話しいただきました。

藤田さん

世界の珍しいカブトムシやクワガタムシは、放し飼い状態で展示して、実際に見るだけじゃなくて、触ったり、触れ合ったり、持ったり、写真撮ったりできる施設になっております。国産のカブトムシやクワガタムシだけではなくて、南米で、世界で一番大きいと言われている「ヘラクレスオオカブト」や「ネプチューンオオカブト」。他にも世界で一番凶暴だと言われている「パラワンオオヒラタ」。また、世界で一番美しい「ニジイロクワガタ」など、たくさんの種類の虫を展示しております。ネプチューンは、かなり大きいんですけれども、実は、世界で二番目の大きさになります。一番はやはり「ヘラクレスオオカブト」という種類になります。ギネス記録だとだいたい 17.3cm、173ミリになります。ネプチューンは170ミリくらい。わずか数ミリなんですけど、1位はヘラクレス2位がネプチューンというのが今の現状ですね。

放し飼い状態とコメントにありましたが、実際にはガラスハウスの中にカブトムシやクワガタがとまれるような木がいくつか設置されていて、そこにいるという感じなんです。ちなみに閉園後はケースに入れて、別の場所で保管されているそうです。さて、昆虫大好きの子供たちはどのような表情を 見せているのでしょうか?園長に聞きました。

藤田さん

主なお客様は3歳から6歳の男の子のお子さんをお持ちのファミリー層になりますね。男の子は昆虫好き。恐竜か昆虫かっていう二択ぐらいの好きな時期なので、それで男の子の親御さんたちが見つけて、行ってみたいって形で来ていただいておりますめ。いや、もう目の色すごい輝かせますね。結構今の子ってYouTubeで動画とかで見れるので、名前知ってたりとか、形知ってたりはよくあるんですけれども、実際に触ったことないことがほとんどなので、触れることの喜びとかがもう本当はしゃぎ回ってですね、本当皆さん笑顔なので、見てるこっちも嬉しくなりますね。 実は大人も子供返りします。特にパパさんがもう昔図鑑でしか見たことなかった虫なので、実はパパさんの方が子ども以上にはしゃいでるようなご家族もいらっしゃいます。

この写真は、標本が入っているケースですが、よく見ると種類の名前が書いてありません。手をにおているわけではありません。これは例えば、このクワガタなんだろう?と思った時、自分で名前や特徴を調べることをあわせて学んでもらいたいということで、このような展示を しているそうです。

びーとるランドの園長・藤田さん、以前は小学校の先生だったそうです。どおりで、子供たちにもわかりやすくお話くださいますね。さて、とても貴重な世界のカブトムシやクワガタ、見るだけでなく触ることもできるというびーとるランドですが、実は、それだけの場所ではないんです。ほかに何が楽しめるんでしょうか。

藤田さん

ここは、もともとある企業の福利厚生施設として、身内だけで遊んでいた施設だったんですけれども、ここのオーナーがですね、ちょっとこれは面白いから一般開放した方がおもしろいことで、一年半前に急遽整ってないところとかがたくさんあるんですけれども、発展途上といいますか、開拓をしながら今運営という形でやっております。そうですね。実はビートルだけじゃなくて、vehicle、つまり乗り物も、この施設では取り扱っております。いわゆるオフロードコースというのをですね、園内に作りまして、日本で他の施設ではまず乗ることができないような、例えば、ウクライナ製の水陸両用万能車「シェルプ」日本では実はあれ二台しかないので、そのうちの一台が実は君津市にあって、それをしかも一般の方も乗って頂けるというようなことで貸し出しておりますので、ぜひですね、日本でしか本当のここでしか乗れない 乗り物なので、ぜひ、お越し頂いた時に乗って頂ければなと思っております。あと、一般的に乗れるようなバギーとかですね。そういったものを皆さんに貸出して、ここの園内で楽しんでいただいております。

水陸両用車は道路の状況に合わせて、タイヤの空気を抜いたり、入れたりすることができるという機能もあるそうです。このほかにも、初心者でも自分で運転できるバギーや運転手付きのバギーなどがあって誰でも楽しめそうです。さらに、バーベキューができるエリアやキャッチボールやサッカーができる芝生エリア、手作りのジャングルジムやトランポリンなどの遊具もあります。園長の藤田さんに夏以降の計画などについてお話聞きました。

藤田さん

そうですね。いま総敷地面積3000平米ぐらいなんですけど、これをですね、倍にしてですね、もっともっと乗り物のコースだとか、芝生エリアを広げて、本当に公園としてもですね、利用していただけるように構想を練っております。近々では、夏休みに向けてアスレチックを二つほど増やすので、昆虫を見た後に思いっきり体も動かしていただけるようなエリアも拡大中でございます。虫も倍にする計画がございまして今だいたい虫が、

カブトムシが12種類、クワガタが17種類ぐらいなんですけども、夏休みでそれを倍にしたいと思っております。特にパパさんがヒーローになれるかなと思います。あの実際、キャッチボールするとお子さんよりは強く遠くに投げるので「パパすごい」なんかの声もよく聞こえますし、あとですね、フラループとか縄跳びもあるので、ママさんもフラフープを実際に娘さんに見せたりとか、縄跳び二重跳びとかすると、大人も子どもに対して大人たちはすごいんだぞっていう形ですね、実技を見せることによってヒーローになる、そんな一面をよく見かけます。来ていただければ、間違いなく皆さん大興奮して頂けると思いますので一度遊びに来ていただければと思っております。

君津市の郊外 泉地区にある びーとるランド。君津ICを降りてから、車で8分ほどのところにあります。バーベキューも事前予約で食材を手配いただけるということで手ぶらで出かけられますね。大人も子供も夢中になれる場所。なかなかありそうでないですから、この夏、お出かけ先の一つに加えてみてはいかがでしょうか?番組ブログにもリンクを貼っておきます。必ず最新の情報をびーとるランドのホームページでチェックしてからお出かけください。

びーとるランド公式サイト

https://beetleland-sbc.com/

第106回:千葉中央博物館特別展「鯨」

2022/7/15 UP!

今回は、マニアックな研究員さんが 企画・監修した、千葉県立中央博物館で 開催される特別展をピックアップします。千葉県立中央博物館は、千葉県の自然と歴史に関する県立の総合博物館。青葉の森公園の中にありますよね。そして平成元年の開園当時、身近な動植物の生態を観察できる生態園が日本で初めて併設されたということでも知られています。

その中央博物館で明日から開催される特別展、タイトルがシンプルです、ズバリ『鯨』です。かなり貴重な展示内容ということで、興味深いお話を、 いろいろ聞いてきました。

この特別展の監修をされている研究員の宮川(みやかわ)尚子(なおこ)さんにお話を伺ってきました。      鯨の研究、というと珍しいかも?と思いますが、ご自身が鯨のどこに興味があるのかをまずは伺いました。ちょっと変わっていらっしゃいます、、、

宮川さん:

哺乳類の中でも鯨を専門にしています。私は鯨の進化に非常に興味がありまして、哺乳類で陸地にいた動物が海に帰っていった動物なので、海に帰っていく過程で退化して無くなっていった後ろ脚の骨に非常に興味を持って、後ろ脚がどうやって退化していったのかなっていうのを調べています。ほとんどわからないんですけれど、体の中を探っていくと、お腹のあたりに宙に浮いた棒のような骨があって、それが後ろ足を支えてた骨盤の名残と言われている骨がわずかなサイズで残っているので、それの骨の形を調べたりしています。非常にマニアックですね(笑)、一般的には頭の骨の形を調べている人とかが多い中で、あんな小さな骨盤 の骨を喜んで集めているのはあんまりないので、ちょっと変態的なところはあります。

ここに、博物館にあるスナメリという小型の鯨の骨格標本の写真がありますが、確かに後ろの方に、ちょこっとほかのところとつながってない骨がありますね。宙に浮いたような不思議な骨があって、これが後ろ脚というか骨盤の痕跡?なんですね。そこを研究の一番のポイントにされている宮川さんに、鯨と千葉県との関わりを伺いました。

宮川さん

鯨とは、海に戻っていった哺乳類の仲間なんですけれど、実はカバが一番近い仲間だと言われていて、ああいう蹄が偶数ある動物の仲間から出てきた生き物で、一般的にはちょっと鯨のイメージがないイルカとか鯱(シャチ)とか、イッカクみたいなのも全部鯨の仲間に含まれます。世界で今、鯨の種類は約90種というふうに言われているんですけれども、そのうち日本に来た記録があるのが43種です。で、そのうちさらに千葉まで絞っていくと、千葉県は1935年以降の記録で調べると今35種が記録されていて、この数が実は日本で一番多いです。種数としては日本で一番多く確認がされています。千葉県は三方が海に囲まれていて、本当にいろんな海洋環境があるので、暖流と寒流がぶつかるって言うのもあれば、東京海底谷みたいな深海の要素もあるので、本当にいろんな海洋環境が揃っているので鯨に限らず、海洋生物は本当にユニークな生物層が形成されてます。

世界で確認されている鯨がおよそ90種類。そのうち3分の1以上35種類の鯨が千葉県の海で目撃されている、すごいですね。以前、銚子のイルカウォッチングの時は何千頭ものイルカに囲まれることがあるという話をご紹介しましたが、 改めて、千葉県は豊かな海に囲まれているんだなと思いました。

今回の特別展示の見どころを伺いました。

宮川さん

非常に珍しい標本も出てきます。「イッカク」という、千葉には生息してない鯨ではあるんですけれど、すごい長いツノを持つっていうイメージがあるような鯨の仲間がオスとメスのペアで出るっていうのが、たぶん非常に珍しいです。メスは実はその牙が生えていなくて、メスの標本っていうのが地味なんですけど、すごい珍しいものが今回は出ます。もう一つは、今回鴨川シーワールドさんの方から「シャチ」の・・5.3mのシャチの複製をお借りしてきて展示します。過去に鴨川シーワールドさんで飼育されていた個体の型を取って標本を作られたみたいなんですけれど、非常に大きな「シャチ」が。もう一つは「ツノシマクジラ」というクジラの全身の骨の展示をする予定です。これは2017年に千葉県の勝浦市で打ち上がったのを千葉県立中央博物館が回収したものなんですけれども、実はこの「ツノシマクジラ」というのが、2003年に新種になってあまり標本がまだないので、日本でも本当に数体しか骨格っていうのがないので、本当に非常に珍しいもの種類の標本を出します。で、その三つが一押しです。

一押しを伺ったのに三つもお答えいただきました。熱の入り様がすごいです。骨格標本などは、極力、宙づりにしないで床置きに近い形で展示をされるそうです。そして、5年前に勝浦に打ち上げられた新種のツノシマクジラ。こちらも貴重な展示です。海岸に打ち上げられた鯨を標本にする場合、まず穴を掘って砂浜の中に埋めます。しばらくすると、肉などの部分は、バクテリアなどによって分解されて、骨だけが残るので、それを掘り起こして 骨格標本とするんだそうです。

もし打ち上げられた鯨を発見したら、市町村など自治体や、博物館などに 連絡してほしいと、宮川さんはおっしゃってました。

今回はそんな鯨と人とのかかわりについての展示もあるようです。

宮川さん

千葉県は本当に鯨との関わりを探っていくと、歴史が古くて縄文時代まで遡ることができます。縄文時代

の遺物でイルカとか鯨の骨が出土していて、ちょっと一部加工して腰飾りにしてたりとか、おっきい鯨の骨

とかだと、なんかお皿にして使ってたんじゃないか?みたいな痕跡が残っているものとかがあったりする

ので、江戸時代になると組織だった捕鯨が南房総の方で始まるので、で現在まで続いている捕鯨の歴史

もあるので、道具とかの展示をしようと思っています。もちろん、水族館でイルカとか、鯱とかは見たこと

あると思うんですけれども、実際に海に行ってもう10m、何メートルもあるような鯨を見たことあるかというと、たぶんなかなかやっぱり接する機会が少ないと思うんですけれども、是非、海にはこんな変な生き物 がいるんだっていうのを知ってほしくて、特に大きさが圧巻なので、動かないものではあるんですけれどもその大きさっていうのをすごい体験して欲しいと思ってます。

今も南房総市和田町には捕鯨基地がありますし、縄文時代の昔から現在まで、いろんな漁法が開発されてきた歴史なんかも確認できます。そして、十何メートルもある鯨、中央博物館みたいに大きなスペースがないとなかなか展示できませんから、この機会にぜひ目の当たりにしてもらいたいです。

一方で宮川さんから聞いたお話では、江戸時代、貴重なたんぱく源だった鯨が打ち上げられると「誰のものなのか」でもめることが結構あって、ちょうど村と村の境目だと、頭がこっちの村をむいているからこっちのものだとか言い合いになったり、最初に打ちあがった場所から嵐で流されて移動してしまって、所有権はどっちにあるのか喧嘩になった、なんていう記録もあるそうです。結局どうなったのか、気になりますね。世界最大の動物とも言われるクジラの進化の歴史や多様性から鯨の体・骨を使った道具の展示、人の生活とクジラの関わりについても幅広く紹介する、かつてない規模の展示会です。宮川さんの想いも詰まった千葉県立中央博物館の特別展、「鯨」は明日7月16日土曜日から9月25日日曜日までの開催。月曜日がお休みで、開館時間は朝9時から入場は16時までです。鯨のひげでストラップを作るワークショップや講演会など関連イベントも多数あります。子供たちの夏休みの自由研究にもいいかもしれませんね。詳しくは千葉県立中央博物館のホームページをご覧ください。

http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

第104回 千葉東高等学校 山岳部

2022/7/8 UP!

今回は、千葉東高校の山岳部という部活の紹介です。

山岳部、あまり馴染みのない感じがしますが、登山の競技をする部活です。

どんな内容かはこの後お伝えしますが、今年の5月13日、14日に千葉県の大会がありまして、千葉東高校は男女共に優勝。8月に四国で行われる高校総体、いわゆるインターハイに出場を決めています。ちなみに、男子か過去に3回、女子は2回全国制覇をしています。

JR西千葉、千葉大学のキャンパスに近いところにあります。まずは、部員の方三人にいろんな質問をしてみました。まずは男子部員の川勝健太さんに入部のきっかけを聞きました。 

川勝さん

千葉東高校3年の川勝健太です。自分は学校から家がすぐ近いところにありまして、その東高校の前の校門の近くに横断幕が貼ってあって、毎年のようにあの山岳部全国大会出場とか優勝っていうふうなようなことが書かれていて、なんとなくその時には山岳部東高校強いんだっていうような。 イメージをいただきました。そういうようなイメージを持って興味をそそられたのがありますし、で体験入部に行って先輩方にも優しくしていただいて入ったような形になります。はいったときに競技って何するのかなっていうふうに、はあのうわからなかったので、まあ先輩方に色々聞いてみたら、まああの運動とか以外にもあの技能面を問われることも多々あるということ。 なのでそうですね、あの部活をとうして、あの人間として生きる力は確実に身についていると思いますし、あのいろいろな面でまあ社交性であったりとか、人を引っ張る力っていうのもついてる。と思うので、かなりこの部活で成長させられたなあっていう風にははい感じています。 

千葉県の大会では1チーム四人で決められた重さを分担して背負って早く目的の山に登り切ったチームが勝てるというものだそうですが、インターハイとなると、ちょっと違うようなんです。どんな競技なのか同じく3年生の池野こむぎさんに聞きました。

池野さん

山岳部3年の池野小麦です。全国大会では歩いているコースの所々に審査員が待っていて、私たちが通るタイミングで体力面や歩行、技術面が見られて減点方式で採点されていきます。疲れたそぶりを見せると。 どんどん点が失われていく感じになります。山を登り終わったらそれで終わりではなく、テント設営の審査が始まり、ミスをしたらまた減点方式で引かれていきます。今度は炊事審査が行なわれて、あの日の使いかたが安全かどうか見られます。味は見られません。大丈夫です。 ペーパーテストと言われる審査がありまして、四人で一チームなんですけど、それぞれで別のテストを受けます。一人は天気図を描いて、一人は救急テストと呼ばれる山で、実際に怪我した時について正しい知識を持っているかどうかが審査されます。で、もう一人は気象知識ででもう一人は自然観察と呼ばれるテストで、地図は正しく読めるのかという審査が行われます。

はぁ~なんてため息ついているところが見つかったら減点、元気はつらつで登んないといけないようです。さらに、テントの張り方や調理の仕方、さらには4人別々のペーパーテスト、こんな多岐にわたって、いろんなことに気を遣いながらする競技ってないですよね

中学でも大学でも大人でもこの競技は存在しません。高校だからできるのかもしれませんね。だから、体力、知識力、判断力、チームワーク全部必要なんです。ただし、炊事、ご飯作りは味見はないので焦げていても減点にはならないそうです。 3年生の岩崎彩乃さんに練習方法について聞きました。 

岩崎さん

山岳部3年の岩崎あやのです。(練習の)トータルの時間が2時間あるんですけど、最初の一時間はリュックに水を10キロから15キロぐらい入れて、階段を四階まで10から15往復したりしてます。それが運動なんですけど、次の一時間でペーパーテストの練習を。 していつも日頃4時に、NHKの放送で気象通報っていうのをやってるんですよ。それを聞いて、天気図をみんなで書いて、その天気図ができたのを見て前に書く人がいて、こう。今日はこういう天気図でしたねっていう確認をして終わります。たまに学校で炊事練って言って 山に実際に行って作る想定をしてご飯を作ったりしますね。主にカレーとか、そういう簡単なものが多くて、やっぱり山って物が捨てられないので、その中でいかにうまく料理するかみたいなのが問われるところになってきますね。 その目標に向かって進んでいくっていうのが、やっぱり達成感があって楽しいなってところではありますね。

取材したスタッフの話によりますと、重いリュックをいかに負担なく担いで階段をひたすら昇り降りする。コロナ禍ということもあるのかもしれませんが、黙々とひたすら昇り降り。練習というよりも修行?と感じたそうですよ。 

その後が天気図を書いたりするお勉強タイム。確かにNHKの気象通報で天気図を書く練習をされる方は多いです。本格的登山をされる方は、もちろんやっているでしょうけれど、毎日気象要件は違いますからね。なんか部員の中にすごい人がいるらしいです。

過去のインターハイで、唯一気象のテストで満点を取ったという部員がいて、彼が、教壇に立って部員たちに、丁寧に解説しているんです。同じ高校生だから、説明がわかりやすいと他の部員からも好評なんだそうです。ここにお勉強中の皆さんの写真がありますが、本当に熱心にやられているのがわかりますよね。 

2年前のコロナの時は学校自体がお休みになったり、画稿が始まっても部活ができなかったりと苦労も多かったようです。顧問の眞田武彦先生にお話聞いています。

山岳部顧問で眞田 先生

体力だけじゃなくて、登山に対する知識ですとか、気象に関する知識であるたりですとか、そういうもの求められますので、そういう意味でやっぱり特殊な競技だなあっていうふうにあの感じます。 伝統がずっと引き継がれていて、顧問が同行するっていうよりは、先輩たちからこう脈々と伝えてられているものがあって、それが非常にうまく伝わっていて、いい成績が続いているかなっていうふうに思いますね。普段山に登る時には和気あいあいと登ってますんで、そういう楽しい部分もあって、まあ、高校生ですとやっぱり純粋に競技として受け入れてもらって、彼らが持っている知識が、山岳部全体に伝わったりとか、彼らの持っている練習や体力が山岳部全体の体力を増進させたりっていう。そういう言い意味合いでも、大会を捉えることができるんで。 まあ、大会として、高校生でも成立するかなっていう感じはしますね。 

現在の部員は男子50名ほど、女子17名。全国大会にはその中の選抜チームが出場します。ちなみに今年の競技日は8月5日から9日まで香川県で行われます。初日がペーパーテスト、そして3日間で3つの登山コースを登り、その間に審査員が山の中でチェックを行い、ご飯を作り、テントを張り、緊急事態に備えて自衛隊もバックアップでついてくれているという壮大なスケールで行われます。結果発表は9日の閉会式。そこまでは一切点数がわからないそうなので、皆さんドキドキなのだそうですよ。いい結果が出ることをお祈りしています。今日は、高校総体独特の登山競技と強豪校である千葉東高校をご紹介しました。

1 9 10 11 12 13 14 15 16 17 25
サイトTOPへ戻る
WHAT’s NEW