2024/7/5 UP!
おととい7月3日に新しい紙幣が発行されましたね。この新紙幣の肖像画になったのは、1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎。実は5千円札に肖像画が描かれた津田梅子ゆかりの地が、佐倉市なんです。
江戸城の東の防衛拠点であった佐倉藩は城下町として栄え、開明的藩主として知られる堀田正睦をはじめ、日本の発展に名を残す人物を輩出した歴史ある町。津田梅子のお父さんで農学者の津田仙も佐倉藩の出身なんです。今回はそんな佐倉市で今も見ることができる歴史的建造物をご紹介します。
江戸時代、西の小田原城、北の川越城とともに江戸防衛の東の要衝として栄えた佐倉藩。今も当時の藩士の邸宅などゆかりの建物が市内に残されており、見学することもできます。そんな歴史的建造物を案内し、歴史を伝える活動をしているのがボランティアのみなさん。今回は「文化財ボランティアガイド佐倉」の久保田里美さんに、まずはどんな場所をガイドしているのかおききしました。

久保田さん:私たちは「武家屋敷」「旧堀田邸」「佐倉順天堂記念館」でガイドを行っています。佐倉市は江戸時代、佐倉藩11万石として栄えてきました。現在、その時代の武家屋敷や、当時使っていた建物のほとんどは壊されてしまって今はないんですけれども、その残った一部を順天堂の記念館として皆様に公開していますまた、明治時代になって建てられた旧堀田邸も公開しています。武家屋敷は同じ鏑木小路にあった建物を一か所にまとめまして復元公開しています。

佐倉藩士が暮していた「武家屋敷」、最後の佐倉藩主である堀田正倫の邸宅である「旧堀田邸」、そして現在の順天堂大学のルーツで、江戸時代に開かれたオランダ医学の診療所と塾であった「佐倉順天堂記念館」。こちらの3か所には、土曜、日曜、祝日、ガイドが常駐し、入り口で申し込むと、ガイドの方が説明しながら一緒に回ってくださるんです。時間は朝10時から。事前申し込みすれば、団体の方への案内も対応しています。そのボランティアガイドは、こんな風にはじまりました。

久保田さん:旧堀田邸は明治23年、堀田正倫公によって建てられた邸宅です。戦後売却され、取り壊しの危機に面したこともありました。市民の間にこの貴重な建物を残していこうという運動が起こりました。その後、この建物は市に寄贈され、平成11年に保存整備が終わった後に皆さんに一般公開をすることになりました。その際に市でガイドを募集しました。それはたった一回きりのガイドだったんですけれども、皆さんに大変好評を得ました。一回限りのガイド活動ではもったいないということで、翌年にボランティアでガイドをするという会を発足しました。その時はわずか10数名で始めたボランティアガイドの団体です。それから25年ほどたちまして、いまでは52人の仲間たちとボランティアガイドを行っています。

一般公開されるにあたって、募集されたガイドですが「これからもきっとたくさんの方が見にきてくれる、その人たちにも今後説明していきたい」ということでボランティア団体が設立されたんですね。所属するのは熱い想いとガイドとしての知識が豊富な皆さん。「武家屋敷」と「旧堀田邸」の見所を教えていただきました。

久保田さん:武家屋敷では3棟の武家屋敷を公開しています。なぜ3棟かと言いますと、それぞれ身分の違うお屋敷を公開しています。この3軒はどれも借家、、今で言う官舎になっています。ですから、皆さんに説明するときに。こちらが部長、課長、係長の家にそれぞれなっていますなどと説明しています。それは佐倉藩に厳しい決まりがあったからです。

武家屋敷に比べまして、堀田邸の方は旧大名家のお屋敷になります。明治時代に建てられたものですが、材料などはとても贅沢なものを使っています。建築関係の方がいらっしゃいますと、この一軒の中でこれほどの材料を見られるのはとても珍しいことだというお声をいただいています。じっと動かなくなってしまう方もいらっしゃいます。いろいろな工法などもご存じで、逆に私たちも教えてもらうことがあります。

官舎って、今で言う公務員住宅のようなものです。佐倉藩の藩士たちもそれぞれの石高、いわゆるお給料の差で、住むことができる家が違うのが、みるだけでわかるんです。3棟の武家屋敷はそれぞれ旧河原家・旧但馬家・旧武居家住宅といって、最も古い旧河原家住宅は県指定文化財になっています。垣間見ることができる当時の武士の生活は、階級により違いがはっきりわかるようで、久保田さんの話によりますと、まず、玄関あたりにある畳の数からして違うんだそうです。壁も土壁や塗り壁など、はっきり違いがあって、3つ比べてみると切なく感じる方も多いようですよ。

そして、旧堀田邸の方はお屋敷というのだからかなり豪華なんです。建築関連の方もたくさん見に来るようなんです。こちらは国指定の重要文化財で、ドラマなどの撮影にも使われています。堀田正倫は廃藩置県ののち華族となり一度東京に移住し天皇に仕えましたが、佐倉に戻ってからこの邸宅を建てたそうです。建物の方ですが、お話にもあった通り、畳のヘリの材質が絹でできていたり、天井の板の大きさや数、見る角度によって見え方が違う襖など床の間の前の大きな畳ガイドさんのお話がなければ、気づかないこともたくさんあるそうです。そして大広間から見える通称「さくら庭園」と呼ばれる庭も国指定の名勝。桜の季節には花を楽しむ方で賑わうそうです。最後に文化財ボランティアガイド佐倉の久保田さんからメッセージをいただきました。

窪田さん:佐倉でゆっくり時間を過ごして歴史を感じていただければ嬉しいです。私たちは「武家屋敷」「旧堀田邸」「佐倉順天堂記念館」をご案内しています。他にも佐倉には「城址公園の周り」をご案内するガイドさんたちがいたり、一緒に街を歩いてガイドする団体の方たちもいらっしゃいます。皆さんの旅の目的に合わせたガイドを選んでいただいて、この佐倉を満喫してください。
佐倉にある国立歴史民俗博物館は、古代から現代までを網羅した博物館で大変多くの歴史ファンの方が来ることでも有名です。武家屋敷と旧堀田邸では年に数回、特別公開も実施されていて、普段は入れないところを見られたり、佐倉藩士の甲冑を着るイベントなどもあるそうです。城下町・佐倉の散策、私もボランティアガイドをお願いして、あらたな魅力と出会いたいと思います。
それぞれの建物の情報などについては佐倉市のホームぺージをご覧ください。
https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/bunkaka/bunkazai/sisetsu/
2024/5/17 UP!
みなさんは「長狭街道」をご存知ですか?鋸南町の保田から鴨川市まで房総半島南部を横断する県道34号 鴨川保田線の通称なんですが、実はこの長狭街道沿いには、古民家を活用した魅力的なスポットがたくさん登場しているんです。今日はそんな中からあの「無印良品」が運営する古民家の宿をご紹介します。
鴨川市の山間部には東京から一番近い棚田「大山千枚田」もあり日本の原風景が広がっています。この自然豊かなエリアで空き家となっていた築100年余りの古民家をリノベーションして昨年8月にオープンしたのが、無印良品初の中長期滞在施設「MUJI BASE KAMOGAWA」です。まずはオープンに至った経緯を株式会社 良品計画の野村俊介さんにききました。

野村さん:私が担当しているのは、宿泊滞在を専門にやっている部署で業務をしております。こちらの施設は「MUJI BASE KAMOGAWA」という古民家一棟貸しの中長期滞在型の宿泊施設となっております。この古民家は築百年ぐらいの古民家でして。当社は実は鴨川市でいろんな店舗も含めた活動を2014年ぐらいからしている中でご縁がありまして、あのオーナーからあのお借りすることになりました。2019年ぐらいに社員向けの宿泊施設として、まずは改修をしました。でその後社会の情勢が変わったりだとか、コロナがあったりする中で、この施設をですね、社員向けだけでなく、お客様に向けた滞在施設として出来るのではないかと。まあそういった経緯もあって、2023年の8月にですね。宿泊施設として開業できるリフォームを追加でやりまして、開業に至ったと言うような経緯でございます。

良品計画は、鴨川市釜沼地区の棚田保全のサポートをきっかけに10年ほど前から地元のお米でお酒(日本酒)をプロデュースしたり、農産物直売所やカフェも入る総合交流ターミナル「里のMUJIみんなみの里」を手掛けたり、鴨川市との関係を深めてきました。実は鴨川だけでなく全国で、自治体や地元住民が主役の地域活性化の動きに無印良品が巻き込まれる形で 「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指しているんですね。

では、鴨川長狭街道の、築100年古民家のリノベーションはどのように進めていったのでしょうか?
野村さん:まあ、この地域よくある田作りと言われるこう田んぼの田の字になっている建物なんですけれど、そのベースは変えずに水回りですね・キッチン、お風呂、トイレといったところを今の暮らしに合わせたものに改修をしまして、もともと住宅の持っていた心地よさだったり、気持ち良さみたいなところは残しつつ、プラス無印良品で扱っている日用品と、それから地域の方に譲っていただいた家具類をミックスさせて「暮らすように滞在できる場所」という事をコンセプトにリフォームをしております。無印良品で取り扱っている日用品・・例えば食器類ですとか。キッチン用品、それから寝具お風呂周りのものなどはもう基本的に無印良品のものですべて揃えておりますので、店頭で売ってるものがそのままこの施設に泊まっていただくと試すことができると。無印良品で販売している物がかなり体験できるような設えになってるかと思います。

シーツや枕、アメニティなどはもちろん、キッチン用品、最近人気の食品なんかも無印良品のものが提供されているそうです。無印良品の商品を使いながら築100年の古民家の雰囲気も味わって時間を過ごす。100年という時の隔たりがあっても、この二つ、不思議にマッチするそうで、お客さんの多くは、次の予約もして行かれるのだそうです。この施設は1棟貸しで、基本は1組そして2泊以上という決まりになっています。例えば土曜日に渋滞で思ったより遅れて到着した場合、翌日の帰りの渋滞や時間が気になってゆったり過ごせない、なんてことがないように、しっかりと中1日を過ごしていただきたいということなんだそうです。
宿泊の受付は宿から車で5分ほどのところにある、みんなみの里でするんですが、受付がてら地元の食材を購入することもできるんですよね。食事の提供はMUJIBASEではないのですが、宿泊者専用のお米やお肉などの基本セットもありますし旬のお野菜や果物など食材も購入することができます。旬の食材のおすすめレシピも配布していますので、そこにある食材をみてメニューを考えるという楽しみもあります。さらに、MUJI BASE KAMOGAWAのお庭にも、実はいいものがあるんですよ。
野村さん:敷地内に無農薬でやってる畑もありますので、そこで取れてる野菜とかは宿泊の方、ご自由に収穫できますので、そういったものを使ってお料理してお酒を飲んでくつろぐみたいなことを皆さんされてると聞いてます。はい。パクチーですとかルッコラとか、あとは玉ネギなんかを今まさに植えているところでもうそろそろ収穫ができると思います。最初はあの取られすぎないかなって心配もしてたんですけれど、あの本当皆さん節度ある形で必要な分だけ収穫して召し上がっていただいているってことで、お客様からのコメントでもやっぱ滞在の中で一番良かったのが、その野菜を収穫してすぐにキッチンで料理して食べたみたいなことが良かったっていうのは、お声としてもいただいてるので、今のところ非常にご好評頂いてます。

こちら、予約がだいぶ先まで埋まっているということなんですが、この人気、実は国内だけじゃなくて、グローバルなものになっているんです。どんな方たちがいらしているのか、そして、この先のMUJI BASEの動きについても教えていただきました。

野村さん:半分位が海外の方なんですが、国で言うと韓国、台湾、香港、それからシンガポール、タイといったアジアとあと北米ですかね、アメリカ、カナダといったところからのお客様がみえてます。もうMUJI BASEに来たくて鴨川に来てる方があのほとんどかなと。観光で出回るというよりはこの地域、あるいはこの住宅の中でゆったりと過ごすみたいなことをされているかたが多いようです。今年の4月末にですね、香川県の豊島というところでMUJI BASE TESHIMAというのが第二弾として開業します。今年の10月頃を予定してますが、MUJI BASEの第三弾として同じく千葉県・大多喜町の旧老川小学校、養老渓谷のところなんですが、そこでMUJI BASE OIKAWAというのをやる予定になってます。特に千葉エリアに関しては、鴨川もこれから老川もやりますが、さらに活動広がっていくんじゃないかなというふうに思っています。

海外からのお客様は殆どの方が、成田空港や羽田空港から電車を乗り継いだり、レンタカーで直接鴨川を目指していらっしゃるそうです。そしてMUJI BASE OIKAWAの方は、秋頃のオープンを目指しています。こちらは、建物が元学校ということもあって、グループでの宿泊もできるようになるそうです。詳細は今後、ホームページなどに掲載されるとのことですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
https://www.muji.com/jp/ja/special-feature/mujibase/kamogawa
2024/5/3 UP!
「ガストロノミー」という言葉を皆さんはご存知ですか?単に美食を追求するのではなく、食事と地域や文化との関係を考察する学問を指します。美味しい食材の宝庫である千葉県を「世界に誇れるガストロノミー県にしよう」とスタートしたのが「ちばガストロノミーアワード」の取組で、今年2月に第1回の表彰式が行われ、地域とつながり、千葉の食の魅力を最大限に表現している方や団体が「飲食店部門」「生産者部門」に分かれて選ばれ、さらに大賞・特別賞が表彰されました。
生産者部門で大賞を受賞したのは以前、番組でもご紹介した「須藤牧場」さん。他にもこだわりの生産者や飲食店が揃っています。飲食店部門の大賞が今日ご紹介する佐倉市のレストラン「プレゼンテスギ」。どんな取り組みやメニューが大賞に結びついたのか、オーナーシェフにお話を伺っていきます。

第1回ちばガストロノミーアワード飲食店部門で大賞を獲得した佐倉市のイタリアンレストラン、 「プレゼンテスギ」。JR佐倉駅から少し離れた白銀公園の目の前にあります。今回お話をうかがったオーナーシェフの杉岡憲敏さんは、保育園に通っていた頃、テレビの「料理の鉄人」を見て料理人に憧れ、その志を貫いて料理人になりました。2016年に今のお店を構えたのですが、開店して2年位経った頃、とあるお客さんから衝撃的な話をされ、お店の方向性が変わっていくことになります。

杉岡さん:万人受けしそうなものを、僕もみんなに美味しいって言ってほしいので、そういうものを知ってる食材で料理をしているような感じでした。うちの店に来てくれるようなお客様男性の方なんですけど、「これは本当にあのシェフが作りたいお料理なの?気を悪くしないでね」なんてお話してくれて、「銀座の方でついこの間食べたのお寿司、どっちがおいしいかって言った時に、やっぱり値段じゃなくお料理の味で言うならば、銀座の鮨の方がごめんねシェフ美味しかったよ」なんて言われて。「でもこれがあなたが使いたい食材でこの料理だったら私たちは好きだから通うけどもっと何かできるんじゃない?」みたいななんか言われて。少しやっぱ悔しいってのもやっぱありますけど、その食材やっぱ勝てないって、正直、パワーがやっぱどうしても足りなかったので、安くて美味しい食材も、もちろん世の中にはもう本当たくさんあるっていうのは知ってるんですけど。アワビにはアワビの良さがあったり、伊勢海老には伊勢海老の良さなんていろいろ千葉県にはやっぱ高級な食材もあったりして、それをいつかはやっぱ、使ってみたいし、美味しいのはもちろんコックなんで知ってるんで、そうですね、使いたかったので使ってくお店にしてきました。僕の世界観を表現する、SUGIワールドのイタリアンを食べてもらうような方向性に変わってきました。

お話によると、圧倒的なパワーの食材でもっと感動する料理を作りたくなったんですね。開店当初は、ランチで1500円とか3500円のメニューを出されていたそうですが、もっと自分が納得したいい食材を使えば、もっと美味しくなる。杉岡さんの千葉県産の食材を使った料理の研究が始まります。日本全国、取り寄せたい美味しい食材はありますが、輸送に時間やコストがかかるし、野菜や肉はやはり新鮮なものを使いたい。だったら実は地元・佐倉をはじめ千葉はものすごく美味しいもので溢れているんだから、それを使って圧倒的に美味しいものをつくろう!と試行錯誤し、今や半年先まで予約で一杯の「スギワールド」を貫くお店になっていったんです。
でもそんな地域の美味しい食材、どうやって見つけて行ったのでしょうか?
杉岡さん:それこそイタリア人やフランス人なんてのも地元本当に愛してたりもするので、ちょっとそんなイズムもちょっと自分の中にもあったりもするので、僕は千葉県が本当に大好きなので。おすすめのおいしい食材というと、あのヤギのミルクなんてのはついこの間、もうアワードの授賞式の席でクルックフィールズさんの社長さんと少しつながることができたのでちょっとお伺いして、ヤギのミルクにもちょっと僕はビックリして臭みがもう牛乳よりも無いかな?なんて形で。そこでちょっとヤギのミルク使いたいです。なんて社長にお願いして送ってもらったりもして使ってます。僕の場合はもう本当に一人でなんも持ってないし、何もできないので、いろんな人に助けてもらって、これ何とかなりませんかとかっていうと「あるよ」とかって言ってくれたり、使っていいよって言ってくれたりするので料理に使ったりはします。

杉岡さん自らアンテナを張り巡らせて食材探しをされているんですが、お客さんや知り合いの方からの情報が本当に貴重なんだそうです。その食材を仕入れて料理するだけでなく、自分の農園で育てたり、自ら山に入ってきのこを収穫するなど、千葉県産食材へのこだわりは、どんどん強くなっていきました。お店の評価も次第に高まり、フランスの本格レストランガイド「ゴー・エ・ミヨ」日本版にも3年連続で掲載され、知る人ぞ知る人気イタリアンになっていきます。
「プレゼンテスギ」 は、ランチもディナーも一斉のスタートで、2時間ほどをかけてじっくりいただきます。ある日のメインの豚料理は予約の時間の3時間前から準備し2時間かけて火を通すなど、調理にも徹底的にこだわりをお持ちです。様々な料理を楽しませてくれる杉岡さんですが、具体的に、どんな料理が出てくるのでしょうか?ひとつご紹介いただきましょう.
杉岡さん:ついこの間までやってたメニューで、うちで「里山の音と香り」っていうデザートがあったんですけど、それは僕が今里山で感じてる音と香りをお皿の中に盛り込んでいるデザートだったんですけど。トレビスなんてちょっと苦みのある野菜もパリパリに焼いてあげたものを皿に盛り込んであるんですけども、まずは僕は里山で探検していると葉っぱ踏むとパリパリ踏む音があったりするので、そこをちょっと表現するために、まずパリパリに焼いたものをお客様に説明で「手でバリバリ割ってくださいね」なんてお願いすると、目つぶってるお客様なんか「本当山歩いてるみたいな音がする」なんて言ってくれて。「次、崩し終わったら下にチョコレートが隠れているので、一緒に合わせて食べてください」なんて言うと、あの里山でふきのとうがとれたりするので、ふきとチョコレート合わせて口の中で今度里山のふきの香りがしたりするので、今僕が里山で感じている音と香りってところでそんなものを楽しんだりするので。僕の記憶を体験しながら、お客様が料理を食べるみたいな形ですね。なんか少し五感にも訴えられるようなものをなるべく盛り込んでいきたいななんて形で、、、

お料理だけでなく、レストランの内装も壁を塗ったり、テーブルクロスの理想の色や手触りにこだわったりと「スギイズム」は徹底しています。でも他の方々からのアドバイスも受け入れてとにかくいいものにしていくという、杉岡さんの人間性が感じられるお店になっています。なぜかドラゴンボールのフィギュアが並んでいる場所もあるんですよ。「おいしい」だけでなく、「楽しい」「感動」という感覚も味わってほしいと創り出した場所では、お食事されて本当に涙する方もいたそうです。
https://presente-sugi.gorp.jp/
コースの内容はその日の食材や季節で変わります。いろいろな食材を発掘したり、育てたりしている杉岡さんですがその興味は尽きることなく、常に「もっと新しい食材を!」と探しているそうです。
杉岡さん:あのシェフ今何考えてるんだろうなんて時はうちのインスタグラムなんか覗いてもらうとこのシェフ、これ、今いじくってるんだろうな。なんてのが分かると思います。皆様にも僕、知らないことが本当たくさんあるので、いろんな人にうちの所にこんなのあるよなんてのはもう本当にインスタグラムでDM飛ばして頂けたら、僕も本当にここはいっていいんですかなんて言って、多分お邪魔しちゃうと思うので。「ぜひあのこんなおすすめの食材が、実は千葉にはあるんです。」なんてあったら教えてもらえたらなあなんて形でこの間も僕ドリンクでライチをちょっと使ってたんですけど、千葉のがないんですよね、なんて話したら「何言ってるの?スギさんあるよ」なんて言ってくれて。皆様に紹介していただいて、食材なんかもいいものは積極的に使っていきたいなと思うので、ぜひ。一人で探し切れないのでご紹介よろしくお願いします。
ジビエ料理にも情熱をお持ちで、千葉の美味しい木の実などを食べている動物たちは、やっぱりおいしいんだそうで実はあのキョンも美味しくなってテーブルにのる時もあるそうです。
千葉の力のある美味しい食材を杉岡さんの腕でさらに美しく、五感に訴えるメニューにしていくプレゼンテスギ。予約の方法など、詳しくはお店のインスタグラムをご覧ください。こちらのインスタグラム、見ているだけでワクワクしてきますよ!
2024/4/26 UP!
もうすぐゴールデンウィーク。色々おでかけのプランを練られている方も多いでしょう。
今回は、世界に誇るバラを創りだすことと、日本にバラの文化をひろめることを目的に、1959年に設立された関東最大級のバラ園、「京成バラ園」の楽しみ方をご紹介していきたいと思います。

魅力的なバラ園が沢山ある千葉県。なかでも八千代市にある京成バラ園バラ好きの方にはおなじみ、お花にはちょっと疎いという方でも、名前は聞いたことがある、という方が多いと思います。およそ3万平方メートルという広い敷地にさまざまな種類のバラが咲き誇っている、千葉を代表するバラ園の一つです。実は今のような形になったのは開設から40年経った1999年のこと。開設当初の頃についてガーデン部の課長の佐藤克己さんにお話伺いました。

佐藤さん:京成バラ園のガーデン部という部門で課長をやっております。佐藤克己と申します。八千代市の方、当時、今もそうなんでしょうけども、乳牛が盛んだったみたいで、でまあ、いわゆるこの牛ふんっていうね、堆肥になるものって言ったところもありながらっていうところだと思うんですが・・当時、親会社の京成電鉄の方で、こちらは八千代市というのを選定した上で、京成バラ園の方を開業したというふうには伺っております。当時はですね、今みたいにあの京成バラ園・・・バラ園を鑑賞する施設ではなくてですね、園芸店として。まあガーデンセンターの方があり、実はですねあの京成バラ園の方も知らない方も多いと思うんですが、卸売業であったり、造園業であったり、あと研究部門ですね・・育種の部分をやっていた幅広くやってたところもございますので、その当時はですね、このバラ園の見本園という形で、お店の脇にちょっとした見本園があったっていう程度だったかと思います。
元々は、バラの育成や出荷を目的とした「バラ屋」さんで、そのお店の横で見本としてバラの花を咲かせて見せていたそうです。京成バラ園芸の研究所・所長には日本でのバラ研究・育種の第一人者でミスターローズと呼ばれた鈴木省三さんが就任。そして1999年にリニューアルし、複合施設としてオープンした京成バラ園。今はどのぐらいのバラがあるのでしょう。

佐藤さん:今バラ園にはですね、1600品種1万株の株が植っています。ちょっと見下ろせるような形になっておりまして、こちらではもうフランス式っていうふうに言われているんですが、左右対称になってるように見れる整形式庭園という形をとっているんですね。で、特にこの春に関しましては、よく、バラのアーチですね・つるバラがきれいに一番咲く時期にもなりますので。逆に言うとですね、あの秋ってよりこの春しか見れないと言ってもいいぐらいですね。こちらの京成バラ園には38個のバラのアーチがあるんですね。で、そちらがもう外周をっていう形になるんですが、まあ綺麗にバラのトンネルをくぐれるようなっていうところが春の一つの見どころにはなっているところです。バラエティに富んでいてですね。さまざまな品種もええありますので、そこが楽しみところの一つのポイントになっております。

例年、ゴールデンウィーク頃から絶好の咲き具合になるんだそうです。バラはうまく育てると種類によっては年に4回花を咲かせることができるそうなんですが、やはり、春のこの時期のバラが一番勢いがあるそうですよ。
今ではたくさんのバラを観て楽しめるいわば「バラのテーマパーク」として年々エンタテインメント性を高めていこうとされているそうです。一体どういったことを始めたのでしょうか?

佐藤さん:極力ですね。そこの世界観を味わってもらうために、バラの植物園っていうところから、バラのテーマパーク化というところを目指して、ええ、今、いろいろなところの取り組みをしております。これはですね、二年ぐらい前に、実はこのバラ園内に・・まあ温室になるんですけどねちょっとしたアクティビティがやっぱり欲しいなあっていうところで、小さいところのところなんですが、メリーゴーランドがあったりですね。昨年の春からですね、ちょっと新たなエリアを追加しよう、広げようというところで『アリスフォレスト』っていう場所を作りまして。ちょっとこの不思議の国のアリスをモチーフにしたというところはあるんですが『アリスツアーズ』っていう、車に乗る・・・皆さんもこう一緒にこいでいっしょに乗ってこの世界観を楽しむっていうアトラクションなんですけどね。・・・そういったところも追加しています。で、特に今年の春に関しましてはこのアリスツアーズをバージョンアップをかけてですね。エピソード2として楽しんでいただくものであったり。先ほどバラのテーマパーク化って言ったところもあるんですけれど今年からですね。弊社としては初になるんですが、パレードの方の開催ってことも考えております。

現在開催中のイベント「アリスのBlooming Carnival」では、「アリスツアーズエピソード2」として新エリアが登場したり、オリジナルキャラクター のグリーティングサービスが行われるなど、コンテンツが充実しているんですが、なんといっても京成バラ園では初めておこなわれるパレードが注目です。地元の方々、ダンススクールやブラスバンドも参加して庭園の中で行われるパレード。最初は5月25日土曜日に予定されています。こちらも盛り上がりそうですね。そして以前この番組で、京成バラ園までの道にバラを植えているボランティアの皆さんの話をご紹介したことがありましたが、今はどうなっているんでしょうか?

佐藤さん:八千代市さんの観光推進室っていう部門があるんですが、こちらもそのプロモーションって一環ではそちらの八千代市さんの協力を得ながら、またあの京成バラ園の最寄りの駅が八千代緑が丘駅という駅になるんですけども、そちらもですね。バラのボランティア団体がおりまして。緑が丘の駅からバラ園に来るまでの道ですね。そちらにバラをいっぱい植えているっていう、そのバラストリートっていうんですかね?それも今作っているところで、弊社のスタッフも一緒に加わってやってるところもありますね。

このイベント期間においてになるんですが、当然の京成バラ園にはレストランだったり。カフェだったり、ベーカリーですね。併設している部分があって、そちらでもね、色んなオリジナルのもの・商品というのを作っていただいているんですが、このイベント期間において、キッチンカーさんとかもね。協力を得ながらやってるところもありまして。まあ、その中でやっぱり人気がある「バラ盛りジェラート」って、バラの形をしたジェラートなんかもすごく人気で。そういったところの一つの楽しみポイントではあったりしますね。このジェラート、薔薇園をバックに写真を撮られる方が本当に多いそうですが、一枚一枚重ねるようにして作るので、綺麗に撮るには急がないといけないみたいです。

年々パワーアップしているバラのテーマパーク。ぜひ皆さんもお出かけください。京成バラ園のイベントや営業時間など、詳しくは公式ホームページでご確認ください。
2024/4/12 UP!
「田舎暮らしの本」の2024年版住みたい田舎ベストランキングで全部門(「総合部門」「若者世代・単身者部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」)首都圏エリア1位になった「いすみ市」に、パン屋さんが増えているのご存知ですか?
いすみ市は小さいながらもこだわりの詰まったベーカリーが集まる『美味しいパンのある街』でもあるんです。今日は、その中の一つ、作り方、材料にこだわりを持った小さなパン屋さんをご紹介します。
今回はその中から「グラン」というお店をご紹介します。オーナーシェフの鶴岡あずささんにまずはお店を開いたいきさつをお話しいただきました。

鶴岡さん:いすみ市のグランというお店のオーナーシェフをしています。鶴岡あずさと言います。2017年の12月にオープンしました。小学校から大多喜に住んでまして、それまでは千葉市の方に住んでたんですけれども、大多喜に行った時に近くにパン屋っていうものが全くなくて、今までパン屋さんに行ってパンを買うっていうのが当たり前だったのが大多喜に来てそれがないっていうのがちっちゃい頃、ちょっとすごく不満だったというか。ただ、その時は別にパン屋になりたいとかそういうのは全く思ってなかったです。もともと全く違う仕事についていたんですけれども、それを辞めるにあたって、自分に手に職を付けたいっていうのがありまして。その中で、店やれるなら田舎でできるんじゃないかなっていうのもちょっとあって、パンの道を選びました。

東京でついていた仕事をおやめになってから、いくつかの都内有名店などで技術を学んだ鶴岡さん。修行もいずれはパン屋さんに!と思いながらだったので楽しくてしょうがなかったそうです。そして、2017年にご主人の実家があるいすみで「grain」を開店されました。気になるパン、どんな種類のものを作っているんでしょうか?

鶴岡さん:土日は多分40種類前後はあると思います。まず、すべての小麦を国産のもので作っています。安心安全で食べてもらいたいということで、パン生地に関しては一切添加物は入っていないですし、あと地元で採れたもの、野菜や果物をできるだけ使用するようにしています。今特に使っているのが長ネギと人参なんですけど、こちらはいすみの給食でも使われているような「いすみ育ち」というので作ってる野菜を使わせていただいてます。もう野菜自体がすごくおいしいので、味付けもできるだけシンプルにしてそのものの味が味わっていただけるような形で提供したいと思って作ったパンですね。あとゆずやすだちなんかは、この家でとれたものを使ったりしてます。

ひとりで切り盛りしているのに40種類前後、すごいですね
鶴岡さんのお話にあった「いすみそだち」とは、市内すべての学校給食に地元の 有機米を取り入れた先駆けとして知られるいすみ市が、健康な野菜をつくるために設けている認証制度。地域由来の資源を活かした土づくりにこだわり、化学肥料不使用や、遺伝子組み換えをしていないなど独自の基準を満たしている野菜のことなんです。地域ぐるみで食の安心安全に取り組んでいるんですね。

美味しいパン屋さんの集まる街・いすみ市にあるパン屋さん「グラン」を今回ご紹介しています。こちらではたくさんの種類のパンを毎日焼いているわけですが、“いすみならでは”のパンがあるんです。オーナーシェフの鶴岡さんからご説明いただきましょう。
鶴岡さん:大原の椿公園っていうところがありまして、そこの椿の花からとった酵母を使ってパンを焼いてます。結構元気ですごく膨らみやすくて天然酵母みたいなパンだと皆さん堅いみたいなイメージがあると思うんですけれども、すごく柔らかく、ふわふわな感じで仕上げているので、とても食べやすいのと、あと、その酵母を使うことによってすごくいい香りがするので、焼いたときの香りがとってもいい香りになります。椿のお花の香りではなく、その酵母の香りになります。その花酵母を作っている会社の方が来られまして、大原の方で椿が有名なので、椿のお花からとった酵母を作ったので、それを使ったパンを焼いてくれるところを探しているということで、うちに話がありましてそれで作るようになりました。まあなんかとてもシンプルでおいしいパンにしたいなと思って、今の山型食パンにたどり着きました。

そのほかお店のパンをいくつかスタジオに用意しました。人気のクロワッサンも頂きました。

近くにチーズや乳製品で有名な高秀牧場があって、そのお出かけついでに寄られる方も多いのだそうです。パンとの相性抜群ですものね。そして、季節を感じさせてくれる、これも地元の食材を使ったデニッシュなども並びます。どんなものがあるのでしょうか。
鶴岡さん:まだイチゴが最盛期なんですけど、5月以降はそのうちナツミカンが出てくると思います。あと、初夏から夏にかけてはブルーベリー。8月から9月ぐらいにかけてはシャインマスカットを近くで作っている農家さんから買ってデニッシュに使ったりしています。秋ごろはイチジク、あと栗とかっていう感じ、できるだけラインナップというか、果物や野菜をパンに乗せれるようにしています。ずっと同じ物だけじゃなくて季節感が感じられるようなパン屋さんでありたいなと思ってます。

季節によってメニューが変わるので、常連のお客様には「○○のパン、まだ今年は出ないの?」と聞かれるという人気のデニッシュにも注目ですね。グランの情報は、お店のinstagramで発信されています。HPから事前に予約して店舗で受け取ることもできますのでぜひチェックしてください。
https://www.instagram.com/grain_pan

そしてグランのようなこだわりの小さなパン屋さんが、いすみ市にはいくつも あります。そんなお店をいくつか回って食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。
2024/4/5 UP!
「春野菜」の美味しい季節がやってきましたね。
千葉県は全国有数の農林水産物王国!年間通じてさまざまな野菜ができてきます。春野菜というと寒い冬を耐え抜いて栄養をたっぷり蓄えてるものが多いんです。例えばふき、たけのこ、たらの芽、菜の花、新セロリ、新じゃがいも、新ごぼう、春キャベツなど、、、

そこで今回は甘くて美味しい春キャベツ。その生産量が日本一の銚子市からちょっとユニークな農家さんをご紹介します。
ちなみに「春キャベツ」とは春前ごろから初夏にかけて収穫されるキャベツのことで、葉の巻きがゆるく、柔らかいのが特徴。とてもみずみずしく、中まで黄緑色をしています。今の時期、野菜売り場などでもよく目にすると思いますが、今回は、そんな春キャベツの生産量が全国トップの銚子市で、ちょっと異彩を放っている農家さん。ヘネリーファーム代表の坂尾英彦さんのご紹介です。

まずは、坂尾さんの面白い経歴からご紹介していきましょう。
坂尾さん:ヘネリーファーム代表の坂尾英彦です。うちは12代続く農家で、今はキャベツを2回とトウモロコシを1回、三毛作をしています。(銚子は)野菜作りにはすごく適していて、三方を海に囲まれていることで、すごくこうミネラル成分を野菜にも土地にも多く含むことができるのと、潮風があるのであんまりこう雪が降ったりとか、すごく寒くなったりしない温暖な気候ですね。高校卒業後に一旦就農するんですけど、まあ、通常にこう生産して出荷するっていう農業にあまり魅力を感じず、クラブDJを夢見て東京に行きました。一年間、農業をやった後に東京に行ってクラブDJをやってました。で東京での生活はけっこう大変で、レコードを買ったりとか、すごくお金もかかったので、地元に戻って地元から音楽活動をしようということで戻りました。

代々続く農家を継いだ坂尾さん、東京でいろんなカルチャーを吸収してきていますから、農家としても何か面白いことしたいと考えるようになります。そこで、まずはキャベツに独自の名前をつけることを思い立つんですね。どんな名前をつけたのか。そしておすすめの食べ方も教えてもらいました。

坂尾さん:まず自分で作った野菜に何か名前を付けようと、まあ何でも良かったんですけど、その時アフロヘアーだったのでアフロキャベツって言う名前を思いついて、ロゴとかいろいろ作って販売し始めたら、なんか面白いとか聞いたら忘れないとか。なんかそういう反応は結構あったのでアフロキャベツにしようと思って販売してます。春キャベツはですね。春にとれるっていうことは11月くらいから苗を植えて、その植えた苗は冬のこう寒さを浴びながら育って、春に近づくにつれて暖かくなり大きくなることで水分量を多く含む。この寒さと温かさのバランスがすごくいいので、甘さと水分量が絶妙なおいしさになっています。僕の場合はですね、キャベツをざく切りにして、そこに醤油とオリーブオイル。これが意外と銚子は醤油も作ってますし、とても合います。簡単で。

スタジオに坂尾さんのキャベツが到着。そのアフロキャベツおすすめの食べ方でいただいてみました。
この時期、春キャベツの出荷に忙しい坂尾さんですが、実は農家としての顔の他に、農業を通じたさまざまな活動もされています。一体どんな活動なんでしょうか。まずは東京から戻ってきて 就農する時、こんな宣言をしたそうです。
坂尾さん:自分のやりたいこともやるけど、農業もやるということを宣言しました。今は農業を中心として宿泊施設・・古民家の宿の運営だったりとか、あと市内でレストランを経営してたりとか。うちの畑の近くにあるので、農業体験をした後に、そこで一緒に餃子作りをしたりとか、

ランチを提供したりとか。あと規格外野菜の加工をしたりとか、そういう場所になってます。最近ですと、アフロキャベツ餃子の専門店をオープンしたりとか。あと農業体験の受け入れをできる場所を作ったりしてます。自分の作った野菜をきっかけに、人と出会いたいっていうのが一番大きいことですね。生産している中で規格外になってしまったものを商品化したりとか、一つも廃棄せずに誰かに届けるってことを大切にしています。

坂尾さんのお話にあった餃子の専門店なんですが、2月27日に銚子駅から歩いて5、6分のところにオープンしました。その名も「アフロ餃子ショップ」。新鮮なアフロキャベツをふんだんに使った餃子を楽しむことができます。このように、農業をやるだけでなく、体験してもらう活動。それに伴う宿泊施設や食品加工までさまざまです。どんどん広がっていく感じですよね。そしてユニークなのが農業体験の時は、参加者がみんなアフロのカツラ(かぶりもの)

をつけて作業するのがルールなんだとか。ファンキーにみんなで楽しく作業することでたくさんの人、お子さんにも農業体験を楽しんでもらいたいそうです。強烈なインパクトですよね。坂尾さんもアフロのパーマは4ヶ月に1度しっかりとかけているそうです。面白いことをどんどん広げていく坂尾さん、実は農業体験などを通じて伝えたいことがあるそうなんです。そこには農業、野菜、そして地元銚子への深い愛がありました。

坂尾さん:ちょっと虫に食べられていても、形がちょっとおかしくても、自分が作った野菜、子供が作った野菜は世界で一番おいしいので、ちょっと虫に食べられても、ここはじゃあ切り落として食べようとか。このできたものを誰かに届けたいとか贈り物としてこんなに気持ちのこもった贈り物はないと思うので。大変さも楽しさも感じながら、農業をきっかけに銚子にこう人が来てくれるってことは一番いいなと思っていて。で、そうすることで、うちに来た人たちが農作業が終わった後に観光するとか。

農業と観光を掛け合せたりとか、アグリツーリズム的なことが自然にこうできるんじゃないかな?銚子は魚がおいしいことは知っている方も多いので、うちのキャベツが美味しいって言うことで、キャベツを買いに来てくれた人が海鮮丼を食べて銚子電鉄に乗ってとか、なんかそういう銚子のことももっと知ってもらえるといいなと思ってます。

銚子電鉄に乗ってというコメントがありましたが、実は、坂尾さんの広いキャベツ畑の真ん中を銚子電鉄が走っています。銚子電鉄に乗ったら、ぜひ、キャベツ畑にご注目ください。アフロキャベツやアフロキャベツ餃子はHPからお取り寄せもできるそうです。キャベツを購入すると銚子の畑での農業体験チケットも付いてくるそうですよ。こういった農業体験、宿泊施設など、坂尾さんの活動について、詳しくはヘネリーファームのホームページをご確認ください。

2024/3/1 UP!
千葉県は、JR線12路線、私鉄線19路線、都営線1路線の計32路線が走っており、登録されている駅の数は335もある[鉄道王国]です。中でも特色ある「ローカル鉄道」は鉄道ファンの間ではもちろん観光でも人気ですが、今回は、いすみ市と大多喜町にかけて走っている、いすみ鉄道をご紹介します。

今日は、これからの季節に楽しめる「いすみ鉄道」と「沿線の菜の花」の絶景ポイントやその魅力を創り出している「ミンナノチカラ」をご紹介していきます。
もともと国鉄の木原線、という名前でしたがそれを引き継ぐ形で1988年から運行を続けています。まずは、いすみ鉄道で運転士をされている竹林真樹さんに、その魅力を伺いました。

竹林さん:いすみ鉄道に来たのが十年前で運転士訓練生の募集に応募して来ました。一年間、駅業務を行いまして、その後、国家免許を取りまして、その後見習い行って入社から二年間で独り立ちして、運転手として現在に至ってます。三年目から一人で運転しております。いすみ鉄道の売りとしては、沿線の景色等楽しみに来てくださる観光客の方に乗って楽しんでもらうっていうのを売りにしているんですけれども、まあ、その中でもメインとしては沿線の菜の花ですね。春、菜の花の季節に今では全国的に多分認知されてると思うんですけども、それを売りにしております。
もともと、鉄道にはかかわりのないお仕事をされていた竹林さん。その運転手プロジェクトを知って一念発起、運転士になるための費用およそ700万円を自己負担して列車を運転できる免許を取得されました。いすみ鉄道のこともそれまではあまり知らなかったそうです。しかし、今ではこの菜の花の景色をつくりだすリーダー的な役割を果たされているということでことでお話をききました。そもそも、いすみ鉄道沿線、あんなにたくさんの菜の花はどうやって守られているんでしょうか?

竹林さん:もともと国鉄時代から職員だったり、地域の人が徐々に菜の花を植えて、まぁ少しでもお客様に来ていただければなって始めてたようなんですが、一度手入れしたものは年々ちょっと弱ってきてしまって、まあずっと毎年手入れをしないと咲き続けられないと。そのために、運転業務の合間を縫って種をまいたり肥料をまいたり、またその前に沿線の草刈をしたりですね。そういう手入れをしなければ綺麗に育つことはできないので。種をまいてから葉っぱが育ってきて、運転しながら、生育状況を確認してるんですが、まあ、場合によってあまり育ちが悪いなってところは、後日、自分で再度種をまいたり肥料まいたり、またはあの社内で連絡して営業の方、また保線の方に時間がある時に手入れしていただけるように頼んで。そういった流れでやっております。

中には自生している場所もあるそうなんですが、あれほどまでにあざやかに菜の花の黄色で沿線を染めるには、やはり手入れは重要なんですね。竹林さんも運転しながら、「あ、ここ手入れ必要」と気になるところをチェックしているんです。ちなみにいすみ鉄道の列車の色は、菜の花をイメージさせる黄色と緑のツートンカラー。満開の菜の花の中をレトロな列車が走る風景はのどかで、美しく、フォトジェニックです。
沿線に咲く、たくさんの菜の花は、い鉄の職員さん以外にたくさんの方に支えられています。タネを撒いたり、草刈りをしたりしてくださっているこんな方々がいらっしゃるんです。

竹林さん:沿線の住民の地域の方ですね。そういった方が自主的に手入れしてくれたり。あとは地方自治体、市町村の方ですね、そこの有志の方やってくれたり。または地域で働いて地元の地域で働いている、例えば郵便局の方だったりがまあ手入れをしてくれたりしてますね。 保育園で児童のかたが駅周辺を、そういった保育業務じゃないですけど、その活動として毎年、種をまいたりしてくれてますね。
まあ、運転のときにその駅までその現場まで乗せて届けることはしたことあります。子供たちは、鉄道も好きなので、そういったのを兼ねて一緒になって、そういう盛り上げてくれている。見ると本当嬉しいですね。
夏の終わりに草刈りをして、秋口、9月から10月ごろにかけて種を蒔くと、ちょうど今ごろ、花が咲いてくるんですが、少しでも長い期間、花を楽しんでいただけるように、種を蒔く時期をずらしたり、工夫もしているそうです。お話にあった保育園児の皆さんは、駅のホームにある花壇を中心に種まきをしてくれています。列車に乗っていって種を蒔いて、それが春になると花開く。自分がやったことの成果が何ヶ月後かに形になるのは、いい思い出になっているようです。
そして、例年ですと、菜の花は2月下旬から3月半ばにピークを迎えます。そしてもうすぐですが3月下旬には「桜」が咲いてきます。菜の花は4月まで咲いている場所もあるので、その両方をいっぺんに楽しめる場所があるんです。運転士の竹林さんがお気に入りの「車内から楽しめるおすすめスポット」を教えていただきました。

竹林さん:春は、桜並木が沿線結構植えてありますので、時期としては3月の下旬ですね、開花が。並木が9か所ぐらいありまして、菜の花と桜が満開になってるのが見ることが楽しむことができます。毎年楽しみに運転してるんですが、飽きることはないですね。本当にまあまあこんだけ綺麗なものをほかの人に見てもらわない手はないなって思いますね。沿線で私が一番好きな場所は総元駅と西畑駅の間の場所にあるんですが、切通のような場所で両サイド桜並木があって、桜が咲くと桜の並木のトンネルになる場所があるんです。斜面のところに菜の花を、徐々に育ててて、それが私の一番のおすすめ場所です。早朝や夕方ですね。陽が弱くなった頃の方が花びらとかが淡い感じで、一番綺麗に見える時間だと思いますね。

いすみ鉄道では、あさって3月3日まで、お隣の御宿町で開催されている「おんじゅくまちかどつるし雛まつり」とコラボして、車内にたくさんのつるし雛が飾られている「つるし雛列車」も運行しているそうです。いすみ鉄道に乗りに来てくれる方に楽しんでもらおうと竹林さんをはじめ、いすみ鉄道のみなさん、沿線の皆さんなど多くの方の思いがこもった菜の花とともにぜひこちらも楽しんでください。

2024/2/23 UP!
三方を海に囲まれ、冬でも温暖な千葉県は、一年を通して海釣りが楽しめるスポットが本当にいっぱいありますが、今回はその中から、初心者や小さなお子さんでも楽しめると人気の 鋸南町の「釣って食べる海釣り体験」プログラムをご紹介します。
県の南西部、東京湾に面する鋸南町で「ELFIN(エルフィン)体験共育くらぶ」が提供している人気のプログラム「釣って食べる海釣り体験」。まずはどんなプログラムなのかディレクターの 北澤伸之さんに説明いただきました。

北澤さん:千葉県の鋸南町をベースに、その周辺の海や山、里の自然をフィールドに自然体験活動、ネイチャーガイドをしています。今一番人気があるというかご参加いただいているのは「釣って食べる海釣り体験」。午前中釣りをして、お昼頃からその釣った魚を調理してまあそれ以外にもアウトドアの料理をして食事をして帰る。釣りは当然海なんですけど、午後のアウトドア料理とか魚の料理はこちらの鋸南町をベースにしている古民家、山の、里山の古民家をベースキャンプにしているので、そちらの庭先を主に利用して、そこで焚き火をしたりとかしながら野外料理をしています。

北澤さんは、東京都大田区のご出身で、子供の頃に多摩川や東京湾で「釣り」の魅力に目覚め、それを伝えようと、子供たちが釣りや自然環境の素晴らしさなどを気軽に体験し学べる団体、「ELFIN体験共育クラブ」を設立しました。クラブの拠点をどこに置こうかと探した時、アクアラインが開通してアクセスが格段に良くなった「鋸南町」に注目。その自然環境、海に魅せられて、その後、移住もされています。では鋸南町では、どのような魚を海釣りできるんでしょうか?

北澤さん:一応いつもよく狙っているのは、あの手のひらサイズのメジナを釣るのを一つ目標にして。まあ小さいのもあればそれを超える場合もある。で、何が釣れるかわからないので、その時によって変わるし、フグばっかり釣れる時もあるし。これから2月の終わりから3月にかけてなると思うんですけれども、だんだん水温が上がってきたりとか陽気も良くなってくるので、その頃は今のところ「磯魚」って言われるものですね。メジナとか、あとは根魚?まあ、今まだね。寒い時期からこの時期にかけてだと、まあカサゴみたいなのもつれたりするのでそれは磯ではなくてね、堤防だったりするんですけども。まあそういう魚がこれからだといいかな。

カサゴ!唐揚げにすると美味いんですよね。

北澤さんは釣る楽しみと、料理する楽しみと、食べる楽しみを1日でできるようにタイムスケジュールを組まれていますが、その日のコンディションやお客さんの年齢層によって釣る場所もアレンジしているそうです。

参加者には、まずいたってシンプルな「竿」「釣り糸」「浮き」「おもり」だけの「釣竿」が渡されます。それにはこんな狙いがありました。

北澤さん:一つは釣れるっていう、こう成果が大事だと思うんですよ。釣れるまでのプロセスが結構大事で、まあ道具を扱う。で魚のいる場所に餌を落とす。あとは一番は道具の扱いで、まあ僕がよくやるのは浮き釣りっていうリールを使わないただの竿だけので浮き釣りをすることが多いんですけれども、それだとポイント・・・魚のいる場所ポイントっていうんですけど・・そのポイントに餌を投入して、浮きが沈んであたりがあったけれども、釣れなかったと言うことがある。と、例えば餌だけとられたのか?同じことを繰り返してても釣れないし、じゃあどっかで変えない何かを変えなきゃいけないっていう時に、まあ自分で考えてトライアンドエラーを何回か繰り返すわけです。特にそのトライアンドエラーをあきらめないでいろいろ工夫してやるっていうところをすごい大事にしてます。

シンプルであるほど、より釣りに集中できる。釣りのポイントは北澤さんがしっかり把握していますから、後はアドバイス通りに糸を垂らして釣れるのを待つ。釣れなければ、どうしたら釣れるのか、考えてできる工夫をして再挑戦する。
そういった、トライアンドエラーをしながら学習していくこと。その楽しさを子供たちに体験させたいということなんですね。
すぐにできちゃう要領のいいお子さんもいるんですが、相手(魚)もある意味命がけなわけですから、そう易々と釣れるものではありません。でも、トライアンドエラーを繰り返しながら時間をかけてようやく釣りあげるというプロセスは、大人をもどんどん夢中にさせる体験になるそうです。北澤さんは他にもさまざまな形で参加者に自然の魅力を発信しています。

北澤さん:目の前、竹林があるので、竹林の木一本切り倒してその竹筒でご飯炊いたりとか、釣り以外のものもいろいろ体験をやっているので。

もちろん、僕釣り好きなので釣り来ていただくのもオッケーですけれども、釣りだけじゃない鋸南町の里海と里山と両方楽しめる場所でもあるので、それぞれのなんか好みに応じてオーダーもしてますので、ご相談いただいても大丈夫です。

子ども向けだけじゃなくて、自然体験を取り込んだ企業研修や焚き火料理、そのほか草木染め、磯でのシュノーケリングなど楽しそうなプログラムがいっぱいです。 気になる方、この下のリンクを参照してみてください。

2024/2/2 UP!
今回は、シンご当地グルメ!「黒アヒージョ」がテーマです。
スペイン語で「刻んだニンニク」を意味するアヒージョに、千葉県ならではの「アレ」を加えたシンご当地グルメ。いったいどんなものなのでしょうか? 「黒アヒージョ」。首都圏にありながら、海の幸にも山の幸にも恵まれた、新鮮でおいしい食材がたくさんある千葉県の魅力を、「食」を通じて発信しようと、2022年に誕生した新しいご当地グルメで、「オリーブオイル」と「ニンニク」で具材を煮込むスペイン料理の「アヒージョ」に千葉県を代表する調味料、「醤油」を隠し味に加えたものなんです。
今日は、その「黒アヒージョ」を広めようと活動するアンバサダーのおひとり、アウトドアオペラ株式会社の松倉広平さんにお話を伺いました。

まずは、松倉さん、どんな方なんでしょうか?
松倉さん:十年以上前からキャンプが大好きで、その中でも食べることがもう大好きだったので、実は「キャンプ飯」っていうのをちょっと極めたいなっていう思いがずっとありました。二年ぐらい前からSNSでですね。毎日キャンプ飯の投稿を続けてるっていうのが今になっております。キャンプ場行ったら1日十品ぐらい作るので、キャンプっていうものよりかはもう朝から晩まで大好きなキャンプ飯を作ってるっていう。そんな感じの生活が続いてますね。もちろん食べます。もう絶対に残さないっていうのは決めててただ食べきれない時はタッパーに入れて持って帰って家族に食べてもらったりとか。まあその場にいる友人に食べてもらったりとかして、なんか味の評価も聞けるんで、なんかそういうことをちょっと続けてますね。ご飯を、作る時食べる時っていうのはなんか黙々とするのが大好きなので、ソロの方が多いですかね?
https://www.instagram.com/matsukuracamp/?hl=ja
実は、現在もお勤めの会社の中に、社内ベンチャー企業としてアウトドアオペラという会社を設立して、キャンプ飯に関する発信や、キャンプ飯調味料の開発などをされているんです。そんな松倉さん、どういう経緯で黒アヒージョのアンバサダーになられたんでしょうか
松倉さん:自身のキャンプ飯の投稿を発信し続けてたら、千葉県の方にも目を止めて頂いてですね。千葉県は去年2023年は黒アヒージョをアウトドアに広めたいというお話をいただきまして、なにか一緒にできないかっていうお話をいただいたのがきっかけですね。まあ、いろんな食材と相性が良さそうですから、千葉県のなんか海のものとか、山のものとか、そういったものとなんかコラボできるんだろうなと思って普段自分がキャンプ飯作ってる中でもですね、何かご協力できるんじゃないかなと思って、アンバサダーとしてちょっと今頑張らせていただいています。お醤油って非常に、食欲の湧く香りがあったり、旨味があるので、アヒージョがよりおいしくなるんだろうなって。なんとなくそういう美味しそうな感じなんかはすぐわかりましたね。
実際アンバサダーに就任して、黒アヒージョを作ってみたら、その美味しさにすっかりハマってしまったそうなんです。しかも、食べてみて大きな発見があったそうなんです。
SNSでのキャンプ飯の発信がきっかけで、現在、千葉県のシンご当地グルメ・黒アヒージョのアンバサダーとして活動しているアウトドアオペラの松倉さん。いろいろな食材で「黒アヒージョ」づくりに挑戦していらっしゃいますが、意外な食材をおすすめしてくれました。

松倉さん:自分で作ってみて、後からわかったことなんですけど、非常にこう「和」の食材にも相性がいいんですね。例えば、ちょっと変わり種で納豆とか入れてもおいしく食べられるのが黒アヒージョで、オリーブオイルにニンニクを刻んで、唐辛子も刻んでですね、ちょっとコトコトさせてニンニクがきつね色になってきたら、食材を入れればでき上がるんですけど、最後にお醤油ちょっと垂らすだけですね。その食材との調和というのがめちゃくちゃ良くて。で、納豆の場合はそこで出来上がった黒アヒージョをバゲットをスライスしたものを、納豆につけて食べるともうこれメッチャクチャジューシーなんですけど、とろんとして美味しいアヒージョができるんですよね。これこそ黒アヒージョならではなのかなと思いますし、さつまいもとか大根とかですね。そういったものも合うのが黒アヒージョのいいところかもしれないですね。
・・・ということで、今回、スタジオでも黒アヒージョ作ってみました!

とても手軽にさまざまな食材で楽しめる千葉県のシンご当地グルメ「黒アヒージョ」。実は松倉さん、アンバサダーとして次の一手、こんな風に考えているそうです。
松倉さん:ぜひ一度ご自宅でチャレンジしてもらえたらなと思います。サバ缶とかでもいいと思うんです。で、それを入れてもらって、最後にお醤油を小さじ1〜2程度につけてもらえれば、めちゃくちゃ香り高いですね美味しいアヒージョができます。あとはですね、私が春ぐらいには黒アヒージョの素っていうのもご案内できると思うので、もうちょっと待っていただければなと思います。本当に黒アヒージョって万能ですごいやみつき感のある味わいのアヒージョができるんで、ぜひぜひもっと皆さんに知っていただけるように、私も頑張っていきたいなと思います。黒アヒージョフェアもやってますから、つくるっていうよりかは食べてみたいっていう方には、ぜひこれは黒アヒージョフェアの方をチェックして頂いて、お店の黒アヒージョの味わいを知っていただければな、と思います。
実は、スタジオで試食した黒アヒージョ。松倉さんの会社、アウトドアオペラが春頃に販売予定の「黒アヒージョの素」を使わせていただきました。これ、パッケージを開けてそのまま鍋に入れて火をつければ、ニンニクも唐辛子も入っています。
そして、さらに、県内のレストランでも黒アヒージョを食べられるところが増えているんです。県内の飲食店や宿泊施設でそれぞれの「黒アヒージョ」メニューが楽しめる「黒アヒージョフェア」が開催されています。期間は3月17日まで。参加店やイベント情報など詳しくは「黒アヒージョ」特設サイトに掲載されています。のでぜひチェックして、この機会に召し上がってみてください。おススメのレシピなども掲載されています。
2024/1/12 UP!
いちごがまさに旬を迎えています!千葉県は全国有数のいちごの産地ですが、これからは「いちご狩り」で賑わいます!楽しいですよね、いちご狩り。
県内には120箇所ものいちご狩りスポットがあるんですが、今回は東庄町にある「磯山観光いちご園」で人気の、「いちご狩りと、+α」のお楽しみもご紹介します。
千葉県の北東部に位置する東庄町。町を走る国道356号沿いは「いちご街道」とも呼ばれ、寒暖差で甘くなるいちごを求めて多くの方が訪れるこの町に「磯山観光いちご園」があります。コロナ禍ではお客さんが激減した時期もありましたが、昨年あたりから少しずつ回復しているそうです。まずはこちらの代表、磯山康文さんに、園について伺いました。

磯山さん:私の父親の方が47年くらい前にいちごをはじめまして、だいたい40年前くらいから観光として営業しています。直接お客さんの顔も見れますしやっててやはり楽しいからですね。はい、美味しかったよとか笑顔を見ると、やっぱりやりがいを感じます。うちの方では4種類栽培してまして「アイベリー」「紅ほっぺ」「もういっこ」「ふさの香」4種類やっております。まず「ふさの香」、千葉県の品種になりまして、あと「アイベリー」に関しては結構古い品種なんですけども、酸味と甘味バランスよく大きくなるイチゴはかなり大きくなります。

アイベリーは中にはニワトリの卵ぐらいの大きさになる、粒が大きくなる品種で、栽培が難しくて、希少品種といわれいますが、東庄町にある6つのいちご園ではアイベリーを作っているんです。
磯山観光いちご園は、入園料を払ってハウスに案内されるんですが、そのハウスは、園の方が見極めたその日いちばんおいしい状態のイチゴが実っている場所。どの種類にあたるのかはいちごの出来次第なんだそうです。いちご狩りのシーズンはこのあとの気候にもよりますが、例年ゴールデンウィークあたりまでだそうです。そしてシーズン終了前に、もう次の年の準備が始まるんですが、いちごの栽培について教えていただきました。

磯山さん:ちょっとやはりいちご植えるにあたって、その苗を作らないといけないので、どうしてもやっぱり4月頃から苗木を育て始まって、夏場の時期がどうしても病気が出やすいので、そこの管理が一番重要だと思います。植えるまでの管理がイチゴの出来栄えの7、8割になってくるかなと思います。ハウスの中ですし、45度位は行くかなっていう感じですね。苗を購入します。そこから夏場に増幅させてだいたい百倍近く増幅させます。うちの方の栽培方法は3種類ありまして。従来の「土耕栽培」・・従来のうねを作って土耕栽培と、あとは棚になってまして「溶液土耕栽培」っていう高設栽培、であと「水耕栽培」と言いまして、水が流れてそこに溶液養分を流して栽培する3種類やっております。
高設栽培ってしゃがまずに獲れる高さにあるので、車椅子の方とか小さいお子さんでも楽にいちご狩りができていいですね。磯山観光いちご園では、車椅子が通れる幅を確保して楽しんでもらえるようにしています。最近、県内でもそういった誰でも楽しめるいちご園が増えてきているようです。
今日ご紹介している東庄町の磯山観光いちご園からスタジオに大きなイチゴが届きました!
美味しくいただきましたよ!

いちご狩りでは、大きさや形、どれが美味しそうか探すのも楽しみですが、どんな状態のいちごを選ぶといいのか、磯山さんに教えていただきました。
磯山さん:えっとね、いちごが呼んでますね。(笑) イチゴの色付きなんですけども、やはり日光がちゃんと綺麗に当たってる方が綺麗に色付きもつきますし下からだんだん色が付いて来まして。最終的にヘタの間近まで色がつきます。そうすると完熟いちごということで、おいしいいちごが呼んでいるような感じになります。なので、やはりいちご狩りはそこが一番醍醐味かなと。かなり完熟したのを食べれるっていうのは魅力かなと思います。
そしていちご狩りだけでなくこちらでは+αがあるです。
磯山さん:大きい休憩所を完備してまして、スイーツ、ソフトクリームとか削りイチゴいちごシュークリーム、その他に、あと体験コーナーとしてパフェ作りといちご大福作りをやっています。イチゴ狩りやった後にやる方がほとんどなんですけど、よく食べれるなって言う感じで、やはり小さいお子さんとあと女性の方、若い女性のかたが多い感じです。一人でいらっしゃる方もかなりいらっしゃいます。男の方の方が多いかなと。あと、本当にいちごを好きな方でウチは食べ比べをやっていないので「アイベリー」を食べた後に「紅ほっペ」も食べたいな~っていう方は、2回お金払って入る方も、稀にいます。

イチゴを使ったスイーツが食べられる休憩所と、自分で作って楽しむこともできるなんて、イチゴ好きにはたまらないですね!いちご狩りでお腹いっぱいになってても、別腹で入っちゃいそうです。
スイーツカフェでは10種類以上のいちごスイーツを提供していて、定番の人気メニューに加えて今年から始まったものもあるんです。例えば「もみもみシェイク」。スイーツカフェでダントツ人気の「いちごソフト」に、更に手作りいちごソースをたっぷりかけたもので、袋の上からもみもみして混ぜて、お好みの固さにしてからストローで飲む、贅沢なNEWスタイルのシェイクだそうです。その他、磯山観光いちご園オリジナルのドライいちごを浮かべた香り豊かな「ストロベリーティー」などを、リニューアルしたばかりの、ブーゲンビリアが咲く、暖かくて広い休憩所でいただくことができるんです。

最後に磯山さんにいちご狩りでの美味しいいちごを見つけるテクニックを一つ伝授していただきました。

いちご狩りでハウスに入ったら、入り口側ではなく、まず一番奥まで行ってそこから美味しそうなイチゴを探すのが良いいちごに出会えるコツ!みんな入り口近くから食べちゃうからなんだそうです。ぜひ、お試しください。